2023年12月30日 の記事

安芸高田市の石丸伸二市長「日本の1700ある自治体で、ここほど丁寧に財政を説明している町も恐らくないと思います。…市民の多くが、できれば全員が自分の事として気付く。これしかないと思います。」 / 石丸伸二市長の言動に懐疑的な人たちの意見

竹下雅敏氏からの情報です。
 9月29日の記事で広島県安芸高田市石丸伸二市長を紹介しました。
 頭脳明晰な市長と市議会のバトル、そして市長と中国新聞社とのバトルは、“究極に面白いバラエティ番組。よいコメディアンを派遣してくれている中国新聞も優秀すぎる”というコメントが示しているように、人々が地方行政に目を向けるきっかけとなりました。
 冒頭の動画は安芸高田市の財政説明会の様です。石丸伸二市長は、“この町において今までこれだけ財政状況を説明したことはありません。さらにいえば、日本の1700ある自治体で、ここほど丁寧に財政を説明している町も恐らくないと思います。…あとはもう知らないですよ。知らない市民がいる、理解しない議員がいる。知りません。それは私の責任ではありません。私の立場で、やるべきことはこれまでもやってきましたし、今まさにやっています。…市民の多くが、できれば全員が自分の事として気付く。これしかないと思います。つい先日、たしか山梨県の町だったんですけど…町長が記者会見を開いたんですね。もう7年後に財政破綻しますという財政の非常事態宣言を出されました。…そこへね、市民の方が説明会に想定の4倍ぐらい集まって、町長とか執行部に詰め寄るんです。今まで一体何をしとったのかと、謝罪はないのかと。僕はその状況を見た時に、ああもうダメだなと思いました、正直。この期に及んで人ごとかと。誰の町なんだと。全員が無関係ではいられないはずです”と話しています。
 これは全く今の日本、そして世界の状況を表していると思います。“日本が抱える大きな課題にどう対応するか、のテストケース”というツイートには、「危機を見える化し、議員や市民に変化の必要性を迫る市長」と「変わることを頑なに拒否する最大会派の議員」の対立として捉えています。
 もちろん、ここでは「変化の必要性を迫る市長」が正しく、「変わることを頑なに拒否する議員」が間違っていることが、暗に前提となっています。
 “続きはこちらから”のツイートは、石丸伸二市長の言動に懐疑的な人たちの意見です。非常に興味深い見解として「反対派を追い出した後、投資を呼ぶとかいって売国するような気がします」というのは、冒頭の動画の2分28秒のところで石丸伸二市長が、“市長としての立場で、できる限りはこれまで通りやりますが、申し訳ありません、最終的な責任は取りかねます。20年後にこの町が無くなっても、私は悲しみますが、私はその頃、どこか遠くに行っていると思います”と言っていることから、想定できる懸念です。
 先の対立構造を日本や世界に当てはめてみると、「危機を見える化し、議員や市民に変化の必要性を迫る市長」に対応するのは、ラーム・エマニュエル駐日米国大使や世界経済フォーラムのクラウス・シュワブのような人達ではないでしょうか。彼らは気候変動に代表される危機を見える化し、人々に変化の必要性を迫っています。
 そして、「変わることを頑なに拒否する最大会派の議員」に対応するのは、これまで通りの利権を望む議員たちや、これまで通りの生活を望む私たち一般市民ではないでしょうか。
 そして、人々に変化の必要性を迫る人たちが示す解決策は、スマートシティだったりするのです。最後のツイート「地方では、スマートシティ構想の一環として、財政の散財と民営化・民営委託という私物化が繰り返されている。貧しい地方から、財政破綻の危機が起こり、中国資本やグローバル資本への売却は、スマートシティとして、住民には還元されない、外国人のための地方が出来上がる」は本質を突いていると思います。
(竹下雅敏)
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[X(旧Twitter)]さようなら、卯年

編集者からの情報です。
猟犬は嗅覚が良すぎて、ターゲットをよく見ていないそうな。
賢いウサギさんは逃げ切った!
(まのじ)
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岸田政権は違憲の防衛装備移転三原則を国会も通さずに変更し「パトリオット」を米国経由でウクライナに輸出 / 露外務省「日本のミサイルがウクライナ軍の手に渡った場合、そのような行動は明らかにロシア連邦に対する敵対的なものとみなされる」

 12月22日、岸田政権はアメリカの要請を受けて、防衛装備移転三原則と運用指針を改訂しました。「自民、公明両党の実務者が原則非公開の協議」で勝手に決めたものです。2014年の安倍政権下の変更では「米国のライセンス生産品に限り」「部品のみ」輸出が可能として武器輸出の突破口を開き、今回はさらに「米国以外の国のライセンス生産品」「完成品」も対象に加えられました。これによって早速、地上配備型の迎撃ミサイル「パトリオット」を米国へ輸出する方針を決めたとあります。自衛隊法上の武器は、ライセンス元の国(アメリカ)から現に戦闘が行われている国への輸出はできないルールですが、そのルールが守られるか否かは相手国任せとなります。アメリカは日本から受け取るパトリオット・ミサイルと同じ数のパトリオット・ミサイルをウクライナに送ることは既定路線です。「武藤顕駐ロシア日本大使はアンドレイ・ルデンコ露外務次官との会談で、日本が米国に輸出する迎撃ミサイル『パトリオット』はウクライナで使用されることはないと語った。」とSputnikの記事にありますが、日本からの輸出によって補填された別のパトリオットを送るのですから人をバカにした詭弁です。
 ロシア外務省の見解は核心を突いています。「日本政府の決定は、軍需品輸出の自由化を意味する。」「日本側は自らの原則を破るだけでなく、事実上、軍備管理を大幅に失い、米国が望むままにそうした兵器を使用できるようになる。」そして、日本が真剣に受け止めなければならない警告があります。「日本のミサイルがウクライナ軍の手に渡った場合、そのような行動は明らかにロシア連邦に対する敵対的なものとみなされ、二国間関係の文脈においては日本にとって最も深刻な結果を伴うだろう。ウクライナ政権への軍事物資提供は、直接的なものであれ、間接的なものであれ、最後の苦しみを長びかせるだけであり、ウクライナ政権による罪のない犠牲者やその他の残虐行為による増加をさらに生むだけであり、日本政府はその責任を全面的に共有することとなる。」傀儡政府の岸田首相は「国際秩序を守るために貢献したい」と言いながら、日本を戦禍に巻き込むつもりです。日本の財を絞り上げた挙句、日本の国際的信用を破壊しました。

[付記] 2023/12/30 18:15
 読者の方から、重要なご指摘がありました。
"今日の記事のように、玉突きのケースが当面の課題にはなるものの、その他に、アメリカに言われたらあっさり日本生産分を輸出できそうな文言があるのが気になっています。
 防衛装備移転3原則は外為法の運用基準なのですが、その下にさらに「防衛装備移転三原則の運用指針」というのがあり、その1が「海外移転を認め得る案件」です。
 1の(2)(ウ)がライセンス生産品に関する規定ですが、そこには、
「我が国との間で安全保障面での協力関係がある国からのライセンス生産品に係る防衛装備のライセンス元国からの要請に基づく提供(ライセンス元国からの更なる提供を含む。)に関する防衛装備の海外移転(自衛隊法上の武器(弾薬を含む。以下同じ。)に該当するライセンス生産品に係る防衛装備をライセンス元国以外の国に更に提供する場合にあっては、我が国の安全保障上の必要性を考慮して特段の事情がない限り、武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国へ提供する場合を除く。)」とあります。
「我が国の安全保障上の必要性を考慮して特段の事情」なんて、アメリカに言われたら何でもありだと危惧します。"
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「殺傷能力ある武器」輸出解禁、自衛隊「パトリオット」を早速アメリカに 国会で議論ないまま「三原則」改定
引用元)
 政府は22日、武器輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」と運用指針を改定した。三原則本体の改定は約10年ぶり。武器輸出政策を大幅に転換し、ミサイルや弾薬など殺傷能力のある武器輸出の解禁に踏み切った。国際紛争を助長する懸念は否定できないが、三原則は閣議で、運用指針は国家安全保障会議(NSC)で決定され、国会での議論はなかった。(川田篤志)

 
防衛装備移転三原則  日本は1970年代に武器の原則禁輸を定めた武器輸出三原則を確立。安倍政権下の2014年に策定した防衛装備移転三原則で一部容認するルールに転換したが、国際共同開発品を除き殺傷武器の輸出は禁じてきた。2022年末に閣議決定された安全保障関連3文書が「防衛装備移転の推進」を掲げたのを受け、自民、公明両党の実務者が原則非公開の協議を経て、12月13日にルール緩和の提言をまとめた

(中略)
政府は22日の国家安全保障会議(NSC)で、自衛隊が保有する地上配備型の迎撃ミサイル「パトリオット」を米国へ輸出する方針を決めた。この日改定された防衛装備移転三原則で緩和された武器輸出ルールを、早速適用した。2014年の三原則策定以降、殺傷能力のある武器の完成品の輸出は初めて。

 米国の在庫を日本が補塡(ほてん)することで、米国内にあったパトリオットをウクライナへ供与しやすくなり、間接的なウクライナの戦闘支援につながる
(以下略)

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