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ぴょんぴょんの「ペットのいないペットショップ」
くろまるとの運命の出会い
ペットショップにいる子たち
お母さんに甘えたい盛りの子犬は、お母さんから引き離されるわ、お母さん犬は休むまもなく、また子犬を産まされるわ。
しかも、これ以上産めなくなると、引き取り屋に引き取られて、狭いケージの中で一生を終えてるかもしれねえんだぞ。
しかも、これ以上産めなくなると、引き取り屋に引き取られて、狭いケージの中で一生を終えてるかもしれねえんだぞ。
売れ残った動物たちは、以前は保健所で処分されていた。
しかし、改正動物愛護法が2013年9月に施行され、地方自治体がペットショップやブリーダーからの引き取りを拒否できるようになってから、「引き取り屋」という新たな業種が生まれたんだ。(sippo)
しかし、改正動物愛護法が2013年9月に施行され、地方自治体がペットショップやブリーダーからの引き取りを拒否できるようになってから、「引き取り屋」という新たな業種が生まれたんだ。(sippo)
ペットの「大量生産、大量消費という構造は変わらぬまま、業者が不要犬の『出口』を一つ失う形となっただけ。温存されたビジネスモデルは、『犬の引き取り屋』という業態を新たに活発化させてしまった。」
(sippo)
(sippo)
だろう? しっかり母乳をもらって、母親と過ごし、自立するまでは引き離してはいけない。
子犬を親元から引き離す時期が早すぎると、とくに8週未満で引き離すと、問題行動が増えることが明らかになっている。
(NEWSWEEK)
子犬を親元から引き離す時期が早すぎると、とくに8週未満で引き離すと、問題行動が増えることが明らかになっている。
(NEWSWEEK)
やっぱ、人間と同じだよね。
「ぴ・よ・こ・と 2」の40ページ、「家庭内暴力、不登校といった、家庭でよく起こっている問題は、あまりにも小さいときから保育園に預け、子育てを放棄したことが原因で起こっていると感じています。」
「ぴ・よ・こ・と 2」の40ページ、「家庭内暴力、不登校といった、家庭でよく起こっている問題は、あまりにも小さいときから保育園に預け、子育てを放棄したことが原因で起こっていると感じています。」
「とにかく、仕入れたら動物はできるだけ早く売り切る。
これがペットショップの流通の宿命だ。・・・売り切るためには、“幼なさ”が要求され、犬猫の場合は、離乳してから早い時期に(現在は49日齢)、母親から引き離されているケースが多い。」
(「幼なすぎる動物の販売」をなぜ続ける?)
これがペットショップの流通の宿命だ。・・・売り切るためには、“幼なさ”が要求され、犬猫の場合は、離乳してから早い時期に(現在は49日齢)、母親から引き離されているケースが多い。」
(「幼なすぎる動物の販売」をなぜ続ける?)
ペットショップで買ったら、あっという間に死んじゃった、という話もけっこう聞く。
昔、おれのオヤジがペットショップで買ってきた、フワフワのマルチーズの子犬。
1週間もしないうちに、死んじまったのを思い出した。
昔、おれのオヤジがペットショップで買ってきた、フワフワのマルチーズの子犬。
1週間もしないうちに、死んじまったのを思い出した。
ぼくも、そういう話聞いたことある。
ペットショップで買って、名前もつけてかわいがってたのに、まもなく死んじゃって。
ショップに伝えると、「じゃあ、代わりをお持ち帰り下さい。」ってサラッと言われたそうだよ。
ペットショップで買って、名前もつけてかわいがってたのに、まもなく死んじゃって。
ショップに伝えると、「じゃあ、代わりをお持ち帰り下さい。」ってサラッと言われたそうだよ。
海外のペット事情
不幸なワンちゃんの名前だよ。
イギリスの緑豊かなウェールズには、子犬工場と呼ばれる、たくさんの繁殖施設がある。
その中の劣悪な施設でルーシーは、数多くの子犬を産まされつづけ、これ以上産めなくなったとき、狭い檻に閉じ込められて死ぬのを待つばかりだった。
幸いにも彼女は、動物愛護団体に助け出されたが、ボロボロの状態で保護されて3年後に死んでしまったんだ。
(NEWSWEEK)
イギリスの緑豊かなウェールズには、子犬工場と呼ばれる、たくさんの繁殖施設がある。
その中の劣悪な施設でルーシーは、数多くの子犬を産まされつづけ、これ以上産めなくなったとき、狭い檻に閉じ込められて死ぬのを待つばかりだった。
幸いにも彼女は、動物愛護団体に助け出されたが、ボロボロの状態で保護されて3年後に死んでしまったんだ。
(NEWSWEEK)
Happy #woofwoofwednesday has everyone heard the BIG news @Lucy_Cavalier Lucy’s Law petition has reached 100.000 signatures...onwards to parliament and putting an end to #puppyfarming. What a giant step for pet welfare! pic.twitter.com/TLjcr3tJxP
— ByBenji (@bybenjidogtreat) 2018年3月14日
このルーシー事件をきっかけに、イギリスの動物愛護団体が立ち上がり、子犬・子猫販売の規制を、現状の8週未満から6ヶ月未満に引き上げるキャンペーンを張り、約15万人の市民の署名を集めた。
(NEWSWEEK)
(NEWSWEEK)
ただ、それだけで事が治まるかというと、そう簡単な話ではない。
EU加盟後イギリスでは、外国からのペットの流入が増えたり、そういうペットがネット販売されたり、問題が山積みだ。
免許のいらない小規模なブリーダーが、劣悪な環境で犬の繁殖を行っているのも問題だ。
EU加盟後イギリスでは、外国からのペットの流入が増えたり、そういうペットがネット販売されたり、問題が山積みだ。
免許のいらない小規模なブリーダーが、劣悪な環境で犬の繁殖を行っているのも問題だ。
施設で保護された動物しか、ペットショップで販売できないように法律で定めたのは、カリフォルニア州が全米で初めてだった。
またカリフォルニアの動物保護施設では、勝手に動物を処分できないという決まりもある。(NEWSWEEK)
またカリフォルニアの動物保護施設では、勝手に動物を処分できないという決まりもある。(NEWSWEEK)
ブリーダーの生産した犬やネコを、ペットショップで売ってはいけないのは、メリーランド州、アリゾナ州(諸外国における犬猫の販売規則)、カナダのバンクーバー(地球の歩き方)、オーストラリアのヴィクトリア州。
「今後ショップには、動物保護施設・シェルター出身の犬たちだけが並び、店頭が彼らの里親探しの場として機能することになる。」
(IDEAS FOR GOOD)
「今後ショップには、動物保護施設・シェルター出身の犬たちだけが並び、店頭が彼らの里親探しの場として機能することになる。」
(IDEAS FOR GOOD)
調べたところ、ドイツではレストランでも電車の中でも、犬はいつも飼い主と一緒だそうだ。
もちろん彼らは、ちゃんとしつけられている。
しかもドイツの小さな町、アーヘンの公営動物保護施設では、健康な犬ネコの殺処分はしない。(WORLD NEWS)
もちろん彼らは、ちゃんとしつけられている。
しかもドイツの小さな町、アーヘンの公営動物保護施設では、健康な犬ネコの殺処分はしない。(WORLD NEWS)
問題解決のカギは、消費者
日本でペットに関する法律は「動物愛護管理法」と「ペットフード安全法」しかない。
一方、イギリスにはペット以外の動物も含めると、8つの法律がある。
しかし、動物愛護・先進国と言われるイギリスでさえ、「国内における動物福祉法の充実度と、実際の動物の福祉とは、必ずしも連動してくれないのです。 」
(子犬のへや)
一方、イギリスにはペット以外の動物も含めると、8つの法律がある。
しかし、動物愛護・先進国と言われるイギリスでさえ、「国内における動物福祉法の充実度と、実際の動物の福祉とは、必ずしも連動してくれないのです。 」
(子犬のへや)
そうなのか〜。
思うんだけど、法律って限界があるよね。
日本の動物愛護法も、良かれと思って改正したら「引き取り屋」が活発になってしまった。
どんなに良く作ったつもりでも、どんなに罰則を設けても、必ずどこかに抜け穴はあるし、
都合のいいように解釈もできるし。
思うんだけど、法律って限界があるよね。
日本の動物愛護法も、良かれと思って改正したら「引き取り屋」が活発になってしまった。
どんなに良く作ったつもりでも、どんなに罰則を設けても、必ずどこかに抜け穴はあるし、
都合のいいように解釈もできるし。
監視すると言っても、書類の提出だけなら、いくらでも改ざんができる。
「規制を強化してもそれに見合った取り締まりが伴わなければ『絵に描いた餅』になりかねず、規制の強化は規制当局の執行能力とのバランスを考慮しながら勧める必要がある」。(諸外国における犬猫の販売規則)
「規制を強化してもそれに見合った取り締まりが伴わなければ『絵に描いた餅』になりかねず、規制の強化は規制当局の執行能力とのバランスを考慮しながら勧める必要がある」。(諸外国における犬猫の販売規則)
正解!
問題を解決するには、「消費者の教育が成功への唯一の方法だ」
「法律は悪徳業者一掃にとって重要な要素だが、消費者が子犬農場を繁盛させるか破綻させるかのカギを握っている。」
(WORLD NEWS)
問題を解決するには、「消費者の教育が成功への唯一の方法だ」
「法律は悪徳業者一掃にとって重要な要素だが、消費者が子犬農場を繁盛させるか破綻させるかのカギを握っている。」
(WORLD NEWS)
「小さいほどかわいい」、「小さい子でないと慣れない」、「赤ちゃんから育てたい」。
こうゆうこだわりを、おれたち消費者が捨てきらねえと、いつまでもペットショップで不幸な子たちが売られることになるんだぞ。(「幼なすぎる動物の販売」をなぜ続ける?)
こうゆうこだわりを、おれたち消費者が捨てきらねえと、いつまでもペットショップで不幸な子たちが売られることになるんだぞ。(「幼なすぎる動物の販売」をなぜ続ける?)
それを実行したお店が、日本にもあるよ。
あるペットショップは、ペットの販売をやめて、殺処分を待つワンちゃんたちが、新たな飼い主を見つける場になったって。店の主はこう言っている。
「『ペットを飼おうと思えばペットショップへ』というのが当たり前で、日本全国どこでもお店はあります。ペットを飼いたいという人がいる一方で、飼い主に捨てられ殺処分を待っているペットもいます。その二つを結びつけたいと思ったんです」。
(withnews)
あるペットショップは、ペットの販売をやめて、殺処分を待つワンちゃんたちが、新たな飼い主を見つける場になったって。店の主はこう言っている。
「『ペットを飼おうと思えばペットショップへ』というのが当たり前で、日本全国どこでもお店はあります。ペットを飼いたいという人がいる一方で、飼い主に捨てられ殺処分を待っているペットもいます。その二つを結びつけたいと思ったんです」。
(withnews)
法律で禁じられてはいないのですが、生き物を見世物にすることに対して、国民の目が厳しいからだと思われます。
イギリスでペットを飼うには、国に認可されたブリーダー(繁殖業者)から購入するか、シェルター(保護施設)で保護された子をもらい受けるかになります。
年間8万匹以上の殺処分をしなければならない、動物愛護・後進国、日本。
ここでもまた、周回遅れなのか。