大統領の4周年スピーチの箇条書き
「愛は愛で償う」
大統領が国民からもらった「愛」は「愛」で返すという意味。大統領のいつもの口癖です。この言葉でスピーチは始まりました。
⚠️メキシコの物価は日本の半分〜3分の1くらいです。なので以下【】で表示された日本円の2〜3倍くらい金額が、日本だとどれくらいなのか、大体の金銭感覚がわかるかと思います。
貧しい人々が最優先という原則が適用(貧困家庭への国の援助)
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最低賃金は、政権交代時の88ペソ【約613円】から172ペソ【約1,198円】になり、実質62%の上昇。私たちの政権が終わるまでに100%上昇の予定。
国境では2倍以上に増加、これらは過去40年間では見られなかった。
✅アウトソーシング【日本で言うとパソナの派遣のようなもの】廃止。
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21,722,857人の労働者が社会保障制度に登録、これはかつてない数字であり、平均給与も月給14,712ペソ【約101,645円】と歴史的快挙。
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経済はすでに再び成長中。今年のGDPは
3.5%、少なくとも2023年と2024年は同じ割合で成長すると私は推測する。
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メキシコ銀行の準備金は14%増加。私たちの政権下で、株式市場の指数は24%伸び。
✅283,535人のシングルマザーに月800ペソ【約5,571円】援助、外で働きながら子供をデイケアセンターに預けている。
✅就学前、小学校、中学校に通う子どものいる3,730,000世帯に、隔月で1680ペソ【約11,699円】の奨学金を支給。
✅貧困家庭の大学生41万人を月々2,450ペソ【約17,000円】で支援。
✅コナクト【国家科学技術委員会】は、大学院生や研究者に128,950の奨学金を支給。
✅「ベニート・フアレス」システムとして
145の無料の公立大学を設立。
私たちの政権が終わるまでに、医学部と看護学部を中心に200のキャンパスと6万人の学生が誕生予定。
✅公共、自由、世俗、科学、人文主義教育の原則に基づき、25の幼稚園、小学校、中学校の教科書の新しいコンテンツが完成し、現在進行中。
✅障がい者(特に子ども)130万人が、2カ月ごとに2,800ペソ【約19,500円】の援助。
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1,000万人以上の高齢者が2カ月ごとに3,850ペソ【約26,810円】の年金を受け取り、この支援は1月までに25%、2024年1月までに同様に増加し、政権終了時には発足時の5倍となる予定。
✅見習いの若者には5,258ペソ【約36,615円】の最低賃金が支払われ、貧困に陥らないようになっている。勉強や仕事の可能性がない場合は、犯罪集団の温床とならないように、企業や事業所、田舎で見習いとして1年間働く機会が与えられる。そして、この2,339,000人の見習いの若者のうち、半数がすでに企業や事業所、研修所などに残って働いてくれている。
すべてのサポートは、ボトムアップで行われている。
冒頭にあるメキシコのロペス・オブラドール大統領の動画の2分の所で、「例えば昨日、経済や金融の面でおそらく世界で最も影響力のある新聞(WSJ)が、8つのコラムを使って、腐敗した人たちの抗議デモを大々的に報道しました。この新聞や米国の主流メディアは、経済マフィアの権益を守り推進する役割だからです。」と話し、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の「Protesters Go Pink in Mexico in Clash With Ruling Party(与党との衝突で抗議者はメキシコでピンク色になる)」という記事の画像(2分8秒)を出しています。
この記事は2月27日に出ているので、このオブラドール大統領の動画は2月28日に撮影されたものだと思われます。要するに、メキシコ国営石油会社の大規模火災の後の映像だということです。
温厚なオブラドール大統領が、ここまで辛辣にアメリカを批判しているのはこのためかも知れません。
「この機会に、米国政府の国務省に反論したいと思います。米国務省が何をしていて、どういった悪い習性を持っているかについて。米国務省は、自分たちとは関係のない事柄に常に介入してきます。…自分たちが世界の政府であるかのように考え、振る舞っています。…こういった問題は国務省だけの問題ではなく、米政府とそのエリートたちの本性、少なくとも習性であり、何世紀にもわたって続いています。」と言っています。
“続きはこちらから”の映像をご覧になると、アメリカがどういう国なのかが、より一層分かると思います。