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[櫻井ジャーナル]財政危機で西側資本の食い物になっているギリシャが露国と天然ガス取引で合意、米は新たな攻撃

竹下雅敏氏からの情報です。
 ギリシャは、ユーロを導入するには、債務をごまかして小さく見せる必要がありました。この方法を教えたのが、2002年〜2006年にゴールドマン・サックスの副会長だったマリオ・ドラギだと言われています。
 記事を見ても、ギリシャの破綻は彼らによる計画的なもので、ドラギはこの功績によって、2011年11月に欧州中央銀行総裁に就任します。ヨーロッパを金融危機に陥らせて、その管理可能な危機を利用して、EU各国がそれまで行っていた財政政策を欧州中央銀行に一元化しようと目論んだわけです。
 当時の時事ブログのコメントで、このような目論見は成功しないと断言していました。通貨は統一通貨ではなく、共通通貨となり、各国は通貨を保持し、主権は守られる方向に向かっていくこと、すなわち多極化の時代に入って行くことを示しましたが、現在その通りになっていると思います。
 ドラギが総裁に就任した2011年と言えば、天界の改革が終わり、地上の改革に入って行った時期です。それ以降、地上ではNWO(新世界秩序)が、彼らの思い通りに進まない状態になっていることは、フルフォード氏の情報を見ても、よくわかると思います。闇の連中は今でもNWOを実現するために、彼らの古い計画にしがみついていますが、絶対に成功しません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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財政危機で西側資本の食い物になっているギリシャが露国と天然ガス取引で合意、米は新たな攻撃
転載元)
 ギリシャの財政危機が浮上したのは2009年のことだが、その下地は2001年に通貨がドラクマからユーロへ切り替えられたときにできあがっていた。この切り替えを実現するため、ギリシャ政府は債務を小さく見せる必要が生じ、デリバティブ取引の世界へのめり込み、債務を膨らませることになったのだ。

 2002年頃、さまざまな投資銀行が債務を先送りさせ、表面的に数値を小さく見せる複雑な金融商品を売り込み始める。その代表的な手法がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)。債権者が債務不履行のリスクを回避するため、幾ばくかのカネ(保険料)を支払ってリスクを引き受けてもらうという取り引きで、中でも重要な役割を果たしたとされている投資銀行がゴールドマン・サックス。その結果、ギリシャの状況は水面下で急速に悪化する。

 ギリシャの場合、2007年から08年における債務はGDPの100%で、驚くような数値ではなかったのだが、10年4月にスタンダード・アンド・プアーズやムーディーズといった格付け会社がギリシャ国債のランクを一気に3段階下げたことで返済を困難にするほど利率が上昇してしまう。破綻を仕掛けたと言われても仕方がない。

 こうした会社の格付けが恣意的で信頼できないものであることは知られているが、それでも債権の取り引きに大きな影響を及ぼしている。2014年における債務はGDPの175%になった。弱った国を餌食にして肥え太ってきたのがジョージ・ソロスが率いているようなヘッジ・ファンド。ヘッジが目的ではなく、単なる投機集団だが、こう呼ばれている。

 巨大金融機関や投機集団を儲けさせ、その後を引き継いで庶民の富を奪うのがIMFのような機関。ギリシャのケースではIMFのほか、欧州中央銀行と欧州委員会が庶民からカネを巻き上げる仕事をしている。この3組織はまとめて「トロイカ」と呼ばれるが、ギリシャやEUの利益でなく、アメリカ巨大資本の利益を考えて行動している。

 トロイカが推進している政策は「緊縮財政」の強要。福祉予算を削り、公共部門を破壊して国民の資産を巨大資本へ二束三文で叩き売り、失業者を増やし、賃金を低下させ、増税して庶民を貧困化させ、巨大資本や富裕層へは椀飯振る舞い。
富を外国の銀行口座に貯め込んでいる裕福なエリート達が負担を強いられることはない。

 こうした政策はIMFやIBRD(世界銀行)の定番だが、1929年に組閣された浜口雄幸内閣が実行した政策も似たものだった。その結果、娘の身売りが横行し、欠食児童が増え、小作争議も激化している。この政策を命令してきたのはアメリカの巨大金融資本、JPモルガンだ。

 日本の場合、1930年に浜口が殺され、32年には浜口内閣で蔵相だった井上準之助と三井財閥の大番頭だった団琢磨が暗殺された。1932年には海軍の将校らが首相官邸や日銀を襲撃して犬養毅首相を殺害(五・一五事件)、そして1936年には陸軍の将校が首相官邸や警視庁などを襲撃して高橋是清蔵相らを殺害(二・二六事件)するという事件につながる。

 ギリシャでは火焔瓶が飛び交う激しいデモを経て、トロイカが強要する政策を拒否する政権が誕生した。西側の巨大資本の食い物になるのを避けるため、現政権はロシアと交渉し、年間470億立方メートルの天然ガスをトルコ経由で送ることで合意した。

 ロシアから黒海を横断、ブルガリア、セルビア、ハンガリー、スロベニアを経由してイタリアへ至る「サウス・ストリーム」というパイプラインを建設する計画はアメリカの圧力でブルガリアが建設の許可を出さず、ロシアは見切りをつけてトルコへ輸送、さらに中国との関係を強めている。

 そのトルコからギリシャへ輸送、そこからEUへ運ぶということになるのだろうが、早くもアメリカは妨害工作を始めているようだ。ギリシャからマケドニアへパイプラインはつながると見られているが、そのマケドニアへアルバニアの武装勢力が攻め込んだのである。

 アメリカ/NATOはコソボを制圧する際にもアルバニアの武装勢力を使った。この国には1994年からアル・カイダ系の戦闘員が活動を開始、ボスニアやコソボへ入り込んでいる。1996年にコソボではKLA(コソボ解放軍)がコソボ北部にいたセルビア人難民を襲撃、その後、西側に支援されながら勢力を拡大していった。

 KLAは西側からの支援だけでなく、麻薬取引を資金源にしている。1970年代の終盤、アメリカがアフガニスタンで秘密工作を始めてからアフガニスタンの周辺はケシの生産量が急増、東南アジアの「黄金の三角地帯」に替わる非合法ヘロインの生産地になった。そこからバルカン半島を経由してヨーロッパへ流れるのだが、この取り引きで大儲けしているKLAはアルバニアの麻薬組織ともつながっている。

 旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で検察官を務めたカーラ・デル・ポンテによると、コソボ紛争中にKLAの指導者らは約300名のセルビア人捕虜から「新鮮」な状態で、つまり生きた人間から臓器を摘出し、売っていたという。そうした残虐行為をする勢力でも支持するのがアメリカ流。(Carla Del Ponte, Madame Prosecutor,” Other Press, 2009)

 アメリカの支配層はギリシャにも軍事的な仕組みを作り上げている。ギリシャは1952年にNATOは加盟したのだが、その際に署名が義務づけられている反共議定書は「右翼過激派」を守り、秘密部隊を編成することを定めている。

 ギリシャの場合、LOK(山岳奇襲隊)が組み込まれ、イタリアのグラディオと同じ役割を果たすことになる。1967年にギリシャではアメリカを後ろ盾とする軍事クーデターがあったが、それにもLOKは参加している。予定されていた選挙でアメリカ支配層にとって好ましくない結果が予想されていたからだという。軍事政権は1974年まで続いた。ギリシャで再びクーデターが実行されることを懸念する人もいる。それほどアメリカはロシアとEUの接近を警戒しているわけだ。ギリシャ経由で天然ガスがEUへ流れるようなことがあると、ウクライナをクーデターで乗っ取った目的のひとつが駄目になる。

[Sputnik]ジャカルタフォーラム:ロシアはドル支配脱却を世界に訴える / ロ中は目の前で世界秩序を変えつつある

竹下雅敏氏からの情報です。
 世界経済のドル支配が終わったのは、明らかです。これからは、いくつかの基軸通貨が共存するようになるでしょうが、最終的には、各国のGDPに重みをつけた通貨バスケットによる共通通貨が便利ではないかと思います。
 スーパーコンピューターで、各国との為替レートも一瞬にして表示されると思います。非常に経済が安定すると考えています。ただし、あらゆる国で正確なGDPを測れるようにすることが大切だと思います。また、女性の家事・育児などをGDPに組み込むか否かなど、今後様々な議論が必要になって来るだろうと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ジャカルタフォーラム:ロシアはドル支配脱却を世界に訴える
転載元)
224942

アンドレイ イワノフ 
世界経済フォーラムにおけるロシアの東アジア担当代表は多数の通貨が流通する世界の誕生への期待を示した。 

ロシアのアルカージイ・ドヴォルコヴィチ副首相は「アジア市場に自信をつけさせる」と題されたフォーラムで登壇し、数十年前に設立された国際機関は既に諸国家の現在の国力には見合わなくなっている、と指摘した。これら国際機関は米国の国益を護るために創設されたのだ。これら機関は旧弊な図式に沿って活動しており、世界経済に現実的な損失を与えている。

「米国のルールが欧州およびアジアの諸銀行に損失を与えている」とドヴォルコヴィチ氏。

氏は、国際通貨基金の政策の転換を、また、多数の通貨が行き交う世界の構築を呼びかけた。氏によれば、既に多数通貨システムに移行すべき時はとうに来ていたのに、IMFはあの手この手でそれを邪魔してきた。より正確にいえば、その主要な庇護者である米国が、新たな転換の実行をあの手この手で阻んでいたのだ。

ドヴォルコヴィチ氏は、ドル以外の通貨が世界市場で流通すればするほど、ドルやユーロの相場の急激な変動に対する不安は減少する。そのためには、諸国は共同で、成長戦略を練り、その実現に関する方策について合意し、一度合意が出来たらそれを固守しないといけない。こう指摘した。

ドコルコヴィチ氏によれば、アジア諸国は長期的視点に立ち、自らの責務を履行しなければならない。その模範として氏は、長期的視野を持ち、新たな取り組みを行う用意のある、中国を挙げた。

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新聞「China Times」:ロ中は目の前で世界秩序を変えつつある
転載元)
222256

台湾の新聞「China Times.(中国時報)」は「中国の開放政策とロシアの東方政策は、互いに密接に絡み合わっており、そのことは今後のロ中関係発展にとって、歴史的可能性を創り出すだろう」と指摘した。

以下同紙の報道を簡単にまとめて、お伝えする-

ウクライナ危機と西側の制裁は、政治・軍事・経済・投資・人道・技術領域でのロシアと中国の協力拡大を加速化させた。現在ロ中間の貿易取引高は、1千億ドルだが、5年後には2倍になるだろう。ロ中関係はまさに、急激な発展をとげており、その事は米国の世界支配にとって徐々に脅威となり始めている。ロシアと中国はすでに、ロシア製戦闘機スホイ-35型機供給に関し、コンセンサスに達した。もしプーチン大統領と習近平国家主席が、定例交渉の中で、黒海における合同海軍演習実施について述べたなら、実際それは、ロシアと中国両政府が、米国に対抗するのを目的とした戦略的立場を取った事を意味する。そうなれば3か国はすべて、新たな冷戦の時代に入る。そこでは米中ロが主要な競争者となるだろう。」

[日本や世界や宇宙の動向]ギリシャはIMFに返済するために国中の現金をかき集めています 〜 IMFの所業、預金封鎖となる日本

竹下雅敏氏からの情報です。
 IMFはお金に困った国に高利で貸し付け、その国に様々な構造改革を押し付けます。その中心は緊縮財政です。具体的には、小泉・安倍政権の政策内容と同一のものです。日本がただ一つ行っていないのは、公務員の給与の削減のみです。
 IMFが貸し付けたお金は、国民には1円も届かないのです。そのお金は融資をして来た銀行などへの返済金に当てられ、何も残らないのです。要するに、国民にはIMFからの借金が残ることになります。これを国民は長期間にわたって税金で払い続けなければならないのです。つまり、大企業を救済してその国の国民を見捨てるのが、IMFの政策です。まさに悪魔の所業だとしか言いようのないものです。
 現在、アジアインフラ投資銀行が発展途上国から熱烈に歓迎されているのも、こうした理由に依ります。IMFの餌食になった国がどうなるのかは、ギリシャを見ればよくわかります。記事を見ると、どうも国民は年金をまともにもらえなくなっているように見えます。
 日本の場合は、海外に借金をしていないので、デフォルトを宣言する必要はありません。財政が破綻すれば、直ちに預金封鎖に入ることが出来ます。銀行に預金を残しておくと、政府に没収される可能性があります。いつ何が起こるかわからないので、現金は手元に置いておいてください。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ギリシャはIMFに返済するために国中の現金をかき集めています。
転載元より抜粋)
http://beforeitsnews.com/economics-and-politics/2015/04/greece-seizing-all-public-funds-in-country-yes-all-people-had-in-their-bank-accounts-here-we-go-amerika-next-2474774.html
(概要)
4月20日付け:
ギリシャは公的資金の全てを没収します。預金も例外ではありません。

世界銀行とIMFの通常業務が金融腐敗そのものなのです。権力者が支配するメディアは国際金融機関の腐敗や詐欺行為を報道しないため、殆どの人はその事実を知りません。

米メディアはIMFや世界銀行を非営利の慈善機関として扱いがちですが、実際は50年前から世界を相手に高利貸しを行っている金融機関なのです。

さらに、世界銀行、FRBそしてちっぽけな金融エリートは借金詐欺と不正を行うだけでなく、世界中に権威主義の金融システムを押し付けてきました。

2009年のG20サミットの前夜に世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は、スピーチの中で、世界中の国家主権を排除し世界政府を設立させる計画があることを認めました。
世界銀行が支配する金融システムがいかに邪悪かということが分かります。

d10
ギリシャ政府は、全公共団体に対しIMFに未払い金を支払うために彼らが保有する現金準備の全てを政府に引き渡すよう命令しました。

ギリシャは現金が不足しています。しかし5月にはIMFに10億ユーロ近くを返済しなければなりません。
このようにIMFは世界中で戦争資金を供給しクーデターを起こさせるなど、人道に反する犯罪に関与し続けています。
ギリシャ政府はIMFへの返済と給与の支払いを行うために、地方政府に対して現金残高の全てを中央銀行に送金するように命じました。

ギリシャは内戦が勃発する前にデフォルトすべきなのです。
このようなことをギリシャ国民に強要することなどできません。これは狂気の沙汰です。

先週、ギリシャ政府は、国の現金準備がなくなってしまったため、国営企業や国民年金機構などの公共団体に対し、現金準備のすべてを中央銀行に送金するように命じました。
ギリシャ政府はギリシャのデフォルトが再び懸念される中でギリシャ国内に残っている現金を全て搾りとろうとしています。

[スプートニク]アジアインフラ投資銀行と抵抗続ける米国

竹下雅敏氏からの情報です。
 アジアインフラ投資銀行の本質は、文章後半にある“財政政策には介入しない”で、資金を融資する機関だというところです。これに対して、IMFや世界銀行は、融資国に150項目を超える融資条件を押し付け、金を貸す代わりにその国の国民を奴隷にするわけです。
 不思議なことに、IMFから借金もしていないのに国民を奴隷にする政策を推し進めているのが、安倍政権です。要するに、グローバリズムとは、一握りの大企業が各国の国民を奴隷にし、最終的にTPPによって、国よりも強い権限を持つことを意図したものなのです。
 すなわち大企業の所有者がグローバルな地球における王であり、それぞれの国は属国、あるいは属州です。その総督に相当するのが、安倍晋三のような首相あるいは大統領なのです。彼らは奴隷である国民の富を吸い上げて、王である大企業の所有者に貢ぐのです。そうすることで、総督としての地位と権力を保障してもらうわけです。もちろんこの権力者の中に官僚も入ります。
 こうした、国の主権を放棄する売国政策を嬉々として行っているのが、安倍政権と官僚たちなのです。日本がアメリカの属国である以上、やむを得ないのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アジアインフラ投資銀行と抵抗続ける米国
転載元より抜粋)
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その圧倒的優位性にも関わらず、アジアインフラ投資銀行は今も米国の反対にあっている。ワシントンは秘密裡に各国指導部に働きかけ、中国の提唱するこのプロジェクトから距離を置くよう呼びかけている。これは取りも直さず、米国は自分に自信がないこと、米国がもつ、もはや世界金融の動向を単独で管理できなくなることへの怖れ、そうしたことの現れである。米国の著名な経済学者でノーベル賞受賞者のジョゼフ・スティーグリッツ氏は「プロジェクト・シンジケート」への寄稿論文でこのような見解を示している。 

© REUTERS/ TAKAKI YAJIMA アジアインフラ投資銀行

© REUTERS/ TAKAKI YAJIMA
アジアインフラ投資銀行

ホワイトハウスの奔走にも関わらず、15日に発表されたアジアインフラ投資銀の設立メンバーのリストは豪壮なものであった。実に57カ国が名を連ねた。言うまでもなく、欧州諸国も、最後まで揺れた豪州や韓国も、第一に考えたのは、自国の利益であろう。利益を引き出せると踏んだからこそ、中国のイニシアチブを支持したのだ。まさに、政治に永遠の友はいない、あるのは永遠の国益のみである、である。

大国の中では日本だけが参加を拒否した。しかし、米国の忠実な同盟国である日本も、いつかは立場を変更するかも知れない。ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレーリイ・キスタノフ代表はそう語る。

「日本の参加もあり得なくはない。なるほど日本は米国の最も近しい同盟国であり、米国と日本は大型国際金融機関にともに給油を行ってきた仲である、それでもである。安倍晋三首相は先日、次のような声明を出した。もし新銀行の運営の仕方が国際基準を満たすものであれば、日本はアジアインフラ投資銀に参加するかも知れない、と。日本のメディアを見ると、もしかしたら6月にも参加するかも知れないなどと、日付にまで言及されている」 

キスタノフ氏によれば、ワシントンがアジアインフラ投資銀行に影を投げかけようとあくせくするのは、中国が作ろうとしているのはIMFや世銀にとって相当手ごわいライバルである、と理解しているからである。IMFや世銀など米国の息のかかった金融機関は、「服従するなら金を貸す」を原則としている。その点アジアインフラ投資銀は、融資の受け手の財政政策には介入しない旨を宣言している。これは既に米国のグローバルなリーダーシップに対する直接的な侵害である、というわけである。ワシントンがこれを許す筈もない。

しかし米国が中国のイニシアチブを斥けるのは、常道に反しているし、それに、自らの発した言葉と矛盾している。米国は大金持ちの中国に対しいつだって世界全体の前により多くの義務を背負うべきだと呼びかけてきた。しかしいざ中国がアジアのインフラストラクチャーの発展に融資を行う国際機関の創設に着手するや、この有難いイニシアチブを、米国は寸断しようとするのだ。

歴史は繰り返す、と語るのはスティーグリッツ氏である。1990年代、東アジアの危機に際して800億ドルの支援を日本が行おうとしたとき、米国はやはり、このイニシアチブに反対した。いま米国がアジアインフラ投資銀に反対するのも、米国がそのグローバルな影響力に自信を持てないからだ、とスティーグリッツ氏は結論している。

[日刊ゲンダイ]密約説が急浮上…日本の年金マネーが「NY株を買い支える」

竹下雅敏氏からの情報です。
 日本の年金マネーが株価を押し上げる、いわゆる官製相場ですが、経済の実態とは掛け離れたバブルになっています。いずれ泡は破裂します。年金は吹き飛びそうです。そうなって初めて、アベノミクスがサギノミクスだったとわかるのだと思います。もっともわかった時には、すでに遅いのですが…。
 どこの国民も同じだとは思いますが、どうして経験と過去の歴史から学ばないのか、とても不思議に思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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密約説が急浮上…日本の年金マネーが「NY株を買い支える」
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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