まるで人体にも環境にも全く安全であるかのような除草剤
(あれ? あのおじさん、青い液体の入ったペットボトルぶら下げて、何しに行くんだろう?)
おい、しろ?
(あ、空のペットボトルで帰ってきた。)
しろ、聞いてっか? おめえ何見てんだ?
あ、くろちゃん、そこにいたの?!
ボーッとして、この陽気でさらに頭が空洞化したか?
ひどいなあ、
おじさんが除草剤まきに行くとこ、見つけちゃったんだよ。
除草剤か・・・
これからが、雑草との戦いだからなあ。
しかし、この緑の景色の中で、茶色く草が枯れてる光景は不気味だな。
だよねえ。そこだけ死の世界。
草が毒で苦しんでる感じだし。
とは言え、このあたりは
年寄りばっかだから、暑い中の草取りで死なれても困るしなあ。
除草剤にたよるのも、無理ないか。
くろちゃんとこは、いつもボーボーだね。
あれでも、オレなりにきれいにしてるつもりなの!
そういやこないだ、
近所のおっさんがひやかしに来てさ。
「おりゃおりゃ、こりゃあんた一人では広すぎるから、
除草剤まかんとダメですな。」
なんて言うから、「おれは除草剤はきらいです。」って言ったんだ。
そしたら、「おりゃ?
近ごろの除草剤は、肥料を濃くしてあるだけだから、心配ないがな。」
おりゃ? そんな除草剤があるの?
おめえ、おっさんが伝染ってるぞ・・って、
おかしいと思わねえか?
おっさんは信じきって使ってるが、ほんとにそうか?
ホームセンターで、大々的に売られてる◎◎アップだって、こう言ってるけどね。
「『安心してお使いいただけます』◎◎アップ製品シリーズは農水省登録を取得済みです。国が科学的データの裏付けで使用基準を定めていますので、
人体や環境への安全性が確保されています。」(
roundupjp)
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そうでなくても、患者さんは大病院に流れていくから開業医は大変だ。
ところが、医師会が対策を講じたのか、大病院がこれ以上患者さんを増やしたくないからか、在宅療養の希望者が増えたからか、救世主のごとく登場したのが在宅医療制度だ。
開店休業よりも、自分から押しかけてお金がもらえる。しかも在宅医療は点数が高い。
しかし、そこに飛びついたが最後、「24時間365日オンコール」に縛られることになる。
長尾和宏氏はバリバリの在宅医である。彼はこれまで多くの著書で、在宅で看取ることのすばらしさを書いてきた。しかし、そんな美談だけではすまされない厳しい現実を、ある読者から突きつけられる。
それが本になったのが「痛い在宅医」だ。