最後に愛は勝つ〜♪
フィナーレ「白鳥の湖」36/36 第4幕
へえ、今日はバレエで始まるんだ。
「白鳥の湖」のフィナーレかあ、きれいだね。
って、くろちゃん、涙ぐんでどうしたの?
・・・おっと、見られたくねえとこ、見られちまった。
もしかして、これ見て泣いてたの?
ウ、ウ・・
やっぱ、愛は悪より強し、「最後に愛は勝つ〜♪」
さらに、「最後に99%は1%に勝つ〜♪」
字余り・・・。
つまり、1匹の悪魔に、王子と数十匹の白鳥が勝ったって言いたいんだね。
ふふん、くろちゃんて、意外にロマンチストなんだ。
からかうんじゃねえよ!
そこ行くと、ぼくなんか現実的だからね。
羽を片っぽ、もぎ取られたくらいで、なんで悪魔は死んじゃうのって思う。
悪魔って、もっとしぶとくて強いはずじゃない?
おめえは、愛の力を知らねえな。
2人の愛は、悪魔ロットバルトに勝つくれえ強かったんだよ。
ごめんごめん、夢をぶち壊すようなこと言って。
だが、
すべてこうなったのは、王子のせいだ。
白鳥姫オデットじゃなくて、
悪魔の娘、黒鳥オディールと婚約したバカ王子。
黒と白、見りゃわかるのに、なんでまちがえたんだろね。
アホ、そりゃ、観客の目にわかりやすくしてるだけだ。
この世界だって、悪党がみんな黒い服着ててくれりゃ、どれほど助かるかってんだ。
あ、そうか。
実際は、オデットとオディールは、クローンみてえにソックリだったと思う。
王子と結婚できれば、
オデットは元の人間の姿に戻れるはずだったのに。
バカ王子がドジったんで、もう人間には戻れねえ、一生白鳥のままだと。
なんかそこんとこ、
似てる。
自分たちはおとなしいヒツジだ、と思わされてきたぼくたちに。
そこそこ、そこ!!
これ以上、おとなしいヒツジをいじめないで、人間に戻してくれ。
そこで、トランプに一縷の望みを託したおれたち。
しかし、見え見えの不正選挙で、バイデンが大統領に就任しちまって・・。
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そうか、そういう意味だったのか〜。