韓国の聯合ニュース(ヨンハプニュース)は同国の諜報機関の情報を引用し、朝鮮民主主義人民共和国のヒョン・ヨンホリ国防相が、軍事行事の最中に居眠りをしたことを咎められ、「国家反逆」罪で銃殺されたと報じた。
別の説ではヒョン氏は、4月末、金正恩氏の委任を受けてモスクワを訪問した際に、ロシアの地対空ミサイルS300の北朝鮮供給に合意を取り付けられなかった責任をとって、銃殺されたとされている。
韓国マスコミは、ヒョン氏はピョンヤンの軍事学校で高射砲を用いて銃殺されたと流しているが、この情報は、韓国諜報機関の本部でのブリーフィングで流されたのが、議員らの秘密会議の知るところとなったとされている。
有名なロシア人東洋学者で朝鮮問題を専門とするゲオルギー・トロラヤ氏はラジオ「スプートニク」からの特別インタビューに答え、こうした韓国マスコミ報道の信憑性に疑問を抱いたとして、次のように語っている
「これは専門家らのあて推量で言うに及ばないものだと思う。
仮に彼が居眠りしたことで処刑されたなら、処罰としてはあまり釣り合わない。S300の供給に関しては、モスクワでヒョン氏はこの問題を解決する人間らとは会っていない。このため北朝鮮向けのS300の問題をだすほうが不思議だ。なぜならロシアは北朝鮮への武器輸出禁止制裁に参加しているからだ。この問題を定義すること事態が全く意味がない。つまり処刑することもなかった。私はこれはみな当て推量だと思う。」
スプートニク-ではなぜ、こうした話が今浮上したのか? それに韓国の発表では、ヒョン氏の処刑の原因は事実上、ロシアにあるとしている。」
「今はすべてロシアが悪いんだと責めることが流行っている。ついでにロシアと北朝鮮を仲たがいさせることもできる。
まず、処刑の事実を確認しなくてはならない。北朝鮮で処刑されたかのように言われていた人間の多くが突如、不思議なことに生き返っていたという話も多くあるからだ。」
ゲオルギー・トロラヤ氏は「スプートニク」からのインタビューに答え、
北朝鮮内に政権をめぐる戦いがあるとの兆候、
または軍指導部と金正恩氏の間に摩擦は認められるかとの問いに「そうしたものは
見られない」と答えている。
中国政府が、「北朝鮮国防大臣の処刑に関する情報を確認できない」と表明しました。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、中国外務省の華報道官は13日水曜、「北朝鮮のヒョン国防大臣の処刑に関する情報に関して、現在のところ正確な情報がなく、確認できない」と語りました。
韓国メディアは13日、同国の情報機関の話から、「ヒョン国防大臣は反逆罪により処刑された」と主張しました。
この報告によりますと、この情報機関の副長官は、韓国議会に提出する報告書の中で、「ヒョン国防大臣は免職処分となった後、処刑された」と明らかにしました。
朝鮮民主主義人民共和国の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相(66)が、軍の行事の際居眠りをし、また国の指導者金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の命令を遂行できなかった事から、国家反逆罪に問われ銃殺された。韓国のレンハップ通信が、同国の諜報機関の情報を引用して伝えた。
「人民武力相は、ピョンヤンの総合軍官学校の射撃場で、数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺された」との情報は、13日、韓国の国家情報院(国情院)スポークスマンが、首都ソウルにある本部でのブリーフィングで伝えたものだ。なお情報は、非公開の場で韓国議会の議員達に報告された。
今年4月、韓国の諜報機関は、今年北朝鮮で15名の政府高官が処刑された事を明らかにした。また
昨年12月には、金正恩第一書記の叔父で、長年彼の後見役を務め、
北朝鮮の№2とみなされてきた張成沢(チャン・ソンテク)氏が、政権転覆を試みた罪で処刑されている。