ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第51話 ― 統一教会の創設(下)

 08/22 まのじ編集長の記事にて、最高裁が「統一教会の伝道・教化活動そのものが違法行為」との判決を2003年に出していたことが紹介されています。本文の中で別に少し示しますが、実のところ統一教会は普通に「犯罪組織そのもの」でもあったのです。
 この統一教会の伝道・教化活動の教義とは、サタンの血の人類を神側に「血統転換」「復帰」させるというものです。これの前提が『聖書』「アダムとエバの楽園追放」の解釈ですが、それ以前の大前提が、キリスト教から世界に流通している「アダムとエバが全ての人類の始祖」との『聖書』概念にあるのは当然です。…この大前提が崩れたとすれば、統一教会の教義も土台から雲散霧消で当然でしょう。そして、大前提は最初から実は成立していません。他ならぬ『聖書』の記述そのものがそれを示しています。
 アダムとエバの子がカインとアベルの男兄弟、カインにアベルが殺されたあとに、アダムとエバにセツという男子が誕生。『聖書』にはカインとセツの子孫の名前が連なっていき、現在に至っていることになっています。
  • ところで、このカインとセツの子をそれぞれ生んだ女性は?
  • その女性はアダムとエバの娘か?
違います。別家庭の娘です。つまり、当時にもアダムとエバ以外の複数の人間家族がいたことになります。
 『聖書』を素直に読めば、アダムとエバが全ての人類の始祖などでないのは当然。無論これにて全ての人間が「原罪を負っている」という信仰など不成立です。サタンの血の原罪を負っていないなら、キリスト教全般も関連しますが、統一教会の教義はその最初から崩れているのは明白。
 それだけではありません。統一教会は自分たちが作った教義そのものを自分で否定し、壊す行為をもしています。自分を守るつもりの卑劣な行為によって、です。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第51話 ― 統一教会の創設(下)

盗みで成立した教義


文鮮明(1982年)
Wikimedia_Commons [Public Domain]

前回に、統一教会の根幹核心にあるのは文鮮明の「血分け儀式」であることを見ました。「血分け儀式」とは、
  • “神である”文鮮明の肉体の血=精子を性交を通じて女性に分け与え、その女性のサタンの血は浄められ、神の血統に「血統転換」され、神側に「復帰」。
  • 次に、この「復帰」した女性と男性が性交することでその男性のサタンの血も浄められ、「血統転換」「復帰」が成立する、
というものでした。「血分け儀式」とは、文鮮明との性交から始まる「SEXリレー」でもあったのです。

この周辺事情を知るのにウィキペディアの「世界基督教統一神霊協会の年表」を紹介し、その一部を取り上げました。そこの1945年の欄に次の記述がありました。

  • (文鮮明は)イスラエル修道院 の金百文(キム・ペンムン)のもとで学ぶ。
  • 文鮮明の著作『原理原本』(1952年発行)は、この金百文の著作『基督教根本原理』(1946年3月2日起草、1958年3月2日発行)の執筆中に文鮮明が盗作したという証言がある。

要は、文鮮明の師匠が金百文(キム・ペンムン)であり、文鮮明の説く教義のもとには、金百文の著作『基督教根本原理』があったということです。

『六マリアの悲劇』サイトの『神学』欄に「淫教のメシア • 文鮮明伝」という著書が紹介され、文鮮明に対する師匠の金百文の影響が記され、最後に次のように結論づけしています。

金百文の理論は、禁じられていた木の実を食うという淫乱行為によって堕落し、その堕落の血を後世の子々孫々にまでうけつがせた堕落人間を、神が性交によって聖化させると説く血分け教の教義にほかならなかった。

これはこの通りで、「血分け」を教義化したのは金百文で、文鮮明がそれを受け継いだ(盗んだ)のは間違いないでしょう。

また、統一教会の教義の前提であった『聖書』の解釈“サタン=ルシファーとエバが霊的姦淫、その状態でエバはアダムを誘い、それで子孫ができたので人類はサタンの血に汚れ原罪を負った”、これも間違いなく文鮮明が金百文から受け継いだ(盗んだ)ものでしょう。ただし、金百文の解釈も古くからの「ユダヤ聖典」の解釈を受け継いだものだと考えられます。

この「アダムとエバの楽園追放」と「アダムとエバの子孫」という『聖書』の事実はどうだったのか?

Wikimedia_Commons [Public Domain]

かいつまんで記述します。
「アダムとエバの楽園追放」に関し、蛇とエバが関係を持ったのは事実です。しかしここにアダムの関与はありません。蛇とはサナット・クマーラであり、「ホツマの神」であった彼が天照大神の妾の候補のエバと性交渉したため、天照大神の激怒をかってサナット・クマーラは「神霊」に格下げされて地球に叩き落とされ、エバは地球に人類としての転生を余儀なくされた。

これが事実で、詳細は「天界の改革19 大天使アズラーイルとイヴの結婚、サナト・クマーラとの関係」を参照されますように。「アダムとエバの子孫」については「宗教学講座 初級コース 第144回」をご視聴ください。真相が分かります。

いずれにしても冒頭文で示したように、『聖書』記述からもアダムとエバが全人類の始祖であることや、人類すべてが原罪を負っているという解釈や信仰は成立不能なのです。


卑劣行為の意味


統一教会にとって文鮮明による「血分け」はその根幹・核心なのです。そこに欠かせないのは当然ながら文鮮明の「性力」で、実際に文鮮明の精力絶倫ぶりは人並み外れていた模様です。しかし文鮮明がいくら精力絶倫でも、個人で相手できる女性の数には限界があります。そこで出来上がったのが「合同結婚式」です。

合同結婚式の様子
Wikimedia_Commons [Public Domain]

『COLOR CREATION』というサイトの今年7月14日記事に「【統一教会】合同結婚式初夜の手順まとめ!...」なる題名で、統一教会の合同結婚式の詳細な内容が取材紹介されています。この記事を読めば「血分け儀式」が「合同結婚式」になったことがよく理解できるでしょう。

記事の中には、合同結婚式の初期のこととして、

“祝福後、主人と決められた男性と夫婦関係を持つ前に、文鮮明先生と3人同室で○関係を持った。”
これらの行為は夫の目の前で行われれたそうです。

との記述もあります。「血分け儀式」のことを知っていれば「そうだっただろうな」と素直に頷けます。

「血分け儀式」や「合同結婚式」には生理的にも強い違和感があります。それでも「もしも」ですが、その当事者たちがこれらについてあるがままに事実が説明され、それで納得・同意して「血分け儀式」や「合同結婚式」に参加しているならば、部外者が何とも言うことはできません。

しかしその上でも、統一教会について「いっそのこと清々しいほどの卑劣ぶりだな」と思うことがあります。『六マリアの悲劇』サイトの「私が目撃した統一教会・文鮮明教祖の『SEXリレー』のすべて」記事の最初部分に、

「合同結婚式は血分けの儀式」と発言した中村敦夫氏に対し、統一教会はこれを事実無根とし5月31日に刑事告訴した。

とあります。

また、生き証人として「血分け」の実態を明かした元側近中の側近であった朴正華氏を始めとする元統一教会の幹部たちの証言、これらを統一教会はすべて否定し、朴氏たちをペテン師扱いしています。

自分のやったことを都合が悪いとならば「やっていない」「事実無根」とする、これは「いっそのこと清々しいほどの卑劣ぶり」です。ところが、この統一教会の「血分け」否定の主張は、自分で自身の教義を否定する行為でもあるのです。

統一教会の教義は、サタンの血に汚れた人類を神の側に「血統転換」「復帰」させるというものです。これを成立させるのがキリスト・アダム・再臨主の神である文鮮明の精子=血を分けること、だから文鮮明を統一教会は「天の父」とも称しているのです。

にも関わらず「血分け」を否定するならば、統一教会自身が自分の教義を、文鮮明がキリスト・アダム・再臨主など自称していることも、これら全てが崩壊した与太話だと認定しているのと同じです。彼らの認定通り、実際に統一教会の教義等は全て与太話だとしか言えないでしょう。

要は、文鮮明の並外れた性欲、それを処理するのを正当化・神格化するのに都合の良い教義を持ってきた、これが実際でしょう。

【内容の一部抜粋】
✅ 統一教会が資金を増やしたい時には、祝福式(合同結婚式のこと)を行います。これにより、統一教会は、多額の資金を手に入れ、管理し、蓄積することができるのです。
✅ 統一教会は父である文鮮明の家族を頂点とした、霊的なものを利用して、ゆすり・たかりを行うマフィアのような団体。
✅ 文一家の下に、36双の別の家族がいて、そのまた下には、下層の家族がいます。これは、父の家族に奉仕するために作られた組織であり、他の全ての組織と同じように、父が、隠れ蓑の企業や非営利団体を使って、信者から金銭を搾取してきた手法は、36双をはじめとするエリート信者、さらにその下の下層の信者へと、脈々と受け継がれています。
✅ 文鮮明は統一教会エリート妻36人と関係を持ち、36人の妻の夫たちもまた、同様な性的行為を行う事ができ、自由に3人の女性を選んで行為に及ぶ、そのような奇妙で異常な儀式が実際に行われてきて、...


麻薬組織の統一教会


最近IWJは、会員向けに米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリーによる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の最暗部追及調査報道シリーズを配信しています。ロバート・パリー氏の報告は非常に信頼できるもので、そこでは統一教会と北朝鮮、そしてブッシュ家がズブズブの関係であったことがレポートされています。統一教会がCIAの工作機関であること、また八咫烏の五龍会に所属していた組織であることを認識していれば、このレポートはすんなりと納得できるものです。

統一教会とブッシュ家についてですが、CIA関連では、米国国立図書館の公文書のCIA工作リストにはヒトラー(HITLER)の名前も出ており、CIA元長官であったブッシュ・シニアはナチスの第三代目総統(「レイノルズ一家編15」を参照)でもあるのです。八咫烏関係では、ナチス・ドイツは日本の同盟国で、とりわけナチスと五龍会の緑龍会は深く繋がっていました。CIA工作機関で五龍会所属の統一教会が、ブッシュ家とズブズブであるのは普通なのです。

これは北朝鮮でも同じです。北朝鮮は八咫烏の裏天皇グループが作った国家、特にここでも緑龍会の笹川良一の弟の金策が重要でした。文鮮明と笹川良一は同盟関係にあり、勝共連合の統一教会が共産国家のはずの北朝鮮とズブズブである、これも当然です。

参考:時事ブログ 2016/04/0804/10

また、IWJはロバート・パリー氏のレポートから「旧統一教会=国際勝共連合とは国際麻薬連合のことだった!」との題の記事を8月17日に配信しています。IWJの岩上氏自身がレポートを「80年代から90年代にかけて、文鮮明が南米で麻薬密売やボリビアでの麻薬王国建設に直接関与していたことを暴露する記事です。」と紹介。

「旧統一教会=国際勝共連合とは国際麻薬連合」、これも全く自然で驚くことではありません。同じ裏天皇グループで文鮮明と同盟者であった岸信介、笹川良一、児玉誉士夫、彼らは皆大陸でアヘン売買にも深く関与していました。

満洲国北部の芥子畑
Wikimedia Commons [Public Domain]

また、CIAを作り動かしていたトップは英国王室と取り巻き貴族に行き着き、彼らが世界の麻薬貿易の最終取締役です。統一教会が世界にその活動を拡大するのに伴い、麻薬組織となっていたのは普通です。統一教会は南米で麻薬売買を展開したとのレポートですが、南米の麻薬組織も取り仕切っていたのは全米犯罪シンジケートでした。全米犯罪シンジケートは、英国王室と取り巻き貴族の古株ギャング団から育成を受けたギャング団であり、彼らと統一教会は歩調をあわせ、麻薬売買に勤しんだのでしょう。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

これまでのseiryuu氏の寄稿記事はこちら


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