注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
更には上記の発言に続けて、「足元の政局や目先の政治闘争だけにとらわれ、憲法論議がおろそかになってはならない。憲法改正という大きな目標に向かって、この節目の年に必ずや歴史的な一歩を踏み出す」などと安倍首相は発言しました。
今年は日本国憲法の誕生から70周年目ということもあり、憲法改正を主張している改憲勢力の動きが非常に活発化しています。先週も昭和の日などに合わせて改憲勢力が集会を行い、そこでも今の憲法は変えるべきだと明言していました。
(以下略)
【憲法草案に昭和天皇「これでいいじゃないか」 幣原首相との面談メモが見つかるhttps://t.co/lotC5MzBpj】
— 名もなき投資家 ♥٩(ˊᗜˋ*)و (@value_investors) 2017年5月3日
【「これでいいじゃないか」。日本国憲法起草のもとになった連合国軍総司令部(GHQ)草案の受け入れをめぐり、1946年2月22日に昭和天皇が幣原(しではら)喜重郎首相(当時)と面談した際の天皇の発言を示すメモが、憲法学者の故宮沢俊義・東大教授のノートに記されていたことがわかった】
— 名もなき投資家 ♥٩(ˊᗜˋ*)و (@value_investors) 2017年5月3日
【日本国憲法】
— 名もなき投資家 ♥٩(ˊᗜˋ*)و (@value_investors) 2017年5月3日
幣原喜重郎「(憲法GHQ草案に)安心して、これで行くことに腹を決めた」
昭和天皇「(憲法GHQ草案に)これでいいじゃないか」
現在の天皇「国民とともに憲法を守ることに努めていきたいと思っています」
安倍晋三「いじましいですね。みっともない憲法ですよ」 pic.twitter.com/OPimfo5sVZ
憲法の本質とは、この国のかたちを表すなどという情緒的なものでは全くなく、国民の権利を守るため、時として暴走する国家権力を縛ることにある。総理はこの点が全くわかっていない。現状から、憲法が蔑ろにされれば、いかに恐ろしい事態になるかよくわかる。憲法記念日。憲法を考える良い機会である。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) 2017年5月2日
超党派の「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)という組織がある。これが、昨日(5月1日)「新しい憲法を制定する推進大会」を開催した。日本を昔の暗い時代に逆戻りさせようとの組織的改憲共謀の準備行為に該当する。
この集会は例年のことだそうだが、昨日はアベ晋三が現職の首相として初めて出席して、壇上から発言した。「憲法改正について強い意欲を示した」と報じられている。
「新憲法制定議員同盟」の「新憲法制定推進大会」において、「憲法改正」が語られることが腑に落ちないが、アベの頭の中では、どう整理されているのだろうか。
産経が、「首相の発言詳報」を掲載している。アベ自身が「本日は自民党総裁の安倍晋三としてここに立っておりますので、念のため申し上げたいと思います。」と断っているのに、「首相の発言」である。含むところがあるに違いない。
産経の伝えるところを読んでの限りだが、アベの改憲論は「どこでもよい、なんでもよいから、ともかく改憲」というもの。改憲を自己目的化してしまって、理念も理想も語るところがない。なにゆえ、憲法のどこをどう変えようというのか、その具体案がない。だから、まったく迫力がない。人に訴え、心を揺さぶる力がない。改憲の焦点が定まらない以上どうしようもないのだ。
「機は熟した。今求められているのは具体的な提案だ。理想の憲法の具体的な姿を自信を持って国民に示すときで、しっかりと結果を出さなければならない」「この節目の年に必ずや歴史的一歩を踏み出す。新しい憲法を作っていくことに全力を傾けると誓う」と、言葉が空回りだ。
客観情勢は、アベ改憲願望に順風を送ってはいない。「自民党は、圧倒的な第一党として現実的かつ具体的な議論を憲法審査会においてリードしていく覚悟だ」「憲法改正を党是に掲げてきた自民党の歴史的な使命ではないか」と訴えたという。しかし、今国会での憲法審査会審議は、衆院でも3回に過ぎず、参院はまだない。明らかに改憲機運は停滞しており、アベ発言は焦りにも聞こえる。
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また5月1日に「新しい憲法を制定する推進大会」が開催され、安倍首相が「必ずや歴史的な一歩を踏み出す」「機は熟してきた」等と発言し憲法改正に執念を示しました。これに対して澤藤統一郎弁護士は下の記事で“日本を昔の暗い時代に逆戻りさせようとの組織的改憲共謀の準備行為に該当する”との見解を示しています。また安倍首相の中身のない発言を逐一検証し、“アベ発言は焦りにも聞こえる”としています。板垣英憲氏の情報によると、改憲どころか、政権崩壊の危機にさらされているのが現状なのではないでしょうか。