部隊は「与えられた戦闘任務を完了した」とキエフが主張
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
アゾフスタル ©AP
ウクライナ軍参謀本部は、火曜日の夜、マリウポルのアゾフスタル製鉄所に立てこもる軍人が降伏するよう命じられたことをソーシャルネットワークで確認した。
「マリウポリ駐屯地は、与えられた戦闘任務を完了した。軍最高司令部は、アゾフスタルにいる部隊の司令官に対し、隊員の命を救うよう命令を出した」とウクライナ軍の声明は説明している。キエフによると、アゾフスタルに駐留している間、自軍兵士はロシア軍の他の戦域での活動を阻止したという。
両国は、ドンバスの運命をめぐる8年間のにらみ合いの後、モスクワが隣国を攻撃した2月以来、本格的な紛争に巻き込まれている。
キエフは、アゾフのネオナチと正規軍のメンバーが、「(近隣の)ザポロジエを迅速に攻略するための(ロシアとされる)計画の実施を阻止し、ドネツク州とザポロジエ州の行政境界へのアクセスを許さなかった」と主張している。
ウクライナ大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーは、彼らの帰還に向けた作業には「繊細さと時間」が必要であると述べた。
「ウクライナ軍、情報機関、交渉グループ、赤十字国際委員会、国連の活動のおかげで、我々は仲間の命を救うことができるという希望を持っています。強調したいのは、ウクライナにはウクライナの英雄が生きていることが必要だということだ。これは我々の原則だ。適切な人なら誰でも、この言葉を理解してくれると思います。
我が軍を帰還させるために、作業は続いており、この作業には繊細さと時間が必要です」と述べています。
彼らの大部分はネオナチの「アゾフ連隊」のメンバーだ。このグループの軍服にはナチスの記章が描かれ、メンバーは鉤十字などのシンボルのタトゥーを入れて写真に収められている。その初代司令官アンドレイ・ビレツキーは、「世界の白色人種を率いて、セム人主導のUntermenschen(劣等人種)に対する最後の十字軍を行う」ことがウクライナの使命だと考えていると語っている。
月曜日に降伏の第一段階が完了した。264人の兵士がアゾフスタルを離れた。現在、負傷した軍人はノボアゾフスクの病院に53人、ドネツク人民共和国の一部であるイエレノフカに211人の兵士が収容されている。
ロシアの情報筋によると、
巨大なアゾフスタル複合施設の地下に閉じ込められているのは約2200人だという。敷地面積は11平方キロメートルで、地下部分は核攻撃にも耐えられるように設計されている。
ウクライナのアンナ・マルヤル国防副大臣とウクライナ軍参謀本部によると、
降伏した人々は、キエフが捕虜としたロシアの捕虜と交換されることになっている。しかし、交換の条件はまだ決定されていない。
モスクワはまだ交換について公言していない。一方、ウクライナ側は「降伏」という表現の使用を避けようとしている。
最後のウクライナ兵がアゾフスタルを去った後、マリウポルの戦いは事実上終わり、ロシアは戦略的に重要な都市を完全に掌握することになるのだ。
この記事はSNSでシェアできます。
私はロシアが発信しているメッセージを理解しているつもりです。ロシアのペスコフ大統領報道官は、“最も有害で不健全なイデオロギーの信奉者となってしまった”ウクライナ人に対して、「ウクライナ人は非常に才能があり、平和な人々であり、我われの同系の国、 我われの同系の民族だ。しかし非常に長い間、彼らはだまされてきた。」と言っています。
先の記事のロシアに投降したウクライナ兵の言葉は、ペスコフ大統領報道官の言葉を裏付けていると言えるでしょう。
こうしたロシア側のメッセージから、ウクライナを含め世界のどの国に対しても、ロシアは侵略したり支配したりするつもりはないということが読み取れます。ペスコフ大統領報道官は、「あらゆる戦争は穏便に終わり、この世界はロシアの声が聞こえる世界になるだろう」と言っていますが、そうなることを心から望みます。
“続きはこちらから”をご覧ください。駐日ロシア連邦大使館が掲載している美しい写真です。ロシアが民族の多様性を尊重している様子がとても良く分かります。プーチン大統領は家族と伝統を大切にする人です。
こちらの動画「プーチンが敵地のダボス会議で語ったこととは?(林 千勝)」の9分40秒以降で、“ロシアが大切にしているのは、例えばマネーではなくて家族…家族などの伝統的な価値観を強調している…グローバリズム勢力の価値観に対して、ロシアでは人間や家族に関わることを優先し、国民の保護、人々の生活向上と健康維持を目指している…中央集権的な一極集中の世界秩序の構築を試みる時代が終わったことは明らかです。…人類の文明は文化的、歴史的な多様性を有しています…とプーチンは演説した”と言っています。
ウクライナでのロシアの行動を見ていると、プーチン大統領の演説は言葉だけのものでないのは明らかです。「プーチン大統領はどこへ国(世界)を導いているかを知っている」のです。