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ぺりどっと通信8 Fe

 元素記号Fe、原子番号26の金属元素。太陽や他の天体にも豊富に存在し、地球の地殻の約5%を占めるといわれる。安価で加工しやすく入手しやすい、人類にとって最も有用な金属といえる、そんな「鉄」にまつわるお話です。
(ぺりどっと)
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グッダイ!ぺりどっとです。オーストラリアの公用語は英語ですが、オーストラリア方言で「こんにちは」は「Good day」(グッダイ)だそうです。オーストラリアは、鉄の原料である鉄鉱石生産量世界一です。

鉄鉱石 Wikimedia[CC BY-SA]


人間の体内の総鉄分量は、重さにして4000mg、つまり4g。自分の血を舐めてみるとなんか錆びたような感じの味がするのは、ヘモグロビンに鉄分が含まれているからだそうだ。この鉄分が体内から不足すると貧血になりやすく、特に女性は約10人に1人は貧血であるといわれています。

鉄分の多いことで有名な食品といったら、「鉄分の王様」と言われていた"ヒジキ"なのですが、実はそれはヒジキを煮込んだ時の鉄釜から溶け出した鉄分量だったそうです。調理器具を鉄製からステンレス製に代えたら、鉄分量が激減したようです。ちなみに、切り干し大根も鉄製の包丁での加工をステンレス製に代えたら鉄分量が減ったそうです。tenki.jp


もう、20年以上も前のことですが、私は、新聞記事で読んで、
ある小学校の給食設備が、鍋、釜すべて鉄製で、そこの児童には貧血の子が一人もいない
ということを憶えていました。

これを逆手に取れば鉄分が摂れますね。

自宅でも鍋やフライパン、包丁などを鉄製にしたら、それで調理する度に、鉄分補給になりますね。しかも一度購入すれば、ずっと鉄分を補給し続けることが可能になります。

pixabay[CC0]



南部鉄瓶でお湯を沸かすのもいいですね。


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種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?~印鑰智哉氏講演会~中編

 印鑰智哉氏講演会(前篇)からの続きです。
 アメリカでは、遺伝子組み替え作物(GMO)の危険性を察知した、子どもを育てているお母さんたちが立ち上がりました。Unstoppable Moms運動として、遺伝子組み替え作物を使った商品を購入しないように呼びかけたり、その企業に意見書を送ったり、食品表示義務を求めるデモを行ったりしたのです。
 企業は売り上げが5%下がると、ようやく危機感を覚えてその対策を講じます。スーパーでも、最初は有機野菜を販売して欲しいという要望があり、試しに小さなコーナーを作ったところ、想定以上に好評で今では有機農家にローンを出して有機野菜の増産を依頼するまでになっているとのことです。それもコストコというアメリカを象徴するような大規模スーパーでの話です。
 ですから、声を上げることが大事になります。声が大きくなると企業も重い腰を上げざるを得なくなるのです。
 印鑰氏の講演においても、熱心に聴いてくれるのはやはり子どもを育てているお母さんたちとのことです。母は強し!ということではありますが、このまま狂ったグローバリスト中心のヒエラルキー社会をいつまでも続かせるわけにはいきません。
 今何が行われていて、どうなっていこうとしているのか!国民主権に照らして、不正な権力の暴走に対しては声を上げて正していくことが望まれています。

 このままでは「日本はGMOのゴミ捨て場になる!」とまで海外の研究者にいわれているのが日本の現状なのです。
「消費者が意識を持たなければ事態を変えることはできない!」と。

(しんしん丸)
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『種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?』中編
1.NonGMOに切り替える


豚に遺伝子組み換えの餌をあげるのを止めると、胃腸に関する病気や死亡はなくなり、受胎率は上がりました。
ある家族が実験で二週間、有機野菜を食べる生活をしてみたところ、実験前には計測されていた数種類の有害物質がほぼゼロとなっていました。

2.米国の親たちが立ち上がり出した


・アレルギーに苦しむ子どもへの対応で遺伝子組み換えの問題に気がつき、食から遺伝子組み換えを排除したところ改善したことに驚いた一人の母親がその体験を周りの母親に伝えました。そしてそれは、母親から母親へと。
Moms Across Americaというグルーブを結成し、医師などの協力をもとに活動します。

3.親たちが国境越えてつながる


・この運動は、2015年には国境を越え、さまざまな国の母親たちがGMOや農業の問題に対して子どもたちを守るための国際的なイベントを開催しました。
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メキシコ便り(10): メキシコとワンコ達♪

 popoちゃん、只今、メキシコシティに滞在中です♪ 来てすぐに感じたのが、ワンコが多い!しかも大型犬が!写真上のように20頭くらいのワンコたちが、公園で毎日ぞろぞろ一緒にお散歩している風景を目にします。ということで今回のメキシコ便りは、popoちゃんが滞在しているLa Condesaという地域のワンコ達の様子と、メキシコ人とワンコのなが〜いふか〜いご縁のお話し(アステカの神話)と、先週、旅立ったpopoちゃんのワンコから学んだことをちょこっと。。。そして最後にワンコとお話しができるDanielle Mackinnonが「ペットと人間の魂の契約」を語る動画をご紹介♪ ペットロスでお悩みのお方、少し気持ちが楽になるかもです✨ペットの愛ってすごいなぁ。。。
(popoちゃん)
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メキシコ便り(10):メキシコとワンコ達♪


ゆったりとしたメキシコ


メキシコシティは大気汚染と高地(標高2,240m)で知らていますが、それほど気になりません。というのもpopoちゃんはLa Condesaという地域に滞在してまして、ここはとっても緑が多い。車道が両脇にあって、真ん中に歩道あり、その両サイドに木がたくさん植えられていて、まさに緑のトンネル歩道✨そして高くそびえ立つ木々からは、エキゾチックで色とりどりの声をもつ小鳥さんたちがあちこちで囀っていて、まるで南国のジャングルを歩いている気分♪もうこれだけで都会のオアシスでとても癒されるのだけど、それプラスたくさんのわんちゃんたちも(なぜか大型犬が多い。。。)リードなしで飼い主さんとお散歩♪ わんちゃん大好きなpopoちゃんはゆるむぅ〜んだなぁ〜☺️



メキシコは日本の5倍の広さ。メキシコシティの人口は約2000万人で東京都より約620万人多い。だけど面積が広いせいか、道幅といいすべてがゆったりして感じられます。メキシコシティの気候は一年中大変過ごしやすく、4月、5月が1年でもっとも暑く、いわゆる夏?!それでも最高気温は25度とか。。。そして夕方に雨が降ることが多いです。

毎朝、メキシコ公園に行くと、25頭ほどのわんちゃんの群れが地面にべったり寝そべってたり。。。(忙しい飼い主さんが毎日専門家に預けているようです。お世話してるスタッフさんは3人ほど。。)はい、こちらもみんなリードなしで伸びきっています。。。。ちなみにドッグラン内とかでなくて普通の公園でこの状態!なんてステキ


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ぴょんぴょんの「グリホサートにもの申す!」

 新緑の5月。
 1年で一番、気持ち良い季節・・・は、除草剤の季節でもあります。
 米作りをやめた田んぼで大麦栽培がはじまった頃から、土手に除草剤がまかれるようになりました。
 大きらいな除草剤について調べていくうちに、ちょうど今、国の食品安全委員会が、遺伝子組み換え作物についてパブコメを募集していると知りました。

除草剤グリホサート及び4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害型除草剤耐性ワタGHB811に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての意見・情報の募集について

 私もいろいろ調べて、意見を送ることにしました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「グリホサートにもの申す!」


まるで人体にも環境にも全く安全であるかのような除草剤


(あれ? あのおじさん、青い液体の入ったペットボトルぶら下げて、何しに行くんだろう?)

おい、しろ?

(あ、空のペットボトルで帰ってきた。)

しろ、聞いてっか? おめえ何見てんだ?

あ、くろちゃん、そこにいたの?!

ボーッとして、この陽気でさらに頭が空洞化したか?

ひどいなあ、おじさんが除草剤まきに行くとこ、見つけちゃったんだよ。


除草剤か・・・これからが、雑草との戦いだからなあ。
しかし、この緑の景色の中で、茶色く草が枯れてる光景は不気味だな。

だよねえ。そこだけ死の世界。草が毒で苦しんでる感じだし。

とは言え、このあたりは年寄りばっかだから、暑い中の草取りで死なれても困るしなあ。除草剤にたよるのも、無理ないか。

くろちゃんとこは、いつもボーボーだね。

あれでも、オレなりにきれいにしてるつもりなの!
そういやこないだ、近所のおっさんがひやかしに来てさ。
「おりゃおりゃ、こりゃあんた一人では広すぎるから、除草剤まかんとダメですな。」
なんて言うから、「おれは除草剤はきらいです。」って言ったんだ。
そしたら、「おりゃ? 近ごろの除草剤は、肥料を濃くしてあるだけだから、心配ないがな。」

おりゃ? そんな除草剤があるの?

おめえ、おっさんが伝染ってるぞ・・って、おかしいと思わねえか?
おっさんは信じきって使ってるが、ほんとにそうか?

ホームセンターで、大々的に売られてる◎◎アップだって、こう言ってるけどね。
「『安心してお使いいただけます』◎◎アップ製品シリーズは農水省登録を取得済みです。国が科学的データの裏付けで使用基準を定めていますので、 人体や環境への安全性が確保されています。」(roundupjp)

Author:bdk[CC BY-SA]


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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第25話 ― ハルマゲドン(救世主降臨)計画(其の五)

 古来から人間には人それぞれが思い描く未来像があったのでしょう。ただし、大概はその描かれる未来像とは、日頃の鬱憤や不満の裏返しとなった漠然とした「自分にとって都合の良い未来像」であったのかも知れません。
 しかし漠然としたまま自分が望むように、安易に事が好転できる副作用の無い魔法などこの世界にはありません。それで却ってだからこそ自分の望むような未来像を提供し、それを叶えてくれるようなヒーロー、救世主の出現を待ち望む、このような風潮が古来からこの世界に植え付けられてきたのかもしれません。
 救世主の待望の裏には人々の鬱憤や不満があり、こうした人々の鬱憤や不満の解消への願望は、多くの場合は「革命」として現象化したように思えます。
 さて、ではそういった革命が人々の願望を叶え、豊かさや幸福をもたらしたか?といえば、人々の一時の瞬間的な鬱憤晴らしはあったとしても、豊かさや幸福をもたらすどころか、猛烈な逆作用をもたらしています。フランス革命、ロシア革命、青年トルコ革命・・・どれも革命前より革命後のその社会は、悪化し陰惨な結果となっています。
 ではなぜその結果になったか? 始めから計画の一端だったからです。ほとんどの革命はハルマゲドン計画実現に向けた破壊工作の一つなのでした。大衆の日々の鬱憤や不満とそれの裏返しとなった願望を彼らは利用したとも言えます。

 さて、本来の仏教は救世主を待ち望むメシアニズムとは全く異質な宗教です。しかし大乗仏教が勃興し、それがアジア全域に広まるのと相まって、ある存在を未来の救世主であるとの認識が人々の意識下にすり込まれ、拡大浸透していきました。
 このアジアに拡がったその未来の救世主とは誰か? ゴータマ・ブッダの没後56億七千万年後に成仏してこの世界に降臨し世界を救済するとされる弥勒菩薩です。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第25話 ― ハルマゲドン(救世主降臨)計画(其の五)

pixabay [CC0] 1 & 2


大乗仏教の菩薩 ~個々人の解脱を目指す仏教は小乗仏教?


pixabay [CC0] 1 & 2 & 3 & 4


さて、仏教の終末思想だが、その前に、終末思想と関連もしてくるので、基本的知識として原始仏教と大乗仏教の本質的な相違点を押さえておくことにしよう。詳しく見ている暇は無いから大雑把だがね。

へい、御隠居よろしく御願いしやす。

本来、仏教とはゴータマ・ブッダの教えに基づいて個々人が修行をして解脱を目差すものだ。

ん?御隠居、解脱? 解脱とは一体何のことで? 仏教用語はあっしらには難しくて・・・。

そうだね、仏教用語はわざと曖昧にして難しくしている側面があるね。
さて解脱だが、私たちは生まれて死ぬね? でもその「生まれて死ぬ」は一度限りで無く、幾度も幾度も繰り返す。
この繰り返す再生再死の輪を輪廻といい、その輪廻の鎖から解放脱出すること。二度と地上に人間として肉体を持って生まれてくることの無い、物質界を超えた高い境地の世界に達しそこに住すること、これが解脱といえるだろう。

なるほど、個々人が解脱に向け修行していたのが原始仏教でやすね。では、大乗仏教はどう違うので?

Wikipedia 初期仏教


仏教の創設がざっと紀元前500年。大乗仏教運動が始まったのが紀元前後だ。
それは原始仏教の長老たちに対し、大衆部と言われる人々が「個々人が自分の解脱のみを目差すのならば単なる自分の利益だけ、大衆の利益を勘案していない。」と批判することから起き上がった。

原始仏教を批判する彼らは、自分だけで無く無数の衆生を下から掬い取るように救済しなければならないと訴え、その自分たちのあり方を大乗仏教だと名乗った。大乗仏教の大乗とは多くの衆生を乗せることのできる大船との意味だよ。

個々人が解脱を目差す原始仏教と大衆救済を旗印に掲げる大乗仏教か、確かに並べてみると同じ仏教と言っても質がまるで違ってきていやすね。
・・・あれっ!それと・・・気づきやした。大乗仏教が成立して動き始めたのが紀元前後? それならキリスト教が成立してくるのと重なる・・・。

気づいたね。ま、そういうことさ。
大乗仏教を自称する側は、原始仏教を自己の救済のみを目差す小乗、つまり小舟のような仏教だとし、自分たちの理想的生き方として「菩薩」を打ち出した。菩薩とは誓願を建てる。その内容は自己の解脱を目差すと同時にあまねく衆生の済度を謳うというものだ。

なんか一見菩薩の生き方はかっこいいでやすが、ふむ、解脱とは物質世界を超えた高い世界に到達してそこの住人になるんでやすね? ところが救わなければいけない衆生は物質世界にいるわけでやすね?

そう、解脱して物質世界を抜け出すことと、無数の衆生を乗せて済度すること、この二つは両立しない。衆生を大船に「乗せる」ためには物質世界にいなければそれができないからね。
それでこの矛盾に対して大乗仏教側は「菩薩とは既に解脱できる境地にあるのだ。しかし衆生済度のため、あえてこの苦界の物質世界に留まっているのだ。」との理屈をうち出し自分たちの仏教を広めていった。

うーむ、なんか苦しい言い分の理屈のような・・・。衆生済度のためか・・・。
しかし、この菩薩が行うとされる衆生の救済が、終末思想の地上の破局と絡んでくる、というわけですかい?

そう、その通りだよ。さすがに鋭いね。やはり破局と救済がセットになっているのだが、仏教の終末思想を一般に末法思想という。実はこの末法思想は日本の歴史に極めて大きな影響を与えてもいる。

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