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未来に種子(たね)まく ~種子(たね)まきカフェ~ 前篇

 先日、「日本の種子(たね)を守る会」主催のイベント、「未来に種子(たね)まく-種子(たね)まきカフェ-」が都内の古民家でありました。
 「日本の種子(たね)を守る会」は、2018年3月31日をもって種子法が廃止されることをうけ、日本の食料主権が脅かされる可能性を危惧して、日本の種子(たね)を守り日本の食と農を守るため!に設立された会です。
 日本古来の伝統野菜をつかった料理や飲み物のカフェ、各種ワークショップ、固定種の野菜などを扱ったミニマルシェ、種の交換会、餅つきなどがあり、落ち葉を踏みしめながらの懐かしい匂いとともに固定種100%の種や野菜に囲まれて、よき日本を満喫することができました。種環境の置かれているシビアな現状をシェアし合ったわけですが、種のありがたみに感謝する、自然の恵みの豊かさに感謝する、お祭りともいうべき催しでした。
 ワークショップでは、"遺伝子組換え大豆を調べてみよう!"に参加してみたのですが、いろいろなことがわかり、とても興味深いものでした。
 遺伝子組換え作物は、見た目には違いがわからないこともありなかなかその実感がありませんでしたが、実はすでに口にしている可能性はかなり高いのです。さらに自生するナタネにもひろがっている等、身近なところにもじわじわと迫ってきています。もう対岸の火事ではありません。
(しんしん丸)
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遺伝子組み換え大豆を検査してみよう!

 落ち葉をさくさく踏みしめて会場の古民家に入ります。
先日の五つ星運動のリカルド氏講演会以来の再訪ですが、なんだか田舎のお家に戻ったかのような安堵感があります。




 参加したワークショップは、「きみの手で遺伝子組み換え大豆を検査してみよう!」というものでした。講師は農民連食品分析センター(※)の八田所長です。(内容等の掲載については八田氏が心よく承諾してくださいましたので、皆さんと共有したいとおもいます)

(※)農民連食品分析センターは、食品の安全を守るために残留農薬、添加物などの危険物質の分析などをされています。多くの農業者や消費者の募金により設立され、企業や行政などの影響を受けることなく、独立した立場で活動をされています。


◎まず講義から。

1.お菓子のコーンスナック、その遺伝子組み換え大豆の検査表です。予想していたとはいえ、今も子どもたちが日常的に食べている菓子からの"組み換え遺伝子を検出"は、やはり驚きです。私が子どものころに食べていたお菓子もあるではないですか!


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ぴょんぴょんの「精神疾患とグルタミン酸」

 認知症の薬を調べていて、グルタミン酸と関係のある薬が使われていると知りました。
グルタミン酸ナトリウム、つまり味〇素の成分がなぜ健康に悪いのか?を教えてくれたのは、時事ブログの記事です。
ただ、最近のネットの記事を見ると、味〇素に寛容なコメントが多いので首をかしげます。
真実を知りたくて掘り下げようとしても、生化学の専門的な知識がないとむずかしい。
ない頭で考え、現時点で理解できた範囲で書いてみました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「精神疾患とグルタミン酸」

グルタミン酸ナトリウムと精神疾患は関係がある?


おい! うつ病、アルツハイマー、強迫神経症、自閉症などの精神疾患に、グルタミン酸が関係あるって知ってたか?

ほえっ? いきなり、なんの話?

認知症の薬って知ってるか?

へえ〜 そんなのできてたの? 医学の進歩はありがたいね。

なあに、アホこいてんだよ。 認知症の薬、調べてみたら2種類あるぞ。
コリンエステラーゼ・阻害薬と、NMDA受容体・拮抗薬。


むづかしい〜 なんのこっちゃかわからんわ。

アルツハイマー患者の脳の中で、アセチルコリンってのが減ってたそうな。
んでもって、増やしゃいいってことで、そいつを分解する酵素を阻害するのがコリンエステラーゼ・阻害薬。 おい、聞いてるか?

ううう、減ってるから壊させないで、増やすってこと?

その通りっ! 続けるぞー。
もう一方の認知症の薬は、NMDA受容体・拮抗薬っていう・・・

NMDA? じゅようたい? きっこうやく? なんのこっちゃ?

こいつのこと調べた時に、なんかピンと来たんだよ。
NMDAってのは、N-メチル-D-アスパラギン酸の略だが、覚えなくてもええぞ。

覚えるって・・試験でもするつもり?

NMDA受容体とは、NMDA型・グルタミン酸・受容体のことだ。

グルタミン酸?! そっかあ〜くろちゃんが最初に、精神疾患に関係してるとかなんとか言ってた。

お、おめえ、よく聞いてたな。
グルタミン酸。聞いただけでおおっ!っと来るだろ?

もしかして、グルタミン酸ナトリウムのこと考えてるの?

ピンポーン! グルタミン酸にナトリウムをくっつけて、グルタミン酸ナトリウムとしたのが味〇素に入ってるMSG(Monosodium Glutamate)。 別名、悪魔のMSG。
最近は「調味料(アミノ酸)」とか、「うまみ調味料」って名前に変わってるけど、おんなじものだからな。スーパーにあるものはほとんど全てに入ってるぞ。マヨネーズにも、ケチャップにも、味噌にも、しょうゆにも、みりんにも、緑茶にも、おせんべいにも、ハムにも、漬物にも・・・

調味料(アミノ酸)かあ〜〜一時は「味〇素」って敬遠されてのに。

(左)pixabay [CC0] (右)グルタミン酸のサンプル [CC BY-SA]


怪しげな『味〇素』の筆頭株主!


2年前の時事ブログでも紹介される。この動画は必見だな。

なになに?
「ワシントン大学の精神科医で神経病理学者であるJohn Olneyさんは、生まれたてのハツカネズミに多量のMSGを注入した結果、脳障害やその他の問題が確認された」。

ところが最近じゃあ、「人体も産生してるグルタミン酸、つまりアミノ酸だから安全」とか言われてる。「心配なら取り過ぎないようにすればいい」とか。

たしかにアミノ酸って言われると、体にいいような気がする。アミノ酸入りのサプリもたくさん売られてるよね。

こっからがおれの疑問。
それならいったい、味〇素のどこが悪いんだよってことだよな。
化学物質だからって言う人もいる。しかし今は、味〇素も石油からは作られてないんだ。
1.サトウキビ(実際は廃糖蜜)を絞って煮詰める。
2.煮詰めた糖蜜に、糖からグルタミン酸を産生する菌を入れる
3.十分に発酵させたら乾燥させる
4.グルタミン酸ナトリウムの結晶を集める
いかにも自然物って感じだろう?

ほんとだ、サトウキビからできてるから安全だって思っちゃうよね。ヤシノミ洗剤も原料がヤシノミって言うけど、ほんとは合成洗剤だからねえ。


味〇素も白い粉だし、くすりって言えばそういう感じがするよね。


で、くろちゃん調べたの?

そうよ。味〇素(株)の株主
1位日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
2位日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)

ホンダ、トヨタ、パナソニック、東京電力、フジテレビ、ムサシ!の株主だ。GPIF(年金運用独立法人)も大口顧客。

これって、もしかしてグローバリズム? 日本を牛耳っているNWO?

NWOを株主にしてる会社が、おれたちの健康にいいもん作るはずねえよな。

それで、しっぽつかめたの?

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第11話 ― テロリスト国家イスラエル

 米国内の喧噪が続き911テロの真相の開示が停止されたままです。しかし既に911テロの実行者その背後はネオコンが支配した米国自身、そしてイスラエルとサウジアラビア、この三国同盟があるのは公然の秘密というか半ば常識となってもいます。
 アルカイダ、そしてそのタグを付け替え、イスラム国、ISとか名乗るダーイッシュがサウジアラビアから出てきた者たちで、米国のCIAが支援訓練等を施したこと、そしてイスラムを名乗るダーイッシュが、イスラエルには決して害を及ばさないことは度々指摘されたことです。
 既にヒラリー・クリントンが「私達がアルカイダを作った」と白状していますが、サウジアラビアもダーイッシュについて自白もしています。

Pars todayの2016年4月24日
イギリスの新聞フィナンシャルタイムズがアメリカのケリー国務長官に関する記事において発表し、「サウジアラビアはケリー長官に対し、ISISはサウジによって育成されたこと、これはCIA・アメリカ中央情報局にとっても周知の事実であることを伝えた」と報じました。

 明らかに米国とサウジはテロ支援国ともいえますがイスラエルに関しては支援国どころかテロの老舗本舗です。「ハザールマフィア」の呼称は誇張や比喩では無く、そうとしか表現ができないのが事実なのです。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第11話 ― テロリスト国家イスラエル

「イスラエル建国の父」ロスチャイルド家



広瀬隆氏は著書『赤い盾』の中で、全てのシオニズム組織団体にロスチャイルド家がその長として就任している事実を明かしています。「イスラエル建国の父」ロスチャイルド家抜きにイスラエルの存立は無かったのです。

初期シオニズム運動、アシュケナジ(ハザール)ユダヤ人逹の入植の消息は「ヘブライの館2」によると次のような具合です。
パレスチナへの入植活動には、当然、多くの資金が必要とされた。しかし、それは心配する必要がなかった。

なぜなら、パレスチナで活動していたユダヤ人たちに、「匿名の寄贈者」というサインの付いた「小切手」が送られていたからだ。

この膨大な資金によって、続々とユダヤ人たちがパレスチナに入植し、その金によって住宅、学校、農業地を購入することができたのである。またその資金援助によって、その地で採れるあらゆる農作物が当時の世界市場よりも高く買われ、全収穫物が毎年買い付けられるということが行われた。

後にこの「匿名の寄贈者」の正体は、フランス・ロスチャイルド家のエドモンド・ロスチャイルドであったことが公にされた。フランスとロンドンの両ロスチャイルド家は、1878年以来、パレスチナの土地を買収し続けてきたのだ)。

アシュケナジユダヤ人の最初の入植はロシア皇帝暗殺後の1882年からですが、その5年前から既にロスチャイルド家は計画と準備を進めており、シオニズム運動が開始されたのです。しかし現実として国土確保のため土地購入には限度がありました。

「イスラエルが建国を宣言した1948年までに、これらのユダヤ侵略者たちは土地の所有を増加させていたが、しかし《それでもなお(パレスチナ全土の)6%に満たなかった。》」(ジャック・バーンシュタイン氏)。

パレスチナ人がその居住してきた土地、自らの国土を売ることを拒否したのです。そこでハザールマフィアたちは自分たちが熟達している手段に訴えることにしました。テロです。現在にまで続く大規模な「集団押し入り殺人強盗」の連続です。


公表されたデイル・ヤシン村の襲撃


(左)イツハク・シャミル [CC BY-SA] (右)メナヘム・ベギン [Public Domain]


パレスチナ人への最初の大規模テロ、それは一方的な「建国宣言」の前1948年4月9日に起こされました。後のイスラエル首相メナヘム・ベギン率いる「イルグン」と、同じくイスラエル首相となるイツハック・シャミル率いる「シュテルン(別名レヒ、スターンギャング)」の両ユダヤテロ組織123名が、まだ寝静まっていたデイル・ヤシン村を総攻撃。無抵抗の254人の男女、子供までが無差別に虐殺されたのです。


この頃アラブ人とユダヤ人の抗争が激化していました。その中ハザールマフィアはパレスチナ人村落の完全破壊のプランを立てており、初代首相となるダビッド・ベングリオンの指令のもと、中立を表明していたデイル・ヤシン村を突如襲撃したのです。実行ギャング団たちは遺体の焼却等にて虐殺行為の隠蔽を図りますが、到着した赤十字に知られて世界に公表されたのです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(35)育児の知恵

かんなままさんの執筆記事第35弾です。 
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(35)育児の知恵
テレビの映画やドラマになれてしまうと、人を傷つける言葉、傷つける行為が当たり前だと感じるようになると思うのです。
これはものすごく気を付けないといけません

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


メディア漬けの生活が与える「育児」への悪影響


市の事業として「初めてのママ講座」をしています。
連続6週間で子育ての第一歩を学ぶ講座です。その中でママ達に「やってみたらいいことあるかも、な宿題」を出しています。

授乳中にテレビやスマホを見ない。赤ちゃんにできるだけテレビを見せない。赤ちゃんのあやし道具にスマホやタブレットを使わない。というもので、やるかやらないかは自由です。

なぜ、こんな宿題を出すかというと、ほとんどのママが子育て中にテレビをつけ、スマホを使っているからです。「授乳中は何もすることがない」「誰かと繋がりたい」「情報が欲しい」という気持ちを簡単に満たしてくれる便利なツールですし、パパママ自身がテレビやファミコンで育った世代です。音が鳴っていないと落ち着かないという人も少なくありません。

赤ちゃんと二人きりで一番欲しい情報は「泣き止ませ方」と「眠らせ方」です。多分どの時代のママも同じ気持ちでしょう。昔は誰かが傍にいて教えてくれたり見本がありました。今は誰も教えてくれないどころか「迷惑」というチクチクビームが飛んできます。

その上、ママの声では泣き止まない赤ちゃんが増えたと言われています。それは胎児期からママの声を聞いている赤ちゃんが少なくなったせいではないかとのこと。生まれてからもママはテレビやスマホに没頭して無言。わらべうたを教えても声を出すママの方が少ないのが気になります。

その時、頼りになるのが「泣き止ませアプリ」です。無料でダウンロードできます。臍帯音からビートの効いたロックまで流れます。連続再生、タイマー付きです。「泣くと自動で再生してくれるのでわざわざ抱っこしに行かなくても済むので助かります」など感謝のコメントが寄せられています。

最近は赤ちゃんでも簡単に操作できるタッチパネルなので知育、遊ばせアプリも人気です。電子音と光の刺激で赤ちゃんの興味をごっそり引きつけ、「喜ぶ」「大人しい」「1人で操作できる」と、親はあたかも子どもが楽しく成長していると勘違いをしてしまいます。
タブレット中毒の乳児

そして、「人と目を合わせない」「指さししない」「言葉が遅い」「落ち着きがない」「人の話を聞かない」などの発達障害を疑われるような症状が出てきて受診してもメディア漬けの生活は関連付けされないまま、もっと深刻になるケースが後を絶ちません。
自閉症と診断された幼児

そもそも赤ちゃんは豊かな体験を5感を通して自分の中に取り込み、模倣し、応答、共感されながら育つようになっているのです。やがて自ら言葉を発するようになり、他者との関係性も生まれてきます。2歳までにその土台を築く必要があるのです。その前にメディア漬けになってしまうと視覚と聴覚のみの刺激を長時間受け、興奮と緊張状態が続きます。そこには応答も共感もなく関係も築かれません。特に0歳児の間は先端的、器質的障害に近いダメージを受けるとさえ言われています。これが「2歳まではメディアは見せないでください」と警告されている所以です。

pixabay [CC0] 1 & 2 & 3 & 4


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【第3回】きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜 乳酸菌の機能性①整腸作用(後半)

 長い沈黙を経て(申し訳ありません)、第3回目の「乳酸菌学」となります。まずは第1回第2回のリンクを貼っておきますので復習していただけると理解が深まるかと思います。今回は腸内フローラと、何故快便が重要なのかについて簡単に説明しました。
(地球に優しい方の微生物学者)
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きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜 乳酸菌の機能性①整腸作用(後半)

Bifidobacterium adolescentis
Author: Y-tambe


腸内フローラとは?

 以前は100種類と言われていた腸内細菌は、遺伝子解析技術の発展により現在では500〜1000種類と言われるようになってきました。その数は100兆個にも及びます。世界の人口が70億人、人の全細胞数が37兆個と言われていますからその数の多さに驚かれると思います(人の細胞数も60兆個というのが定説でしたが、もう少し厳密に調べた論文が出たことにより現在では37兆個とされています)。

 腸内において細菌は分裂・増殖し、コロニーを作って生存しています。多種多様な細菌がそれぞれのコロニーを作っていることから、それらコロニーの様子を「お花畑」に喩え、腸内細菌叢のことを「腸内フローラ」と呼ぶこともあります。腸内フローラは各個人で異なっており、一人一人違う「お花畑」を腸内に持っています。この腸内フローラが私達に多大なる影響を与えていることが最近次々に明らかにされています。



ビフィズスフローラ

 授乳期の赤ちゃんのうんこに含まれる菌は99%がビフィズス菌です。これをビフィズスフローラと呼びます。これは母乳に含まれるオリゴ糖のお陰です(その数100種類以上)。オリゴ糖は小腸では吸収されず、大腸まで届きビフィズス菌を増やします。ビフィズス菌はオリゴ糖を食べることができるのですが、他の細菌はオリゴ糖を食べることができないのでビフィズス菌だけモリモリ増えることができます(このような物質をプレバイオティクスと呼びます。※プロではなくプレです)。

 ミルクというのは本当に凄い食品で、栄養素以外にも赤ちゃんを病原菌やウィルスから守るために様々な成分が入っています。子供の成長のために考え尽くされた食品と言っても良いと思います。母親の愛を感じますね。ところが、人工のミルクで育った赤ちゃんはビフィズス菌の割合が90%と少し低くなります。これが将来どのような影響を与えるのかは分かっていませんが、母親から直接授乳する行為は心の栄養となるので、腸内細菌と心の両面から母乳で育てることを推奨します。


年を取るとビフィズス菌が減る

 年を取るとビフィズス菌が減り、悪玉菌であるウェルシュ菌が増えるというのは随分前からよく知られています。悪玉菌の増加は老化や疾病の原因にもなりますので、腸内腐敗を放っておくと、老化が促進され、疾病を引き起こす要因となります。また、免疫力も年を取ると落ちてきます。
 腸内細菌と免疫は非常に密接な関係がありますので、健康な状態をキープする上で、老年期では特に腸内環境を気にして欲しいと思います。若い時はみんな若く見えますが(当たり前)、中年期から「見た目年齢」は大きく変わってきますね。恐らくそれには腸内細菌もかなり影響しているのではないかと思います。


何故快便が重要なのか

 長い前置きとなりましたが、実はここからが前回の続きです(笑)。前回、快便が重要で毎日のお通じの状態をチェックして下さいと書きました。では何故快便が重要なのでしょうか?
 理想のうんこは適度に空気や水分を含み気張らずにストンと出るうんこです。そういううんこは、臭いもそれほど臭くありません。逆に臭くて硬いうんこや下痢状のうんこは、悪玉菌が多い証拠です。悪玉菌はインドール、フェノール、ニトロソアミンなどの有害物質(発がん性物質を含む)を出します。それらは腸から吸収されて各種臓器にダメージを与えます(もちろん、腸にも)。また、それらが口や汗腺から放出されると、口臭や肌荒れの原因となります。逆にいうと、口臭や肌荒れも腸内腐敗をなくせば改善できる可能性があるということです。

 日本人は昔から穀物中心で生きてきた民族ですので、肉食をしてきた西洋人に比べて腸が長いと言われています。つまり、日本人は、穀物を腸内細菌により分解してエネルギーを獲得するために腸が長くなり、肉食をする西洋人は肉食によってできる毒素をあまり吸収しないように腸が短いと考えられるのです(真偽は定かではありませんが)。つまり、腸が長い日本人には肉食は向かない可能性があります。野菜や穀物中心で肉や魚はサブ的に食べるのが理想なのかもしれません。

 これだけでも毎日のうんこチェックが重要なのが分かってもらえたと思いますが(実はもっと腸内細菌との関係は深い)、最後に 「踏ん張り方」について 書いて第3回目を終了したいと思います。


実は和式便器の方が良い

 現在は洋式の便器が主流ですが、うんこを出すという意味では和式便器の「ウンチングスタイル」(死語?通じる?)の方が、便座に座ってやるより良いと言われています。それは、洋式便座では直腸が恥骨括約筋という筋肉に圧迫されて十分な便の通り道を確保できないためです。洋式便座は体勢は楽ですが、出にくい人にとっては出すのが楽じゃないのです。

 洋式の便座でも足元に台座を置くことで和式でやるような体勢にするグッツも販売されているようですので、便秘の人は使ってみるのも良いかもしれません(こちらを参照。※本商品を勧めているわけではありません。動画と写真は非常に参考になります。多分、捻じれの人が作っています。笑)。





 それと便意を我慢すると便秘になりやすいので、恥ずかしがらずに出せるときに出しましょう。次回以降は更なる乳酸菌の機能性について書きたいと思います。気長にお待ち下さい(汗)。

Writer

地球に優しい方の微生物学者

主に自然科学関連の記事へのコメントと「きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜」という記事を寄稿しています(滞りがちでスミマセン)。大学で微生物(乳酸菌)の機能性研究を行っています。最新の知見もご紹介しながら、魅惑の菌ワールドに皆さんをお連れしたいと思います。

何故か「う○こ」担当みたいになっていますが、非常に不本意です(※)!!専門は乳酸菌ですので、汚くないスマートな記事をお届け致します。できるだけ専門用語は避け、解説をしながら分かりやすくお伝えできるように頑張ります。
※私は8種体癖です(笑)