アーカイブ: オリジナル記事

ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 特別編(アラビアのロレンス)2 ― バルフォア宣言 ―

 アラブ代表メッカの太守フサインに、アラブ人参戦と引き替えに、アラブ人の独立国家支援を約束するとの英国政府の約定フサイン=マクマホン協定。そしてその約定と全く矛盾するオスマン領土分割の約定サイクス・ピコ協定。この相容れない約定が今日までの中東の災厄を呼び込む大元になったのですが、更なる猛毒の秘密協定もありました。今回取り上げる「バルフォア宣言」です。パレスチナでのシオニスト国家建設の誓約です。
 パレスチナのイスラエル建設、これはたとえるならば一人の人間、その肉体の重要箇所に無理矢理他者のがん細胞を移植するようなものです。異物であり常に毒を出し続ける危険物、身体破壊の元凶となります。
(seiryuu)
————————————————————————
ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 特別編(アラビアのロレンス)2 ― バルフォア宣言 ―

pixabay [CC0] 1 & 2


仕組まれていた米国の第1次世界大戦への参戦


ロレンスたちの苦悩話の前に確認だ。お前さん、第1次世界大戦の敗戦国は知っていなさるね?

へい、同盟国側のドイツ、オーストリア、オスマンでさ。

確かにその3国は敗戦により帝国として崩壊した。しかし、それだと、どこか抜けてねえかい?

あっ、帝政ロシアか。1917年2月革命で皇帝は退位、10月革命で帝政ロシアは滅亡してやすね。

そうだ、帝政ロシアは間違いなく敗戦国で大戦から退却離脱した。だからあのオスマン領土分割の猛毒仕込みのサイクス・ピコ協定からロシアは外れている。付け加えるとレーニンは革命直後このサイクス・ピコ協定の存在をバラしている。ともあれ戦争としてはロシアはドイツに負けたんだ。

てぇことは、敗戦国のドイツが途中までは世界大戦で勝っていたと言うことで?

そうさ、この大戦の主戦場はヨーロッパ戦線、ここでドイツは勝利していた。協商国側は大苦戦だ。

そうか、思い出したぞ。確かその風向きが変わったのは米国の参戦からでやしたね?

そうだ、米国の参戦が戦局逆転の決定打になるが、それは1917年4月からだ。

あれっ!? それだとまるでロシアと入れ替わりじゃねぇですかい?

おや、気づいたね。3月にロシア皇帝が退位し4月に参戦。この米国の参戦とは実は大変なことだった。

どうしてですかい?

まず米国内の世論、米国世論はドイツを応援していたんだぜ。そして何よりも憲法違反だ。米国憲法は州兵の外国派兵を禁じている。しかしその憲法違反を時の大統領ウッドロー・ウイルソンは強行した。

ええー!! 米国の参戦が憲法違反?? でもず~っと、米国は世界中に軍隊出してやすぜ・・・?

元来は違憲だ。一度見逃すと連中は図に乗る。憲法違反を当然としやがる。ウイルソンは1913年3月に大統領就任、1916年3月再任。なんと再任のスローガンは「米国の若者を戦地に行かさない」だ。

嘘つき野郎だ。あれ?何だ? 安倍ぴょんにそっくりだ! でも、どうやって違憲の強行ができたんで?

ふむ、その前に、ウイルソンが大統領就任の1913年に米国で何が起きていたか知っているかい?

確か・・・、春にADL設立、そしてクリスマスにFRB設立、誰かが「米国の乗っ取り」だと・・・。


その通り、ウイルソンはそのためにFRBの所有者たちによって米国大統領に据えられた。無論ウイルソンは操られていた。ジョン・コールマン博士によると、終始ウイルソンを操っていた一人が、顧問で側近のマンデル・ハウス大佐だ。また米国参戦には最高裁判事ルイス・ブライダンスが道を付けた。憲法破壊のね。そしてマスコミだ。プロパガンダをまき散らし、米国民を参戦へと煽りに煽った。

政権に最高裁とマスコミがグルになって憲法違反の海外派兵? ますます安倍政権そっくりだ! 危ねえ!それと、もしかして、ハウス大佐、ルイス・ブライダンスも例の誰かの子分なんてことは?

無論そうだ。ハウス大佐、ルイス・ブライダンスもロスチャイルドの工作員、代理人だ。

やっぱり! サイクスにピコ太郎、ハウスにブライダンス、重要人物みんな子分じゃねぇですかい!?

弥次:その手の重要人物はもう一人いる。時の英国外相バルフォアだ。以下の「バルフォア宣言」を読んでみておくれ。これがロレンスたちを驚愕させ更に苦悩に追い込むことになるものだ。

へい、わかりやした。1917年11月の英国外相バルフォアの宣言か。早速読ませてもらいやす。

外務省
1917年11月2日

親愛なるロスチャイルド卿

私は、英国政府に代わり、以下のユダヤ人のシオニスト運動に共感する宣言が内閣に提案され、そして承認されたことを、喜びをもって貴殿に伝えます。

英国政府は、ユダヤ人がパレスチナの地に国民的郷土を樹立することにつき好意をもって見ることとし、その目的の達成のために最大限の努力を払うものとする。ただし、これは、パレスチナに在住する非ユダヤ人の市民権、宗教的権利、及び他の諸国に住むユダヤ人が享受している諸権利と政治的地位を、害するものではないことが明白に了解されるものとする。」

貴殿によって、この宣言をシオニスト連盟にお伝えいただければ、有り難く思います。

敬具
アーサー・ジェームズ・バルフォア

Wikipediaより

» 続きはこちらから

『種子法の廃止と今後の対応』 ~新世紀JA研究会~

 先日、新世紀JA研究会主催の「種子法の廃止と今後の対応」というセミナーに参加してきました。
 JAの原種苗センターの方による、原原種生産に関する話では、原原種という種子が実際にどのように育てられているのか!そして原原種・原種をいかに安定供給しているのか!がわかる、現場からのとても興味深い報告でした。
 そして食の流通という観点から、パルシステム生協連合会前理事長・山本伸司氏が、生産者と消費者が連携・協同してこそ、心も豊かに、コミュニティーも豊かになる!と強調されました。市民目線の心ある理念に基づいた、とても心強い100年ビジョンであり、その細やかな気配りはやはり日本から発信していくのではないかとおもうような実践的なお話でした。
 種子カフェで種市を開催されたジョン・ムーア氏は、グローバリゼーションが終わりを告げたあとの準備としてのローカリゼーションについて話をされました。高知の山奥で、昔ながらの種を受け継ぐ暮らしの豊かさに気づき、実践されている氏の言葉と活動は、現代社会に暮らす私たちに大きな気づきを与えてくれます。
 また、元農林水産大臣である山田正彦氏からは、種子カフェに続いての種子法関連の最新情報もありました。今回こうしてブログに載せることに関しては「ぜひ広めてください」と言っていただきました。
 種子法は廃止されてしまいますので、安全な食・種子を守るために新たな主要農産物に関しての法整備は急務です!と、山田正彦氏。
 そしてそのためにも、その必要性をうったえる国民の声の後押しが力となります。世論づくりが課題なのです!と、司会の白石正彦東京農業大学名誉教授。(ちなみに←こちらのリンク先で二宮尊徳氏の「道徳と経済」を結び付けた報徳運動のお話があります)
 それほどに国民は、この国難を国難と認識していないのです。

 種子法廃止を目前に控えてのかなり厳しい状況の中で、グローバリゼーション終焉後の50年、100年先を見据えたビジョンを垣間見させてもらいました。今という、"地球と共生する"ローカリゼーションへと転換する節目の時に!
(しんしん丸)
————————————————————————

「原原種とは何か?」 
 JA茨城県中央会県域営農支援センター 糸賀秀徳氏

 ほとんどがJA関係者のセミナーであったため、個人参加であるど素人の私には?な話もありました。なので、原原種への疑問点については、質問タイムで少しお尋ねしたものの、詳細については改めて後日電話でお聞きしました。


 「新品種の特性を維持するために育成される種子を原原種をいいます。原原種はさらに特定の農家にて委託栽培して増殖します。これを原種といいます。そしてその後に、一般農家へと販売されるのです。」

◎原原種の生産方式

・一つの品種でもいろいろな個性があるので、その個性を180に分類した系統として育成します。(人に背の高低とか目の大小とかの個性があるように)
・一つの系統は、縦横5粒x5粒(25粒)を1単位として、5単位、計125粒をほ場(ほじょう)にて育成します。
・育成する中で、病気・先祖返り(赤米になるという)など問題が一つでも出たら、その系統はNGとします。こうして問題無く育ったのが180系統のうち120系統(昨年の場合)あります。そしてその120の各系統の125株の中からそれぞれ選りすぐりの3株を原原種とします。ですから120系統x3株=360株が原原種となるわけです。そして翌年は180株をまた原原種としてほ場で育て、残りの180株は何かあった場合の予備として残します。

 少しマニアックな情報ではありますが、原原種という言葉の意味がわかります。そして、種子の特性を守るために原種・原原種を育成するという複層的な仕組みがよくわかります。

「消費者として看過できない種子法の廃止ー食と農の協同組合間提携の重要性」
 パルシステム連合会 顧問 山本伸司氏



 農の本質・食の本質を問う価値観は、グローバリズムの収益第一主義とは理念からして違うので、収益構造だけを見るのではなく、コミュニティーとの交流を踏まえた、多様性を認める総合農協のような視点が必要とされるとの指摘には大いに賛同します。
 またフードシステムにおいては、生産者と消費者をつなぐ協同のシステムがあってはじめて豊かなコミュニティーとなり得るということで、こうした心の豊かさとコミュニティーの豊かさの両立する「共生の社会」を提唱されました。

画像の出典: pixabay [CC0]

 具体的な話として、コンビニの100円おむすびが100円たる内訳は、60円がコンビニ、16円が農家の取り分であり(その他は諸々の経費として)あまりに農家の実入りが少ないシステムとなっています。こうした構造を、お金だけでない交流をも総合的にみて(たとえば福祉とか交通とか)、生産者と消費者をつなげる協同のシステムへと変えていく必要があるというのです。こうした細やかな気配りあるシステムはやはり日本から発信していくようにも感じられました。今のJAをもっと明確な理念のもとに再構成するといったイメージでしょうか。
 多国籍企業はJAを解体しようとしていますが、それを逆手にとって食と農を核とした協同の地域づくりを推し進めるのです。こういった100年先をも見据えたビジョンともいえる価値転換の巨大な流れこそが地域を守り、食を守ることにもなるのです!と力説されました。
 市民目線の心ある理念に基づいた、とても心強い100年ビジョンであり、実践的なお話であり、とても勇気づけられる話です。

「種子(たね)から考える次の50年」
 シーズ・オブ・ライフ代表 ジョン・ムーア氏



 種子カフェでもお話しされた、ジョン・ムーア氏です。
 グローバリゼーションに基づいたF1や遺伝子組み換えといった、人間による遺伝子への介入により、植物の多様性は大きく損なわれています!残された原種のDNAを次世代に引き継ぎ、土と人とをちゃんと繋げるローカリゼーション、新しい経済システムを構築する必要があります!と、原種を守ることの大切さをうったえました。
 高知の山奥で、昔ながらの種を受け継ぐ暮らしの豊かさに気づき、実践されている氏の言葉と活動は、現代社会に暮らす私たちに大きな気づきを与えてくれます。

» 続きはこちらから

オルゴナイトの可能性を探る 〜第六章 建物への設置事例(3)

————————————————————————
建物への設置事例(3)


はじめに


前回に引き続き、シャンティ・フーラの社屋へのオルゴナイト設置事例をご紹介します。今回でやっと図面が完成します。


STEP4. 中心の円錐型オルゴナイトの位置を探る


前回、磁北の角度を出したところで、図面を完成させるにはもう一つの要素を決める必要があります。それが中心の円錐型オルゴナイトの位置です。

中心の円錐型オルゴナイトは好みの位置に配置することができますが、それによって防御エリアの範囲と、残り8つのピラミッド型オルゴナイトの位置が決まってしまいます。

ですので、まず図面上で方位ラインを”仮に”書いてみて(書き方は前回を参照)、良い設置場所を探してみます。具体的には次のアニメーションのように、方位ラインを仮に書いたら、「ここに設置するといいかな」と思ったいくつかの場所に移動させてみます。


すると、ある場所に中心の円錐型オルゴナイトを置いた時に、8つのピラミッド型オルゴナイトの位置と、それらを結ぶ防御エリアがどのようになるかが分かります。
次の2つを考慮に入れて、理想と思われる中心の円錐型オルゴナイトの"だいたいの"位置を探ります。

・できるだけ多くのピラミッド型オルゴナイトが、障害物が無く設置が容易な場所に位置すること。
・できるだけ防御エリアが生活するエリア全体をカバーすること。

なお、上の画像のように方位ラインを自在に移動できるのは製図ソフトならではの特長です。手書きの図面の場合は、フィルム用紙やトレーシングペーパーに方位線を描き、それを図面の上で移動させると良いのではないかと思います。


STEP5. 中心の円錐型オルゴナイトの位置を決める


先の手順で、中心の円錐型オルゴナイトのだいたいの位置を検討できたら、今度は、正確な位置を決めて図面の上に書き込みます。

今回は、吹き抜けのあるロフトの、次の場所に設置することにしました。(この場合、建物の1階全体が防御エリアに入ります)


現場で、円錐型オルゴナイトの位置を確定します。次の写真の位置に決めました。


» 続きはこちらから

メキシコ便り(5): メキシコの治安

 メキシコの治安について、ちょっとだけ蓋を開けてみたpopoちゃんですが、かなりの深刻さにため息が止まらない。。。😔認めたくないですが、はい、メキシコの治安、深刻で根が深いです。このようなクレイジーな社会になってしまった原因には、貧困、警察と政府の腐敗(麻薬カルテルとの癒着)などがよく原因に挙げられています。が、シャンティ・フーラの読者の方々ならピンとくるはず🌟メキシコだけでこんな多大なお金、膨大な武器の調達が可能でしょうか?いくら貧富の差があるとしても。。。きっとヤツらが関わっていると思うpopoちゃんです。

 これから少しづつ掘り下げ、メキシコの真実を学びながら皆様とシェアさせて頂きたいと思っています。今日はまず、2007年から現在までのpopoちゃんの街とメキシコ全体の治安状況を大まかにまとめてみました。メキシコの治安の悪さは、一般人の犯罪云々(でんでんじゃないよん😆)より麻薬カルテル(麻薬の製造、売買、殺人、拷問、誘拐、恐喝、密輸、資金洗浄などを行う犯罪組織)絡みの犯罪のためと言えると思います。

(popoちゃん)
————————————————————————
メキシコ便り(5): メキシコの治安


メキシコの治安悪化


悲しいかな、今、またメキシコでは治安が悪化しています。メキシコの治安の悪さは多くの日本の皆さまもご存知のことで。。。「メキシコの治安だいじょうぶ?」と聞かれても能天気なpopoちゃんはそんなこと気にせず、真冬の昼下がりの真っ青に澄んだ空の下、スヤスヤいびきをかいてる愛犬の側で、ゆったりメキシカンコーヒーを飲みながら至福を味わう。。。という治安の悪さとは無縁な生活を送っているのです。。。が。。。。

[メキシコのコーヒーカップ] Photo by popo


ここ最近、近場でいろんなことが起き始め「やっぱりまた治安悪くなってる?!」感が。。。治安悪化の雰囲気が漂う今日この頃、popoちゃんは、がんばってしっかり両目を開いてメキシコの実態を調べてみました!正直、見たくない知りたくない世界。。。「知らぬが仏」。。。でもここにいる以上、いつまでも無関心でいられない。ここは勇気をだして、真実を見て、意識を高めるぞと憤るpopoちゃん!😤

でも、そこで無邪気にいびきかいて何も知らない愛犬(老犬)たちがとっても羨ましくも思えたり。。。「まだ人間に生まれ変わっちゃだめだよぉ〜。」とこっそり囁くpopoちゃん。大切に育てられた犬は、来世、人間に生まれ変わる可能性が高いとか。。。竹下先生どこかでおしゃってましたねぇ〜。「君たち、もっと世界が良くなってから人間に生まれ変わってね!」

[popoちゃんの無邪気な愛犬たち] Photo by popo



世界でもっとも危険な街、シウダード・ファレス


さて、話を元に戻して、実はpopoちゃんが住んでいるところは、一時、世界でもっとも危険な街と言われた(今でも言われてるかも?!)シウダード・ファレス。ファレス市民以外のメキシコ人は皆、恐れている街。シウダード・ファレスは、ちょうどアメリカとメキシコの国境線のど真ん中に位置し、アメリカの東にも西にも行けて便利なため、ドラッグの王道とされています。人口約140万人ほど。マキーラという外資系企業の工場が約300社ほどあり、この街の経済基盤になっています。安定した収入と待遇を求め、メキシコ南部から多くの方が出稼ぎに来ています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ciudad_Juárez

メキシコはとても風情あるかわいい街が多いのですが、残念ながら、この街はとってもugly(醜い)!😔😔しかも砂漠気候なので緑も少ない。とにかく政府が街に投資していないのは明らかで。。。道路は穴ぼこだらけ。。。バス停なんて、時刻表ないし、座るとこないし、バス停のサインすらない。。。なんとなくこの辺にいつもバスが止まるみたいな感覚で。。。たまに雨がちょっと降るとすぐに大洪水に。。。排水溝がないんだなぁ〜。。。ここにいると日本の当たり前が当たり前でないことに気づき、とても日本に感謝してしまいます。

[シウダード・ファレス] Author:Sémhur[CC BY-SA]


そんなシウダード・ファレスの治安は2008〜11年の間、麻薬カルテルたちが大暴れし最悪に。。。popoちゃんは当時の状況にうんざりしてきていたのと、あるご縁もあって2008年末には日本帰国。

当時はほぼ毎週末、レストランで突然、銃の乱射。週末の外食は全くできなくなり、しかも私たちが行ったことのあるレストランでも乱射事件が起こったときにはもう恐怖倍増!週明けには首なしの遺体が街の大通りの高架からぶら下げられたり、昼間、道路のど真ん中で突然、銃の乱射。どれもこれもみんな麻薬カルテルグループ同士の対立、権力争い。それに一般庶民も巻き込まること度々でいい迷惑。そしてフェミサイド(女性を狙った殺人)もたくさん。

[シウダード・ファレス] Author:Hachiroo[CC BY-SA]


今回2016年末にシウダード・ファレスに再び戻ったpopoちゃんは、治安が良くなっていることを実感し安心していたのですが。。。それも束の間。。。またまた治安の悪化が。。。😩

シウダード・ファレスでは、今年2018年に入り1月9日までに既に52件の殺人事件が。たったの9日で52件!!!前年同月の合計犯罪数の68件をすでにうわまろうとするスピード。その原因はファレス・カルテル(麻薬組織の一つ)が内部で分裂し、そのため内部での戦いが去年の12月27日あたりから始まったらしい。。。それに加えいつものシナロア・カルテル(シナロア州を本拠地とする国内最大の犯罪組織)との縄張り戦争も同時進行中。
https://mexiconewsdaily.com/news/infighting-blamed-for-chihuahua-violence/

先日、1月9日にpopoちゃんの住まいから、わずか800m離れたところで強盗殺人事件があり、またまた緊張感up!ニュースではただの強盗殺人事件と言っていましたが、やはり本当は麻薬絡みだったそうです。シウダード・ファレスではただの強盗殺人事件はほとんど聞きません。

下の動画は2015年のものですが、シウダード・ファレスの治安がニュースになっています。麻薬輸出額300億ドル、その生産、流通を行う麻薬カルテル。メキシコの麻薬事情に詳しい山本昭代さんいわく、警察は麻薬組織の手下。全国の8割の行政が麻薬組織との関連があるとか。しかも麻薬ギャングがヒーロー化され、麻薬ギャングと付き合いたいというギャルもいるとか。。。それは絶対おかしーっい!!!異常だぁー!!!頭が完全にやられてる😱!!!
なんでこんなになっちゃったの?!

今、メキシコが直面する『麻薬戦争』の実態(15/02/15)


メキシコ麻薬戦争の実情


メキシコは2007年、当時の大統領フェリペ・カルデロンが麻薬を一掃する「麻薬戦争」を宣言して以来、報告されているだけでも10万人の犠牲者が。。。そして170人以上のジャーナリストが亡くなっているとか。。。そしてその9割の事件は未解決。。。犯罪者は見つかることなく、処罰されるわけでもなく野放しに。。。警察に捜査をお願いするとお金を要求される!という腐敗ぶり。。。(ありえなぁ〜い😩)仕方なく泣き寝入りする人々、あるいは自分たちで捜査する人々。。。でも自分たちで捜査をしていると麻薬組織から脅され辞めざる終えないこともあるらしい。。。
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20160803_02.html
http://time.com/4836655/mexican-cartels-free-press-don-winslow/

2017年7月NHKでもメキシコ麻薬戦争とジャーナリストの危機が特集されていたようで、こちらの番組では、メキシコの2016年犠牲者の数23,000人は、リビアの次で世界第2位イラク、アフガニスタンを上回っているとか。。。こっわ〜い!😱まさに戦場!や、やばい!popoちゃんは戦場に来てしまっていたのら。。。😨
http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2017/07/0717.html

今、popoちゃんにできること、それはメキシコちゃんに愛のマントラを贈ること。。。きっとメキシコちゃん辛いだろうなぁ。。。こんな深刻な問題を抱えたメキシコですが、popoちゃんは過去21年間、たくさんの愛をメキシコから頂きました。だからこそ、もっともっとメキシコの真実を知りたい。。。良いことも悪いこともぜ〜んぶ!

次回はメキシコの治安悪化の最大の原因である麻薬カルテルについてご紹介♪

¡Viva Mexico!

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(41)本当は反抗期はない

かんなままさんの執筆記事第41弾です。 
————————————————————————
かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(41)本当は反抗期はない

子どもが困ったことをやるときには、必ず子どもの心に問題があるのです。子どもは悲しんでいるし、苦しんでいます。

その問題の背後には母親、父親の問題があります。なにか間違ったことを両親がやっているのです。

子どもが見せている態度は父親、母親が一番見たくない自分の姿です。

子どもを叱って直そうとするのではなく、まず、自分を直さないとどうしようもありません。

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


4年生の息子の様子がおかしい


もう20年も前、一番下の息子が4年生の時の話です。息子のクラスは1年生の時から担任の先生が病気や産休で次々に変わり、3年間担任の先生が不在の状態でした。そのため子ども達の落ち着きがなくなり心配していたところ、4年生になってベテランの先生が担任になってホッとしました。

ところが、息子の様子がだんだんおかしくなり、家で「くそ!」「ばか!」「死ね!」と言うようになったのです。よく観察していると家族に対してではなく自分で作った粘土の兵士に向かって暴言を吐き、殺しているのです。4人兄弟の末っ子で皆から可愛がられて育った息子の口からそんな言葉が出るのにショックを受けました。何が原因でそんなことをするのかわかりません。話を聞いても「くそ!」というだけです。


授業が成り立たない授業参観



そんな時、授業参観がありました。私は学校の様子を知りたくて参加しました。40人クラスです。国語の授業だったと思います。先生が子ども達に質問をしました。手を挙げた子が答えた時です。1人の子が大声で「違いまーす!」とやじりました。「あはははー!」と皆もからかうように笑います。先生が「どこが違うの?」と聞くと「わかりませーん!」「あはははー!」と瞬時に手を叩きながら笑うのです。

先生がその子を諭していると他の子が椅子をガタガタさせて隣の子にチョッカイを出しました。チョッカイを出された子が立ち上がってケンカが始まりました。先生が大声で止めに入りました。子ども達は囃し立てる子、無視する子・・で全く授業が成り立たなくなりました。

そして、ケンカを始めた子がいきなり「おまえ飛び降りて死ね!」「できないくせに!」と言いました。言われた子は「できる!」「やってみろよ!」のやり取りの後、いきなり教室のベランダに出て飛び降りようとしました。ここは3階です。私達は叫び声をあげました。先生が止めに入り・・。もみあいになり収まりました。

私は顔が青ざめ、自分の気が音をたててざーっと引いていき腹に集中した感じがしました。本気モードに入れ替わったのです。これはただ事ではありません。最近の息子の言動のワケもわかりました。息子は当事者ではないもののこの雰囲気の教室で色々な想いを抱えこみ傷ついていたのでしょう。そして受けたネガティブなエネルギーを発散するには「バカ!死ね!」を兵士にぶつけるしかなかったのです。


授業の現状


Author:ajari[CC BY]


授業が終わって保護者懇談会の時間になりました。先生はまず、この件について謝られ、簡単に最近の様子を話されました。子ども達が荒れている事。1人ではなく5人くらいの子が問題行動を起こすこと。時々授業にならなくなること。個別指導もしています。と報告されて他の議題に戻そうとされました。

私はちょうど役員をしていたこともあり、この状態を知ったからには黙っておれないと思いました。先生の話をさえぎり「授業中に起こったようなことは親としても大問題です。いつもこの状態ですか?予定されていた議題よりこちらが重要です」と言いました。

「現状を教えてください」と話を戻しました。他のお母さんも黙って聞いています。先生は自分が至らない事。赴任当初は良かったけれども次第に子ども達がイライラして授業中に相手をけなし始めた事。それに対処していたら別のところで又始まること。教室を飛び出す子。「バカ、死ね、殺すぞ」は日常茶飯事。でも今日のようにベランダから飛び降りようとしたことはありません、と話されました。先生もその状態に疲れ果てた様子です。

私は話を聞いて、「これはその子だけの問題ではありません。クラス全体が影響を受け、先生や親の問題でもあります。この状況を先生一人で解決できるとは思えません。先生はどうしたらいいと思われますか?」と聞きました。先生は「校長先生とも相談して、できるだけ指導します。申し訳ありません」と言われました。この先生はベテランで指導力もあり、落ち着かない息子たちのクラスに抜擢されて担任になった先生です。保護者もホッとした矢先でした。


一番大事なのは子ども達


pxhere[CC0]


とりあえず「保護者も考えます」と言って帰りました。その夕方、先生が我が家を訪ねてこられました。切羽詰って「お願いです。頑張りますから教育委員会に言う事だけは待ってください」と言われました。この先生は何を言っているのだろう?何を怖がっているのだろう?保身?問題は子ども達の事なのにと思いました。教育委員会に届けて先生を処罰したり犯人捜しをして解決する問題ではない。それより目の前の子ども達が待ったなしの危機的状態にある!と思いました。

私は「教育委員会に訴えようとは思っていません。それより原点に戻りませんか?今一番大事なのは子ども達です。我が子も家で「死ね」などの言葉を吐き、苦しんでいます。原因になった子も理由があるはずです。その子を叱ったり排除しても又同じ問題が起こります。それより先生と親が本気になって子どもを助けてあげませんか?我が子だけの問題ではないのです。先生できますか?先生が本気になるなら私たち親も先生と一緒になって頑張ります。親には私から伝えます」と言いました。

先生は泣きだされ、「ありがとうございます。助けてください。でも、こうなったら校長先生にも報告します。私は処罰を受けて動けなくなるかもしれません」と悲痛な声で言われました。

つづく

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら