竹下雅敏氏からの情報です。
日本にもこのキリル・バルスキー氏のような外交官が、私たちの知らない所で活躍してくれていることを信じたいものです。世界にこのレベルの外交官がどのくらい居るのかわかりませんが、こうした人々の努力が世界を変えていきます。この記事で氏の言われている事は、本当にこの通りだと思います。未来は確実にこの方向に動いていると思います。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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詩人で外交官のキリル・バールスキー氏、「世界は遅かれ早かれロシアの善と正義の理想を受け入れる」
転載元より抜粋)
The Voice of Russia 14/9/11
キリル・バルスキー氏はすでに四半世紀にわたって中国、インドネシア、ニューヨーク国連本部ロシア常駐代表部で外交官として働き、 上海協力機構ではロシア大統領特別代表をつとめた経験を有するが、先日、駐タイ・ロシア特命全権大使に任命された。そんなバルスキー氏は実は詩人としてもよく知られている。
-先日、詩と短編をまとめた2冊『薫り高い山々』と『クリスタルの水』を出版されたばかりですが、詩人としての創造生活は外交官の職務にどんな影響を与えているのでしょうか?
「外交官というのは職業柄、言葉を使い、意味を考えながら働いているわけですから、暗号電報や参考資料、報告書、演説の傍ら、執筆を行うことはごく自然だと思います。」
-先日出版されたのはバルスキー氏にとっては初の1冊ではなく、その前に1冊だされておられますね? 前の作品集とはどこが異なるのでしょうか?
「このなかで私がどうしても強調しておかなければならないと思ったことがあります。それは、個人としても、詩人としても私という人間が形成されたのは、偉大なロシア文化の影響を受けてというだけではなく、そこには東洋文化、私がかなり長い時間を過ごした中国の文化の影響があるということでした。ですから私の作品集も多少東洋的に、そして多少中国的な色合いを帯びてできたのです。私の詩や短編を読んだ人が心に気持ちの高まりを覚え、内なる美、調和、安寧を感じることがあれば、これ以上の光栄はありません。」
―おそらく、調和と安寧の種を取り巻く世界に蒔くというのは、これは外交官としての課題でもあるでしょうね。中国、インドネシアで働かれ、これからタイに赴任されようとされていますが、詩人として、外交官としてのご自身の課題を立てられましたか?
「われわれの前に立ちはだかる容赦ない挑戦。これは危険極まりない紛争調停、対テロ、麻薬などの脅威との闘争だけではありません。人類社会のモラル、倫理の退廃とどう向かい合うかということもそうなのです。これは果たして世界的な問題ではないでしょうか? 無関心、残忍さ、虚実、無禁止無制約状態、金の横行、人種的な憎悪、宗教への寛容のなさ、エゴイズム、ディレッタント主義? 多極的現実に呼応する、より完璧な形の国際関係システムを築きながら、私たちはこのことを忘れてはならないのです。」
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