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[seiryuu氏]お金の秘密・打ち出の小槌物語②
信用創造で国の資産を略奪する中央銀行

竹下雅敏氏からの情報です。
 本来なら、国家は通貨発行益と税収で国を運営すべきなのですが、民間の中央銀行に通貨発行権を奪われている関係で、国債を発行して不足分を補うよりなくなります。日本はこれまでは貿易黒字で国債を日本国民が所有しているのですが、これだけ経済が破壊されると、今後はそうは行かなくなります。
 多くの国では、国内では資金が賄えず、海外からの投資に頼っています。ギリシャなどの国を見るとよくわかりますが、民間の中央銀行によってバブルが作り出され、それが破裂することで国が破綻します。IMFが救済のためのお金を貸し付けます。IMFは融資の交換条件として、緊縮財政と国の資産を民間に売り渡すことを条件にするのです。私たちが普段ニュースでよく見聞きしている光景です。
 ですが、前回と今回の“お金の秘密”を理解すると、中央銀行と結託した巨大銀行が、自分たちが持ってもいないお金をある国に貸付け、返せなくなったことを理由にその国の資産を略奪しているということがわかると思います。彼らは洗練したやり方をするので、途中にまるで破綻した国の救済機関であるかのようなIMFを調停役に挟むのです。彼らはあたかも公的機関であるふりをしながら、銀行家たちの略奪に手を貸します。IMFは彼ら銀行家が作った組織だからです。国民は国の資産を略奪された上、IMFから融資されたお金を返し続けなければなりません。国民全員が国際銀行家の奴隷になったということです。
 彼らは世界中の人々を奴隷にするつもりだったのですが、今や彼らのこうした手法を人々が知るところとなり、こうした悪魔のような計画は破綻の寸前です。FRBが民間の中央銀行であることを暴いたユースタス・マリンズ氏や「エコノミック・ヒットマン」の著者であるジョン・パーキンス氏の暴露は、人々の目を開くという意味で極めて大きなものだったと思います。
(竹下雅敏)
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お金の秘密・打ち出の小槌物語② 〜信用創造で国の資産を略奪する中央銀行
文:seiryuuさん

お金が生まれた!


私たちが商店で買いものをする、給料をもらうなりもしくは払う、企業間で取引をするなど、経済活動は毎日行われています。これらの商取引の経済活動で起こるのは「お金の移動」です。私たちの手元のお金が減ったり増えたりしますが、市場の中にあるお金の量は全く変化していません。一般の経済活動ではお金が移動はしても生まれはしないのです。移動と生まれるのは全く違います。それでは、どうやってお金が生まれるか・・・?

こうです。例えば私が新車がほしいと思い、金利などを考慮の上、近所の銀行に二〇〇万円の融資を申し込みます。私の資産や年収などを銀行は審査します。そして銀行はこの男は利子をつけて二〇〇万円を返済すると信用したときに、銀行が担保を設定し私の通帳に二〇〇万円を印字します。この時です。新たなお金が生まれたのです。二〇〇万円の通貨が創造されたのです。全てお金はこのようにして生まれてきます。

さて、生まれたもの・創られたものは、必ず死ぬもしくは消えるのですが、このように生まれ創られたたお金はどのように死ぬ(消失する)でしょうか?

気づかれましたか? この欄ですでに「お金そのものとは一体何か?」の明確な答えを示しています。気づかれた方は明敏です。驚愕の事実に気づき理解されました。


信用創造(魔法アイテム)の発見


現代に続く近代銀行の始まりは中世の欧州です。当時の通貨は金貨が中心です。大量に所持しているのは王侯貴族です。しかしゴールドには難点があります。取り扱いが難しいのです。持ち歩くには重いし摩耗もします。何より盗難の心配が常につきまといます。難儀した王侯貴族たちは相談し、金の取り扱いになれていて堅牢な保管庫を有するだろう金細工師に預けることとしました(これが「預金」の始まりです。)。

金細工師はゴールドスミスといいます。金を預かった彼はその預かり証を出します。やがてゴールドスミスはある事実に気づきます。預け主は預けた金貨をめったには取りには来ないことを。ゴールドスミスはそれを良いことに預かった金貨を無断で流用し利子を取って貸し出すのです。

一方市場では金貨でなく金貨の預かり証そのもので商取引がされるようになります。預かり証はゴールドスミスの所に持って行けば金貨と交換できるので金貨と全く同価値(兌換紙幣)です。その上扱いやすいのです。軽くて持ち運びも管理も簡単です。重宝だったのです。

そのような中ゴールドスミスは金貨の現物を貸し出さなくても、預かり証を貸し出したら良いことに気づきます。紙幣(銀行券)の始まりです。取り扱いやすく重宝な預かり証は市場での需要が増大します。ゴールドスミスはついに「打ち出の小槌」を発見したのです。何しろ預かり証はいくらでも作れます。紙とペンさえあればいいのですから。そして経験上知っていました。めったに預かり証と現物の金貨の取り替えがされないことを。そして市場ではいくらでも紙幣である預かり証の需要があります。

やがてゴールドスミスは例えば手元の金庫には一億円分の金貨しかないにも関わらず2億円分、3億円分、5億円分の預かり証を発行しだします。魔法というか、いわば大胆な詐欺ですが、それで大丈夫なのを経験上知っていたのです。手元1億円で5億円分の預かり証を発行したならば、4億円のお金(紙幣)を無から創造したことになります。これが金(ゴールド)を種がねとする金本位による信用創造の始まりです。「魔法の打ち出の小槌」が振られ無からお金が出てきたのです。無から創造された4億円の紙幣を担保設定し利息付きで貸し出します。借り手がもし返済されなければ担保物件で物納です。

秘密裏に振られ始めた「打ち出の小槌」、その仕組みは完全に秘密にして独占されます。しかし秘密保持のためには、預かり証と金貨との交換を求められた時の対応が必要です。応じられないと秘密がばれてしまいます。そのため現物の金貨は必ず一定量準備しておきます。これが現在の準備金制度に続いています。また、もしいざ大量の金貨の交換を求められたとき対応するため仲間同士で現物の金貨を融通し合える組合も作りました。秘密が漏れないよう鉄の掟で結ばれた仲間です。これが銀行カルテルの始まりです。

こうやって誕生してきた銀行家の中で一般人に金を貸すより国家に金を貸す方が安全で遙かに割が良いことに気づく者逹が現れます。初めて国家にお金を貸した民間銀行・・・、そうそれがイングランド銀行です。この私有銀行はやがて一国の通貨発行権も手中にします。中央銀行の誕生です。次の言葉をかみしめるべきかもしれません。「借りる者は貸す者の奴隷となる」(『旧約聖書』)


金(ゴールド)もいらなくなった!


信用創造という魔法の小槌は秘密裏にそれを独占した銀行の所有者によって振られるようになりました。しかし、いくら魔法のアイテムでも無制限に振ることはできません。その発生当初から長らく通貨の発行は金本位制でした。

この制度により生みだされた紙幣は金(ゴールド)との交換という制限があったのです。これでは信用創造の小槌を振るって出される紙幣の量は、種がねとなる現物ゴールドに対し最大で10倍が限度だったのでは?と想像できます。そのため市場に流される通貨の量は一定を保ちます。これは不自由でもありますが見方によれば市場の安定、極端なインフレもデフレも起きないことを意味します。しかし銀行家には不満であり足かせに感じていたのです。

そしてやがてついに世界中を震撼させる出来事が起きます。1971年ニクソンショックです。突如出された、基軸通貨ドルのゴールドとの兌換を破棄する宣言です。これによって世界中の全ての通貨はゴールドの裏打ちを無くし現在に至ります。通貨の価値は当然不安定になります。

ただし、これは別角度から見ると、ゴールドとの交換という制限・足かせなしに、信用創造の「打ち出の小槌」を思う存分に振るえるという意味でもあるのです。極端にいうといくらでも制限なしに通貨・お金は作られるようになったということです。


お金(通貨)とは何か?


ここで最初の問いかけである「お金(通貨)、そのものは何か?」を明確端的に示しましょう。すでにお気づきで理解されている方もいるでしょうが驚愕の事実です。
現在世界に流通しているほぼ全ての「お金(通貨)とは誰かの借金
これが明確な答えです。

通貨は銀行が信用創造で生みだします。ではいつ生みだしましたか? 思い出して下さい。私(誰か)が銀行に借金を申し込み了承され通帳に印字された時でしたね。そうです。銀行がお金を貸し付ける時、誰かが借金した時お金がうまれるのです。

お金は借金によって生まれるのだから、借金を返済したらそのお金は死にます。全てのお金は借金だからそれを全て返済したとしたらこの世界からお金が消失するのです。これがお金の秘密です。
「世界中のあの莫大なお金全てが誰かの借金??」ぴんとこないかもしれません。しかし米国政府、日本政府はどれほどの借金がありますか?天文学的でしょう。一般銀行は企業や個人に貸し付けますが、中央銀行は手続きを経て国家に貸し付けるのです。見えづらくしていますが国家は中央銀行に借金して通貨が生みだされているのです。米国ではFRBが成立するまで「所得税」はなかったのです。その所得税は米国政府のFRBへの借金の利子なのです。

「信用創造」の「信用」とは「借金」と読むのがいいでしょう。「借金によってお金が創造される」のです。そして普通私たちが貸すというと所持物もしくは信託され手元にある物を貸す事ですが、この銀行貸し付け、借金は違います。「ありもしないもの」を創ったとして貸し付け利子を取るのです。それも複利です。複利の利子、これがお化けのようなもので実に厄介なのです。

利子は年月を経るほど勝手に膨らみますが、元本はともかく、もともと利子分の返済金など創造されていない、つまり本当はどこにもそのお金は存在していないのですから。このような経済システムが破綻するのは最初から必然だったのです。

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[seiryuu氏]お金の秘密・打ち出の小槌物語①
信用創造に関するわかりやすい物語

竹下雅敏氏からの情報です。
 兵庫県にお住いのseiryuu氏から信用創造に関するわかりやすい物語を提供していただきました。前後2回に分けて掲載します。
 物語を読んでお金の秘密を理解された方は、通貨発行権を民間が持っていることの異常さに気付くと思います。お金は経済の血液で、これをある一族が独占的に所有しているという、あり得ない状況が現実に起こっています。例えて言うと、警察組織や消防、軍隊が民間であるのと同じくらい異常な事態なのです。
 彼ら、中央銀行を所有している者たちは、意のままにバブルを作り出し、それを崩壊させることで人々の資産を奪い去って行きます。私たちは、バブル崩壊でこれを経験しました。しかし、バブルを作り出した真犯人が、日銀の通貨発行の操縦桿を握っていたほんの僅かな者たちであったことを知っている人は、ほとんど居ません。これは、リチャード・ヴェルナー氏の名著「円の支配者」によって明らかにされました。
 この物語に興味を持たれた方は、是非、ヴェルナー氏の著作をお読みください。
(竹下雅敏)
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お金の秘密・打ち出の小槌物語① 〜信用創造に関するわかりやすい物語
文:seiryuuさん

 あるがままの世界を知る必要があります。さてこの世界、物質的にはお金で動いているという実態には誰しもが同意するでしょう。そして人々の苦悩のほとんどは実際のところお金にまつわるものだと言うことも・・・。人々はどうやってお金を手に入れて蓄積できるかと多くの時間、思いを巡らし苦心します。書店にはそのための本も多く並んでいます。しかしお金そのものについて「それは何か」の議論はされないし、教える本も目にしません。これから記す内容はある意味世界最大の秘密と言って良いかもしれません。知ってみれば得心し何という事もないのですが、知らないと金輪際分からないよう巧みに秘匿されたものでもあります。


打ち出の小槌


日本の昔話、おとぎ話に、「打ち出の小槌」がたびたび出てきます。振れば何でも願望が叶う。何もないところからお金が出てくる夢の魔法アイテムです。さて質問です。

Q1. 打ち出の小槌は現実の世界にあるといったらあなたは、信じますか?否か?
Q2. 打ち出の小槌があり、あなたが偶然それを手にしたらあなたはどうされますか?
 a. 誰にも内緒にしてこっそり使用する。
 b. 便利なものだから公表してみんなで使用する。

いかがでしょうか?先に答えを示します。質問1,何もないところから振るだけでお金を生みだす打ち出の小槌は確かにあります。信じられないかもしれませんが事実です。毎日振られてお金が生みだされています。驚愕でしょうが全てのお金はこれで生みだされていると言っても過言ではありません。名前もあります。小槌を振るうのを「信用創造」、打ち出の小槌そのものを「信用創造権」といいます。「そんなバカな!なぜそれがおおっぴらにならない?」そう思われるかもしれません。その答えは質問2,です。小槌を手にしたものは秘密にしてそうと解らないよう使用しませんか?

ともあれ、お金とは一体誰がどのように生みだす(発行する)のかを知る必要があるようです。「信用創造権」は別名「通貨発行権」です。通貨の発行?いうまでもない莫大な権限権力です。この打ち出の小槌の所有者とは?


通貨の発行者は?


手元にあるお金を眺めて見て下さい。どう刻印されていますか? 十円玉、百円玉等のコインは日本国の刻印ですね。つまり政府が発行したと分かります。しかし、紙幣は?千円札など、どれも日本銀行券と刻印されていますね。日本銀行が日本通貨の円紙幣を発行したことの証明です。莫大な利益が出るはずの紙幣の発行を政府はできていないのです。

「政府と日銀、それは同じ事でないの?」こう思われた方、やられています。マスコミの洗脳です。無理もありません。NHKニュースなど必ずこう言います「政府日銀」と。これを聞くと政府と日銀は一体、もしくは政府の公的機能の一つに日銀があると受け取られます。意図的にそう受け取らせているのです。

しかし政府と日銀は全く別組織であり、日銀は公的機関でなく民間つまり私有銀行です。嘘と思われる方は直接日銀に電話で問い合わせれば良いでしょう。

さらにお金(通貨)とは現金だけではないです。企業間や各種振り込みなど日常お金の取引は通帳で行っていますね。通帳に印字された数字こそがお金です。通帳を発行し印字するのは?言うまでも無く銀行です。通貨の発行者は紛れもなく銀行なのです。その通貨の発行の機能仕組みが「信用創造」です。全ての銀行はその機能にて日々毎日通貨(お金)を生みだしています。打ち出の小槌が振られているのです。

しかし、誤解されてはいけません、信用創造の「機能」と「権限」は別です。銀行は数多くあります。地域の信金、地銀から都銀の支店等々、こういった銀行は全て信用創造機能に基づき活動していますが、その頭取やましてや支店長などに本質権限はありません。全ての銀行を統括するいわばラスボス、それが中央銀行(日本では日銀)です。権限はここです。続きは次回以降にて。


いつまで続ける?賽の河原の石積み


日本で財政危機が言われるようになってから久しく、その言い分で消費税が導入されました。次々その税率は上がり更に増税の流れです。財政健全に向けて、これは正しい対処でしょうか?・・・

実のところ完全な間違いです。歴史事実を見ましょう。消費税が導入されて経済は悪化して景気は冷え込み、その税率が上昇の度に更に景気は落ち込み、全体としての税収は低下し続けています。つまり明確な財政の悪化です。これは当たり前のことなのです。経済が悪化すれば税収は減り、経済が良くなれば税収は増えます。消費増税は経済を悪化させますから財政健全には完全な間違いなのです。そして経済をよくすることは本来実に簡単なことなのです。(権限を有するものが合意すれば、ですが)。

交換方程式:M×VP×Y

これで明らかになります。Mとは通貨の総量、Vはその流通速度、Pは物価水準、Yは実質GDPです。P×Yは名目GDPです。税収は名目GDPに対して何%という形で決まります。

簡単に分かります。財政健全に向け税収を増やすには名目GDPを上昇させればいい。
その名目GDPを上げるにはMつまり市場にたくさんのお金を入れ、それを活発に使えばいい
のです。民衆が多くのお金を持ち(Mの上昇)、安心してどんどん何かを購入するなど使用する。(Vの上昇)。するとどうなるか?多く購入される物や利用物の値段は上げられます(Pの上昇)。企業はそうして忙しくなれば人を雇い施設拡充しフル稼働します(Yの上昇)。これが好景気の循環です。当然名目GDPは上昇し税収を増やせます。

逆に消費税など上げたらどうなるか? 手元のお金が目減りした(購買力が少ないMの下降)民衆は、物の購入に二の足を踏み買い控えます(Vの下降)。企業は売れなくなると物の値段を下げざるを得ません(Pの下降)。暇になり人員を削除し設備も稼働しません(Yの下降)。不景気そのものです(デフレ)。税収は減ります。

こうやって経済が悪化してわざわざ財政悪化させる、この当たり前に解ることを20年以上続けているのです。賽の河原の石積みの如く無意味というより、一般国民や国内中小企業にとっての破壊行為が延々続けられているのです。解決策は簡単です。民衆が手元にお金が来て安心して使えるよう市場にお金を注ぎ込めば良いだけです。

・・・そんなことできるはずがない?いいえ簡単にできます。何しろ「打ち出の小槌」があるのですから。しかししません。絶対の権限を失いたくないからです。一般国民や中小企業に賽の河原で石を積ませては壊しているのは彼らなのです。

建前上日本は民主主義で国民主権。民衆が好景気を求めているのに実現しない。なぜか?
お伝えしたように通貨(お金)を発行しているのは国家でなく銀行だからです。経済の根本であるお金全体をコントロールしているのは中央銀行である日銀であり、日銀は公共機関でなく民間私有銀行だからです。

ここで「あれっ?」と疑問を持たれた方は鋭いです。こう思われたのでは?
「日銀は政府の要望によってアベノミクスで異次元の金融緩和を断行。市場にジャブジャブお金を注入した。それでも約束していた物価水準2%アップもないし、景気も良くなっていないぞ。」と。

その通りです。市場の通貨量が多くなっているので、経済は良くなり、物価水準もGDPも上がるはずです。しかしそうなっていない。なぜか?
市場は二種類あります。製造、サービスなどの実質経済。もう一つは株式などの金融経済です。異次元の金融緩和によって注がれた大量のお金は全て金融経済市場に流れ、実質経済市場には回っていないのです。金融経済はGDPを生みません。圧倒的多数の国民が関係するのは実質経済です。金融経済に注ぎ込んだお金の一割でも実質経済に入れていたら日本の現状は全く違ったものになっていたのです。

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マネー資本主義から里山資本主義へ 地方再生に必要なのは金融システムの根本的転換 

竹下雅敏氏からの情報です。
 里山資本主義の仕掛け人は、現在、NHKエンタープライズ プロデューサーの井上恭介氏のようです。リーマンショックを契機として、マネー資本主義を検証する番組制作の中から、アメリカ型資本主義経済に疑問を感じ始めたということです。東日本大震災直後に広島に赴任し、広島を中心とした中国地方のあちこちで、里山の豊かさに気付いたということです。
 文中、“ここには何もない”という言葉があります。過疎で悩む地方の人々は、自分が暮らす所をこのように感じているのかも知れません。しかし、私は何回か講演で東京に行ったのですが、いつも東京で感じたのが“ここには何もない”でした。要するに、価値観の相違があまりにも大きく、東京という巨大な都市は私の肌に合わなかったのです。うちの息子が中学の修学旅行で東京に行き、ディズニーランドも見て帰って来ました。息子に感想を聞くと、“ディズニーランドはとても良かった。一度行ってみる価値はあるところだ”と言っていました。ただその後、“もう2度と行く必要の無い所だ”とも言っていました。“東京の修学旅行はとても面白かったけれども、帰って来て、福富町がどれだけいい所かよくわかった”ということをクラスの皆が口々に言っていたそうです。この言葉を聞いて、子供たちの感受性が非常にまともであることに安心しました。
 ミュージシャンとして成功している人たちの中には、結構沖縄出身の人も居るだろうと思います。そういう人たちは、将来生まれ故郷に戻りたいと思っているのではないでしょうか。それは、自分の暮らしていたところがとても美しい所だからなのです。
 何故東京に出て来るのか、簡単に言えば、社会的成功のため、お金のためだと思います。田舎で十分に豊かな暮らしが出来るならば、都会に人口が集中することはないでしょう。
 しかし美しい町づくりのためにも、地方にお金が回るようにしなければなりません。現在の金融システムの問題点は、地方の預金が中央に集まってしまうことです。人々がもっと信用金庫に預金をすれば、お金は地元に再投資されるのですが、大手銀行に預ける人が多いので、大都市ばかりが、する必要の無い再開発にお金を投じています。
 この意味でも、金融システムを根本的に転換しなければ、地方の再生はあり得ません。地方自治体が自由に使えるお金を増やすのはもちろんのこと、地方でお金を循環させる仕組みが必要なのです。
 過去の歴史を見ても、不況の切り札と言えるのは、地域通貨でした。例えば、中国地方のいくつかの県が、その地域で使える地域通貨を流通させることで雇用は拡大し、景気が回復します。どうも、こうした地域通貨を中央銀行はことさら嫌うようで、大成功となった地域通貨を中央政府が強制的に廃止させるということを繰り返して来たようです。
 こうした事がらは、本来金融システムはどうあるべきなのかを考えさせます。銀行が民間のものであるとすれば、巨大な銀行へと集約されるのは、多くの国民にとって不幸なことです。このことは、銀行の統廃合が進んだ現状を見れば明らかだと思います。加えて、中央銀行は国有化すべきだと考えます。中央銀行が特定の一族によって支配されているなどという現状は、あってはならないと思います。彼らは無からお金を生み出すことで、意のままに政府を自分たちの望む方向に動かすからです。
 こうした根本的な議論無しに、地方の再生をその地方に住んでいる人たちの努力と責任にしてしまうのは、酷なことだと思うのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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井上 恭介さん(NHK報道局 報道番組センター社会番組部チーフ・プロデューサー)
引用元)
128476

“お金で買えない価値”を発掘し
ひろしまの豊かさ、魅力を届けていこう


<プロフィール>
井上 恭介(いのうえ きょうすけ)さん

NHK報道局 報道番組センター社会番組部チーフ・プロデューサー。

(中略) 

平成20(2008)年に起こったリーマンショックをもとに、マネー資本主義の歴史と背景を検証する番組のプロデューサーを担当しました。金融危機はなぜ起きたのか、巨大マネーはいかにして膨らんだのか、ウォール街など現地に足を運んで徹底的に取材を。そこで感じたのが「マネーでマネーを増やしていくことで本当に幸せなのか?それで豊かといえるのか?」という疑問です。また、東京で東日本大震災も経験。電気が止まり、一点集中型都市構造のひずみ、アメリカ型資本主義経済のもろさを肌で実感しました。
こうした経験直後の平成23(2011)年に、私はひろしまへもう一度やってくることになったのです。家族とともに赴任し、平成26(2014)年6月に異動となるまで3年間、ひろしまで取材班のチーフ・プロデューサーとして働いていました。

当時、さまざまな疑問を胸に抱えていた私は、一度目では感じなかった、真の豊かさへつながる“芽”が、ひろしまを中心とした中国地方のあちらこちらにあることに気づきました。ならばと、面白い取り組みをされている方々へ直接会いに現地へ。地域エコノミストの藻谷浩介氏にナビゲーター役をひきうけてもらい、里山の生活を取り上げた番組を、1年半放送させていただきました。そこで生まれたコンセプトが「里山資本主義」です。つまり、ひろしまが里山資本主義の発祥の地、原点なんですよ。

(中略) 

 過疎化が進む中山間地域へ足を向けると、地域の人々は「ここには何にもない」と口をそろえて言います。それは、東京と比べて、ビルがない、地下鉄がないという「何もない」であって、東京にはない“豊かに木が茂った山”があり、“美しい清流”が「ある」のです。

(中略) 

あるものを「豊かだ」と言っていくことがはじめの一歩になると私は考えています。

(中略) 

お金持ちが経済を動かして貧しい者にその恩恵がゆっくり降りてくるのを待っている“トリクルダウン”のような状態を打破したいと思いませんか。地方創生は、待ちから攻めへ!

(中略) 

 新しく価値あるものを見出そうとするならば、ぜひ昔からある“常識”をチェックし直してみてください。例えば、カキ。東京でも広島産のカキのむき身はさまざまなスーパーで購入できます。でも殻つきは見かけることは、ほとんどかきありません。殻つきのまま網に乗せて焼くことは、とても珍しいことなんです。多くの都会の人は、そこに価値を感じます。

128840このようにひろしまには、埋もれたままの宝の山がいっぱいあります。「里山資本主義」は、マネー資本主義を否定するわけでも、田舎での暮らしを推奨するわけでもありません。里山にはお金に換算できない価値があることを知り、そのうえで、自分の人生に適する割合で取り組んでいくことを指しています。都会で暮らす人に、取り入れたい、体験したい、と思われるような宝を発掘し、活かし、届けることで、双方にとってより豊かな生活を実現できるようになることを私は願っています。

[sputnik 他]BRICSの新発展銀行 最初の融資を承認 / アメリカでは銀行口座から預金を引き出せなくなっています。 〜新金融システムが順調に動き出していることの証〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 2つの記事は、新金融システムが順調に動き出していることの証です。逆にこれまでの金融システムは徐々に立ち行かなくなり、記事のように預金を引き出せなくなるということが起こって来ます。
 “続きはこちらから”以降に、新金融システム構築のためこれまで懸命の努力をして来たグループが、どういう方向で動いているかを説明してくれています。“米ドルの価値は破滅的に低下する”とのことで、これはドナルド・トランプ氏が予想していた通り、米国では一塊のパンに25ドルも支払わなければならなくなるのです。もちろん、日本が保有している米国債は紙切れになると考えて良いでしょう。日本も大変な状況に巻き込まれそうです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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BRICSの新発展銀行 最初の融資を承認
転載元より抜粋)
Host photo agency
552636

新しく誕生したBRICS発展(開発)銀行の理事会は、総額8億1100万ドルの最初の融資(クレジットパッケージ)を承認した。なおこれは、再生可能エネルギー領域でのプロジェクトに関するものだ。

プロジェクトは、ワシントンで開かれた世界銀行とIMF指導機関の春の会期を利用した会合で発表された。

BRICS発展銀行は、全部で4つの投資プロジェクトに対する融資を承認した。ブラジルは3億ドル、中国は8100万ドル、インドは2億5千万ドル、南アフリカは1億8千万ドルの融資を受け取ることになる。銀行によれば、これらは、グリーン及び再生可能エネルギー領域のプロジェクトで、大気中に排出する有害物質の量を、年に総計で400万トン減らす助けになるとの事だ。

1千億ドルの外貨ストックをもとに、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ5か国が共同で銀行を設立するという合意は、昨年7月7日に調印された。この銀行は、参加国の財政的安定性を維持するために作られた安全メカニズムだ。BRICS諸国のドル準備高に問題が生じた場合、一定の条件で、銀行の資金を使う事ができる。

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アメリカでは銀行口座から預金を引き出せなくなっています。
転載元より抜粋)
http://beforeitsnews.com/economy/2016/04/quayle-alert-no-you-cannot-withdraw-any-funds-from-your-account-2814889.html
(概要)
4月17日付け

cash-banned

スティーブ・クイルからの警報

昨日、私の従弟は、カリフォルニアにあるバンク・オブ・アメリカ、Sylmar支店の彼の口座から2000ドルを引き落とそうとしました。彼はその支店で働いている人たち(窓口係から店長まで)と顔なじみでした。

彼が良く知る窓口係は、銀行には彼の署名カードの記録がないためお金を引き落とすことができないと彼に告げました。どうしてそのような嘘がつけるのか理解に苦しみます。なぜなら、銀行に口座を開設する際は必ず署名カードの提示が必要だからです。

仕方なく、私の従弟は店長と話したいと窓口係に伝えました。。
しかし店長は彼に、今回はお金を引き落とせるが次回からは約束はできないと言ったのです。
従弟はその場で凍りつきました。

彼は私に電話で何が起きたかを詳しく話してくれました。
彼は、今後どのようにして口座から預金全額を引き落とせるかを模索中です。

このようなことが起きているのは従弟の銀行だけではないはずです。アメリカ中で起きている可能性があります。

カリフォルニアのクロービスからも警報が届いている通り、大手銀行は次々に防弾ガラスを設置しています。従弟が銀行の窓口係と話していた時、となりの列で黒人が預金を引き出すために辛抱強く待っていました。しかしその数分後に、窓口係はこの黒人の預金者に対して納得いく説明もないまま、今回は預金を引き出すことはできないと告げたのです。

すると黒人の預金者は激怒し、口座からオレの金を引き出せ、と窓口係に喚き叫びました。その後、警備員が彼を銀行の外に連れて行きました。

このようなことがアメリカ中の銀行で起きるのではないかと思います。
銀行の対応に激怒した人々が暴動を起こすと、当局が彼らをFEMAキャンプに連れていきます。あっという間にFEMAキャンプは満杯になります。

何年も前から、私や私の隣人たちはアメリカの崩壊が差し迫っていると話していました。南米が崩壊しているのを眺めならが、アメリカも崩壊中だということです。

http://www.stevequayle.com/index.php?s=33&d=1745

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[嗚呼、悲しいではないか!]フルフォードレポート英語版(4/05) 〜全面的な情報開示後に皇室の存続、在り方が議論されるべき〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 北朝鮮は“韓国と日本の王室の派閥に分かれており”、それが山口組の分裂に反映されているという興味深い指摘です。もう少し詳しい内容が明かされるのを待ちたいと思います。
 白龍会が“韓国と日本の皇室家族の状況について真実を明らかにすることを提案している”とあります。神々の要求である全面的な情報開示という観点からも、いずれ国民に真実を知らせる必要があると考えています。国民が真相を知った際に、皇室の存続も含め、その本来の在り方が議論されるべきでしょう。コブラは、将来王室の存続はあり得ないと言っています。それぞれの国民が決めるべき事ではありますが、歴史的経緯とその正当性を考えると、その存続は難しいかも知れません。
 文末、新金融システムについて触れていますが、ここがスムーズに行けば、不況の脱出に戦争をする必要がなくなります。その方向で動いてもらうことを望みます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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フルフォードレポート英語版(4/05)
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
記事の提供元にてご覧ください。
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