注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
最新の財政検証はまだ出ていないがその財政検証の基となる経済前提はすでに3月に発表されている。5年前の経済前提に比べ、ほぼ全ての項目で数値が下回っている。5年前でさえ36年後に積立金が枯渇するとの試算もあったが事態はさらに悪化しているはず。とにかく最新の財政検証を早く出してもらいたい。 pic.twitter.com/BFGbSV8xcV
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) June 19, 2019
安倍総理は、年金積立金が枯渇すると(私が)言ったら、野党の皆さんは笑ったと言ったが、映像を確認したところ、誰も笑ってはいない。そもそも36年後の2055年に積立金が枯渇するといっているのは私ではなく厚生労働省。もし違うと言うなら、新しい財政検証を速やかに出して反論してもらいたい。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) June 20, 2019
国民民主党・玉木雄一郎代表から「新しい財政検証をなぜ出さないのか」と追及を受けると(中略)… 「財政再検証につきましては、これ、5年に1度、おこないます。5年に1度、おこなう。で、この5年に1度おこなう、え〜、財政の再検証についてはですね、これは平均寿命とか出生率、そして支え手の増減も〜」
いまさら何を用語説明してるのか、と言いたくなるが、なんとこれが2分以上続く。
(中略)
さらにひどかったのが、共産党の志位和夫委員長の質問のときだった。志位委員長は(中略)… マクロ経済スライドをやめて富裕層の保険料増額で「減らない年金」にすることを提案した。
ところが、安倍首相は、いきなりこう切り出したのだ。
「この議論でですね、たいへん残念なのは、先程の党首の議論でですね、年金の、いわば積立金が枯渇すると言ったとき、拍手が起こったことであります。私は、そういう議論はですね、そういう議論は、すべき、ではないですし」
志位委員長が質問しているのに、それには答えず、その前の玉木代表の質問のことを語り始めた安倍首相。しかも、その中身は完全なデマだった。
(以下略)
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年金は年4%以上で運用しなければ100年もたないはずです。そのために株に手を出したのでしょうが、運用の失敗によって、年金財政の破綻をかえって早めてしまったわけです。なので、玉木氏の指摘は核心を突いていると言えます。
共産党の志位委員長は、年収が約1,000万円を超えると、現在では、保険料負担が増えない仕組みになっている。この上限額を、現行の1,000万円から2,000万円に引き上げることで、約1兆円の保険料収入が増えると提案しました。この提案に対して、あべぴょんは「7兆円という全く額が違うわけであります」とうっかり喋って、志位委員長の提案に耳を貸しません。
志位委員長はツイートで、あべぴょんの答弁が事実だとすると「マクロ経済スライドで奪われる年金が七兆円」だということになり、この発言は極めて重大だとしています。
共産党の小池書記局長は、18日の質疑で、マクロ経済スライドによって「基礎年金は今より3割低下しますね?」と聞きます。厚労省の度山審議官は、ヘラヘラ笑いながらふざけた答弁をして、審議が一時中断しました。結局、3割低下が事実だと認めました。
年金給付額の低下と官僚のレベルの著しい低下は、比例しているなぁと思ったりします。いずれにしても、このままでは年金財政は持たないと思います。今では3割低下と予測されていますが、株価が暴落すると、この程度では済まなくなるはずです。半額になるということを覚悟しておいた方が良いのではないでしょうか。