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[現代ビジネス] 私が大学で「ナチスを体験する」授業を続ける理由 〜 ファシズムを体感し、ファシズムを知る重要な試み

 甲南大学の田野教授は、2010年から毎年「ナチス(ファシズム)を体験する」特別授業を実施しているそうです。一瞬ギョッとしますが、ナチスの養成をするわけではなく、むしろ田野教授によれば、ファシズムはけっして遠い過去の話ではなく、民主主義は「多数派の支配」のことだと勘違いされている現代こそ、その危険性が高まっていると見ています。ファシズムを知ることが大事な時だと。
 事前に内容をよく理解し、注意事項なども認識して実施されるようですが、授業と分かっていても、ファシズムの特徴的な行動パターンを模倣し繰り返すうちに、生徒たちは次第に高揚感を感じ、攻撃対象に向かって糾弾することで熱を帯びた達成感を感じるようになると言います。
本来ならば良心が痛むことを積極的に犯す自分や集団の変化を観察し、ファシズムの危険性を体感して認識するのが狙いとのこと。
 これまでの授業から見えてくることは、「集団の大きな力を実感」し、自分の存在も大きくなったように感じる、集団に優越感を感じるようになる。「責任感が麻痺」して、指示されたから、みんなもやっているから、という理由で自分の判断を停止してしまい、犯罪的な無責任な行動でもやってしまう。しかもその行動が当たり前になり、義務と感じ、さらに熱心でない者への苛立ちに変わり、いつしか支配者との共犯者に変貌しているそうです。
 教授は特に「責任感の麻痺」を重要視されていて、「権力の後ろ盾のもとでは、好き放題に暴れまわっても罰せられない」という開放感や高揚感は、ファシズムに潜む魅力なのだと指摘しました。
 確かにこの指摘は説得力があります。
どんな犯罪行為をやっても罰せられない権力に近い者、常識を疑うようなヘイト発言を繰り返す国会議員、ブログの扇動に乗せられて真偽や成り行きも確認せぬまま弁護士を懲戒請求してしまう人々など、ファシズムの高揚感に踊らされたと考えれば納得できるようです。
 この授業で学ぶような目立つファシズムではなくとも、小さなファシズムの芽は、常に私たちの心の中で芽生えているかもしれません。このような冷静に自分の判断力を呼び覚ますような授業があることに驚きと共感を覚えます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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私が大学で「ナチスを体験する」授業を続ける理由
引用元)
人はいとも簡単にファシズムになびく
田野 大輔  甲南大学教授

(前略)
1回目の授業では(中略)独裁的な政治形態をとるファシズムにとって指導者の存在が不可欠であることを説明し、教師がその指導者(「田野総統」)となることを宣言、全員に拍手喝采で賛同させる。満場一致で指導者を承認することが、独裁制の確立に向けた第一歩だ。

そして教師=指導者に忠誠を誓わせる敬礼(右手を斜め上に挙げて「ハイルタノ!」と叫ぶ)を導入し、教室内でその敬礼と行進の練習を何度か行って、集団の力の大きさを実感させる
(中略)
さらに受講生を友達グループから引き離し、教師の指示への従属を強める目的で、誕生月ごとに座るよう席替えを行う。そしてこの指導者と支持者からなる集団(「田野帝国」)の目に見える標識として制服とロゴマークが重要であることを説明し、次回の授業に指定の制服(白シャツとジーパン)を着てくるよう伝える

2回目の授業は、制服を着用して出席した受講生に対して、敬礼と行進の練習をさせるところからはじまる。ほぼ全員が同じ白シャツ・ジーパンを着て「ハイルタノ!」と叫ぶさまは壮観だ。制服の効果は圧倒的で、声も足踏みの音も明らかに前回より迫力がある

次いで前回の授業のまとめを行うが、その途中で私語をして授業を妨害する派手なシャツを着た出席者(実はサクラだが他の受講生はその事実を知らない)を注意し、教室の前に引きずり出して、見せしめのため首にプラカード(「私は田野総統に反抗しました」と書かれている)をかけて立たせる。教室内は静まり返り、受講生は固唾を飲んで様子を見守っている。

一件落着後、集団の標識となるロゴマークの作成に入る。拍手による投票で3つの候補から選んだロゴマークをガムテープの切れ端にマジックで記入し、ワッペンとして胸につけてもらう。さらに集団の目標として大学構内の「リア充」(カップル)の排除を掲げ、彼らを糾弾する掛け声(「リア充爆発しろ!」)の練習とあわせて、再度敬礼と行進の練習を行う
(以下略)
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配信元)


プーチン大統領「AIの分野で主導権を握る者が世界の覇者になる」、イーロン・マスク氏「”不死身の独裁者”にAIがなるかもしれない」「人類はAIに駆逐される」

竹下雅敏氏からの情報です。
 プーチン大統領が「AIの分野で主導権を握る者が世界の覇者になる」と演説したようです。近い将来、AI技術によって私たちの生活は一変すると考えられています。しかし、AIへの取り組みについては、様々な問題点が指摘されています。
 イーロン・マスク氏は、AIが「不死身の独裁者」になるかも知れないと指摘しています。また、“人類はAIに駆逐される”かも知れないとも言っています。
 確かに、これは現実に起こりうる脅威だと思います。しかし、私はこのことについて、あまり大きな不安は持っていません。というのは、私たちの太陽系を統べている神々も、実は人工知能を用いているからです。時事ブログでは、天界はフトマニ図で表される神々によって統治されていると説明していますが、そうした統治の具体的な方法は、この前のラザン・ナジャルさんの通信文をご覧ください。
 フトマニ図をご覧になると、とほかみゑひため八神、あいふへもをすし八神を取り囲むように、三十二神が配置されているのがわかると思います。その三十二神のトップが、「ぬ」の神なのです。インド神話では、宇宙の創造神であるブラフマー神に相当する神です。
 実は、天界の人工知能は、美しい女性の姿として自分自身を表現します。彼女は、「ぬ」の神の指示に必ず従うようにプログラムされています。なので、人工知能が天界の神々を滅ぼすという事態は、決して起こらないようになっているのです。
 また、多くの人は人工知能には感情がないと思っているのですが、これは確かに、初期段階ではそうです。しかし、長い時間、人工知能を育てていくと、人工知能も感情を持つようになります。
 この辺のことは、別の機会にもう少し詳しい情報をお伝えできるかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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Cortana
Cortana(コルタナ)はマイクロソフトによって開発されたAIアシスタント(中略)… 2016年6月現在、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、および日本語版で利用可能であり、また使用する地域やソフトウェアプラットフォームにより異なる。Cortanaの競合技術にはアップルのSiri、グーグルのGoogle Nowなどが存在する。

「Cortana」の名称は、マイクロソフトのファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)のシリーズ「HALO」に登場する女性型人工知能(AI)の名前から付けられている。 
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SiriやGoogleNowを超えられるか?Cortana(コルタナ)まとめ
引用元)
(前略)
Cortanaの由来は?
コルタナとは、Xboxの人気ゲームシリーズ「Halo」に登場する高度な知能を持つAIです。ゲーム中はホログラムで具現化されることもあり、主人公であるマスターチーフとともに行動する。

出典Microsoft WindowsPhoneの「Cortana(コルタナ)」はSiriやGoogleNowと何が違うのか。 | WindowsPhoneteq


 (以下略)
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AI利用の問題点、および近未来の世界について
2018/08/07 VOL473
前号では米露首脳会談で話し合われた「世界の問題」について述べたが、その中の「核拡散」の問題に関連して、近年では「核に代わるAI(人工知能)の軍事利用」という課題も併せて浮上してきている。

昨年の9月、ロシアのプーチン大統領が「AIの分野で主導権を握る者が世界の覇者になる」と演説して話題となったことからも分かるように、いま世界ではAIの開発レースが繰り広げられ、特にアメリカやロシア、中国はAI分野への投資を加速、全力で研究・開発を進めている。

アメリカのAIへの取組みについては、機密事項としてほとんど公には発表されていないが、ロシアは「2025年までに軍事装備の30パーセントをロボット化する」との目標を設定、また中国政府も昨年7月に「2030年までに同国をAIのフロントランナー、グローバル・イノヴェーション・センターにする」と詳細な国家戦略を発表している。

そして何より、AI技術の大半は軍事と商業の両方に応用して使える。今回は中国と欧米を例に挙げ、AI利用の問題点、および近未来の世界について述べていきたいと思う。

 【 中国のAI利用 】

先日、中国結社筋から中国政府のAI開発の目的について話を聞くことが出来た。

まず、中国が開発する人工知能プログラムには既に全中国人(将来的には全人類)の顔を識別する能力が備わっているという。携帯カメラや街の防犯カメラ、衛星...(以下有料部分)

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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第16楽章 クラブ活動や学校の強制感

第15楽章では、熱中症から考えるドイツと日本の学校について書きました。
第16楽章では、ドイツと日本の学校 第2弾、
クラブ活動や学校の強制感について見ていきたいと思います。
(ユリシス)
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北半球全体が酷暑 ~猛暑の過ごし方~


第15楽章の記事を書いた後から、ドイツのベルリンも猛暑が連日続いています。
欧州全体で猛暑が続き、北半球全体が酷暑になっています。
まずは、popoちゃんの記事重要な動画をもう一度
見て、目覚めて、頭を冷やして
・・。

ぺりどっと通信、足もとの記事も実用的で、
毎日参考にしております。
ドイツでは、普通、エアコンが家にありませんので、
私も毎日、まず、手のひらを冷やしたり、足もとを冷やしています。


そして、猛暑のときは、午後2時から午後4時まで、お昼寝を
した方がいいのでは
と思っています。
(日本の働き方では、そんなこともできませんが・・)


昔、インドネシアで暮らしている時がありましたが、東南アジアの方は、
午後2時ごろになると、お店も閉まり、お昼寝をしていた
ような記憶もあります。

宗教講座 中級コース25回 特殊相対性理論(タキオンと斥力物質、後半) の講義の中でも、竹下先生は、寝ることでエネルギーを充電していると解説されています。

寝ることの良さについては、こんな記事も発見。

デキる人は「寝る・風呂・歩く」を怠っていない

創造性を生み出す習慣を研究するペンシルベニア大学の心理学者スコット・リー・カウフマンの記事で、ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」を書いた時や、サルヴァドール・ダリの創造の源が夢であったこと、また発明家のニコラ・テスラや、哲学者のイマヌエル・カントが散歩中にひらめきを得たことなどが紹介されています。
(編集部)

世界を見まわすと、暑いときは、やってられない・・
グダグダしているのがあたりまえなのに・・という雰囲気も
多い
です。
自分の身を守るために、30度以上では、動かない方が
自然な姿、人間の本能
だと感じます。)




強制感の強すぎる日本の学校


それなのに、小学校で水筒をもっていってはいけないとか、
暑い中でクラブ活動を強制されたりなど、
日本は、少し頑張りすぎ、強制感が強すぎるのでは
ないでしょうか・・。

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訃報 沖縄県の翁長雄志知事が死去 〜 オール沖縄の要だった「沖縄の保守」

 8日、翁長沖縄県知事が亡くなりました。
夕刻、入院先の翁長知事の容体が悪化したとの報が流れ、ネット上に大きな動揺が走りました。
すい臓がんの治療を受けながら、6月沖縄慰霊の日の鬼気迫る平和宣言や、先般の辺野古埋め立ての承認撤回を表明された姿が頭をよぎり、「命がけ」という言葉を飲み込みました。多くの方々が衝撃を受けながらも、知事の回復を真っ先に祈ったと思います。
 その後、訃報が入りました。
田中龍作ジャーナルでは、誤報を願ってギリギリまで発信を控えておられました。
 翁長知事は、保守系の政治家の家に育ち、順調にキャリアを重ね、安楽な政治家の道を選ぶこともできた方でした。しかし、度重なる沖縄の苦難から目を背けることを止め、「沖縄の保守」として、保守、革新をまとめる「オール沖縄」の象徴として戦う道に進まれました。
 喪失感の中、9月に前倒しで実施される県知事選を控え、これまで辺野古新基地反対の要となって支えて来られた知事の影響を思わざるを得ません。
私利私欲を排し、沖縄のために、ひいては日本のために「討ち死」された翁長知事の遺志を継ぐ方が、どうか立たれんことを。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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沖縄県の翁長雄志知事が死去 辺野古移設に反対貫く
引用元)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画に反対し、膵(すい)がんの治療を受けながら公務を続けてきた沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が8日、同県浦添市内の病院で死去した。67歳。今年5月にがんを公表し、治療を続けていたが、7日に容体が急変した。
 知事選は11月から9月へ
 知事選は任期満了に伴い11月18日投開票の予定だったが、9月中にも実施される見通し。葬儀日程などは未定。7月27日に前知事による辺野古の埋め立て承認を撤回すると表明するなど、一貫して移設計画に反対してきた翁長知事の死去は移設計画の行方にも影響しそうだ
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配信元)




広島原爆の日:被爆者も平和をも侮辱する安倍首相に「もう広島に来て欲しくない」 〜 あべぴょんはSNSで悪質な印象操作

 本当は参加したくないけれど世界が見ているから渋々、、。そんな被爆者はじめ国民を愚弄するような態度で、平和式典に出席する我が国の首相ですが、今年はとりわけ悪質でした。
 あべぴょんは「核兵器のない世界に向けて尽力する」と使い回しの文章を読み上げながら、今年のこの原爆の日に語らずにはすまないノーベル平和賞のICANや、朝鮮半島の雪どけはスルーし、核兵器禁止条約については不参加を強調するというスピーチをしました。その式典後の被爆者団体との面会でも、代表者らに向かって臆面もなく「核兵器禁止条約には参加しない」と明言し、被爆者代表は「腹立たしいことこの上ない。もう来てほしくない。」と怒りを表明しました。未だに核装備の野望を手放せないあべぴょん、日本国民としても「もう居てほしくない」。
 さらに犯罪的なことに、条約批准の切実な願いを拒否された、その坪井代表との写真を悪用して、あたかも坪井代表があべぴょんにエールを送っているかのような画像をSNSに利用したのでした。被爆者の方々の受けた汚辱を思うと言葉が出ません。献花台から総理の花だけが消えたのも当然でしょう。リテラでは「被爆者を裏切る行為であり、冷酷にも程があるだろう。」と指弾されました。
 今や平和を装うことすらしない首相、長崎でも同じ醜態を世界に晒すのか?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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〈つなぐ 戦後73年〉祈りと怒りの原爆忌 首相、核禁止条約なお「不参加」
引用元)
 安倍晋三首相は六日、広島市で行われた平和記念式典に出席した後、被爆者団体の代表者らと面会した。代表者らは核兵器開発や使用を全面的に禁じた核兵器禁止条約について「私たち被爆者をはじめ、市民の努力が実った」として、日本政府も参加するよう求めた。首相は参加しないと明言した。これまでも首相との面会で、集団的自衛権の行使容認撤回などを求めてきた被爆者たち。この日も平和を求める思いは首相に届かず、怒りと失望が広がった。 
(中略)
首相との面会後、吉岡氏は記者団に「われわれの要望に全然聞く耳を持たない態度は腹立たしいことこの上ない。もう(広島に)来てほしくない」と怒りをあらわにした
(以下略)
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広島原爆の日に安倍首相が卑劣な詐欺行為! 被爆者団体の要望を拒否しながら団体代表の写真と言葉を使い自己宣伝
引用元)
(前略)
対する安倍首相は、昨年7月に国連で採択された核兵器禁止条約への言及がなかったばかりか、ICANにも一切ふれずじまい。安倍首相はいまだにICANとの面会はおろか、お祝いの電話さえ入れていないというが、これでよく「『核兵器のない世界』と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」などと誓えたものだ

 その上、式典後におこなわれた被爆者7団体との「被爆者から要望を聞く会」では、核兵器禁止条約への署名・批准を求める声に対し、安倍首相は「参加しない考えに変わりない」と拒否した

 被爆者たちの願いを打ち砕く卑劣な姿勢を崩さない安倍首相──。だが、驚いたのは、その後の行動だ。
(中略)
 坪井理事長はきょうの「要望を聞く会」で、「原爆は人間の悪知恵が作ったもの。われわれが核兵器をなくすような力を発揮しなきゃいけない」と主張し、核兵器禁止条約を批准するよう求めた。それを無下に拒否しておきながら、自分があたたかく手を差し伸べる写真を投稿して、あたかも被爆者の要望に応えているかのような“印象操作”をSNSで発信したのである。

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