大切なことは「何でもない自分が豊かである」ということがわかることです。
何も余分なものを持たなければ、「自然が美しい」と感じる心があることがわかります。それが心の豊かさなのです。
出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)
あわただしい毎日
今から22年も前、上の子が中学2年、下の子が小学2年生の頃のお話しです。毎日朝5時に起きてお弁当を作り、順に身支度をさせ、送り出したと思ったら掃除洗濯、食事の用意、学校から帰ったらクラブやおけいこ事の送り迎え、追い立てるように食事、ふろ・・・宿題まで手が回らず教えてあげた記憶がありません。
子ども達も、学校というレールに乗り、
あわただしい毎日でした。
我が家の鉄則は一緒にご飯を食べること。一緒にお風呂に入ること。寝る前に絵本を読むことでしたが、子どもの成長と共に叶わなくなり
一緒に過ごす時間も減っていきました。とにかく
バタバタと時間に追われて過ぎていく毎日で、時々家族で映画を見に出かけたり、外食するのが息抜きでしたが
満たされないものが溜まっていきました。
無性に自然の中に身を置きたくてたまらなくなりました。夫まで診療中に波の音が聞こえる(笑)と言い出す始末です。
ハワイでのキャンプのお誘い
そんな時、私の知り合いからハワイでキャンプするツアーを企画したから行かないか?と誘われたのです。彼はアメリカ人の舞台演出家で日本に能を学びに来ていたのです。うちの子達は彼の事をサンタのおじちゃんと言ってなついていました。聞けば9月の7日間海岸でテントを張って過ごすというのです。あまりにも
唐突でびっくりしましたが、大自然の中に身を置きたいと思う気持ちは高まるばかりです。
とうとう夕食の時に切り出しました。「ねえ、ハワイでキャンプするっていう話があるんだけどどう思う?砂浜で好きなことして一日中遊んで夜はきれいなお星さまを見て、波の音を聞きながらテントで寝るのよ」と言いました。「え?それってずーっと遊べるの?」「行く!」夫は「行きたいけど仕事があるし」「休めばいいじゃん」「え?」「そうだよ。そうしよう。
自分で休むって決めるのよ」・・・となぜかこんなことを
簡単に決めてしまう我が家なのです。何と10日間医院を休むことにしました!もちろん学校も休み!
問題は学校でした。何と帰国した2日後に運動会とのこと。本来は猛練習して本番に臨みます。先生は困った顔をされましたが我が子のミラーニューロン(模倣力)に頼るしかありません。
待ちに待ったその日がやって来ました。ハワイの友達が「そんなところに子ども連れでキャンプするなんて危険すぎる!」と驚いていました。それが常識だなと思います。サンタのおじさんを信じるしかありません。
さて、
ハワイのホテルで待ち合わせです。5組が参加していました。兄弟、親子、友達、夫婦の参加で子連れの参加は私達だけでした。そこは
立派なホテルでしたが、ここに荷物を預けて帽子、水着とタオル、ゴーグル、フィン、シュノーケルだけ持って行くようにと言われました。
要するに服も靴も化粧道具もいらないというわけです(パスポートだけは持って行きます)。
その格好で外に出るとバスではなく
ピックアップトラックが待っていました。皆そ
の荷台に水着のまま乗って、まるで今から収容所に護送されるかのようでした(笑)。海岸をバンバン飛ばして
連れて行かれたのは名もない行き止まりの海岸でした。
観光客は皆無、だれ一人いません。
でも、
目の前に入り江があって青い海がずうーっと広がっています!その後ろには緑の小高い丘。一目で気に入りました!砂浜には5張のテントが用意されていました。一番大きいテントが我が家です。でも隣に何だか変なテントがあります。なんとそこにはホームレスのマヌさんが住んでいました。交通事故に遭って海で治療しているのだとか(笑)
さあ、今から
7日間、ここで過ごします。トイレはかろうじて道の上に1つありました。
水なし。毎日運んできてくれるのですが貴重品なのでシャワーなしです。メインテントで食事を作ってくれるようです。なんだかドキドキしてきました。
本当に何もないのです。でも目の前に広がるきれいな海!たっぷりの時間!何より心が躍りました。
全てを忘れて、ただただ感動
海でのんびり過ごしていると、何と夕日が目の前の海に沈んでいくのです!
真っ赤な夕日が水平線に沈む様がこんなに美しいとは!顔も赤く染まり光の道の中に自分も入っているような感覚でした。みんな黙って眺めています。
感動とともに私の体がゆっくり緩んでいくのがわかりました。見ると子ども達も幸せそうな顔をしています。いつの間にか野良犬たちと仲良くなっていました。
日が落ちて松明が焚かれました。
まわりは真っ暗で人工的な明かりはありません。満天の星でした。カナダに住んでいた頃、カナダの北端にあるインデアンの島で仰いだ空を思い出しました。無数の星がまたたいて流れ星があちらこちらに流れていく様をこの世のものか?と飽きずに眺めたことがあります。
私達はこんな星に住んでいて、宇宙にも無限の星があり、みんな繋がっているという不思議一体感に浸ったことが蘇ってきました。
美味しいにおいがしてきました。
このキャンプは何もないけど3食ともオーガニックのベジタリアンフードが用意されているのです。
料理はどれもおいしく、会話も自然でした。目的は一緒。話しこまなくても分かりあえる人達でした。
後ろの丘から月が上がってきました。満月です!忙しさの中でそんな事すら忘れてしまっていました。その上、
大きな月輪がかかっています。何だかこの旅を選んで正解!と神様から言われたような気がしました。
現地のスタッフが
ギター片手にハワイアンを奏で始めました。もう一人のスタッフが
自然にフラを踊りだしました。なんて心地いい音と踊りなのでしょう!そして心地よい風!サンタのおじさんが何処からともなくバケツを拾ってきて棒に紐を張り、なんと即席のベースを作って弾き始めました。夫もおどけて弾きました。
子ども達もフラを真似たりして学校のことなどすっかり、まったく、完全に忘れてしまいました。
やがてそれぞれのテントに行き、眠りました。今何時なのかもうわかりません。寝ているとすっかり仲良しになった野良ちゃんまでテントの中に入ってきて娘達と一緒に寝息を立てています。その臭い事!でも、私達も足は砂だらけ、毛布も砂だらけ、慣れるしかありません。
私はこの展開に感動しすぎて寝付けませんでした。ただ波のざざーっという振動が体に響いてきます。ああ、信じられないけど、ここはハワイ。いつもなら子どもを急かせている時間かも。
海の神様、しばらく一緒に過ごさせてくださいと祈りました。いつの間にか全員眠りに落ちていました。
つづく
Writer
かんなまま
男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。
趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら
まずは麻薬カルテルとメキシコ政府の実態を世に知らしめたメキシコの勇敢な本物ジャーナリスト、アナベル・エルナンデスさんを簡単にご紹介♪ 彼女の生きる姿勢は凛として美しい✨こんなに腐敗したメキシコにこんなに輝かしい女性がいるとは。。。。まさにメキシコの宝🌟これが本当のメキシコ人の姿だとpopoちゃんは思いたい!ジャーナリストにとって一番危険な国と言われているメキシコでの彼女の生き様は多くの人に勇気と感動を与えてくれます。
そして下の動画では、アナベル・エルナンデスさんがイギリス・ロンドンのフロントラインブッククラブでのお話会で、メキシコの麻薬カルテルとメキシコ政府の関係を1960年あたりから非常にわかりやすく話してくれています。動画は約90分ほどあり長いので、ざっくりまとめてみました。そして。。。最後に、別の情報源(元イルミナティのメンバーと語るもの)から衝撃的な告白をご紹介❗️
それにしても正直、このように真実を知れば知るほど腹立しい。支配欲、所有欲、名誉欲、権力欲、性暴力が膨れに膨れ上がって、お金と暴力でそれらを得た麻薬カルテル、メキシコ政府官僚、アメリカ政府、大企業家、そして銀行家たち。。。彼らにとって、その手段が人の命を奪うことであっても、自己の利益、欲を満たすほうが遥かに大切なのは明らか。。。そんな彼らは本当に幸せ???欲からはフェイクな幸せしか生まれない。。。改めて自分のあらゆる欲を、見つめ手放していきたいと思ったpopoちゃんです!そして、今のめちゃめちゃなメキシコ、今のめちゃめちゃな世界をありのまま平穏な心で受け入れたい。。。ヤツらに対する怒り、批判、期待の心をもったままでは、きっと何も変わらない。。。Adios (さよなら)怒り、批判、期待たち。。。👋 そして今日もpopoちゃんは愛のマントラを唱える💖