注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
そしてポイントです。O脚の人は特にこの大転子、脚を動かした時にある大きな骨が前にグググとずれて来てしまいます。このずれて来てしまった大転子を後ろにグググググと引っ張って戻してあげることが、O脚改善にはとても大事になって来ますので、立つときに内ももに力を入れて、膝を外側に向けて行ってあげる、そして大転子も前に来ていたのを後ろにグーと引っ張るように、お尻の穴を締めるイメージで、足のポジションを作って、お腹を締めて骨盤をニュートラルポジション、このまま3分間立つだけで大丈夫です。
まず股関節の外旋とはどういう動作をいうのか?
図のように、股関節と膝の位置は変わらずに、大腿骨(太ももの骨)がくるんと回転するような動きを指します。例えば、あぐらをかいている時は股関節外旋で、いわゆる女の子座りをしている時は股関節内旋になっています。
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— 浦野光市 (@uzXNYNJCDHO00MA) November 21, 2020
深層外旋六筋
股関節外旋に必要な筋肉 pic.twitter.com/lQskyeQJIV
股関節外旋に働く筋肉は、深層外旋六筋があります。また大腰筋も股関節の外旋作用があります。一方、股関節内旋に主に働く筋肉は小殿筋のみです。
(以下略)
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この説明に入る前に、以前に紹介した美脚トレーナーの坂井雪乃さんの冒頭の動画の要点を復習しておきます。“そしてポイントです。…立つときに内ももに力を入れて、膝を外側に向けて行ってあげる、そして大転子も前に来ていたのを後ろにグーと引っ張るように、お尻の穴を締めるイメージ”だとあります。
前回の解説で示したように、“内転筋群はすべて「吸気」で筋肉が収縮するので、「内転筋」を使う場面では、息を吸っている”わけです。従って、息を吸いながら「内ももに力を入れて立つ」のですが、“膝を外側に向けて行って…大転子も後ろにグーと引っ張る…お尻の穴を締める”のは呼気で行います。
“膝を外側に向けて行って…大転子も後ろにグーと引っ張る”のは、股関節を外旋させているわけですが、股関節外旋に働く筋肉はイラストにある「深層外旋六筋」です。この中で外閉鎖筋は「吸気筋」ですが、残りの5つの外旋に働く筋肉はすべて「呼気筋」なのです。前回の記事の最後に触れましたが、肛門は「呼気筋」です。なので、“膝を外側に向けて行って…大転子も後ろにグーと引っ張る…お尻の穴を締める”という一連の動作は呼気で行うのです。
“続きはこちらから”の動画、イラストをご覧ください。“骨盤底筋とは、骨盤の底(下部)にある筋肉の総称で、骨盤内臓器を下から支え、排尿、排便のコ ントロールする役割を担っています”ので排尿、排便に何らかの問題を抱えている人は、ここから先の情報は重要です。
「下から見た骨盤底筋群」のイラストのなかで、尾骨筋、恥骨直腸筋は「吸気筋」ですが、他のすべての筋は「呼気筋」です。イラストには外肛門括約筋が有りますが、内肛門括約筋も合わせて「呼気筋」なのです。従って、呼気によって骨盤底筋は収縮し、身体の内側へと持ち上がって行くのです。記事の中の2つのイラストが参考になると思います。
男性の場合は、“息を思いっきり吐きつづけてお腹の底から絞り出すよう意識すると”自然に下腹部がへこみ、同時にキャンタマ(金玉)が持ち上がるのが分かるでしょう。この時、肛門にも力が入っているはずですので、ぜひ確かめてください。
呼気で、“膝を外側に向けて行って…大転子も後ろにグーと引っ張る…お尻の穴を締める”わけなのですが、この時「骨盤底筋」も上に持ち上がるのです。肛門は呼気と共に、肛門と百会を結ぶ線に沿って、上に引き上げられるようにします。同時に、百会からプラーナ(気)の「糸」で、上に引き上げられるようにして立つのです。
“ただ、立っているだけじゃないタダアーサナ”は、意外に難しい。