注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
NHKが年末に放送した番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」が炎上しています。
問題となっているのは出演した東京五輪公式記録映画で監督を務める河瀬直美さんの発言内容です。
河瀬さんは東京オリンピック・パラリンピックの開催について、「オリンピックを招致したのは私たち」「みんなは喜んだはずだ」「だからあなたも私も問われる」「私はそういうふうに描く」と述べ、招致したのは私達だけど国民全員が喜んで共有したから、皆も一緒に問われることになるとコメント。
この発言をキッカケにして大手SNSでは「#五輪を招致したのは私達ではありません」というようなハッシュタグが飛び交い、ツイッターの政治トレンド上位に浮上しています。
河瀬直美監督は先日にバスケットボール女子Wリーグの会長になることが決まっており、自らカメラを回して良さを伝えると宣言していました。
日本のスポーツ界に大きな影響力を持っている人の発言だけに、それがNHKで放送されたことで一気に批判が強まった形です。
「河瀬直美が見つめた東京五輪」というドキュメンタリーでNHKが「五輪反対デモはお金の出る動員」などとデマを流したようです。それがこの動画。謎の男性の発言をフォローする形でテロップに。これは悪質、許せません。
— 君に届け!滑稽新聞 (@akasakaromantei) January 1, 2022
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「オリンピックを招致したのは私たち」
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) December 30, 2021
「みんなは喜んだはずだ」
「だからあなたも私も問われる」
「私はそういうふうに描く」
利権につながる政治家たちが嘘と賄賂で招致したのであって、「私たち」とくくるな💢
根本的に姿勢がおかしい。#河瀬直美が見つめた東京五輪 pic.twitter.com/AbaIy36xOS
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そもそもドキュメンタリー映画を撮ろうという者が「みんな喜んだはずだ」と言う時点で世の中を見る目が失格です。さらにNHKは、権力に物申す立場のデモを動員できるほどの資金力を誰が持っているのか、そこまで突き止めねばヤラセと言われても仕方あるまい。岸田首相の応援演説にトラック協会が日当を払ってサクラを雇ったようにNHKの番組こそが資金源を疑う胡散臭いものです。ゆるねと管理人さんのコメント「恐ろしいのは、ここまで露骨な『五輪礼賛プロパガンダ番組』を制作し放送したNHKだ。」は我が意を得たりでした。2つの番組が示すものは、権力者がメディアに堂々と介入をし、もはやそれを隠そうともしていないことです。メディアによるコントロールに気づき、乗せられないよう声が上がったことは、新年早々に心強い動きでした。