キリスト教抹殺が目的の古代メーソン ~「秘密の力」の儀礼が現在のフリーメーソン儀礼
『ヘロデの呪い』によると、
イエス磔刑後も勢力を伸ばすキリスト教を抹殺する目的で、ヘロデ・アグリッパ王と宰相ヒラム・アビウデを中心に、9名のメンバーで古代メーソン「秘密の力」が結成されます。紀元43年創設の「ユダヤ教とユダヤ民族を守るため」との建前による秘密組織です。
総合的に見て、彼らが一体というか気脈を通じていたのは、イエスが「蝮のすえよ」と呼び捨てたパリサイ派です。彼らには、イエスに対して「ペテン師」と呼び捨て非常に強い憎悪と敵愾心があったこと、そしてイエスの磔刑の殺害に関わっていたであろうことも『ヘロデの呪い』から窺えます。
さて、
彼らはキリスト教を抹殺する目的で創設した「秘密の力」の実態を秘匿するため、様々な隠蔽工作を施します。紀元43年に創設した
「秘密の力」の創設をソロモン神殿の完成時に見せかけようと、ソロモン神殿建設の偉大な建築家棟梁「ヒラム・アビフ」なる人物をでっちあげます。そしてそれに関わる(定規やコンパスなどを用いた、下らないイミテーションの)様々な儀礼を設けます。
セント・ジョンズ教会のヒラム・アビフ
ところが、
それらの隠蔽工作の多くが、現在のフリーメーソンにそのまま繋がる儀礼となっているのです。そして
それらの儀礼の中心は、「死と再生」の儀式だといってもいいでしょう。つまり、この当時ではミトラ教で盛んに行われていたであろう「死と再生」の儀礼を彼らは良く解っていたということです。
ただ、これはある意味当然かも知れません。当時の「
紀元1世紀ごろのアレクサンドリアは秘儀活動のまさに温床で、そこではユダヤ教やミトラ教、ゾロアスター教、ピュタゴラス派、ヘルメス思想、新プラトン学派の教えが蔓延し、そのほかの無数の思想と結びついていた。」(『レンヌ=ル=シャトーの謎』146頁 )状況だったのです。
「ユダヤ教を守る」を建前とした「秘密の力」のメンバーも、アレクサンドリアとは繋がりが深かったでしょうし、そこでミトラ教などとは接触していた筈だからです。
ともあれ、ここに
近代フリーメーソンに繋がる主源流の組織「秘密の力」が、9名の創設メンバーで紀元43年に結成され活動を始めたのです。
そして
もう一つの主源流が、テンプル騎士団の流れとなる、紀元46年に7名の創設メンバーで結成された「オルムス派」です。
近代フリーメーソン結成は紀元1717年です。
「秘密の力」が紀元43年、「オルムス派」が紀元46年、奇しくも異なった2つの源流がほぼ同時に起き上がり、それが約1700年後に合流し近代フリーメーソンとなったわけです。
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このような日本政府の日々の努力があったからなんですね!