注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
ヨガの教本では世界的なベストセラーである「ハタヨガの真髄」によると、タダアーサナの正しい方法についてこう記されています。
① まず足をそろえてまっすぐ立つ。
両足の親指、およびかかとをつけておく。
また足の指はすべて床にぴったりとつける。
② ももの内転筋を伸ばしあげるようにすると膝をリラックスしたままで引き上げることができる。このとき、お尻はそっと締めるようにする。
③ 胃が自然にひっこむように肋骨をひろげ、背骨を上に伸ばし、首をまっすぐにする。
④ 体重はかかとと指先の一方だけにかけずに、等分にかけること。
⑤ 理想的には山のポーズでは頭上に両手を伸ばしておくのであるが、便宜上、両ももの横に下げていてもよい。
(以下略)
ヨガにも、“姿勢を改善し、全身の歪みを整えるタダアーサナ“と言われるポーズがあります。“ただ、立っているだけ”なのでタダアーサナという(ぜったい、ちがう)のですが、これが意外に難しい。
前回の記事では、“横から見て、耳、肩関節、大転子(股関節)、外くるぶしが一直線になるのが正しい姿勢”であり、骨盤の傾きをニュートラルな位置に保つのがポイントで、“横から両手を上にあげて、頭の上で両手を合わせる”ことで簡単に実現できるという事でした。
「タダアーサナをとってみよう」という記事には、“理想的には山のポーズでは頭上に両手を伸ばしておく”と書かれています。こうすると自然に骨盤が正常な位置に落ち着くことがわかっているのでしょう。
今回は、「正しい姿勢」の第2のポイントである「内転筋」の話。動画の3分55秒~5分15秒の所をご覧ください。“内側の筋肉が使えない人ほど、腰を反る傾向がある。…もう一度、足から整えていく。…ゆっくりと膝を曲げてお尻を下げて、太ももと太ももをグゥーと寄せ合うように力を感じ、ここから膝を伸ばすと、反り腰が無くなります。…踵の内側でマットを押すと、頭のてっぺんが天井に引き上がる。「根付く」と「伸びる」という流れの中に安定を見出していくポーズ”がタダアーサナ(山のポーズ)だと言っています。
前回紹介した「大転子・O脚・反り腰を改善」という動画の2分27秒~3分38秒では、“内ももに力をギューとかけて、膝の間に隙間が出来ないようにすることによって、外側にしっかりと膝が向いてゆきます。O脚の人というのは膝が内側に捻じれてしまっていますので、膝の向きを外側に向けてあげることがO脚の改善には大事になります。そしてポイントです。O脚の人は特に大転子が前にずれてしまいます。このずれて来てしまった大転子を後ろに引っ張って戻してあげることが大事になって来ますので、立つときに内ももに力を入れて、膝を外側に向けて大転子を後ろに引っ張るように、お尻の穴を締めるイメージで、足のポジションを作って、お腹を締めて骨盤をニュートラルポジションにして、このまま3分間立つ”だけで美脚が作れると言っています。