注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
新潟県の柏崎刈羽原子力発電所で防犯装置などが去年3月以降に壊れたまま放置状態になっていたことが原子力規制委員会から指摘され、東電が謝罪する事態になりました。
原子力規制委員会と東京電力の発表によると、今年1月に柏崎刈羽原発で作業員が誤作動させてしまった検知設備の損傷問題を調査したところ、その検知設備とは別の場所でも複数の設備で故障状態が続いていたことが発覚。
現地調査から侵入検知設備が12ヶ所、それに加えて3ヶ所の設備故障が判明し、少なくとも10ヶ所で代替措置が不十分な状態のまま放置されていたとのことです。
広範囲の設備故障が放置されていたことから、30日以上の期間で不正な侵入を検知できない状態が続いていたとまとめられています。
今回の故障問題について原子力規制委員会は、「柏崎刈羽原子力発電所は組織的な管理機能が低下しており、防護措置の有効性を長期にわたり適切に把握しておらず、核物質防護上重大な事態になり得る状況にあった」と言及し、核物質防護に関わる4段階の評価のうち最も深刻なレベルだと指摘していました。
テロ対策の根幹部分で故障状態が放置されていたと言え、原子力規制委員会からここまで厳しく批判されるのは異例中の異例です。
先日にはIDの不正使用問題があったわけで、東電の危機管理能力と責任が改めて問われています。
(中略)
柏崎刈羽原子力発電所でID不正使用の問題に続き核物質防護設備(PP)の機能喪失が長期間あって第三者の侵入が出来る箇所が複数あったとの事。重要度、深刻度は最高レベルの最悪の評価。これは再稼働どころの話じゃなくなるかも…。東電組織が今の社長になって経営優先で進めて来たしっぺ返しだね。
— ハッピー (@Happy11311) March 16, 2021
なんと!
— 打越さく良 りっけん 立憲民主党 (@sakurauchikoshi) March 16, 2021
再稼働どころではありません。
↓
東京電力柏崎刈羽原子力発電所でテロ対策などとして不正侵入を防止する検知設備が去年3月以降壊れていた可能性があることが原子力規制委員会の調べでわかりました。 https://t.co/KrYhn83mAA
(以下略)イライラしている方たち
— するめ (@hakuturukarakut) March 12, 2021
今の柏崎刈羽原子力発電所の体たらくを確認したほうが良いです。
中小企業でもやらないようなことを平気でやっています。
この会社は#フクシマ50
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翌17日の参院予算委員会には更田委員長、東電の小早川社長も出席し答弁しました。国民の、特に新潟県民の怒りを前に小早川東電社長はロボットのような無機質な受け答えで、この人は事の重大さが分かっているのか、いや、すでに償いきれない罪を負っていることを自覚しているのか疑います。おしどりマコさんは「東京電力のルール無視による不適合の多さは、今に始まったことではなくて、ここ3、4年続いてる。 規制委員会がいくら指摘しても改善されない。」とツイートされ、さらにかぶせるように原子力規制委員会が「東電を規制できていないように見える」とも突いておられました。規制委員会による抜き打ち検査などは「抜き打ち」になっていない現場の実態も知られ、東電を規制できないぬるい規制委員会を監視し追求することこそ国会の責任だとも。