直接民主主義の行使へ
政党としての五つ星運動は2009年、聖フランシスコ記念日にあたる10月4日
に結成された。五つ星は、
①公的な水源確保
②持続可能な公共交通手段
③環境保護
④インターネットアクセス権
⑤持続可能な成長
の
5つの大きなテーマを目標にしている。
さらに
議員の特権をなくすように要求した。市民の上に立って、自分たちが金もうけをするようなシステムを廃止し、
有罪判決を受けた政治家が国会に参加できないように要求した。国政と市町村の
議会が透明性を持つことも要求した。そして、市町村からはじめ、国政に至るまでいろいろなところで立候補者を擁立した。
立候補者には、これまで見たことのない
新しい人を立てた。まず犯罪歴のない人、議員に選ばれたら給与を半減させることを承認できる人、他のどの党にも属していない人、このような条件を満たした人は誰でも
オンラインで立候補者として名乗り出ることを可能にした。履歴や考え方を動画などで投稿し、誰でも立候補できる。五つ星運動の党員たちは
一ユーロも払うことなく、彼らに投票できるようにした。
2010年には、市町村レベルの地方選挙に参加した。そのときに議員が34人、市長が4人選ばれた。
2012年には南部シチリア州の
州知事・議会選挙に参加し、14・9%の票を得た。そして
2013年、つまり結党から4年後に
国政総選挙に参加した。そこで私たちは約900万票、
全体の25%にあたる票を得ることができた。
そして
私たちは、4200万ユーロ(約55億円)の公的な政党助成金の受けとりを拒否した。その後の総選挙で、下院議員89人、上院議員35人が当選した。その後、EU議会の議員として15人、市町村の議員96人、そして45人の市長を生み出した。現在は、市町村レベルで五つ星運動の党員としての議員は2000人以上いる。
2016年には、トリノと首都ローマで、五つ星運動出身の2人の女性が新市長に選ばれた。

ローマ市長のビルジニア・ラッジョ(左)とトリノ市長のキアラ・アペンディーノ
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ムーミンの国フィンランドの教育を紹介したもので、元は「マイケル・ムーアの世界戦略のススメ」という映画の一部です。ご存知の方も多いでしょうか。フィンランドの生徒の学力は世界でトップレベルだという、その原因と思われる教育方法を取材していますが、聞けば聞くほど羨ましくなるような教室です。肝っ玉母さんのような文部大臣が、その「極秘事項」を明かしてくれました。
いわく「宿題がない」!
授業時間も減らして遊びや家族との時間を増やした結果、学力が伸びたというのです。学生さん達へのインタビューも面白く、鼻ピアスや口ピアス、カラフルに髪を染めた子達が「宿題はやったとしても10分」と答えるかと思うと、「何ヶ国語を話す?」という質問に、皆それぞれ数カ国語をサラサラと答え、ムーア氏が絶句しています。
取材中、何度も言われたことは、
「統一テストをやめるべき」!
かつて時事ブログで語られた教育論にも、自己肯定感を阻むものがテストだとありましたが、子供達が授業でいろんな試行錯誤をする場面が、とても楽しそうです。
教育はビジネスではなく、学校は幸せになる方法を見つける場所だと先生方が信じています。
アメリカでは、試験科目ではない「公民」や、大人になった時に役に立たない「詩」の授業は外されたとムーア氏が語ると、今度は肝っ玉母さん大臣が絶句していました。
全部で約10分の動画です。