© Sputnik / Sergei Guneev/
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ウラジーミル・プーチン大統領は大統領令「一部の外国、及び国際組織の非友好的な行動に伴う燃料エネルギー分野における特別経済措置の適用について」に署名した。これに伴い、石油や天然ガスの採掘プロジェクト「サハリン2」の事業主は現行の「サハリン・エナジー」から、新たに設立されるロシア法人に移行し、この事業に出資していた外国企業は、 事業への継続、又は株式の売却を1ヵ月以内に決定する義務がある。外国企業が保有する株式を売却する場合、その利益は新たに設立されるロシア法人が受け取る。
法律情報の公式ポータルサイトに発表された大統領令には、次のように記されている。
「一部の外国法人、及び個人が義務に反したことで発生した、環境や技術面の非常事態に対する脅威、及び住民の命や安全に対する脅威、ロシア連邦の国家的利益、経済上の安全保障に対する脅威に伴い、これらの外国法人、及びその管理下にある個人に対し、次の特別経済措置が適用されることになった」
大統領令によると、「米合衆国、及びこれに連なる外国、国際組織の非友好的、かつ国際法に矛盾する行動」によってこの措置は発動されるという。大統領令の目的はロシア連邦の国家的利益を保護することにあると強調されている。
これらの外国法人は1994年6月22日に締結された生産分与契約(PS契約)の条件によるピリトゥン・アストフスコエ鉱区とルンスコエ鉱区の開発に関する合意に違反したという。
この大統領令により「サハリン2」の事業主は新たなロシア法人に移される。事業主の変更に伴い、その資産はすべてロシア政府に移され、新たな事業主がこの資産を無償で運用することとなる。その利用期間は新たな合意で確定される。「サハリン2」の株式はガスプロム・サハリン・ホールディング、及び新たに設立されるロシア法人のものとなる。これに際し、外国からの参加企業は現行の割合で新会社の株式取得に同意するか否かを1ヵ月以内にロシア政府に通達する義務がある。ロシア政府はこれに対し、申請書を3日のうちに分析し、株式売却の可能性について決定を下す。外国企業が株式を購入しない場合、これらの株式はロシア法人に売却され、その売却から得られる利益は新たなロシア法人の名義で開設される口座に移され、外国政府や外国法人の非友好的な行動によって生じた損失を補填するために運用される。
サハリン2の事業会社サハリンエナジーには、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムが約50%、三井物産が12.5%、三菱商事が10%それぞれ出資。天然ガス生産量の約6割が日本向けとなっている。事業会社がロシア企業に移管されることで、日本の調達に影響が出る可能性がある。
ロシアのイメージとは?今のご時世からすれば「ロシア悪」のイメージかな?などと思いつつ、動画を観てみました。
6月初めに赤ちゃんが誕生した森さんは、退院する奥様と赤ちゃんを迎えに、ロシア・タタールスタン共和国の首都カザンからキーロフ市に出発します。ところが病院の手違いで退院は翌日になってしまったため、森さんは思いがけずできた自由時間で、キーロフ市街を散策することにしました。森さんのキーロフ市のイメージは「一応、街なのだけど発展していない、衰退している」というもので、全然期待していなかったことがうかがえます。
大きな中央市場をぐるっと見て回ると、アジア料理のお店や見たこともない食材や色とりどりの野菜や果物、大きな肉などが飾り気のない建物の中に溢れるようにあります。たっぷりと幅のある道路や大きな広場の中では人々が小さく見えます。洒落っ気のない古い建物など「ソ連のままの雰囲気」だそうです。
ところが!
繁華街から歩いてほんの2、3分のところに、いきなり森と大きな川の大パノラマが広がっていました。「仮にも都会で地平線全てが森という、こんな景色初めて」と森さんは感動でしばし佇んでしまいました。夢中で緑あふれる中を散策すると、ストリートミュージシャンはオペラを歌い、若者は表情豊か。人々がギスギスしていなくて、おっとり美しいことに気づきます。歩きながら森さんはキーロフ市の個性を瞬時に見抜かれたようで「ビジネスライクではないから、効率とか生産性を追い求めていないから」「多分そのせいでキーロフ産の乳製品はめっちゃ美味しい」「これが発展度合いと関係していると思う」と語られました。「街が発展していない」ことの弊害として、ファストフード的なお店が全然無い、マックやスタバはもちろん外資系ブランドのお店は全く無いことをあげられました。一方で、シャッターが閉まったお店も無く、経済制裁の影響を受けているお店が全く無いことにも気づかれました。
何より森さんご自身が衝撃だったことは、一番近しい信頼している奥様から聞いていたキーロフ市の話と、自分が見て感じたキーロフ市が全然違っていたことで、「自分の目で見て感じてみないとわからない。」「結果的にすごく良かった、ぜひまたゆっくり滞在したい。」とまで惚れ込んでおられました。ロシア人の奥様からすればありふれた光景でも、どこを見ても「買え、買え」と言われているような都市とは全く違った、自然に育まれるようなキーロフ市は夢のように美しい。
「ロシアのイメージが変わる」のは、こういうことかも?