注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
コロナウイルスに感染したマウスの体内におけるウイルスの増殖、拡大の経路は人間の身体でのそれと似ている。ウイルスはまず鼻腔に入り、そこで増殖して肺に至る。
感染3日目でマウスのウイルスは他の臓器を感染させた後、脳に入った時点でマウスは死んだ。
マウスのうち数匹には治療のために、COVID-19に罹った他のマウスからとった血漿が用いられた。
血漿は感染する前のマウスと、感染した後のマウスの両方に分けて用いられた。その結果、感染する前に血漿を投与されたマウスの場合、血漿に含まれる抗体がウイルスの侵入を阻止したが、感染後に投与された場合は、ウイルスの進行は感染の3日目あたりにようやく停止している。
ただしこの方法は常に有効というわけではなく、血漿の有効な機能、または免疫システムの他の細胞を助けに呼び、感染した細胞を破壊するという能力が十分に働かなかった場合は治療はほぼ失敗に終わっている。
新しい研究では、ルンド大学のクリスチャン・ピエトラス教授が率いる生物学者らが、コロナウイルスがヒトの脳に侵入する可能性のあるチャネルの1つを特定した。学者らは、新型コロナウイルス感染症によって死亡したスウェーデンの高齢者6人の脳の断面図を調べた。
学者らは「死亡した患者の脳の断面図において、新型コロナウイルスが細胞に感染するために使用するACE2タンパク質をその周皮細胞(ペリサイト)が大量に産生した患者の脳にのみウイルスが侵入したことを発見した。これらの細胞の死は、脈管系と脳の間の障壁を不安定化し、ウイルスがその内部に侵入することを可能にする」と発表した。
新型コロナウイルスは、肺だけでなく、鼻粘膜、食道、血管、心臓の細胞にも感染する。この特徴は、多くの患者が嗅覚を失い、消化器系や循環器系の機能障害をきたす理由を説明している。
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次の記事は、新型コロナウイルスが血液から脳に侵入するメカニズムを示したものです。記事の中に周皮細胞(ペリサイト)というのが出てきます。“毛細血管の最も内側の血流に常に触れている部分が「内皮細胞」で、一部の内皮細胞には、その外側に周皮細胞(ペリサイト)がくっついている”のですが、周皮細胞(ペリサイト)は、“微小血管の成熟、安定化、血液脳関門の維持などに重要な役割を果たしている”とのことです。
“続きはこちらから”のスプートニクの記事を見ても、新型コロナウイルスが脳に侵入できるのは確実で、ドイツの研究者が、遺体の脳のサンプルと鼻腔の粘液を採取し調査を行ったところ、「これはウイルスSARS-CoV-2が脳に侵入する際の入り口として鼻腔を使ったことを示している」と述べたとのことです。
fdzarafさんは、「デルタ株は潜伏期にウイルスが非常に多くなります。ウイルスの一次感染は鼻/咽頭で起きます。二次感染が肺で起きます。潜伏期にウイルスを叩けば、二次感染を阻害できます」と言っており、コロナ鼻スプレーを推奨しています。「鼻スプレーの作り方」はこちらのブログをご覧ください。