JAの報道で、岡山県総社市、倉敷市、広島県東広島市、愛媛県宇和島市などを中心に、被害の実態を明らかにしています。破壊された現状を復旧させるだけでも途方も無い作業があるのに加え、被災して全てを失った人が再び営農を開始するためには、多額のインフラ設備が必要になります。農業を少ない人手に負わせてきた上に、高齢者が多い現状で、果たして新たに多額の借金をしてまで取り組もうという人がどれだけあるのか。農地の修復は個人でするのが原則とのことですが、農家の方々が希望を持って再び営農できる支援策は、そっくりそのまま日本のためにも必須の政策だと思います。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

(中略)
自力で立ち上がれない農家は、行政支援に望みをつなぐ。
(中略)
今回の豪雨は、防除やかん水作業に欠かせないスプリンクラーや収穫物を運ぶモノレールなど、産地を支える設備にも壊滅的な被害を与えた。人力による作業を余儀なくされれば作業は立ち行かない。(中略)「手作業の防除では1人当たり1ヘクタールの管理が限界。離農者が増えるのではないか」
(以下略)
(中略)
法人設立7年目。高齢者が多くなる中で、農地を預かり地域の農業、景観を守ってきた。40代の若手を2人雇い、新たな収益源としてアスパラガス栽培にも挑戦。地域農業を守るため、基盤を固めていた最中だった。
(中略)法人が預かる農地の所有者はほとんどが高齢者だ。坂田さんは「農地の修復は個人でするのが原則。お金を払って直そうという人がどれだけいるか分からない」と、“諦めムード”が強いことを惜しむ。
(中略)
同市と三原市を管内とするJA広島中央(中略)河野孝行組合長は「借入金が増えれば意欲は減退するだろう。農家の生産意欲が低下しないようにしなければならない」と、国による支援の必要性を指摘。
(以下略)
政府が支援体制を示さないから、
農家さんだけではどうにも出来ないから・・。
本当に深刻な問題です。
政府は、農業がダメになっても、輸入すれば問題ないくらいに考えているのではないか。
企業にはいち早く多額の予算を付けて支援しましたが、農業に関しては聞いたことがありません。
農業は大事です!