731の遺伝子作動が映り込む映像
「731の遺伝子」と題しています。これは731部隊が「その遺伝子とも呼ぶべきもの」を生み出したという意味ではありません。正確に記せば“731部隊を生み出した遺伝子”となります。題名には731部隊の振る舞いが「その遺伝子とも呼ぶべきものを強化し鮮明にした」という意味も込めてはありますが…。
“731部隊を生み出した遺伝子”が明らかに作動している場面の映像を、ずいぶん古くなりますが以前に取り上げたことがあります。2017/05/23の記事です。「せせら笑う」三者の映像についてです。
場面映像の古い順から記すと、一つめは脳死・臓器移植を巡る推進派と反対派のテレビ討論です。反対派の医師たちを「せせら笑う」推進派の医師などの面々がそうです。
この三者、おそらく脳死・臓器移植推進派の医師などたちは、731部隊に直接的に関係する面々、大橋教授など原発稼働を推し進める勢力も同様である可能性は高いです。
何よりも「せせら笑い」映像の三者、彼らには共通して“731部隊を生み出した遺伝子”が作動しているのが見て取れます。過去記事では彼らの共通項として次の指摘をしました。
彼らのその高慢と「お前たち弱者・劣等者たちが何をほざいたところで…」との弱者と見なしたものへの嘲りが「せせら笑い」になっているのだとも。
改めてですが、「脳死問題」とは、「生きた臓器」の移植をその生体実験を適法のもとで行いたくてたまらない医師たちが、そのため「脳死」を「人の死」とする法律を求めたものです。「死んだ臓器」など使い物にならないからです。
「歴史の襞の中から6」で「(昭和)43年の和田寿郎の心臓移植手術」を取り上げています。当時、和田医師は殺人罪で告発されています。
【メモリー】Japan
— 菊田邦洋✳️ (@palaiso9) August 7, 2019
51年前のきょう、
昭和43年(1968) 08/08
和田寿郎札幌医大教授が日本初の心臓移植手術を行う。 pic.twitter.com/VUP9yoQEEs
こういった彼らの振る舞いを観察すると、証拠はなく邪推のそしりもあるでしょうが、彼らが闇では臓器移植を、生体解剖実験を実践していたのではないか?との疑念が拭えません。
ともあれ、元々は人間の死、個人の死の概念に「脳死」などはなく、本来は殺人罪が適用される行為を適法にすべく進めていったのが「脳死・臓器移植」の法案です。本来は完全な犯罪の残虐行為を、巨大な力を背景にそれを「正当行為」として推し進めていく、この姿は731部隊の姿とオーバラップします。
満洲では、関東軍は絶対権力と言えたでしょう。その絶対権力をもとに731部隊は生体解剖実験など残虐非道な行為を繰り返していました。
Unit 731: Japan discloses details of notorious chemical warfare division https://t.co/orjRNF0SIX
— The Guardian (@guardian) April 17, 2018
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彼らは自分たちが選ばれし優秀なエリートであり、他は劣等種族であって、自分たちが好き放題に扱うべきだと思い込んでいるようです。しかし、彼らのエリート意識そのものが劣等意識の裏返しであり、他者の奴隷支配を実行している彼ら自身が、自分の「心の闇」の奴隷となって支配されているのが事実です。恐怖にも覆われています。この「心の闇」は誰にでもあるのかもしれません。ただし、その奴隷となるかどうかは各人次第なのでしょう。
「心の闇」に支配された支配層の人々の実働部隊として、その性向を鮮明に表したのが731部隊です。731部隊は隊長の石井四郎がある意味優秀であったので、部隊が拡大した組織となり目立ちました。しかし、日本軍の部隊で秘密の非合法行為を担当したのは731部隊だけではなく他にもあります。 直接的にそれらを生み出したのは軍であり、それに医学界・科学界でもありました。ただ突き詰めていくと、それらの全ての生みの親は「心の闇」なのでしょう。