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[第18回] 地球の鼓動・野草便り 健忘症と野草


健忘症と野草

田舎での生活には、歳をとってからの適度な仕事がいっぱいあります。小豆は草の中でもわりと平気で育つのですが、その小豆などの豆の皮むきは指先の仕事です。ご存知、指を使うと脳の活性化、ボケ防止になりますね。

アズキや大豆の原種などの野生の豆類は粒が小さいのですが食用にできます。ノアズキ、ヤブツルアズキ、ノササゲ、ヤブマメ、ツルマメ、トキリマメ、タンキリマメなどいろいろあります。(参考:松江の花図鑑(野草科名索引・マメ科)

草の中のアズキ


我が家では普通のアズキの他に野生のヤブツルアズキが畑に育っています。

ヤブツルアズキ


クララはマメ科ですが有毒です。見た目が違うので間違えることはないのですが、マメがなっていても食べられません。

クララ


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火を焚く生活は、薪風呂や囲炉裏、竃(かまど)の生活経験があるお年寄りがほとんどで、火の扱いや炭の扱いが得意で生き生きされます。お年寄りは子供の頃から、自然の恵みを頂く生活がごく普通だったはずです。

昔からの自然の恵みを活かす生活の知恵は、お年寄りと一緒に暮らすことで、受け継がれると思うのですが、老人ホームに押し込み、断絶(生活文化の断絶)が昨今の風潮のようです。それに拍車をかけるのが、痴呆、記憶力の減退。

以前は高血圧でもなんでもなかった数値を、高血圧扱いをして処方される降圧剤が血流を悪くして、痴呆の一因になっているとか。歳をとると血圧が上がるのが普通(心臓の力が弱まるのを血圧を高めて補う)。

また、実際の高血圧の原因は精製ナトリウム塩や加工食品によるアンバランスなミネラル(ナトリウム)過多。バランスのとれたミネラル不足。肉食、化学物質、白砂糖、発酵菌を滅菌した味噌、醤油などによる酵素不足等々、低体温を招く食生活も血流が悪くなり、痴呆の一因に。

おまけに、地デジ、スマホ、携帯電話、IH、スマートメーターなどの強烈な電磁波による記憶力障害。

痴呆、健忘症、ボケ防止に良いとされる野草は、マツ、イチョウ、セキショウ、ショウブ、トチュウ、イカリソウなどです。血流を良くするミツバなども脳にいいと言われています。シソやショウガ、ハトムギなども血流を良くします。

セキショウ


イカリソウ(イカリソウ属は絶滅危惧種あり)


春先に若芽をいただいたヤブカンゾウ・ノカンゾウの花が今咲いています。
中国の金針菜は蕾を干したもの。

ヤブカンゾウの花


一日咲いて終わりかけを美味しくいただいています。
油で焼いて醤油などで味付けします。炒め物や汁の実にも。


yasou
自然賛歌

川霧1

川霧2



松の木にツルアジサイのドレス



ゲンノショウコの花



ミツバチ



ナガサキアゲハの幼虫



棲み着いているモリアオガエル



葉脈とアマガエルの影



家の中(縁側の窓)のモリアオガエル



モリアオガエルのお腹





■ 参考文献
イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(13)抱っこ

かんなままさんの執筆記事第13弾です。 
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抱っこ
子どもは愛情が欲しいときには甘えてきます。それを察知したら、すぐに抱きしめてあげてください。

1歳半まで心を込めて、たくさん抱っこしてください。もうこれでもかというくらい抱くことです。子どもが起きている時は、ずっと抱いているというくらい抱くこと、子育ての要点はこれだけです。抱き癖なんて全然つきません。

うちは、夫婦で育ててきました。1歳半位まで赤ちゃんが起きている間は、必ずどちらかが抱いていました。

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


赤ちゃんは色々な感情や生理的な不快を、泣くことで表現します。よく見ていると泣き方の違いが分かりますが、新米ママは、泣いたらすぐにおっぱい、おむつだけ対応して、泣き止まなかったら「何で~?」と悩み、甘えをネガティブなイメージで捉えている人が多いように思います。

赤ちゃんは、甘えることで安心して育つことができるのです。存分に甘えさせてください。手をかけ、目をかけ、心をかけてください。その要求が満たされたら自ら自立の芽が出るのです。

でも、最近気がかりなのは抱き方の事です。特に首が座っていない時期の赤ちゃんはふにゃふにゃなので抱くのも怖いのですが、首も支えず、つぶれたように縦に抱いている姿を見かけるようになりました。抱っこひもの普及で縦抱きが当たり前になっているのでしょうか?

抱き方の基本 抱っこ紐とベビーカーについて


先日、抱っことおんぶの学習会に行って、この危機感は私だけではないのを確認してきました。
本来、子育ては見よう見まねの学習で伝承されてきたのですが、最近は子育てを親の努力義務にして、伝承と見守りが途切れてしまったと感じています。だから抱き方の基本も伝えていないのです。

対面抱き
(絵・かんなまま)


まず、首が座っていない時期の対面抱きの仕方は、片方の手で首の付け根と頭をしっかり支えて、赤ちゃんのおしりをママのおなかの上に乗せて足を広げ、もう片方の手で背骨をまあるく意識しながら支えます。赤ちゃんは安心して身をゆだね、脱力します。そして、赤ちゃんの顔をしっかり見て笑いかけたり、話しかけたりしてください。赤ちゃんも笑ったり、声を出したりして反応してくれます。


うつ伏せ状態でもたれかける抱き方


又は、ママやパパの体にうつ伏せ状態でもたれかける抱き方があります。その時、高く抱いて赤ちゃんの頭をママの肩にもたれかけます。そして、赤ちゃんのおしりと背中を支えます。赤ちゃんのお顔が横にあって、息遣いを感じます。おっぱいの匂いがします。なあんて、かわいいんでしょう!


横抱き


横抱きの仕方は、おなかの中にいる延長で、まあるく抱きます。手足を伸ばさない、体をねじらないで包み込む抱き方です。ママは肩の力を抜いて脇を自然に閉めて両腕で赤ちゃんをすっぽり包むように抱きます。これも、赤ちゃんにとってママのお顔が一番見える距離で抱きます。

そして首が座るようになったら自分から体を起こせるようになるので、抱き方を変えます。それ以降の抱っこは一方的にママが支えるのではなく、赤ちゃんとのコミュニケーションになります。お座りができるようになった赤ちゃんは背中の支えを緩くすると自分から抱きつくようになり、ハイハイ、つかまり立ちへと移行していきます。

抱っこ紐で抱かれている赤ちゃんは、一方的に支えられているので、自分で体を起こしたり、バランスを取ることができません。その状態が習慣になると、素手でおんぶしても自分から抱きつこうとしないし、バランスが悪くても平気な顔をしています。とても怖いです。

そして最近の抱っこひもは、そのまま寝ることができるように赤ちゃんの頭を布で覆います。抱かれている間、赤ちゃんは周りを見ることができません。小さい時からこの抱かれ方をしていると、自ら正中線を整えてバランスを取ったり、手を出して働きかけたり、外を見て刺激を受ける機会が減ってしまいます。

ベビーカーもしかりです。背中を倒して、膝の角度も広いので、自分から坐骨で支えて座ったり、背中を起こして調整することができません。実は力を入れられない不安定な座り方なのです。自分から手を伸ばして何かをしたりすることができないので、やる気をなくしてしまいます。どちらも親にとって便利な道具なのですが、長く使ってしまうと子どもの育ちが気になります。わざと、でこぼこ道や坂をハイハイしたり階段を上るのはいいですね。(下りは気を付けて!)

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[第17回] 地球の鼓動・野草便り 循環式エコロジー生活


循環式エコロジー生活

以前、私なりのエコロジー住宅についてHPを作っていた事があるのですが、その時気がついたのは、地球が永続していくための循環ということでした。 「私たちの社会生活は、地球の循環を妨げないように配慮して、構築されるべきだ。」というようなことを書いています。

エゴノキの花の水辺

特に戦後の日本は、あまりにも利便性、経済性を追求し、人間中心で、公共事業から個人の生活にいたるまで、本来のこの地球の循環機能まで阻害するような・・・つまり美しい川や海、空気、森林など、バランスのとれた自然の生態系を壊すことがまかり通っていて、地球に生かされている自覚の足りなさを考えさせられます。多くの人がそのことを改善しようとして、原発にしろ、自然エネルギーにしろ、海や山、いろいろな立場で命をかけてこられています。



当時のHPでは、「住居というものが、自立した人間の存在の延長線にあるべきで、エネルギー自給、0エミッション(0排出)、自家菜園のできる家」を提案していました。具体的には、自家発電、井戸水、雨水利用、バイオトイレ、排水浄化循環利用、自家菜園、屋上緑化菜園、壁面緑化菜園などです。その上で、健康住宅仕様も紹介しました。名付けて、「循環式エコロジー住宅」です。

台風で大規模停電になったことがありました。災害で街中が停電になった時、自家発電だったら大規模な停電などにはならないよねとふと思いました。
子孫に放射性廃棄物のツケを残す、原発などの、大きな発電でなくても、小さな発電がたくさん集まれば発電量は同じで、災害にも強いではないかと思いました。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(12)逆境に遭った時

かんなままさんの執筆記事第12弾です。 
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逆境に遭った時
“怖い”というのは、それについてあれこれと否定的な事を考えることです。
将来に対して悲観的にイメージし、悪いことを想像していると、そこに恐怖があります。これは、ネガティブで、破壊的な事なのでやってはいけません。そういう現実を自分が引き寄せてしまうことになります。
未来について、あれこれ想念しなければ、恐怖はありません。困難に出会った時には、その時にやらなければならないことを建設的に淡々と行うのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)


やっと授かった赤ちゃんを流産してしまいました。おなかが張って、出血して、病院に行ったら亡くなっていたのです。ショックでした。次に妊娠して、又出血した時、流産するのでは?と不安になりました。みんなの勧めで入院することになりました。安静入院なのでベッドから起き上がれません。ちょっと動くとお腹が張ります。身動きできないまま5ヶ月も入院して、気力も体力も弱り、足も細くなって、少し動くだけで息切れするようになりました。次第に私は普通に生めない体なのかもしれないと思ってしまいました。でも、7月になったら赤ちゃんに会えるというのが支えでした。

ベッドの上で、ラマーズ法など自分なりに勉強してお産に臨んだのですが、抵抗力が弱っていたせいか直前に感染症にかかってしまいました。赤ちゃんに感染する可能性があるという事で帝王切開を勧められました。ここまで頑張ったのだからという理由で受け入れることにしました。

自然分娩の夢が破れて悲しい思いと、赤ちゃんに申し訳ない思いで手術室に入りました。ところが予期せぬことが起こったのです。麻酔の失敗で、効かないまま執刀が始まったのです!激痛で苦しがる私。でも、ここで追加の麻酔をすると赤ちゃんが眠ってしまうとの判断で、赤ちゃんが出るまで猛烈な痛みを我慢しなければいけませんでした。

後産の痛みと、傷口の痛みと、お産のショックで私は混乱していました。でも、無事に生まれた息子を見た時、その苦労も癒されました。私の横に眠り、小さな寝息を立てている赤ちゃん。この子の無事のためだけに頑張ったのです。愛しさが募りました。



二人目の妊娠 〜不安と恐怖〜


普段の生活に戻ったのも、つかの間、2人目の妊娠がわかりました。上の子はまだ6ヶ月。流産の不安とお産の恐怖が私を襲いました。今回は息子がいるので安静入院はできません。まして、ここは遠いカナダの地。

pixabay[CC0]


でも、私の選択肢は1つ。どんな状況でも、新しい命を授かった喜びは私の本心であり、そちらを選ぶことに迷いはありませんでした。同じように出血したのですが、開き直るしかありません。祈りながら子育てに専念しました。不思議な事に大丈夫でした。ただ、生む直前になると、あの麻酔の恐怖が襲ってくるのです。怖くて、怖くて、逃げたい気分でした。

普通分娩を望んだのですが、カナダは訴訟の国。子宮破裂のリスクがあるから帝王切開しか許されません。入院した日は―30度。雪が舞い、クリスマスのイルミネーションが町を彩っていました。聖歌隊が蝋燭を持って病室を訪れて、私とおなかの赤ちゃんのために歌い、祝福してくれました。これから受けるであろう手術を覚悟して、眠れない夜を過ごしていたら夜中に陣痛が始まりました。緊急手術になって朝方、無事に娘が生まれました。今度は麻酔が効いてホッとしました。

ところが翌朝、起きようとしたら強烈な頭痛で起き上がれないのです。吐き気までします。これもまた麻酔の失敗!針が髄膜を突き抜けて髄液が漏れていたのです。何という事でしょう!髄膜に自分の血液を入れて凝固させて、やっと起き上がれるようになりました。

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[第16回] 地球の鼓動・野草便り
味噌や豆乳ヨーグルトは最強?!!


味噌や豆乳ヨーグルトは最強?!!

三五館から出ている「発酵マニアの天然工房」きのこ・著を読んで、改めて、大豆の発酵食品の素晴らしさを再認識しました。

豆乳ヨーグルトには1mlあたり2~3億個の乳酸菌がいて、食べるとたった2時間で抵抗細胞のマクロファージが激増する。腸内の腐敗菌は乳酸菌に食い殺され、腐敗菌が吐き出した毒素のアンモニアも消え、体の免疫力があっというまに回復。
(中略)
なぜ大豆は日本の発酵食によく使われてきたのか。実は大豆のDNAは人間のDNAと構造が近い。だから細胞の再生に必要な必須アミノ酸の補給がしやすい。リンパ管の清掃能力に長けている。新陳代謝の促進にもなる。ミトコンドリアも元気に。細胞も元気に。白血球も元気に。がん細胞を食べるマクロファージも元気に。

引用:「発酵マニアの天然工房」(三五館)


ミネラルが細胞の新陳代謝や体内情報伝達に不可欠で、肥料を効かせて一気に大きくなった野菜ではなく、肥料が効いていないジックリゆっくり育った野菜やお米は、頑張って根を張り、土の中のミネラルをたくさん含んでいます。精製塩や精製砂糖はせっかくのミネラルが取り除かれています。
外食、加工食品はほとんどが精製ナトリウム塩、白砂糖でしょうかね・・・?
野草はどうでしょう?アクはミネラル、自然に育った野草にはミネラルたっぷりです。

さらに、・・・・稲などの酵母菌と一緒にいる光合成細菌は放射能を食べてしまうんだそうです。「発酵マニアの天然工房」では米のとぎ汁乳酸発酵の豆乳ヨーグルト作りが紹介されています。
わたしはヨモギの葉っぱで簡単に豆乳ヨーグルトをつくります。・・・豆乳にヨモギの葉っぱを入れて、常温で放置しておくだけ。 今回数種類の植物で豆乳ヨーグルトを作って見ました。

豆乳ヨーグルト5種の材料


やはりヨモギが一番早くできました。ヨモギ1日、オレガノ1日半、グミ、ヒメジョオンの花、マローの花2日、豆乳のみは3日目で飲むヨーグルト程度(やや匂いに不安、我が家に常在する発酵菌のみで発酵)。今の時期の気温で大体こんな感じです。

豆乳ヨーグルト5種


発酵が進みすぎて分離した時は、半透明の液を濾して、塩、胡椒などで味付けしてソイクリームチーズのディップ。オイルやカレー粉を足してソイマヨネーズにしました。ソイクリームチーズケーキなども作れます。

最近はまっているのが塩やゆず胡椒でいただく豆乳ヨーグルトです。たしかヨーグルトの本場ブルガリアでは塩で食べるのが一般的なんですよね。

ソイマヨネーズ・ソイクリームチーズ


普通に豆乳ヨーグルトを濾しても作れます。生きた善玉菌や乳酸菌がいっぱいのおやつです。

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