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ウクライナのマイダン革命(クーデター)の背後に居たビクトリア・ヌーランド国務次官が来日 ~「中国を戦争に引きずり込むため岸田に命令をしに来たに違いない。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ビクトリア・ヌーランド国務次官は、ウクライナのマイダン革命(クーデター)の背後に居た人物です。「マイダン革命を指揮し、ウクライナ戦争を引き起こした張本人ヌーランド」というツイートの動画をご覧ください。
 本物のビクトリア・ヌーランドは既に死亡しており、今のは「替え玉」です。こちらの画像のヌーランドが本物です。
 このように米宇宙軍はバイデンを始め、ヌーランド、クラウス・シュワブ、ジョージ・ソロス、ビル・ゲイツらを処刑し、「替え玉」に入れ替えてバイデン政権の存続に手を貸しています。
 当然ですが、アントニー・ブリンケン米国務長官は、ヌーランドが替え玉であることを知っています。ヌーランドがこのタイミングで日本にやってきたことは、最後のツイートにあるように、“安倍氏のテロシナリオ後にBBCが「日本は永遠に変わる」と宣言した”という事と関係します。
 明らかにネオコンは、「中国を戦争に引きずり込むため岸田に命令をしに来たに違いない。」のです。また、日本におけるクーデター成功の勝利宣言でもあると見て良いでしょう。私は、「あべぴょん銃撃事件」は米国務省によるものだと見ています。
 ネオコンの目論見が成功するか否かは分かりません。ウクライナ戦争と同様に、完璧に失敗する可能性があります。「コメント欄の知識レベルが高すぎる!」というのは、私も感じました。「ヌーランドさん、あんたウクライナ無茶苦茶にした人やろ? 日本を戦争に巻き込んで無茶苦茶にするのやめてくれませんか?」という人がたくさん出てくれば、彼らの目論見は外れます。
(竹下雅敏)
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7/29米国ネオコン国務次官、弾丸来日の狙いとは
配信元)
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契約の自由を侵害するNHKの「割増金」つまり懲罰的徴収が受信料の2倍となる可能性 〜 総務省のパブコメ募集中、統一教会への追求もできない公共放送が罰金どころか受信料を取る資格なし

読者の方からの情報です。
 6/3、先の国会で改正放送法が可決していました。有馬哲夫教授の解説によると問題点が2つあり、一つはNHK受信料の余剰金で、今後の受信料を値下げする。もう一つは、正当な理由もなく受信契約を結ばない世帯にNHKが割増料金を要求できるようにする、というものでした。まずNHKが姑息なのは、値下げと追徴金罰則を抱き合わせにして「国民の目を問題の核心からそらそう」としていることです。世界の公共放送はすでに受信料廃止になっているか、もしくはイギリスのように廃止の方向に進んでいると言います。日本だけが国民を騙すようにして罰則の法案を通しました。本来、私たちには契約の自由があります。他の新聞などと異なりNHKだけが契約の義務を押し付け、しかも対等ではなくNHKの「完全な特権的・徴税的な心理」を押し付けられます。衆院総務委員会では宮本岳志議員だけが「懲罰的徴収だ」と批判していたようです。かつて、1966年、1980年の2度、NHK受信料の義務化法案が提出され、いずれも否決されています。それほど国民の反発が大きかったと言えます。
ましてや今のように動画が普及し、NHKだけが唯一の情報源ではなく、「統一教会」の追求すらできないほど公共性が失われた状況で、強制的に受信料を徴収するなど厚かましい上に、受信料を取りすぎたおかげで「値下げした」と威張る前に、そもそも「剰余金が生じたときは、豪壮な放送センターを建て替えたり、受信者も怒り出すような高給を従業員に払ったりすることに使うのではなく、値下げに回すという当然のこと」と指摘されています。
 さて、読者の方からお知らせがあったのは、総務省が今回の「割増金制度」つまり懲罰的徴収を「支払うべき受信料の額の2倍とする」ということへのパブリックコメントを募集していて、締め切りが8月10日23時59分までだということでした。一応「省令案は、意見募集の結果と電波監理審議会の諮問を踏まえて」とあり、国民がガンガン批判をすれば聞かないでもないようです。統一教会よりも国民の意見を「踏まえて」いただくためにも、割増金どころか受信料も不要と書こうと思います。
パブリックコメントのサイトはこちら
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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NHK受信料「割増金」額の上限は支払うべき受信料の2倍、総務省が省令改正案
引用元)
 総務省は、第208回国会で「電波法及び放送法の一部を改正する法律」が2022年6月に成立したのを受けて、NHKの割増金制度に関連する放送法施行規則の改正案などを作成し7月11日に公表、7月12日に意見募集を開始した

 改正放送法では、正当な理由がなくて期限までにNHKの受信契約の申し込みをしなかったテレビ受信設備の設置者に対する割増金制度の導入が盛り込まれた。今回公表された放送法施行規則の改正案では「割増金の額の上限について支払うべき受信料の額の2倍とする」という内容を示した。
(以下略)
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放送法施行規則の一部を改正する省令案等に関する意見募集
転載元)
 総務省では、第208回国会において成立した電波法及び放送法の一部を改正する法律(令和4年法律第63号)の施行に必要となる省令等の整備のうち、日本放送協会による関連事業持株会社への出資の認可等に係る規定及び割増金制度に係る規定の整備等を行うため、放送法施行規則(昭和25年電波監理委員会規則第10号)及び「日本放送協会の子会社等の事業運営の在り方に関するガイドライン」を改正することとしました。
 つきましては、これらの案について、令和4年7月12日(火)から同年8月10日(水)までの間、意見募集を行います


1 概要

 令和4年6月10日(金)に公布された「電波法及び放送法の一部を改正する法律」(令和4年法律第63号)は、一部の規定を除き、公布の日から9月を超えない範囲内で施行することとされております。総務省では、同法の施行に必要となる規定等の整備のうち、日本放送協会による関連事業持株会社への出資の認可等に係る規定及び割増金制度に係る規定の整備等を行うため、今般、放送法施行規則及び「日本放送協会の子会社等の事業運営の在り方に関するガイドライン」を改正することとしました。
 つきましては、これらの省令等の改正案について以下のとおり意見募集を行います
(以下略)

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元朝日新聞記者の鮫島浩氏「麻生さんはこのように安倍時代にやってきた人事というのを、恐らく根底から覆して元に戻していくと思います。」 ~伊藤詩織さんの民事訴訟の判決が最高裁決定で確定!裁判所はレイプが事実であったことを認める

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭の動画は昨日の記事で取り上げたものですが、元朝日新聞記者でジャーナリストの鮫島浩氏は、“吉田茂(麻生太郎の祖父)の直系である池田勇人が作ったのが宏池会という派閥、麻生さんの最大の狙いは、最大派閥「清和会」に対抗して大宏池会という新しい派閥を作って、そのドンとして自分が君臨する事”だと言っていました。
 11分30秒で、“麻生さん、昔から、ちょっと跳ねっ返りでね、そういうエリート集団に馴染まないところがあって、吉田茂の直系なのにね、麻生さん、その宏池会という中では外されて来たんですね。だからよく麻生さんの口癖で、「俺はずっと冷や飯食ってきた、冷や飯の食い方なら俺にかなう者はいない」みたいなね…そうした中で麻生さんは、このエリート中のエリートの宏池会の加藤紘一さん、これは外務省出身の方だったんですけど、この自民党のプリンスと言われた加藤紘一が、第六代の宏池会の会長になった1998年末、この宏池会を飛び出すんですね。この加藤さんが清和会の森喜朗内閣ですね、ここに反乱を起こして敗れて、それを機に宏池会はバラバラに分裂しちゃう。その中で一足先に宏池会を飛び出した麻生さんは、自分の麻生グループという派閥を作ったんですけど、その麻生グループが清和会、これは森さんとか小泉純一郎さんに重用されて、どんどん大きくなるんですね。…何とかこのバラバラになった宏池会をもう一回強くして、清和会を倒して、そのトップに自分が君臨したい…バラバラになった宏池会の本家本元の看板を受け継いでいるのは岸田派なんですね。…さらに谷垣グループというね、もう一つ小さいグループがあるんですけど、この3つが合体して昔の宏池会をもう一回復活させよう、これを大宏池会構想と言いまして、麻生さん、それを成し遂げてそのトップに立つ…最大派閥の長として君臨する…麻生さん、これを一番やりたいんです。”と言ってます。
 自民党の「派閥」に関して、とても分かりやすい動画がありましたので、“続きはこちらから”に貼り付けておきました。
 26分40秒で、“次に麻生さん、考えているのは霞が関ですね。霞が関には安倍さんの影響力が非常に残ってます。なにしろ歴代最長政権7年8カ月の間に、安倍さんに任命された政府高官が各役所にいっぱいいるんです。今の局長以上は、ほとんど何らかの形で安倍さんの世話になっている。…だから今、霞が関に行っても、ずっとね、ちょっと安倍さんの悪口を言おうもんなら、あっという間に通報されてしまうんです。霞が関には安倍さんが首相を辞めた後も、安倍さんの亡霊がさまよっているとよくいわれていたんですね。そのくらい至る所に安倍色の強い官僚が残っていました。その代表的な一人がね、警察庁長官の中村さんですね、今の長官。この方、菅官房長官の秘書官をやったんですけども、安倍さんのお友達のTBS記者がね、レイプ事件というのがあって、伊藤詩織さんの事件ですね、この逮捕状をもみ消したことで批判が上がりました。それでも警察庁長官、警察のトップになったのは、安倍さん、菅さんの後押しがあったからだと言われていますね。…こうした各省のエースと言われる人ではなくて、2番手と言われる人を安倍さんは引き上げるんですね。自分のおかげで偉くなって忠誠を誓わせる、絶対歯向かわない。こうした人事を各役所で次々にやっていく…ですから霞が関の各役所の人事はめちゃくちゃになりました…本来の主流派の人には怨念がたまっているんです。…麻生さんはこのように安倍時代にやってきた人事というのを、恐らく根底から覆して元に戻していくと思います。…安倍さんの後ろ盾があったからこそ、これまで大きな顔をして来た人は、向う1年くらいで次々にそのポストを失っていく可能性がある”と言っています。
 伊藤詩織さんの民事訴訟の判決が今月の最高裁決定で確定しました。2審の東京高等裁判所は「伊藤さんの供述は具体的で一貫しており、信用できる。同意がないのに性行為を行ったと認めるのが相当だ」と指摘、「記者会見や著書の内容のうち、食事中にデートレイプドラッグを飲まされたという部分は的確な証拠がなく、真実とはいえない」としましたが、最高裁判所が双方の上告を退け判決が確定しました。
 要するに裁判所はレイプが事実であったことを認めたわけです。こうなると中村格が当時、あべぴょんのお友達のTBS記者の逮捕状をもみ消したことは問題ではないでしょうか。
 現在、警察庁長官の中村格は、あべぴょんの国葬の後に辞職するという話です。“安倍さんの後ろ盾があったからこそ、これまで大きな顔をして来た人は、向う1年くらいで次々にそのポストを失っていく可能性がある”ということですが、辞めて終わりにしてはいけない話だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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安倍なき日本に増税がやってくる!麻生一強、大宏池会で「憲法より消費税」 山本太郎は立ちはだかれるのか?
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「中村警察庁長官」が国葬後に辞職へ 逮捕状の握り潰しや元首相秘書・子息への忖度捜査で「官邸の番犬」と呼ばれたスーパー官僚の出世すごろく
引用元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

実質的には更迭

警察庁長官の中村格(いたる)氏(59)が、9月27日の安倍晋三元首相の国葬後に辞職するという。実質的には、安倍元首相を銃撃から守ることができなかった件での更迭と見られる。官邸に寄り添うことで出世の階段を駆け上がってきた“スーパー官僚”のこれまでを振り返る。

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「昨年9月に警察庁長官に就任した中村氏は、1年半ほど務めた後、次長を務める同期の露木康浩氏(58)にバトンを渡すことが既定路線とされてきました。しかし、今回の銃撃事件を受けて、その任期が短くなりそうです。具体的には9月27日の国葬を見届けた後、しかるべきタイミングで辞任するということです」
 と、社会部デスク。
 
警察庁は銃撃事件に関する検証を進めており、その報告が8月にまとまりますが、中身に関係なく辞めることは決まっているようです。銃撃事件を受けた直後の定例会見でも、自身の責任に言及する厳しい言葉を使っていました。退任について表向きには、“責任を取って”と言わず、“人心一新”みたいな言い方をするかもしれませんが」(同)
(以下略)
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安倍元首相急逝で“忖度”消えた? 五輪組織委元理事の収賄疑惑報道にビクつく政治家たち
引用元)
 
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
森喜朗元首相(左)とAOKIホールディングスの青木拡憲・前会長(C)日刊ゲンダイ
 
五輪利権の闇にメスが入るのか。

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事(78)が代表を務める会社が、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」から多額の資金を受領していた問題。2017年9月に月額100万円のコンサルタント契約を結び、大会閉幕までに計約4500万円を受け取ったという。AOKIは18年10月に組織委とオフィシャルサポーター契約を結んだ。

東京地検特捜部はAOKI側からの資金提供の趣旨などを慎重に捜査しているという。組織委の理事は「みなし公務員」で、職務に関して賄賂を受け取れば刑法の収賄罪にあたる可能性がある。
(中略)
「特捜部は春ごろからAOKI側の関係者を任意で聴取するなど捜査を進めていた。しかし、五輪に関わる疑惑は絶対的なタブーで特捜部も手をつけないだろうとみられていました。五輪招致に熱心だった森元首相や安倍元首相を巻き込む可能性があるため、忖度が働いていたのです。安倍氏が急に亡くなったことで状況が変わったのかもしれない。高橋氏は『コンサル契約は五輪と無関係で、不正はない』と否定していますが、AOKIからの資金の流れはあくまで入り口で、特捜部の本丸は裏金疑惑という見立てもあります」(司法担当記者)
(以下略)

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防衛費を破格に増額し、一方で高額医療費負担の制度を廃止しようとする分かりやすい岸田政権

 自民党の茂木幹事長が防衛費の増額を高らかに宣言しています。「過去の延長線上」ではなく具体的積み上げを打ち出すべきとし、2023年度予算では「6兆円台半ばまでもっていく」と述べました。思い切って増やすからお前たち覚悟しておけと言われたように聞こえます。
 そこに今度は、財務省が高額医療費の制度を廃止すべきとの方針を発表しました。各省庁の事業の「無駄」を調べる予算執行調査で出た驚きの結果です。選挙後、何かを削ってくるだろうとは思っていましたが、いきなりそこか!と言いたくなる社会保障カットです。今は国民健康保険で1ヶ月80万円を超える高額な医療費が発生した場合、超過部分の一部を国が負担する制度ですが、国ではなく都道府県が負担する流れにしたいようです。するとどうなるか。現役のドクターのツイートを参考にすると「地方自治体でこの制度が引き継げるとしたら東京都などの財政がマシなごく一部だけになり 他の(特に地方)自治体では形骸化した制度のみが残る事になるでしょう」「地域格差分断社会です」とあり、さらに「1回数百万円の心臓手術がこの制度によって月数万円で済んでいるんですよ」と、まさに誰でも良質な医療を受けることができる今の制度を揺るがす懸念をされていました。高齢者や自営業者だけが対象だと無関心を決めていたら、次は全ての健康保険が対象になりそうです。国が地方を見捨て、国民を見捨て、国民は利益優先の民間保険会社に頼らざるを得ず、国が絞ったお金は回り回って一体どこに行くのでしょうか。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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高額医療費負担、財務省「廃止を」 省庁の無駄、予算執行調査
引用元)
 財務省は26日、各省庁の事業の無駄を調べる予算執行調査の結果を発表した。75歳未満の自営業者や無職の人が加入する国民健康保険で、1カ月当たり80万円を超える高額な医療費が発生した場合に超過部分の一部を国が負担する制度について「廃止に向けた道筋を工程化すべきだ」とした

 この制度は、全国の市区町村が国保の運営主体だった時、高額医療が発生すると規模の小さな自治体では大きな財政負担が生じる恐れがあったため、影響を緩和させる目的があった
(以下略)

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元朝日新聞記者の鮫島浩氏「安倍麻生の盟友関係、蜜月関係は、岸田政権発足と同時に終わってたんですね。…麻生さんの最大の狙いは、最大派閥『清和会』に対抗して大宏池会という新しい派閥を作ってそのドンとして自分が君臨する事」

竹下雅敏氏からの情報です。
 元朝日新聞記者でジャーナリストの鮫島浩氏は、“安倍麻生の盟友関係、蜜月関係は、岸田政権発足と同時に終わってたんですね。…同盟関係は共通のライバルを追い落とすためだった。最大の共通ライバルというのは二階俊博幹事長であり、菅義偉官房長官だったんです。このように秘書上がり、たたき上げの政治家というのに対して、お坊ちゃん政治家たち、世襲議員たちっていうのはどっか警戒するんですね。…ところが岸田政権発足した時に…ふと気づくと、永田町には安倍麻生という二大巨頭以外に強い人がいなくなっちゃたんですね。政治というのは面白いもんで、共通の敵がいるからこそ同盟が成り立つんです。敵がいなくなると必ず同盟というのが崩れちゃうんですね。私ももう20年以上ずっと政治を見てきましたけど、政治家と政治家の盟友関係なんていうのはね、本当にはかないものです。…
 ここでこの2人が最終決戦、ついにどっちがトップなのかをめぐって激しく戦うということが、実は岸田政権が発足した去年秋から始まってたんです。…安倍さんが求めたのは高市早苗参を幹事長にすること、もう一つは自分が最も心を許している萩生田光一さんを官房長官にすると。このふたつの人事を麻生さんが跳ねのけるんです。…安倍さんの意向を聞かなかっただけでなくて、なんと安倍さんの一番の天敵、地元山口で最も激しく戦ってきた林芳正さん、岸田派のナンバー2なんですけど、この人を外務大臣に抜擢して…事実上のポスト岸田の一番手に抜擢。…これだけじゃないんです。敵の足元に手を突っ込むという永田町の喧嘩の一番わかりやすいことを麻生さんやったんですね。それは最大派閥「清和会」、安倍さん率いる清和会の若手ホープと言われる福田達夫さん、お父さんは福田康夫さんという総理大臣ですね。小泉政権以降、福田康夫さんと安倍晋三さんは犬猿の仲として知られてるんです。清和会という派閥は昔からこの安倍系と福田系が、ずっと内部抗争をしてきてるんですよ。この福田系の若旦那福田達夫さんを何と自民党総務会長、わずか当時当選3回だったんですけど、総務会長に抜擢しちゃうんですよ。…
 麻生さんは安倍さんに配慮して安倍さんの悲願である憲法改正とか…防衛費増額、こういった主張を飲み込んで、参議院選挙の公約に掲げて安倍さんの顔を立ててきたんですね。これは選挙の前に内輪もめをして自民党が負けてしまっては元も子もない。参議院選挙までは表面的に仲良くしようねと。…こういう感じで政局はずーっと流れてきたんですね。…
 麻生さんの最大の狙いは、最大派閥「清和会」に対抗して大宏池会という新しい派閥を作ってそのドンとして自分が君臨する事だったんですね。麻生さんは自分の家柄に誇りを持っているんですよ。明治国家をつくった大久保利通、戦後日本をつくった吉田茂、この子孫ですからね。その吉田茂の直系である池田勇人、これは大蔵省出身の元総理大臣ですね。池田勇人が作ったのが宏池会という派閥なんですね。…この宏池会というのは大蔵官僚が仕切ってきたエリート派閥なんですね。…
 いずれ安倍一派を一掃する。そのためにも、その前にできる限りの追悼の意を示す…そのための「国葬」だと私は見ています。…国葬が終われば、今度は徐々に安倍さんの色を消していく。”と解説しています。
 ものすごく分かりやすい説明で、財務省の力が強くなった岸田政権では憲法改正を避け、消費税増税に向かうのではないかという見立てです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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安倍なき日本に増税がやってくる!麻生一強、大宏池会で「憲法より消費税」 山本太郎は立ちはだかれるのか?
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友人としての弔辞は感動的だったが…安倍氏不在の自民党を支配する麻生氏がこれから始める"恐ろしいこと"
引用元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
岸田文雄首相(自民党総裁)の記者会見に出席した麻生太郎副総裁(前列左)と茂木敏充幹事長(同右)=2022年7月11日、東京・永田町の同党本部[代表撮影] - 写真=時事通信フォト
(中略)
麻生氏が14歳年下の安倍首相を副総理兼財務相として支えたのは衆目の一致するところである。しかし、二人の蜜月関係は昨年秋、岸田政権発足とともに実は終焉していた。
(中略)
岸田文雄首相の後見人としてキングメーカーの座に就いた麻生氏は、安倍氏が求める「高市早苗幹事長、萩生田光一官房長官」の人事案を一蹴。岸田派ナンバー2で安倍氏とは地元・山口県で長年の政敵である林芳正氏を外相に抜擢したうえ、安倍氏率いる最大派閥・清和会(安倍派)の次世代ホープとされる福田達夫氏(彼の父である福田康夫元首相は安倍氏と犬猿の仲で知られる)を自民党総務会長に、同じく清和会ながら安倍氏とは距離のある松野博一氏を官房長官に登用し、安倍氏の影響力をそぐ人事をあからさまに断行した。  
(中略)
麻生氏が後ろ盾となる岸田政権が誕生して財務省は完全復権。官房副長官には岸田派ホープで財務省出身の木原誠二氏が就任し、主要官庁から送り込まれる首相秘書官(事務)6人にうち財務官僚が2人を占めるという異例の財務省支配が確立した。
(中略)
■安倍氏の悲願、憲法改正には消極的  
 
参院選で自民、公明、日本維新の会、国民民主党の改憲4党が発議に必要な3分の2を確保した以上、安倍氏の悲願である憲法改正に突き進むのか――。実は麻生氏や岸田首相に近い宏池会や財務省からはそのような声はほとんど聞こえてこない。
(中略)
麻生氏は維新が大嫌いです。小泉政権で激しく対立した竹中平蔵氏の影響を受けていることも気に食わないし、安倍政権で対立した菅義偉前首相と松井一郎代表がじっこんであることも不愉快です。維新は存在感を増すために改憲論議を声高に訴えるでしょうが、そうなればなるほど、麻生氏は『わざわざ維新に花を持たせて居場所をつくってやることはない』と改憲論議から引くでしょう」(財務省OB)
(以下略)