投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ
いきなり謎のイラン核合意
当該報告書が詳述しているのですが、
ロバート・レヴィンソンを巡る真相で
アメリカ合衆国たる
CIAが世界に知られることをそこまで恐れているものは何かという点は、
ロシアの諜報諸機関にも依然として完全には「知られていない或いは把握出来ていない」のだとか。
――ですが、2015年7月14日、
オバマ政権がイラン核計画に関してイラン側と突然の合意(
包括的共同行動計画と呼ばれています)に至ったことには、「仰天した」のだそうです。
――そしてこの驚くべき急速な結末【※核合意のこと】の48時間後になる
2015年7月16日には、
ニューヨーク市の億万長者で不動産開発業の
ドナルド・トランプがアメリカ大統領選に出馬するという計画を発表しました。
【※正式発表は6月16日の間違いですので、それを受けて危機を感じたオバマ政権が7月14日に締結したという流れでは?】
当該報告書曰く、
もしトランプが米国大統領になろうものならと、オバマ政権が彼に対して抱いた恐怖は相当なもので、
アメリカはイランと秘密の「裏取引」を結ぶに至った訣です。
――
ロバート・レヴィンソンが二度と姿を現すことも消息を知らせることもないよう、その保険として
追跡不能の現金17億ドルを載せた多数の荷台をイランへ送ったことにオバマ政権が関わったという内容です。
――
しかしトランプはどうやらこれを知っていたようで、それ故にこの一週間でイラン核合意全体を破毀するに至りました。
――そしてこれは
イランを怯えさせ、彼らは今やこの巨大収賄計画に関わった全員を暴露すると脅しています。
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【「H・J・アンサリ・ザリーフ付きの調査官:『もし欧洲勢がイランとの交易を止めたり、米国に対して圧力を掛けないのであれば、我々は核交渉の際に #イラン合意 を実現させようと、どの西洋の政治家が幾らの金を受け取ったのかを明らかにする』とのこと。そうなれば大変面白いのだが。 #JCPOA」。JCPOAは包括的共同行動計画の略称です。アンサリ・ザリーフ氏は誰だか不明でした。】
FBIが一転、隠蔽工作に乗り出す
当該報告書が続けるには、
ドナルド・トランプは2016年を通し、権力の座をひたすら目指して政治的な一大旋風を巻き起こしたため、
オバマ政権はすっかり動転するようになってしまい、
アメリカ大統領選より2箇月前の9月初頭、当時の
FBI長官ジェームズ・コミーと副長官アンドリュー・マッケイブが驚くべきことに
FBIの捜査官3人をオレグ・デリパスカのニューヨーク市の自宅に送り込み、1時間の滞在中、トランプ陣営はアメリカ【大統領】選を乗っ取らんとロシアと密かに共謀しているとの“仮説を提示”したというのです。
オレグ・デリパスカは当然ながら、
FBI捜査官たちが“提示”してきた内容の荒唐無稽っぷりを笑い飛ばしたのですが、その後
すぐに彼らが真剣なのだと気が付いた、と当該報告書は指摘しています。
――そしてデリパスカの弁護士が
米国のメディアにこの奇妙な出来事について更に語った内容がこちら:
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【※FOXニューズのヘッドライン「ザ・ヒル紙:2016年9月、オレグ・デリパスカは3人のFBI捜査官によって訪問される」、画像のスクショ左がこのスクープを最初に報じた同紙のジョン・ソロモン論説委員、右がデリパスカ。】
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ということでロシアが解決に身を乗り出しました。6月1日、プーチン大統領が個人的な書簡を北朝鮮に送り、更にはアサド大統領に金正恩の説得を依頼したのです。ロシアの支援を受け、米軍とその傀儡ダーイッシュに立ち向かっているシリアの大統領の言葉ならば耳を貸すだろうと。
実はこの話題、ソルカ・ファール女史がその6月1日にも速攻で記事にしている内容でして、繰り返されているところを見ると真に説得したいのはアメリカ勢なのかもしれません。
同じ週の前半、マイク・ポンペオ国務長官がラヴロフ外相に緊急の電話会談を申し込み、北朝鮮との橋渡しを依頼したと書いてあります。そして5月31日にラブロフ外相は2009年以来初めて北朝鮮を訪れたのですが、内部の裏切り者に対する金正恩の警戒っぷりは相当なものだったそう(※会談に妹の金与正(キム・ヨジョン)しか同席させなかった様子)。
でもその記事の締めくくりは今回同様、アメリカの“ディープ・ステート”の問題なんですよね。現在ロシアは北朝鮮との国境沿いに鉄壁のミサイル防衛網を敷き、中国も自国の北朝鮮との国境沿いに配置した軍隊を30万以上に増強し、アメリカが戦争という選択肢に走らないように牽制しているようです(※この状況で米軍が無知なアメリカ国民の望む北朝鮮侵攻を行えば、確実に第三次世界大戦となります)。
両国がそこまでするのは身銭を切りたくないから。核軍縮合意してくれるとアメリカが朝鮮半島に出資してくれるので、あえて花を持たせてやるんだとか(と書いてありましたが、まぁそれだけではないでしょうw)。
今回の記事はタイトルからして前回より直裁ですし、のっけから「お前らの犯罪の証拠はペンタゴンに握られているぞ」とかましています。フォード大統領の白黒写真でトランプさんの功名心もがっつり煽っております。果たして一連の記事がアメリカ良識派への援護射撃となるでしょうか。