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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第121楽章 ピアニスト ダン・タイ・ソンとベトナム・植民地主義との戦い・・

 我が家には、カーテンがありません。9月の満月の時には、就寝のために電気を消して寝るや否や、月の光が差し込んできて、月の光を浴びながら寝ることができました。また、丑三つ時ぐらいに少し目を覚ますと、三日月が見えたりすることも多いです。カーテンがない家もいいものです。ドビッシーの「月の光」の曲が聴こえてくる感じがします。(ドイツの家は日本とは違い自分でカーテンレールを取り付けなければいけないので・・ということで、怠惰で作業していないだけなのです・・笑)しかし、欧州ではこの冬、暖房代が高騰しますので、カーテンをつけなければいけないのかな・・とも思いますが、できたら、断熱シートで済まそうかな・・。

 欧州で寒いなどとは言っていられません。ロシアのサハ共和国では、マイナス71度になるそうです。こちらの動画では、サハ共和国のヤクーツクの生活がわかります。水が凍るので、水道管が使えないシーンが見どころです。サハ共和国の人々のことを思いながら、今年の欧州の冬を乗り越えるつもりです。

 さて、ベルリンの日本大使館にある通りは、なんと・・広島通り(ヒロシマシュトラーセ)と言います。リンクのウィキペディアによると、史上初の原爆がベルリンに落とされる可能性があったから・・連帯感を表わして・・と書かれています。いずれにしても、実験されたのね・・と怒り心頭ですね。
 同様に、枯葉剤を撒いて実験・・といえば、ベトナム戦争ですね。ベトナム戦争を乗り越えて、1980年のショパンコンクールに優勝された方がいらっしゃいます。ピアニストでコンクールの審査員でも活躍されている、ダン・タイ・ソンです。
(ユリシス)
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近状について


まずは、私事なのですが、おかげさまで、ライターをさせてもらいつつ、シャンティ・フーラでの祈りや学びが大好きで、映像配信で学んでいます。ですので、東京で暮らしている夫に竹下先生が映像配信でおすすめしているアーバン博士の「愛のヨガ」の本を送ったところ、今更といわれまして、完全にREJECT🙅🏻‍♂。また、サーカーのお弟子さんの本「資本主義を超えて」も同時に送ったのですが、これもスルー🤷🏻‍♂。そして、先日、「宗教は受け入れない!」と断言されまして、「宗教ではないのよ、宗教を否定しているのよ・・宗教は天界では無価値になったのよ・・」と言っても、完璧にREJECT🙅🏻‍♂。日本の社会で働いている男性のよくありがちな有様だと思うのですが、もっと柔軟かと思いましたが・・ものすごい反発で仰天しました。

私の父親にこれを話したところ、「まあ、受け入れるのが恥ずかしいんだな・・」と言っていました。私が大事にしていることを受け入れないことに、かなり憤慨しましたが・・・宗教を受け入れない!って言ったけど、護国寺に熱心にお参りに行っている・・それは何?笑

やっぱり・・1995年のオウム真理教の事件は、多くの日本人が本当の神さまの理解につながっていくインド哲学やヨガなどの思想を怪しいものとして拒否してしまう無意識の土台を作り上げることに貢献したんですよね・・

地下鉄サリン事件現場の一つとなった霞ケ関駅
Author:Ribbon[CC BY-SA]


リヒテルが代役に抜擢したダン・タイ・ソン


さてさて、本題。ある日、突然、以前に書いた第97楽章ショパンコンクールの優勝者を思い出し、優勝者の師匠はダン・タイ・ソンだったな・・ということで、最初のきっかけはこちらの動画の7分52秒からダン・タイ・ソンが教えているシーンですが、教えている場所を見て、少しびっくり・・ピアニストらしからぬ場所というか・・はっきりいうと、あまりお金を儲けていないのでは・・と思い、少し興味を持ち、早速ダン・タイ・ソンのピアノ演奏をいろいろと聴いてみました。そして、びっくりしたのです。今まで特に興味を持たなかったのですが、なんと素晴らしい音色・・・もしかして、一番好きなピアニストになったかもしれません・・とりこになり、色々とYouTube動画を探しましたが、そんなに多くはありませんでした。

ダン・タイ・ソン
Author:không[CC BY]

そして、ダン・タイ・ソンの経歴などに興味が湧きました。お父様が詩人で、ベトナムはフランスの植民地でしたので、お母様がフランスに留学されていた大学のピアノの先生なのですね。お父さんの詩人の遺伝子を受け継ぎ、お母さんのピアノの教え方が上手(1:08にお母様が映っていらっしゃいます)なら、そして当時のモスクワに留学で、ロシアのピアニズムを習ったとしたら、・・それはそれは、素晴らしいことです。誰かのコメントで、詩人のお父さんは、投獄されていたと書いていた方もいらっしゃいました。

まずは最初から、ダン・タイ・ソンの繊細な演奏、夜想曲ノクターンから・・


そして、ダン・タイ・ソンの本当に船を漕いでいるような演奏「舟歌 バルカローレ」から・・


ぜひ、他の方の演奏と比較してみてください。何かが違います・・というか、素晴らし過ぎて・・びっくりしました。ショパンの伝えたかったメロディーがはっきりと伝わってきます。他の方の演奏だと・・本当のメロディーがよく聴こえてこないことが多かったです。今まで、ショパンの曲は、まあいいかな・・ぐらいの程度で思っていましたが、ダン・タイ・ソンの演奏を聴いて、ショパンの曲がより好きになりました。

また、こちらの記事では、リヒテルが日本公演の代役に、ダン・タイ・ソンを抜擢したことが書かれています。

なぜ、ダン・タイ・ソンが1つ1つの音がまるで躍動しているように響く演奏ができるのか・・と興味を持って調べると、ベトナム戦争中、防空壕に7歳ごろから7年間もいたのですね・・。ある映像でダン・タイ・ソンはこう言われていました。

『戦争で山の中の防空壕にいたので自然と触れ合う期間が多かった。夜になると、月をよく眺めていた。この経験は演奏のために大いに役立った。ピアノを演奏することは、ただ機械的に演奏するだけでなく、エモーショナルの部分が非常に大事である

そっか・・7年間も防空壕の中にいて、月をずっと眺めていたら・・夜想曲(ノクターン)のイメージはより鮮明に深く表現できるだろうな・・。


こちらのインタビューでも、最後の部分で、ショパンの曲を演奏する場合、ただ曲を弾くだけでなく、ショパンの経歴や時代背景、何をショパンが表現したかったのかを学ぶ必要があると解説されています。

『ピアニストとして可能性のある神童はまだたくさんいるが必ずしも良い方向に向かうとは限らない。親は、思春期の演奏家に「あなたが一番」という意識を植え付け、それが個人の成長を妨げることがある、とダン・タイ・ソン曰く。

音楽界の天才たちの90%は、パパとママの過度な影響により可能性を十分に発揮できていない。この点、ロシアのシステム(ダン・タイ・ソンはいまだに反射的に「ソビエト」と呼ぶ)は有利。親を遠ざけ、教師を重視し、放蕩者の才能にバランスのとれた教育の機会を与えることができる。』
my/maSCENAより一部翻訳)

また、上記記事の中で、「同性愛の男性ピアニストが数十年にわたり大成功を収めているのは、男性と女性の両方の特徴が一つの身体と心の中で幸せに同居しているからだ」と優等生的に書かれていますが、故中村紘子さんが、「ピアニストはユダヤ人かホモしか成功しない!」とキッパリ断言されていたことからもわかるように・・。音楽業界はホモ推奨・・有名指揮者のお誘いを受けた日本人指揮者もいらして、断ると・・というお話も・・音楽業界もディープステートの支配下ですので、ユダヤ人が有利なのですね・・。これに関しては、seiryuuさんのユダヤ問題をチェックですね・・


ベトナム戦争・植民地主義との戦い


ベトナム戦争は、1955年から1975年ごろまで、インドシナ半島で起きた戦争。原因は、最初は、北ベトナムと南ベトナムの内戦、その後アメリカやソビエト・中国が参戦、資本主義陣営と社会主義陣営の代理戦争といわれます。 最終的に北ベトナムの社会主義陣営が勝利し、アメリカは撤退。

Wikipedia[Public Domain]

しかし、本当のところは、ベトナム戦争とは、米国が、1954年のジュネーブ協定で取り決められたベトナム南北統一の実現を妨害、南ベトナムに干渉、かいらい政権(米政府の意のままになる政府)を樹立して、ベトコンを討し北ベトナム政府を屈服させるために南北ベトナムで進めた侵略戦争のことなのです。

ベトナム戦争もアメリカのお得意な侵略戦争ですね。分断させて支配するお決まりのパターンですね・・。枯葉剤を撒くところが卑怯極まりないです。ベトナム戦争の最中の頃だと思うのですが、ハワイにもサリンを撒いたらしく、その後に日本のハワイブームがはじまったそうですよ・・

1974年ごろに小学生だった方は、ベトナムのダーちゃんの絵本でベトナム戦争のことを知った年代かと思います。当時は、父親が以前にアメリカの通信会社で働いていて、同僚がベトナムの17度線のあたりのダナンの基地に行った方が多く、父親も興味があったのか・・家には赤いタイム雑誌がかなりあり、表紙のベトナム戦争の写真をよく見ていた小学生時代でした。父親も1998年ごろから2002年ごろまでベトナムでの仕事があり、北部のハノイ、中部のフエ、南部のホーチミンで仕事をしていました。母親も一緒にベトナム生活をしていましたが、私は枯葉剤の影響を受けると大変なのでということでベトナムに行ったことはありませんでした。日本の大企業は、1989年ごろからベトナムに視察に行っていて、防空壕を見たなどと聞いたことがあります。

軍事境界17度線に建てられた記念碑
Author:Si-take.[CC BY-SA]

父親から聞いたことは、ベトナム人はおとなしく、忍耐強いということです。戦争の時も、地下に潜って、敵を欺く作戦をしてきた、夜中に動くなど、ベトコンは、頭脳派で賢いと聞きました。竹の材質の帽子をかぶり、竹の製品が多く、鉄のものがないので、金属を探知することができず、アメリカ軍は苦労したとか・・。「キリギリスとアリ」のまるでアリこそがベトナム人だそうです。地下に通路や防空壕を作るところも同じですね。

さらに聞いたことは、北ベトナムはアメリカが嫌い、北爆を恨んでいる。民族意識が強い。ベトナム人は自分の意見を言わない・・とのことでした。ベトナム人は15年の戦争を、米と塩で生き抜いてきたそうですので、サバイバルするための参考になりそうですね。

『われわれは平和を切望し妥協を重ねてきたが、妥協を重ねれば重ねるほどフランスはわが国を征服しようとしている。われわれは犠牲を辞さない。われわれは奴隷とはならない。すべての老若男女に訴える。主義主張、政治性向、民族を問わず、立ち上がり、フランス植民地主義と戦い、国を救おう---ホー・チミン抗戦声明』
Wikipediaより引用)

日本の戦後からアメリカによる支配、3S政策や経済第一主義で洗脳されてきた騙されっぷりとはちょっと違い、気概を感じます・・

『戦争当時のビデオ映像で、圧倒的な武器や物量で攻撃されながら、トンネルや落とし穴、自給自足のための知恵を発揮してたたかいぬいた記録に圧倒されました。ジャングルの中に総延長250kmにも及ぶ地下トンネルの中には、作戦司令部、兵舎、病院、食堂から学校まであったそうです。歩いていると直径10メートルもある砲撃の後がいくつも見かけられます。壊されても壊されても、トンネルを造り続けて抵抗を続けた知恵と努力が、勝利を勝ち取ることが出来たのです。
ベトナム紀行より引用)

しかし、ベトナムが第二次世界大戦後あたりからフランスからの独立を試みようとしたきっかけは、日本の支配もあったからなんですよね・・。日本はアジアが植民地から独立をするきっかけを与えたとも言えるのです。インドネシアも(戦後オランダから独立)フィリピンも(戦後アメリカ・スペインから独立)マレーシアも(戦後イギリスから独立)独立してきました。

フランスがなぜベトナムを植民地にしたのか・・と調べると、こちらの記事によると、ベトナムは、原油、石炭、水力、地熱、バイオエネルギー、太陽エネルギーなどの豊富な自然エネルギー資源に恵まれているのですね。

母親からは、ハノイは政治の街だけれど、ホーチミンはフランスの影響を受けている街で、ベトナム雑貨も綺麗で楽しいわよ・・と聞きました。こちらは、お土産の貝でデザインされたベトナムらしい綺麗な小物入れです。


ダン・タイ・ソンはベトナム戦争終了から5年後にショパンコンクールで優勝したものの、他のピアニストとは違い、もう一度モスクワ時代の音楽大学に戻ることになったようですし、ベトナムは社会主義国だったため、演奏会などの際にもビザがすぐに下りずに大変苦労をされたようです。

9月26日のまのじ編集長の記事のピアニストが亡くなられた記事をTwitterで流れてきましたので、私もちょうどTwitterで見ていて、亡くなられた方は、25年も香港在住だったのに・・とプロフィールを見て、気づいたこと・・福島や東北のための復興コンサートの演奏会にいらしていますよね・・そして、ダン・タイ・ソンも福島や東北の生徒に教えるためによく来日していたことを見ましたが、大丈夫だったのでしょうか・・と私は老婆心ながら心配になってしまいました・・。

ラフマニノフの楽興の時も・・ダン・タイ・ソンはロシア人ピアニストよりもラフマニノフの心の内にあるもの・・を的確に表現しているような気がしました。

ラフマニノフ 楽興の時第5番、第6番


おまけ・・


ベトナム料理は、コリアンダー(体内の毒素、重金属などを排出)など、ハーブをふんだんに使うので、嬉しいですね・・
ベトナム料理で使うハーブ
絶品ベトナム料理



Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-3 


ワクチン推進派として著名な英国の心臓病専門医だったアセム・マルホトラ博士は、家族が実際に被害に遭うことで目を覚ました ~「私は故意の盲目でした」

竹下雅敏氏からの情報です。
 アセム・マルホトラ博士は、「これまでは、ワクチン推進派として著名な英国の心臓病専門医だった。」ということで、ワクチンは2回接種済みだと言っています。
 しかし、「ある名門大学の循環器科の研究者から内部告発がありました。…冠動脈の画像研究から、ワクチンの炎症に関連する同様のものを冠動脈内に発見した、とのことでした。その研究者たちは会議を開き、現時点では発表しないことに決めました。製薬会社からの研究資金を失うことを懸念してのことです。…同僚からは、心臓発作で受診する人の年齢層がどんどん若くなっている、と聞いています。…私の父も…7月26日に自宅で心停止しました。」と話し、「世界中の政策立案者が義務付けに終止符を打つべき時だと思います。…歴史は彼らの味方にはならないし、国民は彼らを許さないでしょうから。」と言っています。
 冒頭の動画でアセム・マルホトラ博士は、“まず、「故意の盲目」と呼ばれるものについてです。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは誰もが、様々な状況下で、実際にこうなることがあります。「故意の盲目」とは、人が安全を感じたいがため対立を避け、不安を減らし、威信を守るために意図的に事実から目をつぶることです。…ホロコーストの歴史の中でさえ、多くのドイツ人は強制収容所で実際に何が起こっていたのか、おそらく故意に盲目だったのです。…私自身もそうでした、これからお話しするように、ワクチンとその被害に関して、そうではなくなるまで故意に盲目であったことは確かです。だからこそ、私たちは思いやりをもって、この問題に取り組むことが重要なのです。故意に盲目な人がまだたくさんいますから。…この問題に取り組む方法は、事実に基づいて、人々と共感して話すことです。それこそが、私たちが前進するために必要なことだと思います。”と言っています。
 「故意の盲目」と「恋の盲目」は似ているのかも知れない。どちらも脳が特殊な状態になっていて、正常な判断ができない。
 アセム・マルホトラ博士のように転向した元ワクチン推進派の専門家に対して、「今頃?」「許せない!」という厳しい意見も多いようですが、一人でも多くの専門家がワクチンの危険性について、「事実に基づいて、人々と共感して」話してもらえるなら、その方がありがたいと思います。
(竹下雅敏)
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ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、“ポーランドにとって最大の利益をもたらすもので…ポーランドが大陸の大国として台頭し、EUを分割し支配する”という計画の為に、米国によって行われた

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアとドイツを結ぶパイプラインの「ノルドストリーム」でガス漏れが起きた事件を、今日の記事で編集長が取り上げていました。ガス漏れは「ノルドストリーム1」の2ヶ所、「ノルドストリーム2」の1ヶ所で起きたということですが、「最初の爆発は月曜日の午前2時3分、2回目の爆発は月曜日の午後7時4分に記録された」という情報があります。
 編集長の記事で、ヌーランド米国務次官とバイデン大統領が「ノードストリーム2は動かなくなる」「ノルドストリーム2は消える」と予言していたように、米軍が駐留しているデンマーク領のボーンホルム島の近くで爆発が起きています。誰が犯人なのかは非常に分かりやすいのですが、例によってメディアは、この事件の犯人をロシアに印象付けようとするのでしょう。
 また、ノルドストリームが壊されたタイミングで、「ポーランドは…新しいBalticパイプライン(ノルウェーとポーランド間)の開通式を行った」と言うことでした。
 こうした一連の経緯を説明する記事がありました。ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、“ポーランドにとって最大の利益をもたらすもので…ポーランドが大陸の大国として台頭し、EUを分割し支配する”という計画の為に、米国によって行われたという考察です。
 ドイツを「反ロシア制裁」で経済的に自滅させ、“将来、ロシアと戦略的に意味のある和解をする可能性をも失わせる”ことで、ドイツを地政学的・地理経済的ゲームから永久に排除する計画だというのです。
 非常に説得力のある説です。ドイツはボロボロにされようとしています。この破壊工作によって、ヨーロッパに「厳しい冬」が来ることは避けられない見通しになりました。
 どこまでが本気なのかは分からないのですが、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、見事な薪割りを披露しながら、「欧州を凍死させるわけにはいかない。われわれが彼らを助ければ、いつか彼らが私たちを助けてくれるかもしれない。欧州は今、えり好みしていられないんだ。モミの木だろうがカバの木だろうが、重要なのは暖を取ることだ。」と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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米国がノルドストリームパイプラインを爆破:ドイツの邪魔をしポーランドを大国として迎え入れる
引用元)
(前略)
ロシアのパイプライン「ノルドストリーム1、2」が爆破されたことで、世界のエネルギー戦争がエスカレートする新たな局面を迎えています。ロシアの有力な国際問題評議会のアナリストは、パイプラインの爆破は米国による計画であったと確信しているようです。
(中略)
ロシア国際問題評議会の報告によると、このロシアのノルド・ストリーム・パイプラインに対する「テロ攻撃」は、ロシアとドイツのエネルギー融和の可能性を破壊し、ポーランドを大陸の最も中心的なエネルギーハブの一つに押し上げ、英米枢軸のヨーロッパ分割統治計画を次の段階へ引き上げた。
 
 この攻撃は、ポーランドにとって最大の利益をもたらすものであった。たとえ、ポーランドがこの事件の背後にいたわけでも、事前に知っていたわけでもないとしても、疑惑は英米枢軸の同盟国に向けられなければならない。
 
両者とも、ポーランドが大陸の大国として台頭し、いずれは事実上のドイツ圏のリーダー(少なくとも中央・東ヨーロッパでは)に対抗できるようにすることで、EUを分割し支配することに関心を持っているのです。

ドイツを地政学的・地理経済的ゲームから永久に排除するためには、枢軸は、反ロシア制裁の遵守を通じて、経済的に「自滅」させることに成功するだけでなく、将来、ロシアと戦略的に意味のある和解をする可能性をも失わせなければならない。
 
ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、まさにそれを実現し、ドイツが最終的にロシアとの関係を修復するためのエネルギー計画を遵守することを完全に妨げてしまったのである。
 (以下略)
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[イタリア総選挙] 第1党となった右派「イタリアの同胞」はEU協調、反ロシア派、グローバリスム政党 / かつての「五つ星運動」に関わる反グローバリスム政党は全ての議席を失う

読者の方からの情報です。
 多くの方々からイタリアのMihoさんの動画を投稿いただきました。9/25に行われたイタリアの総選挙で事前の予想通り、これまでのマリオ・ドラギ政権への反発から右派「イタリアの同胞」が第一党となり、ジョルジャ・メローニ党首がイタリア初の女性首相に就任する見通しとなりました。日本では「極右政権誕生、親ロシア派、反グローバリスム政権、EUに対して懐疑的」などと伝えられ、EU離脱も語られました。
 ところが、このような日本での報道に対してMihoさんが「間違っている」と異議を唱えておられました。「イタリアの同胞」は反グローバリスム政党ではない、今回の選挙で反グローバリスムの政党は1議席も取れなかったというのが実際のようです。以前からウクライナ支援でロシアに経済制裁する立場を明確にしており、選挙中も莫大なお金が注ぎ込まれていることが分かる扱いだったようです。
 メローニさんがなぜイタリアで人気を博したかというと、ワクチン騒動の折、グリーンパスに反対の立場でドラギ首相を批判したからだそうです。ワクチンに異議あり、でも体制に協力する集団って、どこの国にもあるのですね。「メローニは都合によって自分のポジションを変えてきたので信用できない」というのが、イタリアの政治の流れを見てきた方の評価です。
また、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は右派同士の「イタリアの同胞」を勝たせたかったのは確かなようで、選挙結果を「調節する」との介入発言どおりにされてしまったかもしれません。Mihoさんはここで、イタリアがユーロの(ロシアを潰したい勢力の)一員として「着々と戦争への準備を進めている」ような気がすると述べています。
 興味深かったのは、イタリアの政治がグローバリズムに席巻されてしまったのはここ数年で、以前は「五つ星運動」が第1党であったことを紹介されています。時事ブログでも、しんしん丸氏の記事などがありました。EU離脱などを政策に掲げていたものが、いつの間にか政策転換したらしい。Mihoさんは「おそらく何かいろんな圧力があったのでしょうね。」五つ星運動の党員だったパラゴーネ氏は今回、反グローバリスムの政党から出馬されたそうです。最新の世論調査で十分当選圏内だったそうですがなぜか落選と。不正選挙の感触はイタリアでもあったようです。
(まのじ)
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#47 イタリア総選挙が終わって・・・新政権、新首相は?
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欧州のガスパイプライン「ノルドストリーム1、2」が何者かによって3箇所破壊 〜 ランド研究所のリーク文書に沿った展開でアメリカの仕業が濃厚

 欧州へ天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム1、2」ともに爆発を伴うガス漏れが3箇所に渡って発生しました。各国の声明から「標的型攻撃以外には考えられない。偶然の事故では起きない」との見解は一致しています。では容疑者は?ウクライナは早速に「ロシアが計画したテロ攻撃であり、欧州連合(EU)に対する侵略行為にほかならない」と非難していますが、このノルドストリーム2は「ロシアがウクライナとポーランドに通行料を支払うことなく、西ヨーロッパにガスを送ることができるものとして、ウクライナ、ポーランド、アメリカの大反対を押し切って完成させたもの」であるならば、ロシアが自ら破壊することは考え難い。「いや、わざわざ攻撃しなくても元栓締めるだけでええやん」とタマホイさん。奇妙なことにポーランドの元外相で親ウクライナの現EU議会議員ラドスワフ・シコルスキ氏はノルドストリームのガス漏れ写真とともに「ありがとう、アメリカ」とツイートしています。犯人はアメリカなのか? ロシア外務省のマリア・ザワロワ報道官は「これは攻撃に関する公式声明か」とただしています。
 独シュピーゲル誌は、CIAが“数週間前に”バルト海のガスパイプラインへの攻撃の可能性についてベルリンに警告していたと報じました。遡ること今年の1/28にはヌーランド米国務次官が「もしロシアがウクライナをどんな形でも侵略したら、ノードストリーム2は動かなくなることになる」と言い、2/8にはバイデン大統領が「約束しよう」「ノルドストリーム2は消える」と記者会見で犯行予告をしています。
さらに偶然と言えるのか、27日のこの日、ノルウエーとポーランドを結ぶバルト海パイプラインが開通しました。ポーランド、ノルウエー、デンマーク各国は「ガス分野のロシア支配を排除する」ことで一致しています。
9/19時事ブログで、ランド研究所の「ドイツ経済の破壊に焦点を当てた戦略計画」を伝えました。そこには「ドイツがロシアのエネルギー供給を拒否することを確実にする唯一の可能な方法は、双方をウクライナでの軍事紛争に巻き込むことだ。」とあり「ロシアからドイツへのガス供給停止を確実にするため」の計画が記されていました。計画は実行に移され、欧州の過酷な冬が予想されます。
(まのじ)
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配信元)

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