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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(28)本当は反抗期はない 赤ちゃん編

かんなままさんの執筆記事第28弾です。 
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本当は反抗期はない 赤ちゃん編
子どものやっていることをよく見ていて、それがとても面白いこと、素晴らしいことだと分かると、本当に楽しいのです。
いたる所によろこびがあるのに、自らそれを放棄する生き方をする人が多いですね。もったいないと思います。
よく観察をして、子どものいいところを見つけ、認めて育てていくと何も問題がないのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


子供を預けることに悩むママ


毎月、自宅でベビーマッサージ教室をしています。予約なしで、誰が来るのかもわからないゆる~い会です。

その日は、大雨で2組の親子だけでした。どちらも初対面。10ヶ月の男の子と女の子です。女の子のママが来月から仕事復帰で悩んでいました。その話をするともう涙ぐんでいます。保育園も決まり、職場にも挨拶に行き、準備は整ってきましたが、当の自分の気持ちが揺れに揺れているのです。

経験者のママや保育園の先生に相談すればするほど、「はじめは泣くけど慣れるよ」「子どもにとっても、ママと2人だけより、いろいろな刺激があっていいよ」「歌や踊りも教えてもらえるし、友達にもまれて逞しくなるよ」と励まされます。

そのたびに「この子のためにも預けた方がいい」と、自分に言い聞かせます。パートナーからも「協力するし、経済的にも働きに行ってくれた方が助かる」と言われたそうです。

ほぼ、決定打です。でも、まだ悩んでいます。赤ちゃんの寝顔を見たら涙が止まりません。決めかねて「赤ちゃんにとってはどちらがいいんですか?」と、まっすぐな気持ちで聞いてきました。

pixabay[CC0]

「赤ちゃんにとっては、ママが1番」「この時期は特に、生きるための基盤となる愛着形成の大事な時よ」「ママが傍にいることがわかっているから安心して成長し、自由に遊べるのよ」と言いました。

見ると、10ヶ月の2人はママの傍でお座りをしていましたが、女の子の方が相手の存在に気がついたようでハイハイして近づいて行きました。いきなり目を触ろうとしました。全く悪気はないのですが、ちょっと乱暴です。もう1人の赤ちゃんはまだ腹ばいになって後ろにしか動けないようです。

今のママ達は、他の親子と遊ぶ機会がないので、こういう場面でとても気を使います。子どもの好奇心を切り捨て、ごめんを連発して、疲れて、出かけるのが億劫になります。そして、子育ての全てを1人で抱え込んでストレスを貯めるのです。これでは早く預けて自分の時間が欲しくなるのも頷けます。


赤ちゃんの成長は目に見えません


さて、ままごとのおもちゃを出したら、活発な女の子が反応して、お皿にスプーンを持って行き、混ぜ混ぜし始めました。ママの行動をしっかり見ているようです。男の子は興味なし。そのママは「うちの子、何をするのも遅いんです。食べることにも興味がないし、ハイハイもしません。大丈夫でしょうか?」と、心配顔です。でも、私がお皿をスプーンでたたくと何と真似し始めました。上手に叩きました。ママがびっくり!今度は少し先に置いているチェーンが欲しくてグッと足で床をけって取りに行きました。前に進んだのです!ママは又\(◎o◎)/!!

何てことありません、興味と、体の機能が一致して取りに行っただけです。赤ちゃんのやる気が1番。それは、いつスイッチが入るのかわからないものです。タイミングが合えば一気にできるようになります。でも、飽きたらすぐにママの所に戻ってきます。「赤ちゃんにとって積み木は壊すものだよ」と言って積み始めたら、男の子がおっぱいをぷいっと捨て、積み木を壊しにやって来ました。その嬉しそうな顔!

赤ちゃんの成長は目に見えません。その子なりのペースがあります。焦らず、子どもの個性豊かな自発のタイミングを待つしかありません。そして、常識なんて通用しない、自由な発想の持ち主ということも知っておく必要があります。そもそも、スプーンは食べる道具なんて思っていないかも。

そんな時期に、園で決められたカリキュラムに沿って絵を描いては止め、歌っては止め、トイレまで集団で行き、給食を食べ、昼寝をする…という時間割は、目に見えて有意義そうだけど、赤ちゃんの好奇心を否定し、個性をつぶしてしまいます。自分の感覚で動くのではなく、集団行動に従っているだけです。

赤ちゃんをよく観察してください。その真似る力、察する力、獲得していく能力に感動します。ママが傍にいるだけで安心してその能力を発揮するのです。成長も健やかで、免疫力も付き、病気もしません。何より、これからの人生の基盤になる愛情が満たされ、自然に自立していくことが出来るのです。

この真理を知ったら、ほとんどのママ達は赤ちゃんの傍にいることこそが自分の大切な仕事なのだと気がつくでしょう。今は、世間の常識に囚われて、自らそれを放棄する生き方を選んでしまっているのです。

pixabay[CC0]

人は悲しいかな、預けて働き始めたら、その正当性を求めて、その情報だけを取り込みます。保育園の先生も預かるメリットを強調します。当たり前の心理です。でもそうなれば子どもの本心を無視して政策が進みます。子どもは今も昔も自己主張しません。母親は直感で子どもの気持ちがわかるので苦しみます。そして結局、誰も子どもの育ちの責任をとってくれません。

さて、迷っていたママが「私がこの事で悩んでいるのがわかるのか、最近、私の姿が見えないと泣きながら追いかけて来るようになったんです」と子どもをギュッと抱きしめながら「子どもを預けてまで働くような仕事ではないと思いました」「会社に相談すれば育休を伸ばしてもらえるかもしれない」「夫と、もう1度話し合います」と、言いだしました。

更に「仕事をしないという選択肢もあるんですね」と、ママの表情がどんどん明るくなって行きました。今はこの当たり前の選択ができなくなっているのです。家にいたら働いていないという社会への罪悪感、働き始めたら子どもに対して罪悪感にさいなまれるかわいそうなママ達。実は人間にとって、目に見えないものの方が重要で、良い悪い、有益無益の2元論ではなく、何もしていないように見える時ほど豊かな時間なのだと伝えたいのです。…それが今なのです。

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら


地球ニュース:イギリス&アメリカ ~悪魔担当のおはなし会 / 過激派の方向転換~

 今回は、相変わらず悪魔崇拝が流行っているアメリカのニュースが一本と、イギリスの極右思想の男性のお話。
 イギリスの方は、助けを求めたNGO団体(差別に反対するグループ)に、かつて一緒に国民戦線(極右の差別集団)に入っていた仲間が勤務しているのだそう。その人曰く、「我々から見ても、彼はもがき苦しんでいました。どんどん過激になっていたのです」。
 ちょっと意外でした。人間って、人生の岐路に立つと言動を悪化させてしまうこともあるんですね。「もうこれは助けてくれと電話してくるかと思っていたら、そうしてくれたのです」とのこと。
 60代手前で、これまで歩んだ自分の人生を全否定する決断です。今度は逆に古巣(極右)へ憎しみを抱いたり、報復に怯えたりと、まだまだ明るい未来は見えないようですが、諦めないで欲しいです。
(Yutika)
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地球ニュース:イギリス&アメリカ

アメリカ:図書館のおはなし会は悪魔が担当


子どもへの読み聞かせ自体は素晴らしいことだと思います。各地の図書館が様々な工夫を凝らしては、積極的に取り組んでくださっております。ゲイトウェイパンディットの記事にあったんですが、頑張り過ぎて最近はこんなのも

今月14日、悪魔の格好をしたドラァグクイーン(女装した男性)が、カリフォルニアのロングビーチにあるミシェル・オバマ近隣図書館で、子どもたちに読み聞かせをしました。

ま、基本的には好きな格好すりゃいいと思いますけど。世の中限度ってもんがあります。例えば裸で外をうろつかれたら目のやり場に困ります。洋服を着ているからって、悪魔の格好で幼い子どもたちの前に出るのはどうかと思います。夜のバーで大人を前に踊るのとは訣が違うじゃないですか。

御本人のツイッターアカウントの紹介文:
「地球人よ御注意あそばせ:こちらはズチ・ムチ、あなた方の住人で、外宇宙から来た殺人ピエロ。女装してるわ。タコスが好き」

(※「ズチ・ムチ」と報道しているアメリカの局があったので、なんて読むのが正しいのか分かりませんが取り敢えずこの音表記にしておきます。
「外宇宙からの殺人ピエロ」のネタ元は、80年代後半のB級映画『Killer Klowns from Outer Space(邦題:キラークラウン)』だと思われます)。

至近距離で見てしまったら夜中にトイレに行けなくなるような仮装ですが、“殺人ピエロ”がバフォメットもどきで登場して、大喜びしたのは悪魔崇拝者ども。以下がこのイベントを知った悪魔教会のツイート
「悪魔万歳!」

ミシェル・オバマが男性だというのが原因ではありません(多分)。今流行りのLGBT運動を若い世代に浸透させるため、アメリカで広がっている読み聞かせの一手法みたいです。以下は先月末、ミズーリ州セントルイス公共図書館の様子。青い顔の方とか、なんでこう、魔女っぽくドレスアップしないと気が済まないのかな。普通の女装じゃいかんの?


イギリス:ネオナチの過激派が方向転換




こちらの男性、その生涯をずっとネオナチの極右思想に捧げてきた、フリーランスの過激運動家です。今年の3月にもメガホンを持って街頭でスピーチしていました。それがチャンネル4のインタビューでいきなりの方向転換を発表。

理由は……母親がユダヤ系で、自分はゲイだから。えと、あの、ネオナチが毛嫌いしている相手ですよね、それ。おまけにこちらの記事によると、姉だか妹はイスラム教徒と結婚し、1970年には改宗。今でも彼女やその子どもたちと親しくしているのだとか。

ケヴィン・ウィルショー氏は子どもの頃から父親の極右思想の影響を受けて、それを更に押し進めたネオナチ思想に傾倒。18歳のときにはイギリス国民党に参加しました。原因は「学校であまり友達がいなかったから」……学校や家庭で孤立した子どもが不良グループに参加するのと変わらんやん。

「自分たちの極端な思想のせいで社会から隔絶された集団に身を置くことになっても、他の人達から攻撃を受けているグループのメンバーであるという仲間意識を味わえる」のだそうです。

長い間、自分でも矛盾しているのは分かっていたそうです。ホモであることが仲間内でバレかけ、居辛くなりました:

「物凄く身勝手な話なんですが、事実なんです。道端で人々が虐待され、罵られ、唾を吐かれるのを目撃しました――それが自分に向けられて初めて、自分がやってきたことが間違いだったと急に気が付くんです」

モスクを襲撃して逮捕されるようなウィルショー氏が、NGO団体「Hope Not Hate(ヘイトじゃなく希望)」に助けを求めたのは、昨年のクリスマスに「全てがただ虚無に感じられて、意味のないものに思えた」から。「でもああいう人々、あの退化したナチの人たちからどうやって離れたらいいのか見当も付きませんでした」と告白しています。

現在58歳。これからこういう人が増えるのでしょうか。

文・Yutika

[日本や世界や宇宙の動向]森(木々)は人間の心と身体を癒してくれます。大自然は足下にもあります!

 先日、ニュージーランドの新政権がTPPを離脱!の一報に日本政府の関係者は愕然とした!というニュースがありましたが、日本政府はTPPを諦めていないんだ!ということに改めて驚いたものです。
企業が国の上位に立つなんていうISD条項はありえないでしょ!
日本の新政権がどう対応するのか?注目です。
 とまあ、ちょっと振り返ってみただけでも、政治的な問題点は多々あります。
TPP原発日米地位協定、沖縄基地憲法改正種子法、水道法ワクチン消費増税日銀国有化ベーシックインカムプラウトモリカケ疑獄お前が国難詩織さん問題不正選挙・・・
 どれもこれも厄介そうですが、しかし悪党どもさえ退場したならば(もちろんこれが大問題なのですが)、良識に基づいた政治によって自然と解決していく簡明な事項ばかりのような気もします。
 利権や支配欲に執着する悪党、それはまさに野心に振り回される小人の姿であり、その小人の自覚無き?暴走が今の政治経済の有様となっているようにみえます。
 もちろん野心の問題は、政治家だけの問題ではなく国民一人ひとり、さらには地球人一人ひとり、全員の心が問われているとおもいます。
 野心は愛の対局にあるというように、やはり夫婦愛の下でたっぷりと愛情を注ぐ子育てが、まともな成人たる大人になるにはとても大切だということが痛感されます。
 無くしていくべき野心ですが、大自然の恩寵を受けることによっても、野心は溶けていくかもしれません。それは荘厳な大自然かもしれませんが、コンクリートの割れ目に咲く小さな花一輪かもしれません。
 このように大自然の中で自分を見つめる瞑想としては、下記の記事のような木々との触れ合いの他にアーシングなども有効とおもわれます。
都会の人ならば、地元の公園とかでもできます。
遠出しなくとも、大自然は足下にあるのですから。母なる大地、地球に心を通わせることで。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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森(木々)は人間の心と身体を癒してくれます。
引用元)

(前略)
新緑の季節の森の美しさは天国そのものです。紅葉も美しいのですが、新緑は元気のエネルギーを与えてくれます。

(中略) 悩み事があったり哀しいことがあったり苦しい状況にあるときは、低山登り或は森林浴をお勧めします。本当に元気が出ます。鬱の方には良いと思います。(中略)

http://beforeitsnews.com/alternative/2017/10/trees-help-us-heal-this-is-how-you-can-use-their-energy-3565106.html
(概要)
10月21日付け

木々は人間を癒してくれます。木々が発するエネルギーをどのように利用すればよいのでしょうか。道教では、木々はとてもパワフルな存在です。
(中略)
木々は地球上で霊的に最も進化した最大の植物です。木々は常に瞑想しており、木々が発している繊細なエネルギーは木々の自然言語なのです。
(中略) このように木々と人間にはお互いに助け合う有益な相互関係が成り立っているのです。
(中略) 木々は気のエネルギーを放射しており、血液に栄養を与え、神経系統を強化し、長寿にしてくれます。また、木々は我々の霊魂にエネルギーを与えてくれます。

(中略)

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(27)本当は反抗期はない

かんなままさんの執筆記事第27弾です。 
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本当は反抗期はない
 子どものやっていることをよく見ていて、それがとても面白いこと、素晴らしいことだと分かると、本当に楽しいのです。
 いたる所によろこびがあるのに、自らそれを放棄する生き方をする人が多いですね。もったいないと思います。
 よく観察をして、子どものいいところを見つけ、認めて育てていくと何も問題がないのです

出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)



幼稚園の運動会の日の出来事


先日、孫の運動会がありました。幼稚園の年少組です。捻じれのかわいい孫は、本当は歌や踊りが好きなくせに、大好きなママやパパが見ていると目をそらし、笑いもしないでつまらなそうに踊ります。予想通りの展開で笑ってしまいました。

ママは朝早くからお弁当を作り、パパも朝方から場所を確保。まだ1歳のチョロチョロさんを連れて定刻に行くのも大変です。小学1年生のお兄ちゃんも急かされてついて行きました。自分が通った幼稚園ではないのでテンションが上がりません。ほかの人のテリトリーに侵入した気分です。園庭は写真を撮るのに夢中になっている保護者で溢れ、座る場所は畳一畳くらいしかありません。それでも木陰が多かったのでホッとしました。

そんな場所で1年生のお兄ちゃんは退屈でたまりません。することがないので足元の土で遊び始めました。でも、みんなが通るところなので、早速パパから怒られました。もうすっかりいじけてしまいました。
お兄ちゃんの立場になってみると、「つまらなあーーーい!」の一言です。これで1日中じっとしていなければいけないのですから。

pixabay [CC0]


1年生のお兄ちゃんの本当の喜び


「さあ!冒険の旅に出ようぜ!」と誘いました。「?」としながらも私についてきました。「ねえ、今日は運動会だから、その邪魔はしちゃいけないよね。でも、きっとおもしろいところがあるよ!」と言って探したのですが、落ち葉、木の実、石ころ1つ落ちていません。きっとこの日のためにお掃除したのでしょう。「砂遊びする?」「怒られたもん」「皆の通らないところなら大丈夫だよ」と言って砂を集めることにしました。幸い道具置き場の小屋の隅が空いています。クツで砂を掃きよせて集めました。

もうその頃から孫の目がキラリン!と光って「山つくる!トンネル掘れるかなあ?」とやる気が出てきました。まず、山を作りました。でもサラサラでトンネルを掘れません。「どうしたら掘れるかなあ?」すかさず私は「雨だあ~!」と言ってペットボトルの水を降らせました。そのことに気づいた孫は自分で水を汲んできて、土を固めて慎重に両側から手で掘っていきました。崩れたりしながらも貫通しました!その手で鼻水も拭いたので顔まで泥だらけです。でも嬉しそうな顔!

それを見ていたヒマな子たちが集まってきて、砂を集め思い思いに何かを作り始めました。
その一角は砂のアート展みたいでした。でも、一向に固まらないのでイライラしたお兄ちゃんたちが孫の所にやってきて「なんでお前だけ作れるんだよ。できるわけねえじゃん!」と腕を組んで威嚇してきました。ああイライラエネルギーをぶつけて来たなと思いました。それが子どもの世界です。孫は下を向いて無心に作っています。

エネルギーを切り替えるために「あのさ、考えて御覧、雨が降ったらどうなる?」と言いました。すると、ハッとしたようで走って水場に行きました。嬉しそうに隣で作り始めました。山城に堀まで作っていました。見ると泥団子を作っている子もいます。全然知らない子同士で「あ!いいこと思いついた!」「踏まれないようにこっちに持って行こう」「こうしたらいいんじゃない?」など、いつの間にか子ども達の遊び場になっていました。

今度は孫がどこからか幅のあるゴムを拾ってきました。それで砂を引っぱってゴールさせる遊びを始めました。アリの巣はちゃんと避けてルートを作っていました。それが飽きたらゴム鉄砲です。1回して見せただけでマスターしました。道具小屋の金網にはっぱを入れて当てるゲームが始まりました。なかなかうまいもんです。そのゴムは宝物になって、孫のポケットにしまわれました。

とうとう運動会が終わるまで夢中で遊んでいました。仲間もできました。運動場の片隅で泥団子が山のようにできていました。女の子たちが並べたのです。そのまわりにはゲームしている子はいませんでした。でも、汚いからやめさせようと子どもを引っ張っていく大人は何人もいました。

pixabay [CC0]


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Mr.Xの電話 〜 心の中を見てやろう

 医療の現場から、あるいはご自身の介護の経験から、はたまた、意外や同級生あべぴょんのエピソードまで、興味深いお話を繰り出される、ぴょんぴょん先生。なんと今回は、誰も知らない胸の内を明かして下さいました。
 暖かく見守る大きな存在と、一途な少女との対話にも見える、朝のひととき。その先に見えたものは、、、?
(まのじ)
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Mr.Xの電話 

pixabay[CC0]


 電話大ッキライの私が、携帯の着信に気づいたのは雨の朝であった。誰からだろうと思ってみると、登録されていない人からだ。留守電が入っていたので、何気なく聞くとMr.Xだった。

「体のことでご相談があるので、お電話ください」と蚊のなくような声で録音されていた。
それを聞いた瞬間、わたしの体は硬直して金縛りのようになった。

昨日おとといと風邪気味で、寝られるだけ寝て、今朝はやっと爽快な朝を迎えたというのに、この電話のせいで不快感100%にされてしまったのだ。

この人はもと患者さんだけど、別に教えたくて携帯の番号を教えたわけでもない。しかも親しいわけでもないのに、ときどき忘れた頃に相談の電話がある。それも体のことだ。
前回は1年以上前だったが、一応相談にのった。ただし、「お金も払わずに、タダで相談してくるのは困る」と突っ込んだのにもう忘れたのか、よほどの鈍感なのか。
まあ小心の人ではあるが、自分の小心のせいで他人の平和な朝をぶち壊すとは。

ネコと遊びながら、ムシャクシャを振り払おうとしたがそれは無理だ。
それなら、自分の心の中を見てやろう。



怒り、罪悪感、恐怖


何がある?

う〜ん・・まずは怒りだ。
あいつのせいで、静かな朝が台無しになったという怒り。
ムラムラしている。あいつの鈍感さに怒りを感じている。

その次は?

う〜んと・・罪悪感かな?
返事の電話はしないと決めたけど、
相手を傷つけるのではないかという罪悪感。
けっこう、わたしも人に気を遣っているんだわ。

それだけ?

うん、それだけだと思う。
怒りと罪悪感に気づいただけで、ずいぶん心が軽くなってるよ。
でもまだ、なにかわだかまっている。 何だろう?

それはもしかして、恐怖じゃないのかい?

そうそう、それよ、恐怖! 
平和な時間が一瞬で台無しにされた恐怖。
そして、無視したために相手がどう思うかの恐怖。
Mr.Xそのものにも恐怖を感じでいるわ。
男性だし、うちのありかも知ってるし。コワイ。

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