文:seiryuuさん
お金が生まれた!
私たちが商店で買いものをする、給料をもらうなりもしくは払う、企業間で取引をするなど、経済活動は毎日行われています。これらの
商取引の経済活動で起こるのは「お金の移動」です。私たちの手元のお金が減ったり増えたりしますが、市場の中にあるお金の量は全く変化していません。一般の経済活動ではお金が
移動はしても生まれはしないのです。移動と生まれるのは全く違います。
それでは、どうやってお金が生まれるか・・・?
こうです。
例えば私が新車がほしいと思い、金利などを考慮の上、近所の銀行に二〇〇万円の融資を申し込みます。私の資産や年収などを銀行は審査します。そして銀行はこの男は利子をつけて二〇〇万円を返済すると
信用したときに、
銀行が担保を設定し私の通帳に二〇〇万円を印字します。この時です。新たなお金が生まれたのです。二〇〇万円の通貨が創造されたのです。全てお金はこのようにして生まれてきます。
さて、生まれたもの・創られたものは、必ず死ぬもしくは消えるのですが、このように生まれ創られたたお金はどのように死ぬ(消失する)でしょうか?
気づかれましたか? この欄ですでに「
お金そのものとは一体何か?」の明確な答えを示しています。気づかれた方は明敏です。驚愕の事実に気づき理解されました。
信用創造(魔法アイテム)の発見
現代に続く近代銀行の始まりは中世の欧州です。当時の通貨は金貨が中心です。大量に所持しているのは王侯貴族です。しかしゴールドには難点があります。取り扱いが難しいのです。持ち歩くには重いし摩耗もします。何より盗難の心配が常につきまといます。難儀した
王侯貴族たちは相談し、
金の取り扱いになれていて堅牢な保管庫を有するだろう金細工師に預けることとしました(これが「預金」の始まりです。)。
金細工師はゴールドスミスといいます。金を預かった彼はその預かり証を出します。
やがてゴールドスミスはある事実に気づきます。預け主は預けた金貨をめったには取りには来ないことを。ゴールドスミスはそれを良いことに預かった金貨を無断で流用し利子を取って貸し出すのです。
一方市場では金貨でなく金貨の預かり証そのもので商取引がされるようになります。預かり証はゴールドスミスの所に持って行けば金貨と交換できるので金貨と全く同価値(兌換紙幣)です。その上扱いやすいのです。軽くて持ち運びも管理も簡単です。重宝だったのです。
そのような中
ゴールドスミスは金貨の現物を貸し出さなくても、預かり証を貸し出したら良いことに気づきます。紙幣(銀行券)の始まりです。取り扱いやすく重宝な預かり証は市場での需要が増大します。
ゴールドスミスはついに「打ち出の小槌」を発見したのです。何しろ預かり証はいくらでも作れます。紙とペンさえあればいいのですから。
そして経験上知っていました。めったに預かり証と現物の金貨の取り替えがされないことを。そして市場ではいくらでも紙幣である預かり証の需要があります。
やがてゴールドスミスは例えば手元の金庫には一億円分の金貨しかないにも関わらず2億円分、3億円分、5億円分の預かり証を発行しだします。魔法というか、いわば大胆な詐欺ですが、それで大丈夫なのを経験上知っていたのです。
手元1億円で5億円分の預かり証を発行したならば、4億円のお金(紙幣)を無から創造したことになります。これが金(ゴールド)を種がねとする金本位による信用創造の始まりです。「魔法の打ち出の小槌」が振られ無からお金が出てきたのです。無から創造された4億円の紙幣を担保設定し利息付きで貸し出します。借り手がもし返済されなければ担保物件で物納です。
秘密裏に振られ始めた「打ち出の小槌」、その仕組みは完全に秘密にして独占されます。しかし秘密保持のためには、預かり証と金貨との交換を求められた時の対応が必要です。応じられないと秘密がばれてしまいます。そのため現物の金貨は必ず一定量準備しておきます。これが現在の準備金制度に続いています。また、
もしいざ大量の金貨の交換を求められたとき対応するため仲間同士で現物の金貨を融通し合える組合も作りました。秘密が漏れないよう鉄の掟で結ばれた仲間です。
これが銀行カルテルの始まりです。
こうやって誕生してきた銀行家の中で一般人に金を貸すより国家に金を貸す方が安全で遙かに割が良いことに気づく者逹が現れます。初めて国家にお金を貸した民間銀行・・・、そうそれがイングランド銀行です。この私有銀行はやがて一国の通貨発行権も手中にします。中央銀行の誕生です。次の言葉をかみしめるべきかもしれません。
「借りる者は貸す者の奴隷となる」(『旧約聖書』)
金(ゴールド)もいらなくなった!
信用創造という魔法の小槌は秘密裏にそれを独占した銀行の所有者によって振られるようになりました。
しかし、いくら魔法のアイテムでも無制限に振ることはできません。その発生当初から長らく通貨の発行は金本位制でした。
この制度により生みだされた紙幣は金(ゴールド)との交換という制限があったのです。これでは信用創造の小槌を振るって出される紙幣の量は、
種がねとなる現物ゴールドに対し最大で10倍が限度だったのでは?と想像できます。そのため市場に流される通貨の量は一定を保ちます。これは不自由でもありますが見方によれば市場の安定、極端なインフレもデフレも起きないことを意味します。しかし銀行家には不満であり足かせに感じていたのです。
そしてやがて
ついに世界中を震撼させる出来事が起きます。1971年ニクソンショックです。突如出された、
基軸通貨ドルのゴールドとの兌換を破棄する宣言です。これによって世界中の全ての通貨はゴールドの裏打ちを無くし現在に至ります。通貨の価値は当然不安定になります。
ただし、これは別角度から見ると、ゴールドとの交換という制限・足かせなしに、信用創造の「打ち出の小槌」を思う存分に振るえるという意味でもあるのです。極端にいうと
いくらでも制限なしに通貨・お金は作られるようになったということです。
お金(通貨)とは何か?
ここで最初の問いかけである
「お金(通貨)、そのものは何か?」を明確端的に示しましょう。すでにお気づきで理解されている方もいるでしょうが驚愕の事実です。
現在世界に流通しているほぼ全ての「お金(通貨)とは誰かの借金」
これが明確な答えです。
通貨は銀行が信用創造で生みだします。ではいつ生みだしましたか? 思い出して下さい。私(誰か)が銀行に借金を申し込み了承され通帳に印字された時でしたね。そうです。
銀行がお金を貸し付ける時、誰かが借金した時お金がうまれるのです。
お金は借金によって生まれるのだから、借金を返済したらそのお金は死にます。全ての
お金は借金だからそれを
全て返済したとしたらこの世界からお金が消失するのです。
これがお金の秘密です。
「世界中のあの莫大なお金全てが誰かの借金??」ぴんとこないかもしれません。しかし米国政府、日本政府はどれほどの借金がありますか?天文学的でしょう。一般銀行は企業や個人に貸し付けますが、中央銀行は手続きを経て国家に貸し付けるのです。見えづらくしていますが国家は中央銀行に借金して通貨が生みだされているのです。
米国ではFRBが成立するまで「所得税」はなかったのです。その
所得税は米国政府のFRBへの借金の利子なのです。
「信用創造」の「信用」とは「借金」と読むのがいいでしょう。「借金によってお金が創造される」のです。そして普通私たちが貸すというと所持物もしくは信託され手元にある物を貸す事ですが、この銀行貸し付け、借金は違います。「ありもしないもの」を創ったとして貸し付け利子を取るのです。
それも複利です。複利の利子、これがお化けのようなもので実に厄介なのです。
利子は年月を経るほど勝手に膨らみますが、元本はともかく、
もともと利子分の返済金など創造されていない、つまり本当はどこにもそのお金は存在していないのですから。
このような経済システムが破綻するのは最初から必然だったのです。
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ディズニーランドの噂を聞いたことがあるかも知れません。そこでは、親は絶対に子供から目を離してはいけないと言われています。小児性愛はバチカンでもイギリスでも大変なスキャンダルになっています。もはや隠し切れないでしょう。いずれ人々はこうした事柄が続けられていた背後に悪魔崇拝組織が存在することを知ると思います。イルミナティは、その一つです。
下の記事は、1月前のものですが大変印象に残っているもので、いつかこうした選手が出て来るものと信じていました。私は以前、松井秀喜やイチローがこうした主張をしてくれるのではないかと期待した時期があったので、このような選手が出て来ると考えたのは、ずいぶん前だったというのがわかります。たった1人こうしたまともなことを主張する選手が出て来るだけで、世界は大きく変化するのです。当たり前のことに気付く人たちが増えるからです。まともな選手は好きでスポーツをしており、お金のためにしているのではありません。生活するのに困らなければ、必要以上のお金はかえって負担になるのです。
あらゆる分野でこうしたまともな感性の人々が増えてくることで、世界は変化して行きます。こうしたまともな感性の対極にあるのが、“宝くじでも当てて一攫千金で、後は左うちわで悠々自適の暮らしをしよう”という発想です。どれくらい地球人がこの邪悪な、あるいは怠惰な物の考え方に染まっているかを考えると、恐ろしいものがあります。健全な人は、自分の才能を生かし喜びを持って働くことで、社会に貢献したいと思っています。棚ぼたで得られるお金など必要としません。ましてや賄賂を渡そうとする人間に対しては、“バカにするな”と言ってお金を突き返すはずです。そう考えると、この世界がいかに歪んでいるかがわかると思います。