[究極のウイルス]人類を破滅に導くパンデミックは、エボラやSARSのような凶悪な病原体ではなく「発症しづらく致死率の低い軽い風邪のような病原体」だと2年前にジョンス・ホプキンスの科学者が警告していた
(前略)
本日(3月9日)に至って、
ついに「崩壊の局面」に入ってきたようで、リーマンショックの時でも見たことがないような、ちょっと非現実的な市場の急落が起きています。
(中略)
ブルームバーグによれば、
1991年の湾岸戦争以降では1日の下げ幅として最大だそうですので、リーマンショックの時でさえ、こんなことはなかったようです。新型コロナウイルスの社会的影響が背景になって、ここまで来てしまったということになりそうです。
(中略)
実は私は、昨日の夜中
(中略)... 「本当に恐ろしいパンデミックとはどんなものなのだろう」と調べていたのです。
そうしましたら、
2年前の2018年に米ジョンス・ホプキンスの科学者により発表された「ある報告書」のことを知ったのです。
(中略)
ジョンス・ホプキンスは、アメリカの公衆衛生の最大の権威ですが、この論文は、その
ジョンス・ホプキンスの科学者たちが、世界中の感染症に関する論文を1年間かけて調査し、その後、世界中の科学者、社会学者、政府関係者などに聞き取り調査を行い
完成したという渾身の報告書です。
(中略)
科学用語では、人類と人類の文明に破壊的な影響を及ぼす生物学的事象(病原体の流行など)を、
「地球規模の壊滅的な生物学的リスク (GlobalCatastrophic Biological Risk / GCBR」
と呼ぶそうです。
(中略)
ジョンス・ホプキンスの科学者たちが「最も懸念したパンデミック」は、次のような特徴を持つ病原体によるものだと結論付けられたのです。
2018年の報告書にある「将来的に最も深刻な影響を与える可能性のある病原体」の予測
・呼吸器系の感染症
・致死率が低い
・発症しない人が多い、あるいは軽症の人が多い
・そのような特徴を持つ RNAウイルス
おわかりになりますでしょうか?
これはまったく、
現在流行している新型コロナウイルスそのものの姿なのです。
ジョンス・ホプキンスの科学者たちは、研究の結果、「
こういうものが世界に壊滅的なダメージを与える危険性がある」として、全世界に警鐘を鳴らさなければならないと発表していました。
WHOのスタッフなどを含めて、多くの専門家たちは、
「新型コロナウイルスは、致死率が低く、軽症の場合が多いから、それほど心配することはない」
としてきました。
(中略)
しかし、公衆衛生上の問題はともかくとして、
社会に対しての影響は、「致死率が低い」ほうが高いようなのです。
まずは、そのジョンス・ホプキンスの発表を紹介していた2018年の科学記事をご紹介しますが、理由のいくつかは、このようになります。
・致死率が低い → いつまでもウイルスの拡散が続く
・発症しない人、あるいは軽症の人たちが多い → 感染したことに気づかずに行動し、どんどん感染を拡大させていく
これは「今現在の社会の状況そのもの」だといえないでしょうか。
(中略)
逆の場合はどうなるか。つまり「
発症率も致死率も高くて、あっという間に重症化して亡くなってしまう」ような感染症の場合です。その場合は以下のようになります。
・感染すれば多くの人が早期に発症する → 感染したまま社会で行動する人の数は少なくなるので、ウイルスの広がりが抑えられる
・致死率が高い → ウイルスが放出され続ける期間が長くならない上に、死亡した人の体内でウイルスは生きられないので、ウイルスは次々と消滅していく
致死率の高い感染症として、エボラやSARSなどがありますが、それほど感染は拡大しませんでした。少なくとも、国境を大きく越えた感染拡大は起こりませんでした。これは「発症率と致死率が高い」ことも理由のひとつだとは思います。
(中略)
恐ろしいパンデミックは「致死率の高い病気」ではなかった。最も恐ろしいのは「単なる軽い風邪のような病気」によるパンデミックです。
それが正しい予測だったことは、単なる風邪により社会が破壊されていく様子を今の私たちが見ているところからもわかります。
記事をご紹介します。
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