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ぴょんぴょんの「消滅可能性自治体」 ~自治体を脅してデジタル田園都市へ誘導する作戦

 「あれ、地方テレビ局の番組にうちの市の市長が出てる?」と思ったら、市の子育て支援や移住者支援が功を奏して、めでたく「消滅可能性自治体」から脱出したことで、インタビューを受けていたのです。
 「消滅可能性自治体」とは最終的に消滅する可能性が高い都市のことで、定義は「2020年〜50年の30年間で、子どもが産める20~39歳の女性が半数以下に減ってしまう自治体」だそうです。
 だけど、人口減少は自治体のせいじゃありません。日本政府がこれまで積極的にやってきた、人口削減政策が実を結んだだけです。なのにその責任を自治体に負わせて、「消滅可能性自治体」のレッテルを貼ってさらし者にする。何がしたいのか?
 わかった、「デジタル田園都市」に手を挙げさせたいんだな。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「消滅可能性自治体」 ~自治体を脅してデジタル田園都市へ誘導する作戦

全自治体の4割が「消滅可能性自治体」


「消滅可能性自治体」? SFの本の題名?

SFじゃねえよ、「最終的に消滅する可能性が高い都市」のことだ。4月24日、民間有識者らでつくる「人口戦略会議(議長=三村明夫・日本製鉄名誉会長)」が、人口から見た、全国の地方自治体の「持続可能性」について分析を行った結果を発表した。それによると、2050年までに20〜30代の女性が半減し、最終的には消滅する可能性がある「消滅可能性自治体」が、全自治体の4割の744自治体に上ることがわかった。NHK

え〜! 4割が消滅可能?

ちなみに、自分の市町村が「消滅可能性自治体」かどうかを知りたければ、こちらを見てね。特に深刻なのは、東北と北海道だ。北海道では半数以上、東北は77%の自治体が「消滅可能性自治体」だ。

自分の住むところが「消滅可能」とか言われたら、ドキッとするよね。

だが、対策を講じて挽回した自治体もある。たとえば宮城県中部の人口5500人あまりの大衡村(おおひらむら)は10年前、「消滅可能性自治体」になったのをきっかけに、出産時や入学時の祝い金、オムツや粉ミルクなどのクーポン券の配付、子育ての悩みに対応するチームの立ち上げなど、子育て支援を強化し、村に定住する意思がある若い世代が住宅を購入する際、最大150万円を補助するなどした結果、子育て世代の転入が増加し、今回みごと、「消滅可能性自治体」から「自立持続可能性自治体」に格上げした。(NHK

大衡村役場
Author:ToshiJapon[CC BY-SA]

すごい! よかったね。

また、鹿児島県北西部の人口およそ9600人の長島町は、2014年は「消滅可能性自治体」だったが、町外の高校や大学を卒業後、10年以内に町に戻って定住すれば、元金や利息の返済を町が肩代わりするという、独自の奨学金制度を創設したのが功を奏し、町を出ていく若者が減り、「消滅可能性自治体」から脱出した。NHK

長島町役場
Wikimedia_Commons[Public Domain]

工夫と努力の結果だね。

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ぴょんぴょんの「吉田松陰」 ~美化され祀り上げられたヒーローの実像

 松下村塾。名前を聞けば誰でも「ああ、あの吉田松陰の」とわかるくらい、有名な私塾です。
 ですが、松下村塾を立ち上げたのは松陰ではなくて、叔父の玉木文之進なんです。しかも、松陰がそこを借りて教えたのは、わずか2年足らず。
 なのに、明治維新で活躍した多くの若者や、明治政府には内閣総理大臣2名、国務大臣7名、大学の創業者2名を輩出しました。(吉田松陰.com) 地方の一私塾から、こんなにたくさんの有名人が?
 さらに気になるのは、松陰が、主君への忠義のために命を捨てることを奨励したこと。日本が外国と肩を並べるためには朝鮮、満州、南アジアの侵略も必要と考えていたこと。
 老中暗殺計画を自白して有罪、死刑になった松陰は、今もなおヒーローですが、知れば知るほど、なにか不自然なものを感じてしまいます。
(参考:「吉田松陰の生涯」:引用ページはすべてこの本)
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「吉田松陰」 ~美化され祀り上げられたヒーローの実像


戦時中の新聞にしょっちゅう登場していた松陰


今日は吉田松陰について、語るぞ。

吉田松陰? くろちゃん、ファンだったの?

ファンじゃねえよ。「私塾」を調べていたら、たまたま「松下村塾」が目に入って、「松下村塾」と言えば吉田松陰。どんなヤツだろうと興味を持ったまでよ。

松下村塾
Author:ぽこるん[CC BY-SA]

たしか、明治維新のスターをたくさん育てた人だよね。なのに捕まって牢屋に入れられて、若くして死んだ悲劇のヒーロー。

世間一般にはそういうが、それは明治になって作られたイメージらしい。(東洋経済

へえ、そうなの?

考えても見ろよ。今の日本から見て、明治維新てなんだった?

鎖国から開国して、外国のものが入ってきた。

それで日本は幸せになったか? 明治維新以後、どんどん軍備を拡張したあげく、行き着くところは世界を相手にした戦争だった。その結果、日本は・・?

ボロボロになった。

そして、今や日本はアメリカに支配され、ATMになり、国民はちっとも豊かにならない。「鎖国時代のほうが良かった」とは言わねえが、食も文化もモラルも伝統も、今よりもっと、日本らしかったんじゃねえか?

たしかにそう言われてみれば、明治維新はろくなもんじゃないね。となると、明治維新のスターを育てた吉田松陰も、ろくなもんじゃないことになる。じゃあ、なんで人気があるの?

持ち上げられたんだよ。松陰関連の本や論文の数をみりゃわかる。松陰の本や文章がもっとも多く書かれたのは1930年代〜40年代。「1940年代の142点はすべて戦中期で、戦後の刊行はゼロなので、いかなる理由で松蔭が注目されたかはあきらかだろう(7p)。」

てことは、戦争と関係ある?

そうゆうこと。戦時中の新聞には、しょっちゅう松陰が登場したそうだ。松陰が主張した「尊王攘夷」、つまり「天皇を尊び、外国人を追っ払う」、てえのが、戦時中のプロパガンダにドンピシャだったんじゃね?

「天皇陛下バンザイ!」と「鬼畜米英」にピッタリ。

だが、そんな松陰ブームは1945年の敗戦で消えた。「しかし、その沈黙の時間はまもなく破られた。いったん消滅した松陰熱は1950年代に復活の兆しをみせた。もっとも注目すべきは今世紀に入ってそれがうなぎ上りになり、2010年代には戦前のピークをしのぐ勢いになっていることである(9p)。」

ということは、再び「天皇陛下バンザイ!」「鬼畜米英」の時代が来る?

う〜ん、今や鬼畜米英と手を組んでいる日本に、それはないかな?

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ぴょんぴょんの「三浦梅園」 ~江戸時代に、宇宙の原理を本に書いた天才

 前回、寺小屋、藩校、私塾について調べた時、私塾の中に大分の誇る偉人、三浦梅園(みうらばいえん)の「梅園塾」を見つけました。
 大分の学校ではきっと、郷土の偉人として教わるのでしょうが、よそ者の私は、いつかドライブ中に目にした「三浦梅園旧宅」という道路標示の記憶しかなく、昔の学者さんかな?くらいの知識しかありませんでした。
 ところが、調べるほどにりっぱな人物で、こんな人物が日本に、大分にいたことが誇らしいと思いました。
参考:三浦梅園資料館パンフレット、「少年少女のための三浦梅園伝(文中では『梅園伝』)」「少年少女のための三浦梅園先生の哲学(文中では『哲学』)」
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「三浦梅園」 ~江戸時代に、宇宙の原理を本に書いた天才

湯川秀樹も影響を受けた三浦梅園の思想



今日は、知る人ぞ知る、三浦梅園の話をしよう。

だれそれ?

三浦梅園(1723〜1789)は、江戸中期の思想家で医者、天文学者、自然哲学者、私塾の講師、詩人、画家、書家で、思想家だった。家は庄屋の分家で、士農工商では「農民」だった。彼の代表的な著作は、「梅園三語」と呼ばれる「玄語(げんご)」「贅語(ぜいご)」「敢語(かんご)」で、中でも中心となる「玄語」は存在の研究、宇宙の研究とも言われる。

理科系も文化系もこなせる、マルチな才能の持ち主だね。

あの湯川秀樹も「玄語」に影響を受けたとか。湯川が書に残した「気物相い食(は)み、混成す」は、「玄語」からの引用だそうだ。(YouTube

へえ、中間子理論となにか関係があるのかな?

実は先日、三浦梅園のことを知るために、三浦梅園資料館に車を走らせた。

ひええ、どこまで行ったの?

うちから車で30分。

はあ?! そんな近い所にあるの?

ああ。山一つ越えたら、梅園さんちだったのよ。


うわあ、りっぱな茅葺きだあ。

この家に隣接している梅園資料館には、国の重要文化財に指定されている梅園の著書や、直筆の書、愛用品、肖像画などが展示されている。それらの展示やパンフレット、そこでゲットした子ども向けの「三浦梅園伝」「三浦梅園先生の哲学」を参考に、梅園の生涯を紐解いてみよう。

よろしくで〜す。 

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[X]お魚くわえたドラネコ🎶

ライターからの情報です。
最後は改心したお姿のようです🤣
(ぴょんぴょん)
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配信元)

ぴょんぴょんの「新しい教育とは?」 ~地球を愛し、日本を愛し、家庭を愛し、自分を生きる教育

 明治維新後、外国との戦争を想定して始められた義務教育。
 戦後もアメリカ監視の下、日本人はお上の情報をひたすら信じ、裏切られてもなお従順で愚直な羊として飼いならされました。
 でも今や、生徒も先生も義務教育に悲鳴を上げ始め、存続が危うくなっています。
 今こそ、日本らしい学校教育が生まれてもいい時じゃないでしょうか?
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「新しい教育とは?」 ~地球を愛し、日本を愛し、家庭を愛し、自分を生きる教育

ますます先生の数が足りなくなっている


あ! ピカピカの1年生が歩いているよ。


おお! 重いランドセルを背負って、ごくろうさんなこった! まるでこれからの苦難を背負っているかに見える。

なんてこと言うの! 期待に胸ふくらませて、ワクワクしてるのに?

つうか、あきれたな。まだ学校は続いてるんか? とっくの昔に、誰も学校に行かなくなって、学校もどんどん潰れて、ブラックに苦しむ教師も解放されて、みんな自分に合った場所で、好きなことを自由に学んでると思ってたのに。今なお学校が存在することがふしぎでならん。

7種は言うことが過激だねえ。

だって現実は、いじめも登校拒否も、子どものうつ病も自殺も、減らない。それに比例して教員も病み、去り、教員不足も止まらない。

そうだねえ、小学英語やICTの教科が加わった上に、特別支援学級も急増して、最近は35人以下学級になって、ますます先生の数が足りなくなってるのに、なり手がいないんだよ。

そのしわよせが全部、普通学級の先生たちに行ってアップアップとか。とうとう、隠居のヨボヨボまで引っ張り出すはめに・・。

そうそう、こんな話を聞いたよ。子どもに「担任の先生はどんな人?」って聞いたら「おじいさん!」って言うから、中年かなと思ったら、ホントにおじいさんだったって。以前は校長先生をやってて、定年退職したのに呼び出されて、担任をもつのは20年ぶり。

まあ、経験者で人格者だろうし、ヘタな新米よりは安全じゃね?

国もなんとかしなきゃって、公立学校教員の残業代として支給している「教職調整額」を、月額給与の4%から10%以上に引き上げるそうだよ。YAHOO!ニュース


学校、オワタ。

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