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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第6話 ― ヒトラーの背後の存在たち
ヒトラーの師カール・ハウスホーファー 〜「ヴリル・エネルギー」の探求
ヒトラーが見ていたのは、超人や神人とも称される「“新人類”の創造」を主導することでした。そしてそれを実現する鍵となるのが「聖杯」であり、性錬金術でした。
性錬金術によるクンダリニー・エネルギーの上昇がそれとなります。クンダリニーエネルギーを彼らの使う別の言い方をすると「ヴリル・エネルギー」です。
地上世界の救世主たる自覚を強く持っていたヒトラー、ヒトラーをこのように師匠として導いたのがカール・ハウスホーファーでした。
カール・ハウスホーファーは地政学者でしたが、それ以上にオカルティストであり、エドワード・ブルワー=リットンの小説『来るべき種族』に傾注していました。小説に登場する地底民族ヴリル・ヤが駆使する「ヴリル・エネルギー」に着目したのです。
ハウスホーファーは1918年に「ヴリル・エネルギー」の獲得を目指しヴリル協会を設立していますが、彼の「ヴリル・エネルギー」の探求はそのずっと以前から始まっていました。チベットを訪問しラマ僧の集団に接触し、また日本の緑龍会にも入会しています。
こういったハウスホーファーの動き、そしてハウスホーファーとヒトラーとの接触、そしてヒトラー政権誕生までの簡単な年表が、大正編 第7話に記した以下のものです。
*1908年直近 | カール・ハウスホーファー、ラマ僧から奥義を授かる。 |
*1908〜10年 | カール・ハウスホーファー、日本に駐在し、この期間に緑龍会に入会。 |
*1918年 | トゥーレ協会、ヴリル協会設立される。 |
*1919年 | ヒトラー、トゥーレ協会に潜入。ナチ党結成へ。 |
*1921年 | カール・ハウスホーファー、ヒトラーと出会う。 |
*1923年 | ハウスホーファー、ミュンヘン一揆で収監されたヒトラーと『わが闘争』を共同執筆。 |
*1926年〜 | ナチス、チベット奥地への探検隊派遣開始。 |
*1933年 | ヒトラー政権誕生。 |
ヒトラーはハウスホーファーと出会う前の青年期からワグナーに傾倒し、食費を削ってまでもワグナー作品の鑑賞にでかけていました。特にヒトラーがワグナー作品の中でも注目したのが「聖杯伝説」でした。
そのヒトラーがハウスホーファーと出会うのは、ヒトラーがトゥーレ協会に軍の命令で潜入し、ナチ党が結成され、その総統(フューラー)になった後間もなくのことでした。
ハウスホーファーがヴリル協会を設立した1918年にはトゥーレ協会も結成されていますが、ハウスホーファーはトゥーレ協会の会員でもあったのです。
ハウスホーファーと出会ったヒトラーは、ハウスホーファーが説く内容「ヴリル・エネルギーを獲得・駆使するものがこの世界を制覇・支配する。そしてヴリル・エネルギーを本来駆使していたのがアーリアン民族。アーリアン民族がこの世界の支配者となる。」を強く確信します。
それで1926年から1942年までナチスはチベットへ毎年調査団を派遣し、チベットのあるラマ僧組織と強固な繋がりを持つようになったのです。
German_Federal_Archives [CC-BY-SA]
German_Federal_Archives [CC-BY-SA]
ナチスがチベットに派遣した調査団(1938年)
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ヒトラーは都会を離れ、山中で居住し執務を取っていたのです。
なるほど、常人とはかけ離れた発想や思考行動が生み出された秘密の一端がここにもあったのだと知らされます。
自然に囲まれた山中でインスピレーションを得るためもあったでしょう、ヒトラーは自己と対峙すると同時に、霊存在や宇宙人グループとも交信していたと思われます。ヒトラーは霊媒体質でもあったのです。
前回の編集者さんの時事ブログからの引用で、
ヒトラーにはブラック・ロッジの太守や霊集団(宇宙人グループ)が憑いてもいたわけです。ヒトラーの背後には彼が所属するブラック・ロッジの存在があったわけです。そして、そのヒトラーは第2次世界大戦を勃発させ、SSP(秘密の宇宙プログラム)を進めていったのです。
ただし、これはヒトラーとナチスその背後のブラック・ロッジのみで発動し、進められたわけでは決してありません。救世主を装うホワイト・ロッジ、そしてそのホワイト・ロッジの宇宙人グループである「銀河連合」なども複雑に絡んでいるのです。
違う言い方をしましょう。第2次世界大戦を導いたのはホワイト・ロッジもあります。