注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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政府、就職氷河期世代 3年で30万人を正規雇用へ 「骨太」で数値目標明記へ
政府は6月に閣議決定する経済財政運営の指針「骨太の方針」に盛り込む「就職氷河期世代支援プログラム」で、今後3年間に30代半ばから40代半ばの正規雇用者を30万人増やすとの数値目標を明記する方針を固めた。政府関係者によると、この世代の正規雇用者数は年間約5万人増えており、3年で倍増を目指す。
(中略)
具体策としては「教育訓練から就職までの切れ目ない支援」を掲げ、ハローワークでの専門窓口設置や、短期間で資格を取得できるプログラムの創設を提示。都道府県に官民の連携強化を促す仕組みを整えたり、企業への助成金を増やしたりして、正社員化や処遇改善、社会参加の実現を目指すとした。
(以下略)
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安倍政権「就職氷河期支援策」で非正規労働者を食い物に
政府が6月に閣議決定する「骨太の方針」に盛り込む「就職氷河期世代支援プログラム」に、あの竹中平蔵東洋大教授(パソナグループ会長)の影がチラついている。
支援策は、今後3年間で就職氷河期世代に当たる35~44歳の正規雇用者を30万人増やすと、聞こえはいいが、対策の柱に「キャリア教育や職業訓練を人材派遣会社などに委託し、就職に結びついた成果に応じて委託費を払う」と、人材派遣会社にとっていいことずくめの内容が含まれている。そこで「支援プログラムは竹中会長案件か」(厚労行政関係者)との見方が出ているのだ。
(中略)
そもそも、大勢の氷河期世代を不安定な就労環境に追い込んだのは、大規模な規制緩和を進めた小泉純一郎政権だ。当時、経済財政担当相だった竹中氏は小泉首相と二人三脚で04年に労働者派遣法を改定し、製造業への派遣を解禁。以来、非正規社員は増え続けた。それを今さら「救う」とは、どう見てもマッチポンプだろう。
(以下略)
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安倍政権の選挙狙い「就職氷河期世代」支援が酷い!「人生再設計世代」と言い換え、劣悪労働押し付け、派遣会社への利益誘導も
(前略)
まず、唖然とするのが、この提言で「就職氷河期世代」を「人生再設計第一世代」と言い換えることを提唱したことだ。
(中略)
しかし、問題は人を食った言い換えだけではなかった。
(中略)
(中略)ようするに、「対策の柱」からして、外国人労働者の受け入れ拡大と同様、人材不足が叫ばれる業界をどうにかしようという意図しか見えてこないのだ。
こうした人手不足の職種は、労働環境の劣悪さや低賃金が指摘されている。それを法改正によって外国人労働者に担わせるばかりか、今度は「ワーキング・プア」層に狙いを定めた、というわけだ。人材不足に陥っている根本的な労働環境・条件という問題の改善策を打つでもなく、社会的弱者に押し付けてしまえばいいとは、あまりにも短絡的かつ酷すぎる。
(中略)
そもそも、氷河期世代を正社員に採用した企業に助成金を支給する制度は2017年度から開始されたが、(中略)たった1年だけ最大60万円の助成金が出るくらいでは企業も正社員採用には踏み切らないということがはっきりしているのに、この制度を拡充したところでどうなるというのか。
(中略)
そして、この「就職氷河期世代」支援策に安倍首相が本気で取り組む気がないということが決定的なのは、これが「3年間の集中プログラム」だということだ。ここまで深刻な問題が、たった3年でどうにかできるわけがないだろう。わずか3年で、何が「国を挙げて力強く支援していく必要がある」だ。
(中略)
〈実質2カ月でまとめた急ごしらえの対策は、実施中の施策もかき集めてパッケージにしたもの〉にすぎないと指摘。〈夏の参院選を前に、野党が訴えそうな施策を先取りする思惑が透ける〉と伝えている。
サンマリノ共和国は、周囲はすべてイタリアで、世界で5番目に小さなミニ国家ということです。現存する世界最古の共和国で、国民の比例代表選挙によって60名の大評議会の議員が選出されるようです。議員の任期は5年で、行政の長である執政は常に2名居て、しかもその任期は6ヶ月ということです。これは独裁化を防ぐためだということです。
このように、非常にユニークな方法で国が運営されているのですが、町の様子を見ると、国全体が世界遺産と言えるほど美しく、このユニークな仕組みがうまく機能しているように思います。“続きはこちらから”のサンマリノ共和国のマンリオ・カデロ大使によると、この仕組みは1243年から続いているそうです。
カデロ大使が言うには、“半年程度なら悪さをするような時間がない”とのことです。国がこれほどうまく運営されている理由の1つは、腐敗がないということだとわかります。ろうそくの溶けたようなやつと、口のひん曲ったやつを思い浮かべると、日本はズブズブに腐敗しており、ため息が出てしまいます。
もう一つ驚くのは、“軍人や軍隊を整備していない国”だとのこと。外交力がハンパないということでしょうね。日本とのあまりの違いを見せつけられている気がします。国民全員が政治に参加しているという感じです。
ところで、このサンマリノ共和国には、「サンマリノ神社」が2014年6月21日に建立されているのです。ヨーロッパで初めての神社で、神社本庁公認だということです。神社造営は、神社本庁に相談しながらカデロ大使が計画したとのことで、“鎮座式には、神社本庁総長や安倍晋三首相の母・安倍洋子を含む150人が参列した”ということです。日本会議が関与しているようです。
カデロ大使は、“現職の駐日各国大使のうち最も駐箚期間が長い”ということで、この間のトランプ大統領の宮中晩餐会の時も、最上位の扱いでした。
この辺りは、外交上手なのか闇の部分なのかは、わかりません。国のトップが6ヶ月で交代するのに対し、カデロ大使は2002年より駐日サンマリノ大使ということで、やはり、長くなると…。