赤ちゃんのいる暮らしを想像できないまま出産するママ
子育て現場に居て、目の前のママにスポットの支援はできても、世の中の子育て状況が急速に悪化して無力感さえ感じます。でも、産んですぐから適切な支援があったら、ママは親になった喜びと責任感が生まれ、子ども達も無邪気に成長できるのではないかと希望は捨てていません。
我が町も、出生数が激減して、かつて1ヶ月50人生まれていたのが30人を切るようになりました。里帰り出産も少なくなり、身近に助けてくれる人がいない中での子育て。産む直前まで働いて赤ちゃんのいる暮らしを想像できないまま出産するママが増えました。40代の初産も珍しくありません。情報は何でもネットで集めます。
そして、産婦人科が激減して1軒になりました。近隣に産婦人科がないので一極集中で母乳指導も行き届きません。
あるママが退院して「母乳をうまく飲ませられないので教えてください」と産婦人科に電話すると「ミルクにしたら?楽になるよ」と言われてホッとしたと話してくれました。ここに寄り添って教えてくれる人がいたら、母乳育児をあきらめる事はなかったでしょう。
今や、4人に1人が帝王切開。そして、ママの口コミで計画無痛分娩の要望が急激に増えています。無理に陣痛を起こす上に、ママの感覚がないのでいきめません。自ずと鉗子分娩か吸引になります。事故になりかねないし、胎内で10ヶ月かけて準備してきたママと赤ちゃんの共同作業が強引に終止符を打たれます。
そして子育てアプリが大人気。ミルクの量はもちろん、時間や授乳の長さをタイマーで教えて、おしっこや便の回数、体重をグラフ化して管理してくれます。2ヶ月になったら○○の予防接種、3ヶ月になったら喃語を話し、4ヶ月になったら首が座り、寝返りが始まる、健診の心得、5ヶ月は離乳食・・・と赤ちゃんの成長スケジュールもアプリが教えてくれます。そのうちAIが子育てを指導してくれるでしょう。
育児アプリは子育ての強い味方!ママ・パパが使ってよかった おすすめアプリ12選 https://t.co/7unqtV5y8Z
— hinahano🌼 (@hinahano) June 27, 2020
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小児科への心の相談も確実に増えています。産後鬱で闇の中にいるママ達も多く、時間を取って話を聞いたり、市へ繋いだりしています。子どもの虐待で早期介入と児相との連携が必要だと言われていますが、学校や子育て現場でも同じ事がおこっています。それぞれの支援を繋いで、そこに魂と愛を入れたいと思います。