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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた難民問題、移民問題 ~第6楽章 パレスチナ人と出会う

 第5楽章の息子の移民クラスの生徒たちに続いて、第6楽章のパレスチナ人と出会うをお送りいたします。
 世界の難民は、
1位は、パレスチナ 479.8万人
2位は、コロンビア 435.6万人 
3位は、アフガニスタン 412.2万人
4位は、コンゴ民主共和国 361.2人
5位は、シリア      284.6万人
(今がわかる 時代がわかる世界地図2014年度版 成美堂出版より)
このようになっています。
第2楽章では、シリア難民のお医者さんの話
第3楽章では、アフガニスタンのアシュラム難民の話
をお話ししました。
 今回は、世界の難民の数が1位である、パレスチナ人のお話です。
(ユリシス)
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3人のパレスチナ難民


ドイツのベルリンでは、
3人のパレスチナ人に出会いました。

第2楽章でお話した、シリア難民のお医者さんは、
パレスチナ人でもあり、シリア人でもあります。

つまり、1世代前は、
パレスチナからシリアに逃げて来た
のです。
また、語学学校には、もうひとり、
パレスチナ人のシリア国籍の方がいました。

パレスチナ pixabay[CC0]


家探しをしている時も、パレスチナ人に出会いました。
10年くらい前にベルリンに来たと言っていました。

もう一人出あったパレスチナ人の方は、
ベルリンで生まれたと。
だから、もう30年以上前、親世代が
ベルリンに来ていた
ことになります。

パレスチナ難民として、
いつ頃ベルリンに来たのか・・
ということを考えると

1948年にイスラエルが建国されて以来、
徐々にイスラエルがパレスチナの領土を
占拠していくにつれて、
パレスチナ難民が増えていった
のです。

1948年のイスラエル独立宣言 GPO[CC BY-SA]


3回にもわたる、イギリスの嘘つき秘密外交


パレスチナ人が難民になってしまった理由は、
イギリスが第1次世界大戦の中でとった
3回の嘘つき?秘密外交に由来する
のです。

あれ? ヤマ・二ヤマの原則に
違反していますね。
嘘をついたり、人を傷つけたり
してはいけないのです。

サイクス・ピコ協定では、
イギリスは、アラブ人との約束をしながら、
中東をフランス・ロシアと
3分割をする秘密の協定
を結んでしまいました。

フサイン・マクマホン協定では、
オスマン帝国打倒への協力を見返りに
アラブ国家の建設を約束していたはず
ですが・・

バルフォア宣言にて、
ユダヤ人国家の建設を約束し
たのです。
1917年のバルフォア宣言から100年が
経過した
わけです。

めちゃくちゃですね。
イギリス人の性格によるものでしょうか・・。

Author:Jon[CC BY]


イギリス人の世界支配者、策略家たちは、
あまりにもインド人の綿織物の手織りが
素晴らしくて
、繊細なことに驚愕して、

これでは、産業革命の機械が売れないということで、
インド人の綿織物職人の手を切り落としたとか。

それって、現在ファストファッションが
世界中大流行りで、大量生産を優先し
て、
労働を請け負うパキスタン人などの
労働条件、環境を悪化させて、
同時に、丁寧に洋服を製法する職人たちの
機会を奪っている構図と同じ
なのかもしれない。


もしかして、イギリスの支配者、策略家たちも
パレスチナ問題などでこんなことをしているのかもしれないと
ウフフと連想させる、ミスタービーンの策略シーンとは・・・。



1:05~ 救急車の後ろに車を止めて、救急車から病人を出られなくするシーン
1:45~ 女の子の人形を投げて、前の順番を取ってしまうシーン
2:07~ 前の2人の男性にちょっかいを出して、前の人と喧嘩をさせて、前の順番をとるシーン
2:50~ 席をすばやく分捕るシーン
4:05~ 全身包帯巻きの女性の番号表とすり替えてしまうシーン


パレスチナ人を支援するツイート



カイロでは、エルサレム支援のために
アズハル世界会議が開かれ、

パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、
イスラエルに占領され、困窮するパレスチナ国民への
支援と寄付を切実に訴えかけました。



教育やメディアなどで、
正しい情報を伝えていきたい
ですね。
宗教問題とか、テロとかの言葉で
安易に片付けないように。




ユダヤ人とアラブ人との連帯を音楽を通じて解決しようとしたダニエル・バレンボイム


ユダヤ人とアラブ人との連帯を音楽を通じて
解決していこうとする、
世界的に有名な、指揮者、ピアニストの
ダニエル・バレンボイム


Author:Alkan[CC BY]


ダニエル・バレンボイムは、ユダヤ人と
パレスチナ人(アラブ人)との連帯の意思表示として

イスラエル人の入植地区ヨルダン川西岸地区において
演奏活動を行ってきた。


ユダヤ人であるダニエル・バレンボイムは、
ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団を

パレスチナ系文学者、エドワード・サイードとともに
設立した。
団員は、イスラエル、ヨルダン、レバノン、シリア、などの
ユダヤ人、アラブ人共存の若者たち
である。

ダニエル・バレンボイム指揮するウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団 WikimediaCommon[CC BY-SA]


バレンボイムは、クネセト(イスラエル国会)のセレモニーにおいて、ウルフ賞芸術部門を授与された。この機をとらえて、バレンボイムは政治状況について、次のような持論を唱えた。これによって、イスラエルの元首と数名の国会議員から名指しで非難された。

心に痛みを感じながら、私は今日お尋ねしたいのです。征服と支配の立場が、はたしてイスラエルの独立宣言にかなっているでしょうか、と。他民族の原則的な権利を打ちのめすことが代償なら、一つの民族の独立に理屈というものがあるでしょうか。ユダヤ人民は、その歴史は苦難と迫害に満ちていますが、隣国の民族の権利と苦難に無関心であってよいものでしょうか。イスラエル国家は、社会正義に基づいて実践的・人道主義的な解決法を得ようとするのではなしに、揉め事にイデオロギー的な解決を図ろうとたくらむがごときの、非現実的な夢うつつにふけっていてもよいものでしょうか。


結局、この地域の争いの本質は、
お金に目が眩んだ、石油戦争でしょうか
・・。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7922


Writer

ユリシス

311を機に息子と共に、東京からシアトル、2012年ケアンズ、2015年ベルリンへと移住。
ユリシスの名前は、ケアンズ近郊でみられる見ると幸せになると言われる青い蝶から命名。
幸運にもケアンズの家の近くでペアのユリシスに遭遇したので、それを思い出し・・。
映像配信、東洋医学セミナーなどシャンティフーラでの学びが大好きです。
体癖1-8


【第4回】きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜 乳酸菌の機能性②皮膚・口腔・胃への効果

 2018年もスローペースでお届けします。どうぞよろしくお願い致します。今回は、皮膚、口腔、胃への乳酸菌の効果について書きました。
(地球に優しい方の微生物学者)
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きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜 乳酸菌の機能性②皮膚・口腔・胃への効果

Bifidobacterium adolescentis
Author: Y-tambe


皮膚の保湿性改善効果

 皮膚の機能と腸内環境は密接に関わっています。例えば、腸内の悪玉菌が増えすぎると有害物質(フェノール類等)がたくさん腸内へ放出されます。それが腸管から吸収され表皮の細胞へ悪影響を与え、皮膚の保湿機能を低下させることが分かっています。

 あるオリゴ糖含有のビフィズス菌発酵乳(※)を摂取すると、腸内の悪玉菌増殖が抑えられ血中のフェノール濃度が減少することで、皮膚の保湿機能が向上することが報告されています。また、乾燥肌の40〜60歳の女性を対象とした試験では、ある乳酸菌で作った発酵乳の摂取により頬の水分量が増加傾向を示し、前腕の水分量が有意に増加したと報告されています。

(※)プロバイオティクス(第一回目:プロバイオティクスって何?)とプレバイオティクス(第三回目:ビフィズスフローラ)を同時に摂ることを「シンバイオティクス」と呼び、相乗効果が期待できます。ビフィズス菌とオリゴ糖が代表的なシンバイオティクスでよく商品等に使われています。


アトピー性皮膚炎の改善効果

 こちらはアレルギーの改善効果で詳しく書く予定ですが、アトピー性皮膚炎にも乳酸菌やビフィズス菌が効果を示すことが分かっています。腸内環境と免疫は密接な関わりがあるためです。簡単に言うと、乳酸菌やビフィズス菌には免疫調節作用があり、白血球のバランスを改善することによりアレルギー(アトピー性皮膚炎、花粉症、鼻炎等)に効果を発揮します。



虫歯菌や歯周病菌の抑制と口臭予防

 次に口の中での活躍を見てみましょう。虫歯菌で有名なミュータンス菌のように乳酸菌は酸やネバネバ物質(多糖類)を生産するためう蝕(虫歯)のリスクとなるという報告がありますが、逆に虫歯の原因菌をやっつけてくれる乳酸菌もいます。また、歯周病はう蝕と並ぶ代表的な口腔疾患で全身の疾患(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など)にも関与していることが分かっていますが、乳酸菌の中には歯周病の原因菌であるジンジバリス菌やインターメディア菌に対する強い殺菌効果を有し、かつ過剰な酸の産生を行わないものが存在しています。

 そのような乳酸菌を継続摂取すると、実際に歯周病菌を減少させる効果があることがヒト臨床試験でも明らかにされています。また、上記の歯周病菌は口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン等)を生産するため、口臭原因菌でもありますが、その乳酸菌の服用により口臭を抑える効果があることも明らかにされています。
 現在、口腔内の微生物が全身の健康に影響を与えていることが明らかとなっています。また、各器官はお互いに情報交換をしていることが明らかとなってきており、現代医学(西洋医学)も段々東洋医学の思想に近づいてきているように思えます。健康はホリスティック(全体的)に考えないといけないのだと思います。


ピロリ菌の抑制

 口から中に入っていき、胃での活躍を見てみましょう。胃の中の菌で一番に思いつくのは、ピロリ菌だと思います。ピロリ菌は、胃がんや胃潰瘍の原因菌とされており、実際に除菌により胃がんや胃潰瘍のリスクが減少することが分かっています。現在、ピロリ菌の除菌には抗生物質が使用されていますが耐性菌の増加が懸念されていることから、抗生物質を補完あるいは代替するものとしてプロバイオティクスの利用が考えられています。
 「リスクと戦う乳酸菌」で有名なある乳酸菌は、低いpHでも増殖し、ヒト胃上皮細胞に高い付着性を示し、さらにピロリ菌の増殖抑制効果を持つ乳酸菌です。本菌では数多くの臨床試験が行われており、本菌を用いて作製されたヨーグルトの摂取後、プラセボヨーグルトと比較して有意な胃内ピロリ菌の減少、胃粘膜炎症の改善などが確認されています。また、除菌療法との併用試験も行われており、除菌療法単独群に比べ併用群(ヨーグルトを除菌療法開始3週間前から終了まで計4週間投与)で除菌率が有意に上昇することが明らかにされています。

 余談ですが、韓国ではピロリ菌対策として、ピロリ菌のウレアーゼに対する卵黄抗体(親鶏に抗原を注射すると卵に抗体が移行する)が食品素材としてヨーグルト等に添加され販売されています。日本でも販売されていた時があったようですが、今調べると取り扱い中止となっているので現在は販売されていないのかもしれません。
 ただ、こちらのような記事が2017年4月に出ていますので、今後ピロリ菌対策として卵黄抗体入りの商品が出てくるかもしれません。ウレアーゼは、胃粘液との接着に関与するタンパク質であり、抗体によりブロックすることにより胃内でのピロリ菌の定着を減らすことができることが確認されています。
 しかし、ピロリ菌除菌により逆流性食道炎や食道がんが増えるという報告こちらを参照もあるため、過剰な除菌には疑問符が打たれます。ヨーグルトなどで適度に大人しくしてもらうぐらいが良いのかもしれません。


あとがき

 今回、特定の菌名は伏せましたが調べればすぐ分かると思います。人でも個人個人能力が違うように菌も個菌個菌(こんな言い方はしません笑)能力が異なります。人で言う個人名に相当するものを菌株名と呼びます。ヨーグルト等は菌株名(の一部)を商品名にしている場合も多く見られます。大手企業は自社の膨大な保有菌から機能に応じて選び抜かれた優秀な菌株を使用しています。

 ヨーグルトは全て同じと思われている方も多いですが、実は使用している菌によって特徴が違うのです。用途や自分の腸内フローラに応じて、自分に合ったヨーグルトを探してみてください。免疫力アップなど機能が実感し辛いものは「快便」を指標にされると良いと思います。

Writer

地球に優しい方の微生物学者

主に自然科学関連の記事へのコメントと「きっと役立つ乳酸菌学 〜メリーベのために〜」という記事を寄稿しています(滞りがちでスミマセン)。大学で微生物(乳酸菌)の機能性研究を行っています。最新の知見もご紹介しながら、魅惑の菌ワールドに皆さんをお連れしたいと思います。

何故か「う○こ」担当みたいになっていますが、非常に不本意です(※)!!専門は乳酸菌ですので、汚くないスマートな記事をお届け致します。できるだけ専門用語は避け、解説をしながら分かりやすくお伝えできるように頑張ります。
※私は8種体癖です(笑)


[Walk in the Spirit] 岐路に立つマイナンバー?? 〜 安心するのはまだ早い

 監視社会の道具となるマイナンバー制度が始まって2年が過ぎました。カードの受け取りを拒否しても、社会生活上、マイナンバーの記載を求められることは度々あり、これからの様子をじっと窺うような状況です。ところが最近、マイナンバー見直しの報道を目にするようになりました。規則の一部ではありますが、企業へ送る従業員の個人住民税額通知書には、個人番号の記載を求めないことにしたそうな。理由は、誤送付による情報漏洩が相次ぎ、また、企業の事務負担が重いため、という笑えぬ事態です。しかも、マイナンバーカードの普及率は、わずかに1割とも。いいぞ、この流れで制度の見直し、中止となれば、痛い勉強代で済むことだと内心喜んでいたところ、、。
 「Walk in the Spirit」の記事によると、喜ぶのは早すぎるようです。
アメリカでは、マイナンバーよりももっとタチの悪い生体認証ID(身分証明)カード所持を義務付ける法案が作られ、メディアが一切沈黙する中、後は議会を通すだけという状況のようです。
管理人さんの懸念は、日本でも「国民の自主性に任せたらIDカードなど普及しない。総務省はアメリカにならって、強制普及の法案を多くの法案に紛れ込ませて議会を通過させ、ある日、適当な理由をつけて発令するのでは」というものです。今の政権なら、充分あり得るシナリオではありませんか。監視されるのは、あべぴょん一味の方ではなくって?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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マイナンバー記載、不要に 企業への住民税通知書
引用元)
 地方自治体が企業へ送る従業員の個人住民税額通知書にマイナンバー制度の個人番号の記載を定めた規則を、政府が改正したことが16日、分かった。2018年度から番号記載が不要になる。誤送付による情報漏えいが相次いだほか、通知書を管理する企業側の事務負担が重く、経済界や自治体が不記載とするべきだと訴えていた。
(以下略)
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配信元)

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岐路に立つマイナンバー??
転載元)
こちら、

岐路に立つマイナンバー 活用策の浸透がカギに
2018/1/26付 日本経済新聞 夕刊

日本に住むすべての人に12桁の個人番号を付与するマイナンバー制度が始まって2年余り。(中略)任意で番号を預貯金口座とひも付ける「付番」も始まった。マイナンバーカードの普及率はまだ1割。政府はあの手この手で利用を進めようとしている。(以下略) 


臓器提供カード受取り
普及率10.4%、

マイナンバーは消滅するのだろうか?

大丈夫、すべては計画通り、


(中略)
USでは既に法案(HR-4760)が出来ていて、

(中略)
あとは議会を通すだけ、
内容はすべての米国人に、
生体認証ID(身分証明)カード所持を義務付けるもの、








これがないと、就職、口座開設、
パスポート、免許関係が取得できない、

表向きは、不法移民対策だが、
実質、国民個人の完全把握が可能になる、

(もちろん目的は後者、)

不思議なことに、メディア報道が一切なく、
法案自体は、400ページの他の法案に紛れている!?


そもそも、IDカードを、国民の自主性で選択させたら、
普及などするわけがない、

総務省は始めからそれ(普及しない)を知っていて、
次のステージ、即ち、
強制普及への口実にするつもりなのだろう!?

法案は、米国と同じく、
多くの法案の中に紛れ込ませ、通過させておいて、

ある日、(危機が強められて)都合のいい日に、
(北からの)不法移民対策!
トカナントカ言って、発令する、

ぴょんぴょんの「今なぜ、改憲?」

 手さぐりで調べてきた、憲法の改正。むずかしかったけど、挑戦してよかったと思います。
 何よりも自分から学べたのがよかった。時事ブログは、毎日アーンと口を開けるだけで、栄養のある食べ物が食べられる。モグモグと食べるけど、どのくらい自分の身になっているのかわからない。それが今回は、お腹をすかして食べたので、これまでスルーしていた内容が、とてもおいしく感じられ、はじめて自分の栄養になった感じがしました。
 今回のキーワードは「戦後70年」です。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「今なぜ、改憲?」


日本国憲法は、占領軍の押しつけ?


ねえねえ、くろちゃん、憲法改正って、いつごろから騒がれてたの?

2年前、報道ステーションでスクープされた、「岸内閣時代の憲法調査会」の録音テープ、覚えてっか?


あれはたしか、昭和31年のテープだよね。
そんな以前から、憲法を改正しようとしてたんだ。

ま、あのとき、改正を声高に叫んでいたのは、おじいちゃま、そして今叫んでるのが安倍首相。
その頃から「現行の日本国憲法は、GHQの押し付け憲法」ってセリフの繰り返しだ。
「占領下にできた憲法をあらためて、日本にふさわしい自主憲法を作りたい」
と岸信介が言えば、孫は「占領時代に作られた憲法である。私たちの手で憲法を変えていくべきだ」と言う。

なんか、まったくおんなじこと言ってる。

安倍首相の頭ン中じゃ、録音された「おじいちゃま」の言葉が、こわれたレコードみたいにリピートしてるかもな。


でも、「日本国憲法は、占領軍の押しつけ」って、ホントなの?

当時の録音で、改正派は「外国の権力者が作った憲法ですから」とか、「みっともない前文」とか言ってる。これ、どっかで聞き覚えねえか?

安倍首相も、「みっともない」って言ってたような。

2012年の安倍首相の発言
「日本国憲法の前文には『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』と書いてある。つまり、自分たちの安全を世界に任せますよと言っている。・・・いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね。」

「いじましい」? 「いじましい」ってどういう意味?

「見苦しい」って意味だよ。おのれも今の憲法の恩恵にあずかってきたくせに、なんていいぐさだって思うな。

でも、「日本人が作ったんじゃない」って言ってるよ。

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『種子法の廃止と今後の対応』 ~新世紀JA研究会~

 先日、新世紀JA研究会主催の「種子法の廃止と今後の対応」というセミナーに参加してきました。
 JAの原種苗センターの方による、原原種生産に関する話では、原原種という種子が実際にどのように育てられているのか!そして原原種・原種をいかに安定供給しているのか!がわかる、現場からのとても興味深い報告でした。
 そして食の流通という観点から、パルシステム生協連合会前理事長・山本伸司氏が、生産者と消費者が連携・協同してこそ、心も豊かに、コミュニティーも豊かになる!と強調されました。市民目線の心ある理念に基づいた、とても心強い100年ビジョンであり、その細やかな気配りはやはり日本から発信していくのではないかとおもうような実践的なお話でした。
 種子カフェで種市を開催されたジョン・ムーア氏は、グローバリゼーションが終わりを告げたあとの準備としてのローカリゼーションについて話をされました。高知の山奥で、昔ながらの種を受け継ぐ暮らしの豊かさに気づき、実践されている氏の言葉と活動は、現代社会に暮らす私たちに大きな気づきを与えてくれます。
 また、元農林水産大臣である山田正彦氏からは、種子カフェに続いての種子法関連の最新情報もありました。今回こうしてブログに載せることに関しては「ぜひ広めてください」と言っていただきました。
 種子法は廃止されてしまいますので、安全な食・種子を守るために新たな主要農産物に関しての法整備は急務です!と、山田正彦氏。
 そしてそのためにも、その必要性をうったえる国民の声の後押しが力となります。世論づくりが課題なのです!と、司会の白石正彦東京農業大学名誉教授。(ちなみに←こちらのリンク先で二宮尊徳氏の「道徳と経済」を結び付けた報徳運動のお話があります)
 それほどに国民は、この国難を国難と認識していないのです。

 種子法廃止を目前に控えてのかなり厳しい状況の中で、グローバリゼーション終焉後の50年、100年先を見据えたビジョンを垣間見させてもらいました。今という、"地球と共生する"ローカリゼーションへと転換する節目の時に!
(しんしん丸)
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「原原種とは何か?」 
 JA茨城県中央会県域営農支援センター 糸賀秀徳氏

 ほとんどがJA関係者のセミナーであったため、個人参加であるど素人の私には?な話もありました。なので、原原種への疑問点については、質問タイムで少しお尋ねしたものの、詳細については改めて後日電話でお聞きしました。


 「新品種の特性を維持するために育成される種子を原原種をいいます。原原種はさらに特定の農家にて委託栽培して増殖します。これを原種といいます。そしてその後に、一般農家へと販売されるのです。」

◎原原種の生産方式

・一つの品種でもいろいろな個性があるので、その個性を180に分類した系統として育成します。(人に背の高低とか目の大小とかの個性があるように)
・一つの系統は、縦横5粒x5粒(25粒)を1単位として、5単位、計125粒をほ場(ほじょう)にて育成します。
・育成する中で、病気・先祖返り(赤米になるという)など問題が一つでも出たら、その系統はNGとします。こうして問題無く育ったのが180系統のうち120系統(昨年の場合)あります。そしてその120の各系統の125株の中からそれぞれ選りすぐりの3株を原原種とします。ですから120系統x3株=360株が原原種となるわけです。そして翌年は180株をまた原原種としてほ場で育て、残りの180株は何かあった場合の予備として残します。

 少しマニアックな情報ではありますが、原原種という言葉の意味がわかります。そして、種子の特性を守るために原種・原原種を育成するという複層的な仕組みがよくわかります。

「消費者として看過できない種子法の廃止ー食と農の協同組合間提携の重要性」
 パルシステム連合会 顧問 山本伸司氏



 農の本質・食の本質を問う価値観は、グローバリズムの収益第一主義とは理念からして違うので、収益構造だけを見るのではなく、コミュニティーとの交流を踏まえた、多様性を認める総合農協のような視点が必要とされるとの指摘には大いに賛同します。
 またフードシステムにおいては、生産者と消費者をつなぐ協同のシステムがあってはじめて豊かなコミュニティーとなり得るということで、こうした心の豊かさとコミュニティーの豊かさの両立する「共生の社会」を提唱されました。

画像の出典: pixabay [CC0]

 具体的な話として、コンビニの100円おむすびが100円たる内訳は、60円がコンビニ、16円が農家の取り分であり(その他は諸々の経費として)あまりに農家の実入りが少ないシステムとなっています。こうした構造を、お金だけでない交流をも総合的にみて(たとえば福祉とか交通とか)、生産者と消費者をつなげる協同のシステムへと変えていく必要があるというのです。こうした細やかな気配りあるシステムはやはり日本から発信していくようにも感じられました。今のJAをもっと明確な理念のもとに再構成するといったイメージでしょうか。
 多国籍企業はJAを解体しようとしていますが、それを逆手にとって食と農を核とした協同の地域づくりを推し進めるのです。こういった100年先をも見据えたビジョンともいえる価値転換の巨大な流れこそが地域を守り、食を守ることにもなるのです!と力説されました。
 市民目線の心ある理念に基づいた、とても心強い100年ビジョンであり、実践的なお話であり、とても勇気づけられる話です。

「種子(たね)から考える次の50年」
 シーズ・オブ・ライフ代表 ジョン・ムーア氏



 種子カフェでもお話しされた、ジョン・ムーア氏です。
 グローバリゼーションに基づいたF1や遺伝子組み換えといった、人間による遺伝子への介入により、植物の多様性は大きく損なわれています!残された原種のDNAを次世代に引き継ぎ、土と人とをちゃんと繋げるローカリゼーション、新しい経済システムを構築する必要があります!と、原種を守ることの大切さをうったえました。
 高知の山奥で、昔ながらの種を受け継ぐ暮らしの豊かさに気づき、実践されている氏の言葉と活動は、現代社会に暮らす私たちに大きな気づきを与えてくれます。

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