アーカイブ: 生き方

[Twitter]詩 『今日』ニュージーランド詠み人知らず

読者からの情報です。
おかあさんの辛さ愛で肯定する、素敵な詩です。

ツイットにある様に
現在ネット上では、
『おかあさんだから』と言う歌詞(元おかあさんと一緒のうたのおにいさん横山だいすけ氏の新曲)
が賛否両論で炎上しています。

作者の のぶみ氏(絵本作家)が
https://mobile.twitter.com/NrsSJlmPulCyhGZ/status/960378457812123648
上記ツイットでネット上で募集した、ある意味恨み節集めでできたから、
波動低くて読む気にならない訳です(苦笑)
歌詞全文
https://mobile.twitter.com/Chitose1021/status/959984455988457472/photo/1

(メリはち)
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配信元)

※これは、作者不詳のニュージーランドの詩を、作家の伊藤比呂美さんが翻訳されたものだそうです。

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(44)豊かさを感じる

かんなままさんの執筆記事第44弾です。 
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(44)豊かさを感じる

大切なことは「何でもない自分が豊かである」ということがわかることです。

何も余分なものを持たなければ、「自然が美しい」と感じる心があることがわかります。それが心の豊かさなのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)


あわただしい毎日


今から22年も前、上の子が中学2年、下の子が小学2年生の頃のお話しです。毎日朝5時に起きてお弁当を作り、順に身支度をさせ、送り出したと思ったら掃除洗濯、食事の用意、学校から帰ったらクラブやおけいこ事の送り迎え、追い立てるように食事、ふろ・・・宿題まで手が回らず教えてあげた記憶がありません。

pixabay[CC0]


子ども達も、学校というレールに乗り、あわただしい毎日でした。我が家の鉄則は一緒にご飯を食べること。一緒にお風呂に入ること。寝る前に絵本を読むことでしたが、子どもの成長と共に叶わなくなり一緒に過ごす時間も減っていきました。とにかくバタバタと時間に追われて過ぎていく毎日で、時々家族で映画を見に出かけたり、外食するのが息抜きでしたが満たされないものが溜まっていきました。

無性に自然の中に身を置きたくてたまらなくなりました。夫まで診療中に波の音が聞こえる(笑)と言い出す始末です。


ハワイでのキャンプのお誘い


そんな時、私の知り合いからハワイでキャンプするツアーを企画したから行かないか?と誘われたのです。彼はアメリカ人の舞台演出家で日本に能を学びに来ていたのです。うちの子達は彼の事をサンタのおじちゃんと言ってなついていました。聞けば9月の7日間海岸でテントを張って過ごすというのです。あまりにも唐突でびっくりしましたが、大自然の中に身を置きたいと思う気持ちは高まるばかりです。

とうとう夕食の時に切り出しました。「ねえ、ハワイでキャンプするっていう話があるんだけどどう思う?砂浜で好きなことして一日中遊んで夜はきれいなお星さまを見て、波の音を聞きながらテントで寝るのよ」と言いました。「え?それってずーっと遊べるの?」「行く!」夫は「行きたいけど仕事があるし」「休めばいいじゃん」「え?」「そうだよ。そうしよう。自分で休むって決めるのよ」・・・となぜかこんなことを簡単に決めてしまう我が家なのです。何と10日間医院を休むことにしました!もちろん学校も休み!

pixabay[CC0]


問題は学校でした。何と帰国した2日後に運動会とのこと。本来は猛練習して本番に臨みます。先生は困った顔をされましたが我が子のミラーニューロン(模倣力)に頼るしかありません。

待ちに待ったその日がやって来ました。ハワイの友達が「そんなところに子ども連れでキャンプするなんて危険すぎる!」と驚いていました。それが常識だなと思います。サンタのおじさんを信じるしかありません。

さて、ハワイのホテルで待ち合わせです。5組が参加していました。兄弟、親子、友達、夫婦の参加で子連れの参加は私達だけでした。そこは立派なホテルでしたが、ここに荷物を預けて帽子、水着とタオル、ゴーグル、フィン、シュノーケルだけ持って行くようにと言われました。

要するに服も靴も化粧道具もいらないというわけです(パスポートだけは持って行きます)。その格好で外に出るとバスではなくピックアップトラックが待っていました。皆その荷台に水着のまま乗って、まるで今から収容所に護送されるかのようでした(笑)。海岸をバンバン飛ばして連れて行かれたのは名もない行き止まりの海岸でした。観光客は皆無、だれ一人いません。

でも、目の前に入り江があって青い海がずうーっと広がっています!その後ろには緑の小高い丘。一目で気に入りました!砂浜には5張のテントが用意されていました。一番大きいテントが我が家です。でも隣に何だか変なテントがあります。なんとそこにはホームレスのマヌさんが住んでいました。交通事故に遭って海で治療しているのだとか(笑)

pixabay[CC0]


さあ、今から7日間、ここで過ごします。トイレはかろうじて道の上に1つありました。水なし。毎日運んできてくれるのですが貴重品なのでシャワーなしです。メインテントで食事を作ってくれるようです。なんだかドキドキしてきました。本当に何もないのです。でも目の前に広がるきれいな海!たっぷりの時間!何より心が躍りました。


全てを忘れて、ただただ感動


海でのんびり過ごしていると、何と夕日が目の前の海に沈んでいくのです!真っ赤な夕日が水平線に沈む様がこんなに美しいとは!顔も赤く染まり光の道の中に自分も入っているような感覚でした。みんな黙って眺めています。感動とともに私の体がゆっくり緩んでいくのがわかりました。見ると子ども達も幸せそうな顔をしています。いつの間にか野良犬たちと仲良くなっていました。

pixabay[CC0]


日が落ちて松明が焚かれました。まわりは真っ暗で人工的な明かりはありません。満天の星でした。カナダに住んでいた頃、カナダの北端にあるインデアンの島で仰いだ空を思い出しました。無数の星がまたたいて流れ星があちらこちらに流れていく様をこの世のものか?と飽きずに眺めたことがあります。私達はこんな星に住んでいて、宇宙にも無限の星があり、みんな繋がっているという不思議一体感に浸ったことが蘇ってきました。

美味しいにおいがしてきました。このキャンプは何もないけど3食ともオーガニックのベジタリアンフードが用意されているのです。料理はどれもおいしく、会話も自然でした。目的は一緒。話しこまなくても分かりあえる人達でした。

後ろの丘から月が上がってきました。満月です!忙しさの中でそんな事すら忘れてしまっていました。その上、大きな月輪がかかっています。何だかこの旅を選んで正解!と神様から言われたような気がしました。

pixabay[CC0]


現地のスタッフがギター片手にハワイアンを奏で始めました。もう一人のスタッフが自然にフラを踊りだしました。なんて心地いい音と踊りなのでしょう!そして心地よい風!サンタのおじさんが何処からともなくバケツを拾ってきて棒に紐を張り、なんと即席のベースを作って弾き始めました。夫もおどけて弾きました。子ども達もフラを真似たりして学校のことなどすっかり、まったく、完全に忘れてしまいました。

やがてそれぞれのテントに行き、眠りました。今何時なのかもうわかりません。寝ているとすっかり仲良しになった野良ちゃんまでテントの中に入ってきて娘達と一緒に寝息を立てています。その臭い事!でも、私達も足は砂だらけ、毛布も砂だらけ、慣れるしかありません。

私はこの展開に感動しすぎて寝付けませんでした。ただ波のざざーっという振動が体に響いてきます。ああ、信じられないけど、ここはハワイ。いつもなら子どもを急かせている時間かも。海の神様、しばらく一緒に過ごさせてくださいと祈りました。いつの間にか全員眠りに落ちていました。

つづく

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら


「ものづくり日本大賞」 経産大臣賞にスマイリーアース{真面綿(まじめん)の会社}

読者からの情報です。

2014/04/30 時事ブログに取り上げられた真面綿(まじめん)タオルの
スマイリーアース(大阪府泉佐野市)が経済産業大臣賞(製造・生産プロセス部門)

評価されるのは嬉しいですね

(DFR)
 日本のもの作りに危機感を感じるこの頃、ちょうど良いタイミングでDFR様の投稿をいただきました。これこそ今、思い出すべき企業でした!
 象の大きなフンがボトンボトンと落ちて、綿花の育成を助けてくれる。牛がせっせと開墾してくれる畑でスクスク育つ綿花。綿花を食べてしまう蛾の幼虫は、クロアリが大活躍で捕食する。そんな人と自然が共生する中で生み出されたウガンダオーガニックコットンを使うことで、安全な製品ができるだけでなく、豊かな地球の楽園を次世代に繋げるプロジェクトを支援しておられる、スマイリーアースさんです。
近代的な化学農薬や化学殺虫剤を多用する慣行農法が先進国から持ち込まれ、豊かな自然が蝕ばまれているウガンダ共和国の中で、わずかにウガンダ北部地域では、環境負荷のない伝統的な有機農法をずっと続けてきたそうです。その地球最後の楽園とも言えるこの地を守り支援しながら、その上、日本においても環境負荷のないように、井戸水を使い、ウガンダシアバターを洗剤に選び、地元里山の自伐林業で得た薪をタオル加工の燃料エネルギーとする、という可能な限り環境に沿った経営を実現されています。
確かに価格は安くはありませんが、このタオルを選択することは、不正のない一票を投じることと同じかもしれません。
 そう言えば、シャンティ・フーラのプレゼント企画では、友人が当選したので、そのフワフワタオルを触らせてもらいましたっけ。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「ものづくり日本大賞」 経産大臣賞にスマイリーアース
引用元)
 経済産業省は(中略)「ものづくり日本大賞」の経済産業大臣賞および特別賞の表彰式を開いた。 繊維・衣料品関係の企業は、オーガニックコットン製品のスマイリーアース(大阪府泉佐野市)が経済産業大臣賞(製造・生産プロセス部門)(中略)を受賞した。

 スマイリーアースは「究極のオーガニック製品作り」(奥龍将社長)を目指し、自然環境への負荷を極限まで低減したタオルの一貫生産工程が評価された。ウガンダで無農薬栽培された綿花を使い、各工程で水や化石燃料、化学薬剤の使用を大幅に削減した。水だけで精練する「自浄清綿法」は特許技術。奥社長は「継承可能な産地を形成するとともに、消費者に安心、安全な商品を提供したい」と語った。
(以下略)
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アフリカの真珠
「PEARL OF AFRICA PROJECT」(パール オブ アフリカ プロジェクト)は、ウガンダオーガニックコットンを100%使用して生産する製品作りと、そこから生まれる繋がりを通じて、「アフリカの真珠」と称えられるウガンダの豊かな自然環境を守りながら持続可能な農業を次世代へ残していくことを目指す取り組みです。


牛を使っての開墾

(中略) 牛による開墾は、土壌にかかるストレスが少なく 土中細菌や多種多様な微生物の減少などを抑え、 更に、その牛のフンは、有機肥料として農業に使用されている。

②綿花作り

(中略)化学肥料や化学農薬を一切使わずに地力と現地農家の努力によって育て上げられたパール色のオーガニックコットンは枯葉剤が使用されず、自然開花した後に人の手によって収穫される。


③ジンニング(種取)

(中略)ジンニング(種取り)工程はローラージンという(中略)水牛の皮が巻かれたローラーと鋭い鉄の歯によって、コットンの繊維から種がはぎ取られる形でジンニング作業が行われます(中略)

④ 紡績

「旭紡績株式会社」&「大正紡績株式会社」(中略)パール オブ アフリカ プロジェクトを支えていく「縁の下の力持ち」(中略)。紡績可能糸番手は10番~約40番手と、多種多様なオーガニック綿製品の素材である糸づくりが可能となっている。

世界に愛される政治家、ウルグアイのムヒカ前大統領!

 ロシアのプーチン大統領は、グローバル・エリートに立ち向かい、世界の市民を擁護すべく、フランシスコ法王の正体が"悪魔の使用人"であることを暴露しました。
 中国の習近平首席は、巨大経済圏構想"一帯一路"で、世界中の人々を貧困から救い出そうとしているかのようです。
 アメリカのトランプ大統領は、ディープステートを壊滅するために、とうとうFISAメモを公開しました。
 それぞれに世界を慮る政治家としての器の大きさを感じます。
 かたや日本では、外務大臣が専用機をおねだり!(生活保護費を160億円削る中、80億円もの外相専用機を所望)して良識ある国民を呆れさせました。そんな政治家?を平気で大臣に任命し、大企業だけを優遇するアベノミクスで貧富の格差をますます広げ(しかも大企業は実質すでに日本の企業ではない)、とうとう最低賃金労働者にも残業代ゼロが適用可能と閣議決定してしまう!というのが日本の現政権です。ここだけをみても、こんなに国民主権をないがしろにするような情けない政治家、政権に今だに国の舵取りを任せているというのはなんとも不思議なことです。さらには、沖縄への対応、籠池夫妻への対応、詩織さんへの対応等、どこをどう見ても不思議です。アウトです。国民を駒として思い通りにしようとしているのでしょうか。正義なく、愛もなく。
 こうした野心に満ちた連中が跋扈する日本の現状を"どうしたものか!"と眺めつつ、本来の、愛に基づいた"全体の調和"を図るべき政治家のことをつらつらおもうに、ウルグアイのムヒカ前大統領ほど世界の人々に今なお愛されている政治家はいないのではないか!とおもうに至った次第です。そこで、心穏やかに"ムヒカ大統領祭"をしたいとおもいます!
 ほんと、味のあるいい顔をされているホセ・ムヒカ氏。数々のエピソードがありますが、その一部を振り返ってみます。東洋医学セミナー中級のテキストを新鮮に見直すかのように。自然な呼吸で。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「世界一貧しい大統領」ホセ・ムヒカ大統領の車とは?本当は世界一豊かな心を持つ大統領だった。
引用元)
出典:ラテンオタクのネタ探し (中略)

なぜ世界一貧しいと呼ばれているか?


彼は大統領報酬の90%を貧しい人々や零細企業向けのチャリティに寄付をしてしまい、毎月自身の手元には、1000ドル(日本円にしておおよそ11万9千円ほど)のみを残して生活をしているのです。(中略)

ムヒカ大統領の車


出典:愛車1億でも売りません – サッと見ニュース – 産経フォト

彼の個人資産は、知人から貰った18万円相当の1987年型フォルクスワーゲン・ビートルだけなのです。(中略)
このビートル、一時期はアラブの富豪が100万ドル(およそ1億1500万円ほど)を支払うとの申し出があったと話題にもなりました。100万ドルなんて目がくらむ金額ですよね?
しかしムヒカ大統領は、この申し出に対し「友達に貰ったものだから、売れば友達を傷つけることになる」と拒否したのです。
(以下略)
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世界で最も貧しいウルグアイ大統領「飛行機持ってないから乗せて」メキシコ大統領「いいよ」…仲良く帰国するときの様子が人気を呼ぶ
引用元)
(前略)

(中略)
メキシコのエンリケ・ペーニャニエト大統領(左)に頼んで乗せてもらったそうですが、なんだか居候な雰囲気が漂っていて、彼の人柄が垣間見える写真となっています。(中略)

●ムヒカだっていい写りのときあるよ。


↑なんかハグしたくなった。
この人を最初の世界大統領にしたいくらいだ。
(以下略)
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(43)私の教育 続編2

かんなままさんの執筆記事第43弾です。 
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(43)私の教育 続編2

私は自分の子どもがいつも高い波動、徳を保っていられるように、気を付けています。

何かアドバイスができることがあったらアドバイスをして、普段のいい状態を保ってあげること、そのために智恵を貸すこと。

それが私のやっていること、私の教育なのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)


辛そうな息子


息子は朝、辛そうに起きてきて、食欲がなく吐き気がすると言うので本当に具合が悪いのかと思って学校を休ませましたが、様子を見ていると家でケロッとして遊んでいます。そして夜になると、「明日は学校に行く!」と宣言して準備をするのですが・・・朝になるとお腹が痛くなって本当に吐くようになりました。

小児科医の夫と相談して、これは心理的なものが体に出てきている状態だから、好きなように休ませようと決めました。

息子は家では何事もなかったかのようにのんびり粘土遊びに熱中していました。その頃の粘土は残酷物語ではなく、自分のエネルギーが粘土づくりに集中して、次々に空想の世界の動物を作っていました。


息子のいない学校


やがて、ダンスの発表会の日が来ました。息子は行きたくないようで、その日も休みました。娘も発表会に出るので、私だけ発表会を見に行きました。クラスメイトと先生が一緒にノリノリで練習の成果を披露してくれました。見事な踊りでした。拍手喝采で、抱き合って達成感を味わっている先生と子ども達!感動的なシーンでした。

1年前の、あの荒れた子ども達とは別人でした。良かった!という安堵感と同時に、その中に我が子の姿がないのが悲しくもありました。なぜ?息子はこの子達と同じように楽しめないの?という疑問が湧き上がってきます。

何が悪いわけではない。先生も子どものためにしてくださっている。子ども達もあの辛い時期を乗り越えて鬱滞していたエネルギーを一気にダンスに乗せて発散させたのです。・・・でも、息子はこの波になれなかった。なぜ?


息子に聞いても、先生は嫌いじゃない。友達も嫌いじゃない。喧嘩もしていないし、いじめられてもいないというのです。

私は、自分の感情を横に置いて、何ができるのか?何をすべきかを考えました。考えても考えてもできることは1つです。ありのままの息子を受け入れるしかないのです。でも、自分の心がまだそれを受け入れられなくて疑問と諦めきれない期待で大揺れでした。ただ、息子には自分にも言い聞かせるように「行きたくなかったら行かなくてもいいのよ」と言い続けていました。

そして、息子のいない学校に役員として行った時、子ども達の楽しそうな歓声を聞きながら「ここには息子がいない」と思った瞬間涙がぽろぽろっと出てきました。自分の涙を見て自分も苦しんでいると気が付きました。自分の悲しみも受け入れてあげました。自分頑張れ!と思いました。

息子のいない授業参観にも行きました。先生やクラスの雰囲気を見たかったのです。懇談会では先生がプリントを配られ、自分の学級経営について語られました。自主性、やる気を育てる教育法だそうです。全員が手をあげ、自由に発言して教えあう授業です。勉強以外でも子ども達と遊び、信頼関係を築き、クラス一致団結してダンスを創り上げる喜びを味わい、友情を作ります。・・・と自信たっぷりに話されました。なるほど子ども達も盛んに手をあげ、学ぶ喜びに溢れています。お母さん方はいかに子ども達が喜んでいるか、楽しく学校に行っているかなどの感謝の言葉を言われました。

これは何も間違っていませんし、この熱意に感謝です。
でも、その時、我が子の他に6人も不登校になっていることを知りました。


ついていけない息子たち


その瞬間、どこか私の胸の奥で理由が分かったのです。これは確信でした。息子達はこの「いつも積極的なテンション」についていけないのだと。不登校の子ども達はみんなおっとりタイプでした。その当時はまだ体癖のことを知りませんでしたが6種体癖です。家で本を読んだり、マイペースで空想しながら遊んだりするのが好きな子ども達。優しい子達です。ああ・・・この先生はスポーツが得意で、発散型の自分のテンションのまま良かれと思って走っていると思いました。
この先生が悪いわけではないけれど、教師なら子ども達には色々なタイプがいることをわかってほしいと思いました。


でも、その理由が分かったので気が楽になりました。そんなまなざしで息子を見ていたら、家で自由に粘土と遊んでいる姿が実に幸せそうなのです。この子はあの雰囲気に乗れなくて体が動かなくなってしまった。どうしてみんなと一緒にできないのか、確固とした理由がわからないゆえに自分を責めたのではないか?自信を失くしたのではないか?でも、自分を守る術を体が教えてくれた。親はそれを認めて子どもが安らぎ、自分を発揮できるようにしてあげなければいけないと思いました。

他の不登校のお母さん方も苦しんでいました。先生に話してもわかってもらえない。生徒に問題があるとの判断です。子どもを叱って落ち込んでいるお母さんもいました。我が家に集まり、気持ちを共有して整理しました。みんな優しい子達ばかり、親は子ども達を理解して守ろうと話しました。

そして、息子のために先生を排除するのではなく繋がろうと思いました。息子は先生が好きだというのです。その気持ちを汲んで、先生とお茶をしました。

息子のようなタイプのいいところをアピールしました。隠れた才能も披露しました。先生はスポーツが好きだから別のタイプですよねと話しました。そして、我が子は空想して静かにしているのが好きです。だから、学校に行って皆についていけないと思ったら行けなくなります。そんな時は家で見守ります。いつ行っても行かなくても親はこの子を理解していますのでご安心くださいと伝えました。

先生もわかって下さり、息子と握手して帰られました。子どもも安心したのか、次の日から行くようになりました。ダンスには参加せず、土日も家でゆったり粘土をしていました。

親の感情、学校の都合や価値観で息子を追い詰めなくて良かったと思います。子どもを守り、先生に抗議しなくて良かったと思います。そして息子や自分を偽らなくて良かったと思います。

pixabay[CC0]



これは誰かを敵にしたり、批判する問題ではありません。苦行ですが、親ならば息子のありのままを受け入れ、息子の波動を落とさない事を優先する。徳を示す。そして子どもには「先生はダンスが得意だから自分の楽しい事はみんなも楽しいはずと思ったのよ。でもやりたくない事はやらなくてもいいよ。あなたにはあなたのペースがあるからね」と伝えればいいのです。

後は尊重して待つことしかできません。学校とは何か?学ぶとは何か?自己実現とは何か?幸せとは何か?愛と徳を学ぶチャンスがごろごろ転がっています。

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら