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「ペシャワール会」の中村哲代表が、アフガン名誉国民として、市民賞を授与された ~日本のどの政治家よりも偉大な人

竹下雅敏氏からの情報です。
 「ペシャワール会」の中村哲代表が、アフガン名誉国民として、市民賞を授与されたとのことです。記事によると、ガニ大統領は、「最大の英雄」「最も勇敢な男」と称えたとのことですが、中村哲氏の場合、この賛辞は決して大袈裟なものではありません。
 ペシャワール会から送られてくる会報をパラパラと眺めるのですが、現地で行っている「緑の大地計画」のあまりのスケールのでかさに、いつも驚嘆しています。砂漠のような大地が緑に変わっていくのを見ると、こうした地道な活動の偉大さをひしひしと感じます。
 冒頭のツイートでは、“日本のどの政治家よりも偉大な人”とありますが、全く同感です。本当のノーベル平和賞は中村哲氏やペシャワール会なんだがな、といつも思うのですが、そう思いながらも、ノーベル賞は取ってもらいたくない。あのオバマがもらった賞ですからね。同レベルに見てもらいたくないという気持ちがあります。
 実は、こうしたところに民主主義の限界を感じるのです。中村哲氏のような人物が、自ら手を挙げて“政治家になります”と立候補するだろうか。ありえない。
 こう考えると、本当に偉大な人は政治家になろうとしないだろうと思うのです。だとすると、良くて本当の偉人、賢者の次の人が政治家になるということでしょう。なので、民主主義という制度では、本当の意味で良い世界にはならないのではないかと思ったりします。
 はっきり言って、選挙で政治家を選ぶのと、くじ引きで政治家を選ぶのと、そんなに変わりはないというのが私の考えです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
 
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中村哲医師、アフガン名誉国民に 「最も勇敢な男」 大統領が授与
引用元)
 アフガニスタンの支援を行う福岡市の非政府組織「ペシャワール会」は9日、現地代表の中村哲医師(73)=福岡県出身=が、同国のガニ大統領から同国市民証を授与されたと発表した。長年にわたる用水路建設などの人道支援が評価された。駐日アフガニスタン大使館によると、日本人への授与は異例。今後は査証(ビザ)が免除されるなど名誉国民として待遇される。

 中村医師はアフガンを襲った大干ばつを受け、2003年に東部ナンガルハル州の大河クナール川周辺で用水路建設を開始。事業で潤った土地は、福岡市の面積の約半分に当たる約1万6500ヘクタールに及ぶ。

 会によると、中村医師は7日、首都カブールの大統領官邸で開かれた式典に出席。ガニ大統領は、洪水が頻発するクナール川の特徴を踏まえ「狂った川を、愛をもって制したのですな」とユーモアを交えて話し「最大の英雄」「最も勇敢な男」とたたえた。最後に「いつでも官邸に来て、困ったことがあれば知らせてほしい」と述べたという。
(以下略)

ままぴよ日記 33

 アメリカの政治経済、福祉、医療のニュースを聞くたびに、何と弱者切り捨ての格差社会なのだろうかと心配になるのですが、ボストンに住む娘家族は元気で過ごしているようです。
 でも、これは日本も同じこと。世界情勢がどうであれ、いつ何が起こるかもしれない状況であれ・・・そこに暮らす人は目の前の暮らしを一生懸命に生きていくしかないのです。
 普通の暮らしを誠実に生きる事の何と尊い事か!そして、どんなに小さな存在であっても、そこにどんな意識で暮らしているか?が未来を作ることに直結しているのだと思います。
(かんなまま)
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テストも宿題も時間割もないアメリカの学校


「アメリカに来て、まだ一度も勉強してない!!」と豪語したお姉ちゃん。4月から学校に行っているにもかかわらず、日本の学校のような勉強をしたことがないという意味なのでしょう。

テストも宿題も時間割もない学校。本を読んでどう思ったかを話したり、算数も動きながら数の概念を体験したり、体育はまるで遊びそのもの。特に年度末の26日前に「ABCカウントダウン」が始まったのには驚きました。

アルファベット26文字を使って毎日変なお題を与えられて登校するのです。(もちろん参加しないのも自由です)

AはAirplane 紙飛行機大会、Beachは水着やゴーグル着用で登校、Crazy hair/socks 変な髪型と靴下で登校、Dance クラスでダンスパーティー、Excellence 得意なことを披露、Fine dress おしゃれして登校、Game ボードゲームを持参して遊ぶ、Hat いろんな帽子を被って登校、Inside out 服を裏返して着て登校、Joke ジョークを披露、Kindness みんなに特に親切に、Lunch outside 外でランチする、Movie ビデオ鑑賞、Nature 自然観察と絵画、Outside 青空教室、Pajama パジャマで登校、Q (先生お休み)、Rainbow 虹色の服やアクセサリーをつけて登校、Sunglass サングラス着用で登校、Tie ネクタイ着用で登校、Up watch upということでビデオ鑑賞、Visitor 先生が自分の赤ちゃん連れで登校、Water color 水彩画、X(先生お休み)、You 1人1人に先生からプレゼント、Z 最終日・・・こりゃあ、行くだけで楽しいわ!



日本では決められたルールに従う人が優等生


まだ日本にいた頃、計算ドリルの通し番号を書いていないだけで何度も宿題をやり直させられた弟。先生が決めたルール通りにしないと合格がもらえないので、ミスをしないか?忘れ物はないか?といつも緊張して学校に行っていたのが嘘のようです。

先日の時事ブログにも掲載されていましたが、小学5年生の男の子が筆算の線を手書きで書いたら定規で線を引くようにと指導されて160問の書き直しをさせられたというニュースがありました。
その後、この記事が反響を呼び、様々な事例が寄せられました。

まだこんなことをやっている学校。これが教育だと思っている人は先生になってはいけない。子ども一人一人の個性に目を向ける余裕がなく、おかしいと思いながら子ども達を変な規則に従わせている先生は病気になります。どちらにしても被害者は生徒で、学ぶ喜びからどんどん遠くなっていきます。

そして、決められたルールに従う人が優等生になるのですが、当の本人は自分不在で、いつまでたっても自信がないままです。高学歴のママが赤ちゃんのお世話をマニュアル通りにしようとして大きな壁にぶつかります。私はこんなこともできないママ。早く保育園に預けて専門家に育ててもらった方が子どものためではないかと真剣に悩んでいます。

人は最初に出会った人間関係や体験に翻弄されます。それが生きていくパターンになり、場を変え人を変えながら同じ問題を繰り返していきます。小さい頃のかかわりがその人の一生を決めると言っても過言ではないのです。もちろん、その後の出会いや自分の気づきでどんなでも人生を変えることはできますが、できるならそんな辛い思いはしない方がいい。

本来、子どもは自分の感覚に敏感です。まずは言葉にならない感覚を何らかの形で表現します。それをすべて受け入れて「嬉しかったのね」「嫌だったのね」と適切な言葉で代弁してもらえると自分の感覚や感情を言葉で表せるようになります。感情と言葉が一致することは気持ちのいいものです。

あい∞ん(挿絵)


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映画『たねと私の旅』で問われる、たねと私の旅!

 "たねと私の旅"という映画を観てきました。
グローバリズムの愚かさを告発するとともに、自然の恵みをおいしそうに伝える、とても食欲がそそられる映画でした。
 終了後には、農民連食品分析センターの八田さんと静岡の藤枝で農業をされている杵塚さんとの対談がありました。
 杵塚さんは現在妊娠9か月の妊婦さんで、ご夫婦で子育てをしながら静岡の山間部にてお茶、米、野菜などを栽培されています。狭いなりに山間部ならではのおいしい作物ができるものの、そうした技術をもった百姓はどんどん高齢化し、また技術を持っていても食っていけなくなっているという現実があるといいます。そうした中、杵塚さんたちは、都会の人を呼び込むようなイベントなどを通して、命の豊かさを伝えておられます。
 いただいた煎茶は甘みがあり、軽やかで、最初、水が特別なのかとおもったくらいでした。

 「食料を制するものは世界を制す」とするグローバリズムが、いかに狂っているか!おいしい映像を通して、そして実際においしいお茶をいただいて、命の豊かさを感じることのできた映画イベントでした。
 「私たちが選べば、世界は変えられる。」
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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『たねと私の旅』予告編
配信元)
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引用元)

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ぺりどっと通信50 スプーン


皆さんもご存知の通り、時事ブログの貧乏・節約担当のぺりどっとです。
…ですが、
今回はそれを覆すようなお話をご披露いたしましょう。
(ぺりどっと)
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ぺりどっと、スプーンを購入しました。
8センチほどのちっちゃなスプーン!…ただそれが、1本約7千円ほどもするスプーンなんですけどね。
おそらくこんな高価なスプーンを購入される方は、よっぽどの金持ちかスプーンマニアか変わり者以外にいないことでしょう。

ぺりどっと的には、ここ↓から飛び降りる気分ですが。。。

Author:minoir[CC BY]
秋の清水の舞台

この国宝清水寺は、釘を一本も使わずに組み上げられた地上12m(4階建てのビル相当)の木造建築ですが、果たして本当にこんな高いところから飛び降りた人がいたのでしょうか?と思ったら、結構いらっしゃったみたい。江戸時代の1694年から1864年の間だけで234人も。その生存率は約85%で、その大半の動機は「自分の病気の治癒」「母の眼病」「暇がほしい」などの願掛けだったそうな。
https://style.nikkei.com/article/DGXNASIH1300D_U3A111C1AA1P00

話がそれましたが、その実際のブツがこちら。


一本のスプーンがなぜこんなに高価なのか。それは、純度99.998%以上の純銀(SV1000)で作られたスプーンだからです。

ちなみに購入したサイトには次のような商品説明が書かれていました。

銀は金属の中で、最も熱伝導率が高い素材です。
ガラスを1とした場合、
銀420 ・アルミニウム236 ・ステンレス鋼16.7~20.9
となっており、スプーンがアイスに入る速度は、アルミニウム製スプーンの1.7倍以上!!

これでもうアイスが溶けるのを待つ必要ナシ!
手や室内の温度がじんわり伝わり、アイスが食べやすい柔らかさに!

というわけで、体温の熱を伝わらせて食べやすくするためのアイス用スプーンです。


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あなたの人生はあなたのものなのに、他人のために生きている ~ほとんどの人は「自分自身以外のもの」になろうと、もがいている

竹下雅敏氏からの情報です。
 この不登校新聞の安富歩さんのインタビュー記事は、とてもいいです。必要最小限の引用に留めていますので、ぜひ引用元で全文をご覧ください。引用元では、不登校について触れ、現代社会の狂ったシステムに適応できないで、不登校やひきこもりになっている方がまともだと言っていますが、私も同様に感じています。
 実際に、うちの息子は小学校に週に2日から3日しか出ませんでした。そのくらいのペースが息子にとってちょうど良いということで、学校にも納得してもらっていました。うちとしては、息子が全く学校に行かないといっても、何の問題も感じておらず、むしろ行かない方がいいと思っていたくらいです。
 そんな息子も、今では会社に就職し真面目に仕事をしているのですが、私としては、どうせ将来はベーシックインカム社会になるのだから、会社勤めは単なる社会勉強で、本当に自分のやりたいことをやった方が良いと考えています。一生自分を殺して、本当なら興味のないサラリーマン生活を続けられる方がどうかしています。
 しかし、そのどうかしている人間が、この世界の圧倒的多数なのです。この意味で、私は、この世界の人々は“なんと忍耐強いのだろう!”と感心しています。 9時5時の奴隷的身分は、今ではホワイトと呼ばれる始末。この狂った社会を何とかしようというのが出てこないのかと思っていたら、そこに現れたのが「れいわ新選組」。社会の構造転換の中核になる組織だと感じています。そうした中で、安富歩氏が指摘している記事の内容は、社会変革の核心を突くものです。
 ほとんどの人は、「自分自身以外のもの」になろうと、もがいています。その衝動はどこから来るのか。それは、幼い頃からずっと働きかけられた親や教師たちの態度です。彼らのメッセージは、一貫しています。それは「今のあなたはダメな人間だ。もっと良いあなたになれるよう努力しなさい」というものです。
 あなたの人生はあなたのものなのに、親の「自慢の息子(娘)」であるために、努力し続けなければならないのです。早々にそれを諦めた人は屈折します。ことによると、不登校、ひきこもりになるかも知れません。
 見事やり遂げた人は、一時の安富歩さんのようになるわけです。どちらのパターンも不幸です。他人のために生きるのをやめませんか。人の機嫌をとり続ける人生ほど、辛いものはないでしょう。いつも他人の反応にビクビクしている自分。これはとても生き辛い人生です。社会に期待される自分像を演じるのをやめて、“ありのまま”の私を素直に表現したらどうでしょう。“嫌なものは嫌”でいいわけです。
 電話に出ると、2オクターブぐらい声のトーンが高くなる人がいますよね。テレビで皇族の方が喋っているのを聞くと、“あんたら、友達ともそんな言葉遣いしとんのかい!”と思わずツッコミたくなります。何が言いたいかというと、いつも、誰とでもあの話し方をしているのなら、それは彼らにとって自然なのです。しかし、そうではなく、特別な人間と見られるためにあのような話し方をしているのであれば、それは皇族を“演じて”いるわけです。実に、ストレスの多い生き方だと言えるでしょう。
 自分自身の人生を生きている人は、外に見せる顔と家族に見せる顔は同じです。誰に対しても同じ話し方をします。しかし、ほとんどの人は「自分じゃないもの」を演じているので、ストレスが溜まります。それは、職場や家族といった中で、一番弱い人のところにぶつけられます。それがいじめです。
 いじめの無い社会、最も立場の弱い人たちに配慮出来る社会は、ほとんどの人が素直に自分自身を表現できるようにならなければ、起こり得ないということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東大生より不登校のほうが人生を始めやすい理由 東大教授・安冨歩
引用元)

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
(中略)

――安冨さんは著書で「人は、自分自身でないもののフリをしているからつらくなるんだ」と指摘されています。なぜこのような指摘をされたのでしょうか?

 「自分自身になる」というのは、いわゆる「自分探し」のことではないんです。「自分探し」はするだけムダです。(中略)… そもそも人は自分自身以外のものにはなれない。もうすでに自分自身なんです。でも多くの人は、想像力によって「自分じゃないもの」になりすましています。それをやめればいいだけなんです。
(中略)
――安冨さんも親からの抑圧があったんですか。

 ありました。私の場合は、親が適応させようとしたシステムに見事にはまって、京都大学に行き、一流企業に就職しました。でも、京大に合格しても一流企業に就職しても、全然うれしくなかったんです。

 どうしても入りたかったのに、いざ合格したら「やれやれ」みたいな感じで。なんでうれしくなかったのかというと、そのときの私が「自分自身」ではなかったからですね。私じゃない奴がいくら成功したって、私はうれしくないんですよ。

 ゲームの「ポケットモンスター」ってあるでしょ。受験や就職で戦っていたのは、私じゃなくて私のポケットモンスター(社会に適応するためにつくられた自分)だったんです。成功しても、それは私ではなく私のポケモンが成功してるだけなので、うれしくないんです。私だけでなく、ほとんどの人がそうなんです。
(中略)
――自分自身に戻れるとしても、世間はポケモンのまま生きることを求めますよね。世間に抗って自分自身になっていくのは苦しい戦いだと思います。

 抗う必要はないんですよ。ただ「こいつらはポケモンだ」という事実を認識すればいいんです。「こいつらはおかしい」って思えたらそれでいい。でも「私のほうがおかしいんだ」と思ってるうちは苦しみが続くと思います。
(以下略)