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[第39回] 地球の鼓動・野草便り 長寿健康食


長寿健康食

日本の玄米、雑穀を食べていた頃の食事が一番の長寿食だというアメリカの「マクガバンレポート」はわりと知られていますが、実はもっとも長寿といわれているフンザ小国というのをご存知ですか?

今はパキスタン領になっているようですが、標高5000mの高地に住む民族で、140歳の長老も40~50歳代の若さで、出産も60歳でも可能なのだとか。主食は杏子の種を粉にしたもので、自然農の貧弱な野菜に漢方薬の草木の根や葉や実を食べたり飲んだりしているそうです。

こういう現代社会に不都合な情報は隠されているようですね。
フンザ小国をインターネットで調べると、なんとあのジブリの名作「風の谷のナウシカ」のモデルになった国だそうですよ。


「市民皆農」の本の中で90代の中島正さんの長寿健康食を紹介してあります。

生食が自然の生態・・・1日に杯1杯ほどの玄米や小麦を、80歳までは生で噛んでいて、歯の噛み合わせが悪くなってからは、玄米粉や小麦全粒粉、ソバ粉などにハチミツ、黒糖粉と水を入れてクリーム状にして食べていたそうです。

ワカメ、コンブ、ヒジキなど乾物海藻に自家製の柿酢と黒糖で2~3日漬け込んだものは長期保存も可能で、これに黒大豆を一緒に漬け込めば、酢大豆にも。
旬の野菜(ダイコン、ニンジン、ハクサイ、キャベツ、コマツナなど)を刻んだ上に、この漬け込んだ海藻をのせて、柿酢もかけて即席サラダ。

野草、山菜はその土地にもっとも適したものが繁殖しているはずで、身土不二、無農薬、無肥料の超安全な健康食。その上、エンドファイト・・・微生物が植物を病菌や害虫から守り、その植物を食べる動物をも健全にする。

中島正さんは草刈りをするときに、イタドリやスイバ、ハコベ、オオバコ、渋いスギナなども葉をガムのように噛みながらするそうです。すると確かに体調はさわやかとなるようだとか。

イタドリの花(白)


スイバ


ハコベ



また、人間にとっての食性、反食性について、元来人間は、果食動物で、200万年くらい前からは草の実(穀物)、草の葉(野菜)も食性の内に入ったが、「柿が赤くなると医者が青くなる」のように、食性に合致したものを食べていれば病気にならないということを示唆しているのだそうです。

ただし、いくら食べ物に気をつけても、発がん性物質のトリハロメタン(添加された塩素と有機物が結合)が入った水道水や、地球上あまねく拡散されている環境ホルモンなどの影響も言及されています。

環境ホルモンは農薬、ビニール資材に含まれている内分泌撹乱物質で、なんと1兆分の1の濃度(50mプールに1滴)で充分効力を発揮するのだそうです。その効力とは、生殖機能を狂わせる、ことに精子の数が激減。環境ホルモンは脳細胞にも作用して、精神障害や行動異常を引き起こし、さらに免疫機能を狂わせ花粉症やアトピー、がん疾患に対する免疫機能の邪魔をするのだそうです。


60年前まではビニールも農薬もなしで結構農業が成り立っていたのが、小農から大規模農業へ、農業経営や日常生活の支障不便などために、環境ホルモンの脅威は忘却の彼方へと葬り去られて、たとえ人類滅ぶとも農薬やビニールは禁止できないという情けないありさまに・・・。自給自足のためだけでなく、農薬やビニールに頼らなくてもできる小農の重要性がここでも語られています。

政府が奨励している大規模農業よりも、小規模な農業こそが生き残れるのだそうです。


yasou
自然賛歌

タラノキ

クズの種



ノゲシ?の種



ヒメジソの種・・・香りが良くて野生のハーブ

オオマツヨイグサの種

アメリカセンダングサの種・・・動物などにくっついて種を運んでもらう


テッポウユリの種



カタツムリの脱け殻


ヒガンバナの葉(有毒)・・・花が枯れると葉が出てきて冬に養分を蓄え、春には枯れる


みの虫(ミノガの幼虫)・・・軒下の
布団干しにくっついて越冬・・・最近姿を消しつつあり絶滅寸前!




■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(34)仕事

かんなままさんの執筆記事第34弾です。 
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(34)仕事
いい加減に仕事をしろと言っているのではありません。ちゃんと仕事をするのだけれど、優先順位は低いのが本当だと言いたいのです。
意識を家庭に持ち込みませんか?そちらを大切にする努力をしませんか?
仕事に優先順位を置くのではなく、夫婦関係に優先順位を譲る、そういう時期が来ているのだと思います

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


身を粉にして働いても、子どもが犠牲になるだけ


学校の先生、勤務医、ブラック企業・・・身を粉にして働いて体や気を病んでも誰も助けてくれません。もちろんいい仕事もできないし、家族も疲れ、子どもが犠牲になります。この悪循環を断ち切るためには個人の意識の変革と社会のシステム作りが不可欠です。

特に子育て中の家族は、パパの仕事が過酷なほどママが子育ての全てを抱え込み悪循環に陥りやすくなります。又、ママの仕事復帰後は子どももママも時間に追われ、諦めて慣れるか共倒れです。

ママ講座をしていると、毎回夫の協力がテーマになります。ママの本音は2人の子どもだから一緒に育てたいという事です。夫婦の形は様々で、お互いが理解し合っていれば問題ないのですが、子育てに関しては実際に子どもを世話してみなければわからないことが多く、言葉だけで理解し合うのは難しいのです。

だから、この時期は気持ちのすれ違いがおこりやすくなり夫婦の溝も深まると言われています。やっと家庭を持ち、子どもを授かったというのに・・です。


パパの育休についての座談会〜日本の現状と世界の現状


pixabay [CC0]


今、働き方が問われています。

先日、パパの育休についての座談会をしました。
日本の育休取得率はママが81.8%、パパは3.16%です。待機児童問題や女性の雇用促進のために育休を早く切り上げて働きに出るママが増えていることも気になるのですがパパの育休が全く増えません。

制度はあります。育児・介護休業法ができて育休はパパ、ママ両方が育休を取得すれば1年2ヶ月まで延長でき、所得補償は50%(上限20万)。でも、現実は代替要員がいない、個人の経済的損失、上司や職場の理解がないという理由で取りにくくなっています。子育て中のパパへのアンケートでは68・9%が育休を取りたいと願っているのに・・。

これでは帳面消しの制度を作っただけ。弱い立場のパパに何ができるというのでしょう?
行政の足りないところは現場への愛です。

福祉国家と言われる北欧はというと?
デンマークは産後実家に帰らないので32週の育児休暇をパパ・ママそれぞれ取ることが出来ます。所得補償も100%。それを取得すると育児グッズが支給され、90%のパパが取得します。子育てがその人のキャリアアップになるし、出産、育児は個人の問題ではなく社会の問題だから制度を整えるというスタンスです。

ノルウェーやスウェーデンは政治・企業・家庭が協力し合って政策を勧め、育休54週のうち6週はパパが取得しなければならないパパクォーター制を制度化しました。所得補償は100%。90%のパパが取得するそうです。父親の子育てに関わる権利を保障するものだそうです。夫婦ともに掃除洗濯などの家事ができるのは当たり前。子どももそれを見て育つという循環が生まれるとか。

私が視察に行ったオランダは世界1子どもが幸せな国と言われています。「子どもを社会の真ん中に」というスローガンで政治・企業・家庭が協議してワークシェアリングが整い、パートとフルタイムは同じ条件・環境で働けます。だから子育て中も両親が当たり前のように育休を取り、その後はお互いがパートでワークシェアして育て合っていました。公園にはパパ達がベビーカーを押して談話している姿が多く、ほほえましかったのを覚えています。


夫婦で家庭を築き、子育てに向き合える、そんな働き方を!


座談会では実際に勇気をもって育休を取ったパパ達が、取得する前、育休中、復帰後の体験を話してくれました。

「子どもが生まれて育てるという家族の一大事の時に一緒に経験したかった」
「クビを覚悟で上司に話した」
「育休は愛を形にする手段」
「授乳以外何でもやった。家事育児は自分で決断することが多く、黄昏泣きの時など何をしても泣き止まない時が一番つらかった」
「子育て中は孤立して妻と話したかった」
「子育てで、優先順位が明確になり、自分の人生を考えた」
「復帰した後、仕事のモチベーションが上がった」
「子育てして時間の使い方、タスク分析ができるようになり仕事に活かすことが出来た」
復帰後、育児短時間勤務中だが、効率よく仕事できるので仕事量は変わらない。残業は怠慢かも」
「上司の理解がありがたかった。自分も上司になった時に後輩にお返ししたい」
「復帰した時に上司から、早く仕事の遅れを取り戻すために人の何倍も働きなさい。と言われてがっかりした。こんな上司にはなりたくない」
「今からの企業はAIなどが普及して、どうでもいい仕事をしていたら失業するかも。逆にこれをチャンスにして生き方を変えて家庭を大切にする人が生き残る

などなど。

pixabay [CC0]


ちなみに日本の残業時間は28.1%。スウェーデンは1.9%。もともと週に17時間以上はフルタイムとみなされるのでパートという意識があまりないとのことです。

参加していた管理職の人からは「わずか数か月の育休で、その後何十年が変わるほどの優秀な人材になって帰ってくるのは会社にとってもウェルカムだ」といわれました。


パパ達は世の中の流れに翻弄されるのではなく、夫婦で家庭を築き、子育てに向き合い、仕事もできる現代の開拓者・ヒーローのようでした。会場には男子大学生が10人ほど参加を要請されて出席していましたが「彼女はいるけど、働いたこともないし、結婚や子育ては考えた事もなかった」「初め、つまらん話かなあと思っていたけど面白かった」と素直な感想を言ってくれました。

日本の若者は希望を持って働き、夫婦尊重し合って家庭を築いている見本が少なく、どう生きるかの問いかけをする機会も与えられていません。これは社会の大きな損失です。身を粉にして働いて収入を上げることが幸せにつながらないという事は感覚的にわかっています。でも自分で考えても何かが変わるとは思えません。ただ、レールに乗って行くだけです。

でも、身近なところに自ら意識改革をして誇りを持って仕事や生活をしているモデルがいたら憧れと共に、自分が変われば何かが変わるという希望が持てます。そんな若者を支援したいです。もう、そういう時期に来ています。


Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら


ぴょんぴょんの「抗インフルエンザ薬、まだ信じてる?」

 最近のニュースで、「リレンザが・・」どうのこうのと言っていた。
内容は聞き逃してしまったが、リレンザはタミフルと同じく抗インフルエンザ薬で、吸入で服用される。
タミフルだけでなく、リレンザでも子供が飛びおりている。
なぜ子供たちは、抗インフルエンザ薬で飛びおりてしまうのだろう?
ずっと思っていた疑問を、自分のわかった範囲でまとめてみた。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「抗インフルエンザ薬、まだ信じてる?」

タミフルがインフルエンザ異常行動の原因?


テレビのニュースで、リレンザがどうのこうの言ってたけど。

ニュースってこれのこと?
毎年のお約束だよな。
「インフルエンザワクチンが足りませ〜ん、早く打ちましょう。」って始まると、
「インフルエンザがピークですよ〜」って不安をあおって、
その後にタミフル、リレンザ、イナビルで「子供が飛びおりた〜」って騒ぎ出す。


厚労省はこれまでもインフルエンザにかかった未成年者について、発症から2日間は1人にしないよう注意喚起をしてきた。」って言ってるけど、「タミフル飲んだ未成年者」と書けないところがつらいね。

よっぽど製薬会社がこわいんだろうなあ。

子供の飛びおりって、タミフルの出た当初から問題になってたよね。
なのに、まだ売れてるんだ。いつか、日本がタミフル買い占めて、アーミテージが喜んだってあったね。

ちげえよ。ラムズフェルド。スイスの大手製薬メーカー・ロシュの役員。

まあまあ、同じようなもんじゃん。

同じじゃねえ。ってゆうか、毎年何人もおかしくなってるし、死んでる子もいる。でも、ニュースになるのは、ほんのひとにぎりだろう。
タミフルの異常行動は、リレンザやイナビルにも当てはまるからな。

🔹2階のベランダから飛び降りる(足骨折)
🔹2階に走って行き、窓を開けて飛び降りた(足骨折)
🔹突然、部屋の中を走り出す(動き回る)
🔹興奮状態となり、意味のわからない言葉を言う
🔹無いもの(見えないもの)が見えて、おびえ泣く
🔹睡眠時、激しくうわ言をいったり、寝言を言う
🔹無意味な行動を繰り返す
🔹突然立ち上がって部屋から出ようとする
🔹人に襲われる感覚を覚え、興奮する

なんか、これ見ると精神がおかしくなってるみたい。

そうだな、向精神薬っていうか興奮させる薬に見えるよな。こんなコワイの、よく子供に飲ませられるな。

pixabay [CC0] 1 & 2


抗インフルエンザ薬の人体への悪影響!


ところで抗インフルエンザ薬って、ウイルスを殺すから効くの?

ちげえ。ウイルスって細胞内で増えるんだ。わんさか増えた後は、外の世界に出て行って、全身に広がる。そんときタミフルは、ウイルスが細胞の外に出られねえように、じゃまするんだとさ。

ふううん〜〜。なんか、いい薬のように聞こえるけどね。

細胞の外に出るには、膜を突破しねえといけねえ。そんときウイルスの持っている、ノイラミニダーゼって酵素が細胞の膜を溶かすらしい。そいつを阻害して膜が溶けねえようにすれば、ウイルスが閉じ込められるってわけだ。

ノイラミニダーゼ、ノイラミニダーゼ、ってなんかノイローゼって言葉に似てない?

おっ、なかなかするどいかも? 「ノイロ」ってつくのは「神経の」ってえ意味があるからな。
タミフルの神経症状とか連想するよな。


長いから「ノイちゃん」って略すけど、ノイ酵素は、ウイルスだけが持ってるの? そいつを阻害してもヒトには影響ないの?

おっ、おれもそいつが気になって調べてみたぞ。そしたら尊敬する浜六郎先生が、りっぱな論文を書いてらした。
オセルタミビル(タミフル)の害——主要な2タイプとその発症機序の考察(2)浜六郎

おおお、これ読むだけですべてわかりそうだ! 字が多いけど・・・

その中にこう書いてあっぞ。
ただし読みやすいように、無断で「ノイちゃん」に書きかえたが。
「ノイちゃんは、ヒトの細胞に存在するシアル酸を処理する酵素である。OCB(体内に入ったタミフル)は、インフルエンザ・ウイルスのノイちゃんだけでなく、ヒトのノイちゃんも阻害する。」
「ノイちゃんは、ヒトのどの細胞にも存在する酵素であり、細胞分化や細胞増殖、アポトーシス等の細胞減少と関わっている」

ノイちゃん阻害したら、ウイルスだけじゃなくてヒトにも影響が出るってことだよね。

まさにそう! ノイちゃん阻害によって、細胞が老化するって書かれてるぜ。
生き物みんな、もとは同じ。だから、ウイルスやっつけると、結局自分たちも同じようにやられちまう。農薬で虫を殺したり、除草剤で植物を枯らすことは、おれらを殺してることになるのよ。

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DNAレベルで科学的に検証〜赤ちゃんを“できるだけたくさん抱っこ”することで、人生をより幸福(健康)にする事ができる! “愛情が次の世代の愛情をもたらしていく”成熟した社会を実現するためには

竹下雅敏氏からの情報です。
 In Deepさんのここのところの記事がとても充実しているのですが、今回の記事は特に優れていて、見事だと思います。記事の内容は深く共感するもので、私にとって、未来の地球がこの方向に動けば良いのだがと思う内容そのものです。
 記事の中に出てくる、健康という言葉は、精神的、心理的健康も含められるとあり、記事の内容を素直に解釈すれば、赤ちゃんの時に親がたくさん抱っこすると、その子が生涯幸福であるための基盤を与えるということになるかも知れません。
 科学者たちの発見は、親との肉体的接触が遺伝子に影響を与え、“身体が根本的に変化”すると言うのです。“子供時代の苦しい経験、つらい精神的経験は「良くない変化」を与える”と書かれています。
 要するに、赤ちゃんが生まれたら“できるだけたくさん抱っこ”することで、その子の人生をより幸福(健康)にする事ができるというわけです。常識で考えれば当たり前のこの事が、研究者によってDNAレベルで科学的に検証されたというわけです。
 実のところ、私が望む成熟した社会とは、この事を誰もが認識し、子供を愛情深く育てることが実践される社会のことです。これは、今多くの女性が求めている社会進出や保育園の拡充とは真逆の思想です。“愛情が次の世代の愛情をもたらしていく”成熟した社会を実現するためには、ベーシック・インカムが不可欠ではないかと考えています。
 私の考える優先順位は、夫婦の愛、子供たちへの無条件の愛、友情、仕事を愛することです。これらのことを実現出来る社会こそが、成熟した社会だと考えます。
 神道で言われる夫婦和合、家内安全、五穀豊穣という理念は、このような意味合いで捉えられるべきだと思っています。それは、本来の意味での神道の世界観であり、宇宙や自然と完全に調和する道だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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赤ちゃんは「抱っこ」など肉体的接触を数多くされるほど「DNAが良い方向に変貌する」ことをカナダの研究者たちが突き止める。その影響は「その人の健康を一生左右する」可能性も
転載元)
2017年11月27日の米国科学メディアの記事より

赤ちゃんの一生の健康は、人生の最初の頃の「親との肉体敵接触」で決まる


今回は、カナダ最大の大学であるブリティッシュ・コロンビア大学の医学部が発表した(中略...)赤ちゃんをたくさん抱っこするのとしないので(肉体的接触が多いか少ないかで)、赤ちゃんの遺伝子に大きな差が出ることがわかった」

(中略)

親との接触の時間の差が、DNA の生物学的的な優劣と比例していた」

ということがはっきりと示されたというものです。

(中略)

他の動物類での実験などと照らし合わせた時に、「この子どもの時に生じる DNA の差異は、その人の健康に一生影響するかもしれない」というところにまで可能性が及んでいます。

つまりは、「自分の子どもをできるだけ健康にしたのなら、生まれてすぐの頃に、できるだけ肉体的接触をたくさんもってあげること」ということになりそうなのです。この「健康」には、肉体的なものだけではなく、精神的、心理的な健康も含められます。

(中略)

しかし現実として、特に最近の日本において、「子どもへの愛情の欠如」というようなものが増大しているようにも見えなくもない面はあります。

これは単純にデータの数値だけで語ることのできるものではないとはいえ、たとえば、日本の児童虐待の件数は、下のように過去 20年くらいで何十倍にもなっています。

日本の児童虐待の相談対応件数の推移(1990年-2014年)

(中略)

エピジェネティクス的に変転し続ける子どものDNA


(中略)

今年5月には、アメリカ・ノースウェスタン大学の研究者たちが、「子どもたちの DNA が《子どもの頃に過ごす環境で変化する》」ことを発見しています。

(中略)

子ども時代の苦しい経験、つらい精神的経験は「良くない変化」を与えることがフィリピンでの大規模調査でわかったというものでした。

ここでいう「変化」というものは、「曖昧なものではない」ということに注意していただきたいです。つまり、DNAの変化を伴っているわけですから、「その人の体が根本的に変化した」ということなのです。

こういう研究が今いろいろと出ていまして、結局、遺伝子科学が明らかにすることは、子どもに対して最も大事なことは「親や周囲の人間からの愛情」であり、そして今回のブリティッシュ・コロンビア大学の研究は、その中でも、

「生まれてすぐの赤ちゃんをたくさん抱っこすることが、その子どもの人生を健康にする最大の要点」

だということがわかったということになります。

(中略)

そして、これから赤ちゃんを生むことになるような方々は、赤ちゃんが生まれて最初に頑張ることはそれだけ、つまり「たくさん抱っこしてあげる」ということが、その子の一生の健康に最も影響することだと認識していればいいということなのではないでしょうか。

(中略)

ちなみに、過去記事の、

「革命」(3) – 革命的行動の最上位は「子どもたちへの無条件の愛」を獲得した社会に戻すこと
In Deep 2015/07/12

というものの中に、「死ぬほど愛されて育った子どもは、将来きっと同じように子に接する」というセクションがあり、まあ何といいますか、愛情が次の世代の愛情をもたらしていくというようなことを書いたのですが、このことは、「健康を次の世代にもたらしていく」ということでもあったのだなあと今思います。そして、その逆の社会は、「不健康を次の世代にもたらしていく」と。

(中略)

Holding infants – or not – can leave traces on their genes
ブリティッシュ・コロンビア大学医学部 ニュースリリース 2017/11/27

「乳幼児を抱っこするかしないか」は、その赤ちゃんたちの遺伝子に影響する

ブリティッシュ・コロンビア大学と、その小児病院研究所の新しい研究によると、乳児と親との密接な接触が、分子レベルで子どもに影響を与えている力を持つことがわかり、子どものその生物学的な影響は 4年後には出現していることも明らかになった。

(中略)

この変化は、遺伝子発現に影響を及ぼすエピゲノム(生化学的変化)に深く根づき、生涯にわたって影響を及ぼす可能性を示している。

(中略)

研究者たちは、5週齢の乳児の両親に、幼児の行動(睡眠、騒ぐ、泣く、摂食など)の日記を保管しておくように依頼した。その中には、親と子の身体的接触を伴う世話の時間も含まれていた。

そして、その子どもたちが 4歳半になった時に、(中略...)DNAメチル化と呼ばれるDNAの生化学的変化を調べた。

(中略)

研究者たちは、5つの特定の DNA 部位で、親との肉体的接触が高い場合と、肉体的接触が低い場合とのメチル化の「差異」が一貫して存在していることを見出した。

これらの部位のうち2 つは遺伝子内にあり、免疫系において役割を果たすもので、もう 1つは代謝に関与している。

(※訳者注 / 親との肉体的な接触が多い乳幼児ほど、4歳の時の免疫と代謝が良好であり、接触が少ないとその逆になる傾向がはっきりとしている)

(中略)

乳幼児の時により高い苦痛を経験し、親との肉体的な接触が少なかった小児は、「後成的年齢」を有し、(中略...)最近の研究では、後成的年齢は小児の不良な健康状態に結びつく。

(中略)

主任医師のサラ・ムーア(Sarah Moore)氏は以下のように述べた。

さらなる研究で今回の発見が確認された場合、体の弱い乳幼児たちのために、積極的な肉体的接触を提供することの重要性が強調されることになると思います

[第38回] 地球の鼓動・野草便り 「市民皆農」の必然


「市民皆農」の必然

「みの虫革命ー独立農民の書」の著者である中島正さん(1920~2017)は自然循環型自給自足農業を実践し、平飼いによる自然卵養鶏の先駆者です。

「みの虫革命」とは

大自然に依存する以外は、農政にも農協にも商社にも金融にも、その他あらゆるものに依存せず、自給自足、自立独歩、(中略)かくして農業は大自然と共に在り、大自然の循環と共に行われる。大自然に順応し、大自然に育まれ、大自然の恵みに生きる。大自然の与うるものを、大自然の掟に従い、大自然の命ずるままに食う(中略)これを称して自然流のくらしという。そして自然流のくらしに転回を図ることを『みの虫革命』という

引用:みの虫革命ー独立農民の書 中島正/著(十月社出版局・1986年)

また、中島正さんは、非生産的、非自給的な都市化が人々を滅ぼすという都市の実態を明らかにして、「市民皆農」を訴えておられます。

都市が収奪・破壊・浪費するもの・・・①森林 ②農地 ③大地 ④農業人口 ⑤農産物 ⑥自然海岸と水産資源 ⑦エネルギーと金属資源 ⑧酸素と水 ⑨電源と水源 都市が排出するもの・・・①二酸化炭素放出 ②排気ガスによる大気汚染 ③高空オゾン層の破壊 ④汚染水垂れ流し ⑤ゴミと汚泥の埋め立て ⑥商品の洪水 ⑦強制過剰サービス ⑧戦争の仕掛け人

引用:murmur magazine for men 3号13p


この都市に生きるとは、田舎にいても非自給的な暮らしをしていれば、都市生活と同じで、逆に都会でも自給を目指す生き方があります。
都会からはじまる新しい生き方のデザインURBAN PERMACULTURE GUIDE」ソーヤー海/監修(エムエム・ブックス)
東京アーバンパーマカルチャー」のように・・・東京に種を植えよう・・・という人たちです。

ビワの木の下にニラ


以前、私は「循環式エコロジー住宅」の発想とともに、昔の田舎で家を建てる時に、地域の全戸から萱を持ち寄り、家の建築に協力し合う仕組みがあったように、お互いの家を一緒に建てながら、技術の習得や知恵を得る機会と伝承と、お金のかからない自立した生活基盤を、社会が保証する仕組みができたらいいなぁと思いました。

今、日本の山は戦後植林した杉檜が育ち、建築資材として活用されれば、山が自然林としての再生(木を伐った後植林をしなければ、埋土種子や鳥や動物が種を運び、その山に一番適した木が芽生え)するのを促し、動物たちの食べ物が育ち、土石流災害防止にもつながります。

杉の人工林と銀杏と竹林


放置人工林の杉檜を上手に活かして、自給自足生活基盤の家と、森林農法をする土地を供給する仕組みができないものでしょうか?山の再生と共に、地域活性にもつながると思うのです。

中島正さんと山下惣一さん、二人のジサマ百姓の書簡集「市民皆農」(倉森社・2012年)で、グローバル世界による二極化、貧富の格差社会は行きづまり、農業回帰、皆農の時代になる、と予測されていますが、今そのとおりになってきているのではないかと思います。

イギリスの環境NPOが掲げたグローバリゼーションの定義に「資本対民衆の世界同時戦争」というのがあるそうですが、民衆の側は敗退を重ね貧困化し、日本では、ここ10年間で30万人以上の自殺者に、最近では餓死、孤立死、貧困死もめだち、かたや、日本でも9億円以上の報酬を筆頭に3億円以上の役員報酬の20社など大企業が名を連ねています。

この市民の苦境を乗り越えるには他者に頼っていられず、自力で立ち上がるしかなくなります。すなわち自給自足です。

以下は中島正さんの言。

『究極は万人小農です。縄文が1万年も平穏を持続し得たのは「自分の食い扶持は自分で賄う、自分の生存は自分で守る」という「天与の大道、宇宙の法則、大自然の摂理」に順応した生き方を、すべての人が平等に実践したからであります。
野生の動物は悉くこの天命方式に従っているので、狸も雀も蜻蛉も自殺するような憂き目に遭うことはあり得ません。


野生の動物はみな貧乏であります。富める狸やトンボなど一匹もいるわけがありません。これが正真正銘自然の生態であり、人間だって自然の動物なので、自然に即した暮らしをするのがあたりまえでなくてはなりません。しかるに驕慢にして強欲怠惰なる人間は、これをはみ出して贅沢と便利と快適と豊富と娯楽とに耽溺し、そのために生物生存の必須条件である空気や水や大地や食料を汚染、破壊して止まないのであります。

この横暴にして不遜な「富める生活生態」を全面的に支え、推進しているものがすなわち都市社会、都市産業なのであります。生存の必須条件である「食料」を作る「農」、これぞ自然の動物としての当然の生態であり、そして(ここが肝心)そのあたりまえの生態は、必ず「貧」であるということを肝に銘ずべきです。

引用:「市民皆農」山下惣一 中島正(創森社)

慎ましくても平穏無事、幸せな生活を少しずつ実践していきたいものです。

yasou
さて、柚子をはじめ柑橘類の美味しい季節ですね。

柚子

昨年は柚子を蜂蜜漬けにして、ココア(無糖)をかけて食べるのにはまりました。

また、柚子の中身をくり抜き、味噌を詰めてユベシを作ります。
ミリンや蜂蜜などで甘くしても良いのですが、私は味噌のままです。甘味を足す方が綺麗にできるようです。ゴマや刻んだピーナッツなどを混ぜますが、今年はドングリやスパイス(ディルシード)、キクイモ、唐辛子、黒砂糖、ヨモギの種、スギナなど色々なバージョンを作ってみました。

ユベシ


また、甘味に干し柿や黒にんにくを混ぜても良さそうです。乾燥した野草、フキの佃煮などを入れてもいいかも。
冷蔵庫の野菜室に竹の皮やお弁当箱に入れて寝かして、半年~1年くらいまでで、皮ごとスライスして食べています。

くり抜いた中身は絞って醤油と混ぜて柚子ポン酢に、種は焼酎漬けにして、飲んだり化粧水兼汚れ落としに使います。搾りかすはお湯を入れてホット柚子や、入浴剤にと、捨てるところなくいただけますね。

ちなみに柚子の薬効は発汗、解熱で、浴湯料として血行促進の効果があり、しもやけ、ひび、あかぎれ、肌荒れなどにも有効だそうです。
yasou
自然賛歌

ビワの花・・・冬に咲く

紫陽花がまだ・・・



シロヨメナ・・・ノコンギクとよく似ている


小菊




ツワブキの花




ヤツデの花



トモエソウの実


ヤマノイモの種



ハツユキカズラ



ハツユキカズラ





■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。