投稿者:フルフォード
ビットコインの限界と内部の競争
ビットコインそのものが米ドル【札】のような“ペーパーアセット【=紙の資産】”の一種に過ぎないのではないか、という点はまた別の大きな論点である。2017年、金(きん)は2010年以来の最良の結果(13%上昇)、ドルは2003年以来最悪の結果で終えた。設計上、仮想通貨というのはドルと異なり供給量が限られている。それでも結局のところ、仮想通貨もドル同様に帳簿への記入に過ぎず、要するに単なる“コンピューター上の数字”ではないのか。
仮想通貨のアキレス腱とは、個々の【種類の】仮想通貨においては、それを“発掘”する人々の総意を基にして供給量が限定されているにも関わらず、既存の仮想通貨のどれかをコピーして別の【新たな】仮想通貨を創造することが非常に簡単だという点かもしれない。
だからこそ、
仮想通貨の総数は爆発的に増えているのだ。ビットコインに続いて、今や
ビットコイン・キャッシュだの、
ビットコイン・ゴールドだの、
ビットコイン・ダイヤモンドだの、
スーパー・ビットコイン等々【が登場している】。この中では
ビットコイン・キャッシュがビットコインに取って代わりうる可能性の一番高い対抗馬だろう。しかもビットコイン・キャッシュには、
ロジャー・バーを含む仮想通貨界隈の著名な支援者が幾人か附いているのだ。
ビットコインそのものの問題としては、自らの成功によって苦められているという点である。
ビットコインのネットワークは目下完全に過重負荷状態になっており、非常に遅く、
取引手数料はうなぎ登りなのだ。
仮想通貨コメンテーターで先駆者のCøbra【※登場する動画が見つけられなかったので、名前の読み方がはっきりしません。表記通りなら「ケブラ」になりそうなもんですが、蛇の「コブラ」の小洒落た書き方のつもりだと思うので、「コブラ」と読むのじゃないかと。】は最近これらの
問題点を詳しく連続ツイートし、ビットコインの採掘力は中国にいる少数の人間の手に集中していると指摘した。(興味深いことに、彼のツイッターのヘッダー画像は天安門の写真となっている。)
この意味でビットコインというのは、どんどん高額になる取引手数料を徴収し、ビットコインのネットワーク許容量を拡張するために必要な改良を回避【するように仕向けて】いる採掘者たちによって“人質に取られている”ことはほぼ間違いない。
元々のビットコインは、迅速で格安なタイプのデジタル・キャッシュ【=電子マネー】として構想されていたものだ。2017年に計画されていたにも関わらず実現しなかった、ビットコインのシステムへの相当量の更新を妨げているのだから、そんな【迅速かつ格安タイプという】可能性はとっくに過ぎ去ってしまった。
【青い線で示したビットコインCore(コア)と、赤い線のビットコインCash(キャッシュ)の取引手数料中央値の比較図。取引量が比較にならないくらい違うのと、所有者書き換えに要する時間を考慮に入れていない図なのですが、約16ドルと0.03ドルで、なんとその差は約547倍!
因みにビットコイン・コアとは、ビットコイン開発者チームが管理する公式ソフト名です。単にビットコインを機能上ネットワークと電子財布で呼び分けているだけなので、この図においてはビットコインそのものと同視してよいかと。】
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官房機密費といえば、以前、小泉政権下で財務大臣だった塩爺(塩川正十郎)の発言を思い出します。
2001年5月15日、衆院予算委員会で、共産党の穀田氏が、テレビ朝日のサンデープロジェクトという番組で、塩爺が、“野党対策に使っていることは事実です。現ナマでやるのと、それから、まあ要するに一席設けて、一席の代をこちらが負担する”と述べたことに対して、事実関係を正しところ、塩爺は“発言したことを忘れてしまいました”と言い逃れました。その後の共産党の追求に対しても、忘れました、覚えておりません、記憶が出てまいりませんと言って、逃げ切りました。
思えば、今の安倍政権の諸悪の根源は塩爺だったと言えるかも知れません。
昨日のコメントで、“今、少しずつ背後の状況が変わってきている”としましたが、この報道はその一つだといえます。先日の米軍ヘリが小学校上空を通過した映像を防衛省が公開したのも、これまでなら考えられない出来事です。