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ぴょんぴょんの「ミツバチが見せる未来」

 「福8堂」さんは、東京からはるばる大分県の玖珠町にやって来た、日本ミツバチの自然養蜂家です。人間の干渉しない環境で、自然に採取されたハチミツを提供されています。
 今回「福8堂」さんのお話を聞いてみて、なにも余計なことをしないという点に共感しました。
 現在、うちの庭の片隅には、そのときに購入した日本ミツバチ用の巣箱が設置され、この春に新居をお探しのハチさんご一行をお待ちしているところです。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「ミツバチが見せる未来」


日本ミツバチの巣箱


しろんちに来るのも久しぶりだなって、なんだこれ?

あ、それ、日本ミツバチの巣箱。

なんか、見たことねえ形だな。重箱みてえな箱の上に屋根が乗っかってる。
てか、おめえがハチを飼うって、どういう風の吹きまわしだ?

pixabay[CC0]


こないだ、日本ミツバチのお話を聞きに行ったんだけど。
まさかそこで、巣箱を購入するとは思わなかった。

でも、おめえこれから大変だぞ。ブンブンブン、ハチがくる♪ってさ。

ここの庭、けっこういろんなハチが集まってくるんだけど、日本ミツバチは小さくってかわいいし、めったに刺さないんだよ。
それに、うまく入ってくれれば、秋には自然のハチミツが食べられる

そんなめんどくさいことしなくても、ハチミツなんて、買えばいくらでもあるぜ。

くろちゃん、知ってる? ふつう売られてるハチミツって、ほとんどが西洋ミツバチの蜜
西洋ミツバチは家畜なんだよ。
誘引剤でおびき寄せたり、消毒したり、エサを与えたり、人間が管理してるの。
だから、ふつうの4〜5倍は蜜が採れるけど、自然っていうよりも蜜工場

へええ、ハチが奴隷みてえじゃねえかよ。

でしょ? でも、日本ミツバチは在来の野生種だから人間に管理されない
その代わり、人間もハチにお伺いを立てながら、巣箱の場所を決めたり、遠慮しながら蜜をいただいたりするけど、あとは、ほったらかしでいいの。

管理しないで自然にまかせるって、肥料も何もやらない自然農法みてえだな。

福8堂さんも言ってた。これは、自然農のハチ・バージョンですって。

それは、よさそうだ。

pixabay[CC0]


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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第18話 ― サウード・ワハビ家

 2016年夏、トルコでトルコ軍の一部によるクーデター騒ぎがありました。トルコのエルドアン大統領が身柄拘束もしくは殺害、その直前にエルドアン大統領にプーチン大統領から知らせがあり、クーデターはすんでのところで未遂に終わりました。そしてこのクーデターに対する大粛正を行った結果、国際的には窮地にも陥ったエルドアンに、プーチンが援助の手をさしのべました。これにより、それまで敵対関係にあったトルコとロシアの関係は変化改善して、トルコはロシアの傘下に入ったように見えました。トルコは本来イスラエルの兄弟国で同盟関係にあるはず、しかし現在の状況は微妙ですが、少なくとも同盟関係では無くなっているように見えます。
 このトルコの立ち位置の変化は、中東そして世界情勢に大きな影響があったはずです。エルドアンは多分オスマン帝国の復活とカリフの座につく野望があり、現在もその野望を捨てていないように見えますが、これは「トルコの父」ムスタファ・ケマルの意志に反します。一連のクーデター騒ぎは、前回見たようにトルコが軍を中心にドンメー即ちサバタイ-フランキストにより支配される国家であったことが大きく関わっているでしょう。
 さて、こう見てくると中東でイスラムを名乗りながらもイスラエルと同盟関係にあるサウジアラビアが、いかなる国家であるのか?が気になります。サウジはアラブの盟主を自認し、イスラムのスンニ派を名乗って中東のイスラム世界に大きな影響をあたえています。しかし反面サウジはイスラエルと同盟を組み、テロ組織アルカイダやダーイッシュと関わりが非常に深く、各種の報告にてこれらのテロ組織の支援を行って来たことが明かされています。このまるで掴み所が無くジョーカーのような国、サウジアラビアを今回は追います。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第18話 ― サウード・ワハビ家

スンニ派とシーア派の闘争?


私たち日本人はイスラム世界と縁が遠く、その宗教や生活の実態は知りません。私たちは欧米のニュースを通してイスラムを知らされ、そのイメージ付けをされてしまっています。私たちは流されるニュースを通して、イスラムに対し「イスラム教徒とは随分熱心だなー!」と思う反面、「なんとなく野蛮そうで怖い。」「何かずっと争っている。」「同じイスラムでも宗派間で流血や殺人まで至る激しい闘争がある」。このようなイメージを抱いているのではないでしょうか?

イスラムは生活に密着しており、単なる宗教思想ではないのですが、大まかには二派に分かれます。スンニ派とシーア派です。イスラム全体の約8割がスンニ派、1割強がシーア派とされます。中東でのスンニ派の代表国とされるのがサウジアラビアで、シーア派の代表国がイランです。スンニ派とシーア派、この両派が激しく抗争しているように私たちは思わされていますが、ある意味では正解であり、同時に全くの間違いでもあるようです。


イスラムで両派が分かれたのは632年の預言者ムハンマドの死に遡ります。ムハンマドの後継者の最高宗教指導者カリフ、この選出は血のつながりでは無く皆の合意、特に「スンナ(慣行)」を重視すべきとしたのがスンニ派です。一方、カリフはムハンマドの娘婿で従兄弟、血の繋がったアリーとその子孫から選ぶべきだ、「シーア・アリー(アリーに従え)」と考えた人たちがシーア派を構成したようです。従ってスンニ派とシーア派の相違は、本質的に預言者ムハンマドの後継者に対する考え方だけで、宗教教義上の相違があるわけではないのです。お祈りの作法や回数に少し違いがあるようですが、スンニ派であろうがシーア派であろうが、同じイスラム教を信奉していることに変わりがありません。おまけに後継者争いがあったのは1400年近く前の話です。これで現在も宗教上の理由でスンニ派とシーア派が流血の争い、ましてや死者を出すほどの抗争がおきるはずがありません。実際イラクでは、スンニ派もシーア派の人々もいますが互いに交流し結婚もしているようです。当然といえば当然です。

しかし反面スンニ派とされる勢力とシーア派勢力の争いがあるのも事実です。国家としてサウジとイランの争いがあります。この抗争は宗教ではなく、経済や国家の姿勢によるものでしょうが、有り体に言えば、これも欧米というか偽ユダヤの思惑で「創られた抗争」です。そして中東での抗争の実行犯がサウジなのです。サウジはスンニ派を名乗っています。しかしこれは大いに疑問があります。政教一致国サウジの国教はイスラム原理主義のワッハーブ派です。「預言者ムハンマドの時代に戻れ」と叫び、それ以外の一切を認めない過激で排他的な宗派です。排他的なワッハーブ派は、とてもではありませんが、後継者選びに皆の合意を大切にしたスンニ派には見えないのです。

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メキシコ便り(7): イタリア旅行記 Part 1

 実はpopoちゃん、過去生はきっとイタリア人だったに違いない!と思うほど大のイタリアファンでして。。。とにかくpopoちゃんがいいなって惹かれるものはほぼイタリアン。好きな食べ物も飲み物もイタリアン!でも、今まで一度も行ったことがなく。。。ついに憧れのイタリア旅行実現!(でも旦那様のお仕事の付き添いだったので。。。半分だけ旅行気分♪それでも十分十分満足♪)2月末、7日間、ほぼミラノ滞在で1日だけフィレンツェに足を伸ばしてきました。

 イタリアは3月4日に総選挙も終え、以前、しんしん丸さんが記事にしてくださった「五つ星運動」が政党単独トップという快挙を成しどけました。フルフォード氏いわく不正選挙なく国民の声がそのまま反映されたとのこと。イタリアに希望の光✨が差してきた!これからイタリアが抱えた移民問題、若者のイタリア離れ、EU離脱、ベーシックインカム導入など、どのように対処していくのか興味深いところです。先日、竹下先生がご紹介された3月8日の国家非常事態対策委員会でフルフォード氏はイタリアの五つ星運動と北部同盟が一緒に組めば過半数がとれ、そうなると双方EU離脱の方向なのでこれはかなりユーロ、ドル、円体制がゆらぐことになるだろう(5:25〜)と言っていましたね。いよいよ経済崩壊?!今後のイタリアの動きが気になります。

 ということで、イタリア旅行記・Part 1ではpopoちゃんがイタリア・ミラノの今を歩いてみて感じたこと書いてみました!

(popoちゃん)
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メキシコ便り(7): イタリア旅行記 Part 1


MILANO


朝8時頃、マルペンサ空港に到着。飛行機から降り冷たい朝の空気を頬に感じながら歩くなか、やはりミラノらしいスタイリッシュな広告(ポスター)が次から次へと登場!『きゃぁ〜!やっぱりイタリアかっこい〜い!』(ファッション大好きなpopoちゃんにはたまらない。。。ワクワク度全開💖)と横目でチラチラ広告を見ながらしばらく歩き、空港出るなり、すぐにタクシーへ。とっても人の良さそうな、感じのいい40代後半くらいのイタリア人男性ドライバー、アントニオさんが「ボン ジョールノ〜♪」(おはよう)と笑顔で車から出てきてお出迎え!ミラノまで約1時間弱の道のり、イタリア語訛りたっぷりの英語で楽しくお話ししてくれました♪ おすすめのショッピングストリート、おすすめのピザ屋さん、おすすめのワインなどなど。。。盛りだくさん!そしてあっという間にミラノ到着!結局、帰りもアントニオさんに空港まで送ってもらうことに。。。アントニオさんのお陰で気持ち良くミラノ滞在スタート🌟

pixabay[CC0]


宿泊先に荷物を置くなり、すぐにミラノの街をぷ〜らぷら。。。最高気温1度にしかも小雨。。。寒さが身に染みながらも素敵な街並みにため息つきながら歩き続けて感じたのは、まずホームレスの方々が多い?!最高気温1℃とか0℃、最低気温−6とか−8℃とか。。。で、そんな中、ホームレスの方々が道の端っこにワンコ連れで地べたに座っていたり、お金をくださいと近寄ってくる人もいたり、そして案外、若い人も居たりで、ちょっとビックリ!こちらの記事によると若者のイタリア離れが起きているとか。。。。

pixabay[CC0]


以下、記事の要約!

The Fondazione Migrantes Research Centreの調査によると25〜34歳の失業率は17%。2016年によりよい条件の仕事のためにイタリアを離れた18〜34歳は約5万人イタリアの若者は政府の汚職に失望してしまっているのとお給料が安いので、イタリアには希望が感じられず外国でお仕事を求めているとか。イタリアではお仕事を得てから最大30ヶ月働け、その後、会社が長期採用するかどうかを決めるらく、働き手が余っているイタリアではほとんどが長期採用にならず、会社はまた新しい人を採用するらしい。。。デイリー新聞La Repubblicaによると1月にパルマの北部の市で看護職の募集に5000人の応募があったとか。。。。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(48)子どもの自立

かんなままさんの執筆記事第48弾です。 
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(48)子どもの自立

自分から子どもが離れていこうとすると、親不孝者と罵るのはとんでもない話で、精神的に未成熟です。

子どもは親から離れていくものです。離れていく態度を示した時、祝福できないといけません。

またこどもをかばってはいけません。「あなたならできるから行ってきなさい。できるだけ羽ばたいて遠くに生きなさい」というのが、賢明な親のはずです。自分たちが重荷にならないように自分の事は自分でやり、子どもを遠くへ行かせようとするのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)


変わらない、娘の固い意思


ランドセルを背負って道端に座り込み、飽きずに生き物を眺めていた娘。「私はいつでも動物の味方」と言っていた娘が高校の時に選んだ進路は獣医師でした。本当にそれでいいのかを確かめるためにファームステイに行かせました。

冬休み中滞在して、牛、馬、ヤギのお世話をしながらオーナーに獣医の仕事について相談をしたところ、獣医学部の教授の所に連れて行ってくださって、いろいろ話を聞くことが出来ました。その結果「私は獣医になりたいのではなかった。もっと広く野生動物のために働きたい」という思いを強くして帰ってきました。

pixabay[CC0]


自分で野生動物保護の大学を探したようですが見当たりません。密かに海外の学校を視野に入れ、その大学に入学するための準備校を探して来ました。留学する話を聞いた時はびっくりしましたが、娘の意思は固く、応援することにしました。

今までの成績と高校の推薦状を持って面接に臨み、何を学びたいのかを力説して入学が許可されました。その学校はアメリカの有名大学の姉妹校で本校と同じように英語での授業があり、単位も活かされるとのこと。1年間そこで学び、アメリカの大学に編入する仕組みです。

意気揚々と入学しました。私も安心していたら2ヶ月ほどして学校から手紙が来ました。開けてみると「○○さんは、勉強についていけないのでこのままだと放校です」と書かれているではありませんか!びっくりして娘に電話してみると泣きながら「英語の宿題が多すぎて夜中まで終わらない。寝ないで勉強して学校に行くけど授業中眠くて、頭に入らない」と悪循環に陥っていました。

そう言えば、好きな教科は自ら勉強するけど嫌いな教科は睡魔が襲ってくる子でした。やる気だけでは通用しなかったようです。でも寝ないで勉強するのは問題です。「このままだったら病気になるよ。まず、寝なさい。今まで勉強してなかった分苦労するけど、あなたは理解力があるから大丈夫。自分のペースを戻したらついて行けます。ま、諦めて帰ってきてもいいけどね」と言いました。

しばらく連絡が途絶えて、学校からニュースが送られてきました。今年度の成績優秀者が表彰されたという記事が載っていました。なんとそこに娘が写っているのです!びっくりしました。小さい頃から培ってきたやる気の種が「嫌な事でも好きな目的のためなら進化する」という新種を生みだしたようです。

さて、いよいよアメリカの大学に行くという段階になって、又迷い始めました。動物保護に関しては何か違うのです。結局娘は独自でオーストラリアの大学を選びました。姉妹校でもないし、誰も行ったことのない大学なので学校の支援は限られていました。今までの単位も活かせません。又、オーストラリアはオーストラリアの高校やカレッジを卒業していないと大学に入れない事もわかってきました。

振出しに戻りましたが、彼女の意思は変わりません。単身カレッジに入学することになりました。成田で見送った時、寂しさと心配が溢れてきて涙が止まりませんでした。でも背中を押すしかありません。神様に祈りました。ありがたいことに娘はたくさんの友達に見送られて笑顔で出発しました。

pixabay[CC0]


まず、ぶつかったのは言葉の壁でした。みんなが普通に話す言葉についていけないのです。私も経験がありますが、次第に集中力がなくなって、笑顔だけが顔に張り付いて頭は思考停止です。でも、わからないのに一緒に笑っている自分も嫌になります。話せないと無能に見られるのが悔しくもあります。これがピークに達して笑えなくなってしまった娘。

弱音を吐かない娘が泣きながら電話してきました。毎日話を聞きました。「本当に辛いなら行こうか?」とさえ言いましたが「来て」と言わないのも知っていました。彼女なら乗り越えられる、だって自分で選んだ道だからと祈るような気持ちでした。

乗り切りました!半年で単位をクリアして、みごと第一志望の大学に入学することが出来ました。日本人が少ない環境だったので助かりました。心細いから日本人同士で集まり、外国に住んでいるのに日本語を話して独特の社会を作りがちなのです。


動物保護を目指して


さて、いよいよ彼女が目指した勉強が始まりました。オーストラリアは独特の生態系があります。独自の生物を保護するという点では先進的な取り組みや研究がなされています。見事なほど環境保護が社会のルールになっていました。娘は勉強が面白くて仕方がないようでした。世界中から来た友達を作り、英語も「あなたは日本語が話せるの?」と驚かれるほどに上達しました。

もともと生物は好きでしたが、数学、統計、物理などは嫌い。でもそれを勉強しなければ研究できません。直面して本気で勉強したら面白くなってきたようでした。結局優秀な成績で卒業しました。

このころから娘はオーストラリアに永住して動物保護の仕事をしたいと真剣に思い始めたようです。まずは次の段階のオナーズの資格を取り、様々なテストをクリアして永住権を獲得し、その上で奨学金をもらって修士号、博士号を取得することを決心しました。オーストラリアの奨学金は政府から学費と生活費がもらえます。もちろん返済の必要はありません。

さて、娘が選んだ研究は・・・ポッサムでした。昔からオーストラリアに住んでいた有袋類の小さな可愛いリスのような顔をした動物です。都市化した社会で高速道路が彼らの生活圏を分断して近親交配の危機、絶滅の危機にさらされていました。

ポッサム Wikimedia[CC BY]


娘の研究はポッサムが木から木へ渡り歩く習性を利用して高速道路にポッサムや小動物のための橋を作り、交配が自然な形で進むのかを検証するというものでした。国の予算でポッサムの橋を作ってもらわなければ始まらない研究です。まず計画して予算を取り、工事に掛かります。OKが出ました。でも政権が変わり国の方針が変わりました。動物保護に予算を取りすぎているとのことで、いつ工事が始まるのかわからなくなりました。

つづく

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら


【パブリック・ディスカッション】 ダイレクトデモクラシーで市民はここまで社会を動かせる!!

 ダイレクトデモクラシーの伝道師といわれているお二人、エノ・シュミット氏とブルーノ・カウフマン氏が来日されました。
 スイスがダイレクトデモクラシーの国であるということは、五つ星運動のリカルド・フラカーロ氏の話で知ってはいましたが、今回お二人の話をいろいろとうかがい、とても感嘆しました。
 世界にはダイレクトデモクラシーをすでに実施している国、今まさに取り入れようとしている国など、すでに多くの国がいろいろな試みで民主主義を先行させているのです。
 スイスをみてみると、スイス国民は10万人の署名を集めることで、憲法改正の国民投票を発議することができます。そして行政は国民が下した決定に従わなければならないので、制度上、民意を無視して政府が横暴な政策を推し進めることができません。一見、当たり前な民主主義の話のようですが、今の日本が直面しているのはまさにこの「民意を無視して政府が横暴な政策を推し進めている」ことだ!と思い知らされます。
 また、台湾が今や最先端の直接民主社会になっているという話は初耳で驚きました。台湾の総統が、世界最先端の直接民主法を導入して、あっと言う間に台湾は最先端の直接民主社会になったとのことです。今年の一月に直接民主条項の実施法ができて、すでに15ものイニシャチブ(発議)がレファレンダム(国民投票)にかけられたそうです。政治のトップがまともだと、まともな社会になるということがわかる心強い話です。

 シュミット氏は語ります。
「ダイレクトデモクラシーで投票するということは、白黒を決める闘いではありません。普通の人たちから生まれたアイデアを公衆の議論にして、新しい規則を憲法の中に盛り込み、社会に新しい意義をつくりだして皆で深めていくのが民主主義です。社会に属する人たちのアイデアで社会を発展させる、これがスイスの民主主義のプロセスです。政府じゃなく市民が本当に主権者なのです。」

 まさしく民主主義の姿です。日本が属国であろうとも、権力を私物化する政権がなかなか退陣しなくとも、そして国民が腐敗したメディアにいかに洗脳されていようとも、現時点を出発点として、ダイレクトデモクラシーへの道筋を開き、国民が日本丸を操舵する未来へと向かうことはできるはずです。もう現政権による改憲はありえないでしょうから、本来の、直接民主条項を憲法に反映させるような話をしてもらいたいものです。

 カウフマン氏は語ります。
「スイスやスウェーデンを参考にするのもよいですが、今年から国民投票が始まった台湾を見ていればおもしろいはずです。どう変わっていくのか!わかるからです。そして"どうしてできない?"を"どうやったらできるか!"に切り換えることです。サポートする人はいます。私たちもそうです。」

 イタリアにて五つ星運動が第1党となり、そしてこのタイミングでダイレクトデモクラシーの伝道師が来日されたのは、"国民が主権者"であることへの"目覚めの合図"ともおもわれます。
(しんしん丸)
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ダイレクトデモクラシーで市民はここまで社会を動かせる!!

エノ・シュミット氏



 ドイツ人のシュミット氏は、スイスに住み、国民投票のシステムを知るにつけ”ドイツは民主主義が無い国だ!”と実感します。国民投票で決められたことについて、自分たちでつくって決めたことだから"守る!"という意識の違いに気づきます。たとえば歩道を自転車で走ってはいけないと決められたことも、ドイツではそうした一方的に決められたことを守る人はいませんが、スイスでは自分たちでつくって決めたことだからとちゃんと守ります。
 そしてシュミット氏は、史上初となるベーシックインカムの国民投票を実現します。結果としてベーシックインカムの発議は通りませんでしたが、これをきっかけに世界的な議論が巻き起こり、各地で導入の機運が高まることとなり、 アーティストでもあるシュミット氏のつくったベーシックインカムを紹介するムービーは20か国、200万人に視聴されました。

「国民投票は、その議案について対話することが大切です。一方的な結果を与えられるだけでは意味がありません。自分で考えて、決断することが大事であり、結果としてその議案が通らなくても、ハッピールーザー(幸福な敗者)なのです」

ブルーノ・カウフマン氏



 スイス人のカウフマン氏はスイスを離れスウェーデンに住んでいます。スイスの国民投票は海外に暮らしていても投票ができます。海外から投票する人は70万人いるそうです。そうした中で、スウェーデンでは国民投票のシステムが無く、実情に沿っていない改変すべき法律等を変えたいと国民がおもっても、国民発議の場がないという実態を痛感します。そこでカウフマン氏は市議会議員となり、スウェーデンの人々にスイスのダイレクトデモクラシーを紹介ました。そしてついには、スウェーデンにおいて国民投票の道が開かれることとなったのです。
 そして現在、ダイレクトデモクラシーの伝道師として、ダイレクトデモクラシーを様々な国に紹介しています。今もダイレクトデモクラシーを紹介して20ヶ国を廻る200日のワールドツアーを行っている最中とのことです。世界のダイレクトデモクラシーの運動をつなぐグローバル・フォーラムも主催しています。

 「国民投票は、すぐに結果を出すということが目的ではありません。紆余曲折しながら少しずつでも正しい方向に進んでいるということが大切です。」

 「国のルールとは、国民がつくっていくものです。ダイレクトデモクラシーは、話し合いで解決していくという有効なツールであり、国民の願いを叶えるための国民参加のインフラです。もしこの国民主権が無いとしたならば、闘って勝ち取るべきものです。」

 今回、カウフマン氏が著し世界各国語に翻訳されている『現代のダイレクトデモクラシーへのグローバル・パスポート』の日本語版も完成しました。(手のひら大で50ページ)

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