注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
匿名
(前略)
5日、首相は6日保険収載され公費負担で対応すると発表しました。そうなれば多数のCOVID19を心配した患者が医療機関に来院することが想定されます。
(中略)
感染防御の備品は当院では3月末くらいまでは大丈夫ですが、もし疑い患者が多数受診されるとどうなるのかわかりません。(中略)… 患者数が激増することを考えると、検査を行う看護師、医師を含む全てが感染予防物品不足、感染リスクを含め不安を覚えています。PCR検査、簡易キットともに諸刃の剣であり、余剰のハードウェアを持つ公立病院や大学病院を除く民間病院は非常に厳しい対応を迫られる事になります。
余りにも安易に首相が民間機関での診療対応を話していることは問題です。現実を見据えた報道していただきたいと切に願います。
Vol.049 COVID19感染症 翻弄される地域中核病院
— 上 昌広 (@KamiMasahiro) March 12, 2020
大きな反響をいただきました。国内外のメディアから連絡があり、著者におつなぎしました。もちろん、許可をいただき。日本の異様なところは、このような現場の責任者の声が届かないこと。軋轢を恐れ匿名でないと発信できない https://t.co/QYER6ugb31
知人から 医師会からの通知
— 上 昌広 (@KamiMasahiro) March 12, 2020
「検査で陽性の方は、症状が軽微でも入院となり、概ね2週間の経過観察が必要となります」
という文章が目を引きます。要するに隔離ですが、症状が軽い人は自宅療養で経過観察を促している一方で、
検査で陽性と出てしまったら、軽症でも入院隔離という矛盾した方針。
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今のところ、致死率が低いと考えられているため警戒されにくく、インフルエンザ並だと勘違いして対策が後手に回り、感染拡大が止まりません。インフルエンザ並なのではなく、周到に計算された「生物兵器」だと認識する必要があるのです。
日本では、未だにPCR検査を他国並みにすべきか否かという低次元の議論が続いています。日本というのは何というかいろいろと、“面白い国だなぁ~”と思ってしまいます。「医療崩壊を起こさないように、PCR検査をいかに行えばよいか」を議論するのならいざ知らず、“たくさん検査すると、医療崩壊が起こる”などという何の根拠もない言説に多くの人が惑わされ、適切かつ迅速な対応がいつまでたっても出来ないでいます。
“続きはこちらから”の記事を、ぜひ引用元でご覧になって頂きたいのですが、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者を、その患者が重傷になるまで、基準を満たしていないという理由で検査できないのなら、現状がすでに潜在的な医療崩壊ではないでしょうか。後はそうした重症患者が病院に大量に救急搬送され、医療崩壊が可視化されるのを待つばかりの状況なのではないでしょうか。
冒頭の記事では、“感染防御の備品は当院では3月末くらいまでは大丈夫”と言っています。「新型コロナウイルス」はかなり高い知性を持っているようです。彼らは「感染防御の備品」が尽きた3月末あたりで、いっせいに表に出て来るかも知れません。