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18/10/15 フルフォード情報英語版:シオニストのサウード家の凋落、そしてロシアでのクーデター未遂の可能性

 本文中の「オイルダラーの巧みなごまかし」とは、アメリカがサウジアラビアから石油を買う際に代金を米国内の銀行口座に払い込んだはいいものの、サウジ勢に自由に引き出させなかったらしく、そういう形で貯め込んでいたのを押収したのじゃないでしょうか。最近のフルフォード氏のインタビューのどこかで解説されていた気がします(※「変化に備えろ」さんのどれかじゃないかと思います)。
 今調べたらこの記事が詳しいです。ようは米国で資産管理した方が安全だよと騙し込んで、サウジへ支払うべき石油代金から、まず米国が売りつける武器の代金を差っ引いて、残りをアメリカ財務省証券に変えさせて、アメリカの借金を極秘に下支えさせていたらしいです。ニクソン政権末期から今までずっと……お主も相変わらず悪よの、越後屋よ。

 あとショイグ防衛大臣については、もしプーチンさんに歯向かったのだとしたら、9月17日シリア上空で部下が15人もイスラエル軍に殺されたのに反撃を許されなかったことも原因になっているのでは、と個人的に感じました。あの当時、写真でも納得しかねる表情を浮かべてらしたので。
 このところ第三次世界大戦を勃発させようとイスラエルは捨て身の攻撃をしており、最終的には自国に隠し持っている核兵器を全てぶっぱなす計画(※サムソン・オプション)も前から抱いているそうなので大変厄介です。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シオニストのサウード家の凋落、そしてロシアでのクーデター未遂の可能性
投稿者:フルフォード

カショギ暗殺事件


サウード家に対する大きな動き、それから今週末にロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対して起こされていたかもしれないクーデター未遂でもって、世界の動向は急に佳境に突入した、とペンタゴン筋もCIA筋もFSB筋も言う。

まず、ワシントンポスト紙のコラムニストだったジャマル・カショギの暗殺(あるいは心理作戦として仕組まれた暗殺)は、ペンタゴンやCIA筋によるとシオニストで悪魔主義のサウード家をサウジアラビアや中東の石油の支配から取り除こうとする動きの一つだったそうだ。この作戦は破産国家アメリカを破綻させずに維持するための資金の強奪も目的としていた、と複数のCIA筋は言う。

こちらが同CIAによる状況のまとめだ:

「アメリカ財務省はサウジアラビアのオイルダラーの内、3~5兆ドルを保有している。(ニクソンが金【とドルの】交換を停止したのとほぼ同じ頃である)70年代にこのオイルダラーの巧みなごまかしが開始されて以来、【ずっと】蓄積されてきたものだ。この数兆【ドル】は没収されてしまい、【サウジアラビアに】返還されることはない。

サウジアラビア(サウード家)が所有するスイスのクレディ・スイスやUBS銀行に保管された何千トンもの金(きん)についても同様。そちらも没収済みだ。シオニストのハザールであるサウード家にとっては金銭的にゲームオーバーという訣だ。これは正に一巻の終わりだよ」

カショギの事件がアンドリュー・ブランソン“牧師”ことトルコのCIAのトップが同国の刑務所から解放されたのと時を同じくして起こったというのも偶然ではない。より長期的なシナリオとしては、トルコがサウジアラビアや湾岸諸国における以前の領地に対する支配権を取り戻す一方、イスラエルはトルコの保護下でユダヤ人自治区と化すのだ、と同筋たちは言う。

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

その前段階として、「サウジのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(MBS)は粛清される可能性がある。サウジアラビアは9.11文書が機密解除されたときに攻撃に曝されるイスラエルの予行演習【役】として、欧米からの制裁やボイコットに直面しているからだ」とペンタゴン筋が付け加えた。

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地球ニュース:レッド・ドラゴン大使再び その3

 昨日の続きです。レッド・ドラゴン大使とフルフォード氏の大局的に構えた姿勢と、米国から切々と訴えるルイーザさんの視点がズレてきます。そもそもの「働かない人」について描くイメージからして異なるのです。
 映像配信の宗教学講座でよく竹下氏がおっしゃっていますが、同じ言葉で指す内容が一人一人違うといいますか……もし新システムについて話し合うために世界中から結社だの諜報機関だのが集まるのであれば、まずは辞書を作って言葉を定義するところから始めないといけないんじゃないだろーかと心配になりました。
 秘教の専門用語どころか、日常用語レベルで既に齟齬が生じそうです。冒頭の「社会主義」という単語一つをとってもアメリカと其の他の世界では抱く印象が大分違います。そして左右体癖の皆さんになると、言葉一つ一つではなくその言われ方や雰囲気が重要になってくる訣で……もうね、取り敢えずはプーチンさん辺りの独裁でいーかもしんない(笑)。でもそうなると、今度はキリスト正教にどっぷりなんですよね、頭が痛い。
 フルフォード氏は青で、大使はピンクで、ルイーザさんは緑で、スティーブ氏は茶色で色分けします。
(Yutika)
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レッド・ドラゴン大使再び その3


新時代は誰もが生産性を求められるのか?




経済崩壊が間近に迫っており、新たな金融システムの導入が必要だという話をしておりました。

ルイーザさんは新しい仕組みについて不安だった点を指摘。「もし何か得たいなら、必ず参加して【働かないと】いけないのでしょうか? 社会主義とまで言いませんが、もっと平等主義のシステムです。遺伝子組み換えだのワクチンだの水道のフッ素だのケムトレイルだの、私たちはありとあらゆる毒を与えられて、病気を患っている人が沢山いる訣で。彼らは死ねとでも?」

ここでルイーザさんが「社会主義ではない」と断っているのは、アメリカでは社会主義がかなり警戒される思想だからです。なんでそこまで? と私が見ていて不思議に思うくらい、特に右派の保守層は徹底的に毛嫌いするのです。ただそういう発想が全くないと弱肉強食な世界になってしまうので、恵まれない人にも配慮する「平等主義」と言い換えています。

フルフォード氏:「いえそんなことは。私はベーシック・インカムには反対です。既存の福祉制度で賃貸料も食費も子どもの学費も賄えるからです。ただ働かない限りはハワイで休暇を過ごすなんてのは無理です。まだまだ改善の余地はありますが。

ただスターリンの中央指令【経済システム】が大失敗したのは、一日12時間働く人間が一日6時間働いた人間と同じ賃金だったせいであって、だったらなんで12時間働かなきゃいけないんだと。

とにかく良いアイデアは既にあるし、様々な分野で色々と試していけばいいのです。セーフティーネットはちゃんと用意していますし、例えば北欧だとか最良のものから学んでいけばいいのです。

誰一人として取りこぼされることなく、誰一人として飢え死にさせず、誰一人として病院代が支払えない事態になることをなくすべきです。それと同時に我々としては、ビールをかっくらっては何もしない寄生虫の量を最小限にしたいのです。彼らも何かさせるべきなのです」


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安倍パワハラ内閣、早くも防衛省が辺野古移設でムチャな法的措置を開始 〜 玉城知事「対話を求めつつも対抗措置を講じる」

 翁長前知事の遺志を受け、沖縄県は辺野古埋め立ての承認を「撤回」し、現在埋め立て工事は中断しています。
 防衛省は17日、行政不服審査に基づき、国土交通大臣に対して「撤回」の効力を一時的に停止する申し立てと「撤回」の取り消しを求める審査請求を行いました。玉城沖縄県知事と安倍総理、菅官房長官との直接会談からわずか5日後の暴挙です。
 ギョッとするのは行政不服審査法が出てきたことです。これはそもそも「公権力の不当な処分から国民を救済するための法」であって行政庁は救済の対象になり得ないものを理屈もヘチマもなく強引に振りかざしてきました。翁長知事時代にも同じ手を使って承認取り消しの執行停止を申し立てています。今回も防衛省は、執行停止が認められれば、すぐにでも工事を再開するとしています。
日米地位協定でお馴染みの前泊教授は「安倍政権はパワハラ内閣。全国のみなさんが見ている前では非常にソフトに語り、見えないところでは非常に強権的な政治を行う」と今回の法的措置を想定内のスケジュールだと見ています。法治国家とは言えない国、日本。
 玉城知事は、このような法的措置を「改めて示された沖縄県の民意を踏みにじるもので到底認められるものではない」「内閣内部の自作自演だ」と厳しく非難し、パワハラに屈せず対抗措置をとる強い姿勢です。
 深く同意したのは最後のツイートでした。メディアの「今回の法的措置に対する沖縄県民の反発は必至だ」という論調は、あたかもこの暴挙が沖縄だけに向けられたものであるかの印象を生みます。そうではない、この安倍政権の狂気は日本全体に向けられているということを伝えてこそのメディアではないか。本土の行く末を示すのが沖縄です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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防衛省 普天間基地の辺野古移設で法的措置
引用元)
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、沖縄県が埋め立ての承認を撤回したことを受けて、防衛省は工事の再開を目指し、行政不服審査法に基づいて、埋め立ての法律を所管する国土交通大臣に撤回の効力を一時的に停止する執行停止の申し立てを行うとともに、撤回の取り消しを求める審査請求を行いました
(中略)
防衛省の法的対抗措置とは
今回の防衛省の対抗措置は、埋め立て承認の根拠となる公有水面埋立法を所管する国土交通大臣に対し、行政不服審査法に基づいて申し立てたものです。

行政不服審査法は、国や自治体の、違法、または不当な処分に関して国民が迅速な手続きのもとで不服申し立てを行うことができます
(中略)
沖縄県玉城知事「民意を踏みにじるもの
沖縄県の玉城知事は、県庁で記者団に対し「安倍総理や菅官房長官と直接、対話による解決を求めたそのわずか5日後に対抗措置を講じた国の姿勢は、県知事選挙で改めて示された民意を踏みにじるもので、到底認められるものではない」などと述べ、厳しく批判しました

そのうえで玉城知事は、今後も政府との対話を求めるとしながらも「執行停止決定がなされれば、内閣の内部における自作自演の極めて不当な決定と言わざるをえない。沖縄防衛局長の主張や執行停止の決定の内容を精査し状況を勘案しながら対応を検討していく」と述べ、執行停止の申し立てが認められた場合は、対抗措置を検討していく考えを示しました。
(以下略)
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<社説>国が撤回停止請求 民主主義蹂躙する暴挙だ
引用元)
(前略)
(中略)県内移設に反対する県民の意志が明確に示された中で、埋め立てを強行することは民主主義を踏みにじる暴挙としか言いようがない。
 そもそも、行政不服審査法は、行政庁の違法・不当な処分などに関し国民の権利利益の救済を図ることなどを目的としている。本来、行政庁である政府は、同法による救済の対象にはなり得ない
 にもかかわらず、県が埋め立て承認を取り消した15年には、沖縄防衛局長が自らを「私人」と主張して承認取り消しの執行停止を申し立てた。国交相はこれを認めている。一般国民のために作られた制度を、政府が「私人」と強弁して乱用するのは詐欺にも等しい行為だ
(中略)
 「国民の皆さまは、新基地反対の圧倒的な民意が示されたにもかかわらず、民意に対する現政権の向き合い方があまりにも強権的であるという現実をあるがままに見てほしい」と玉城知事は訴えた
 沖縄との対話の道を一方的に閉ざし、問答無用で新基地建設に突き進む。地方の民意を蹂躙(じゅうりん)する安倍政権の態度は全国民にとって脅威となり得る。沖縄だけの問題ではない

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地球ニュース:レッド・ドラゴン大使再び その2

 昨日の続きです。金魚さんレポートにレッドドラゴン大使が2年ぶりに戻られました。
 昨日は、レッド・ドラゴン大使のボスがホワイト・ドラゴンのフルフォード氏と中国での会談を申し込んでいるという動きと、ホワイト・ドラゴン側はついに地球再生のための巨額資金集めにメドがつきそうだという目出度いお報せが出ました(※現金化まであと一歩という意味で、現時点では金塊史シリーズでよく出てくる債券の状態です)。
 そして今回は「ちょっと言ってるイミわかんない」的秘教の数学です。興味ある方はどうぞ。フルフォード氏は青で、大使はピンクで、ルイーザさんは緑で、スティーブ氏は茶色で色分けします。

 ここにきて、フルフォード氏が何度も既存の(良い)ものまで壊すつもりはないとか、普通のお商売には迷惑かけないとか、何故かくどいほど念押ししています。誰かに批判されたのでしょうかね、私は金融リセット&ジュビリーで一般市民まで大損害やったら続かんわと当然のごとく思っていたのですが。
 いやだって、インドの高額紙幣廃止で自殺者まで出たじゃないですか。混乱はあの比じゃありませんよ。
(Yutika)
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レッド・ドラゴン大使再び その2


555の暗号



ルイーザさんも、金魚さんレポートが始まった当初(※その頃は大使が金魚さんに時々出演していたのです)、大使が「返金と降伏」について法王や世界の指導層に直接メッセージを発信していたと指摘。当時人々は気が付かなかったものの、その多くは様々な相手に向けて暗号化されていたそうです。

大使によると、最初(なんの最初かはっきりしませんが、多分金魚さんレポートの始まった頃)クリスマスと新年のスピーチを大使がした際に、公表よりも一日前の録音だったそうですが、翌日に法王は自身のスピーチで大使が言ったこと全てを真似したそうです。

大使:「しかも彼が選ばれた際、バチカンを見ていると稲妻で555の数字が現れました」
……どこに? しかも稲妻は現法王の選出じゃなくて、ベネディクト16世の生前退位のときでは。



「それが新たな時代の幕開けだったのです。フルフォード氏はご存知か分りませんが、これ(555)はファミリーの暗号で、これが旧体制から引き継ぐものです」……「もの」が何を指すのか意味不明ですが、しるしってことですかね? つまり新法王の選出で、新時代の幕開けという意味ですか?

フルフォード氏:「よく現れてきて私が馴染みがあるのは5558という暗号です。」

大使の返答がまたもごもご。ファミリーによると303という数字が555になり、IOU(私は貴方に借りがある――つまり借用証書のこと)となるのだとか云々。ようするに、カバールはファミリーに借金を返せよ、分かったな? というメッセージがバチカンに突き付けられた模様です。で、ファミリーは世界のために資金を使いたいそうです。……いやまぁそれはえーけど、その数字なんすか?

11分でルイーザさんの采配により、冒頭にちらっと東京の街頭から登場したスティーブが屋内からやっとこさ再登場。555だの5558だのって何よソレ、とずばっと質問されています。やっと普通の感性の方が出た(感涙)。


スティーブ氏から名指しで先に質問を振られたフルフォード氏:これ【5558】は鍵となる【=重要な】時に現れる秘教的な数字です。それ以上は踏み込みたくありません。口頭で説明できるものではないのです。ただ、一定の時に一定の数字が現れて、我々が現実という形で体験している何らかの展開していく複雑な数式のどの辺りに我々がいるのかを示しているのです」

スティーブ氏:「【時代の】サイクルとも関係しています?」

フルフォード氏:「ええ。それはカスプ・イベントと彼らが呼んでいるものに関係しています。フラクタル・フェーズ・チェンジと呼ばれます」

……あ、はい。口頭では説明無理なのは理解しました。カスプ、ようするに時代の先端とか、時代の変わり目を示す出来事で数字が現れるのでしょうか。フラクタル(多面体)の相変移とやらは次元のことなのか、なんかデカイことがビッグバン的に起こるのか、イメージ的に超なんとなくしか分りまへん。「彼ら」はどこの秘教のお方で?

フルフォード氏:「我々が理解できる例としては、精子が卵にぶつかって、新たな人間へと壮大な拡張を遂げていく瞬間がありますよね。それに類似のことが地球という惑星に起こったと。私が言えるのはここまでです」
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝16 ― 「聖杯」を所持する者

 無数の人々が関与し歴史は生みだされます。人々の様々な思惑や感情などがいわば一つ一つの糸となり、それが複雑に絡み合って、現象としての歴史が紡ぎ出されるのです。従って一つの歴史にも様々な側面があります。
 ただし、そうやって紡ぎ出された歴史にも、その現象化した地下の部分には心棒というか核となる水脈的なものがあり、それが中心となって歴史は紡ぎ出されているでしょう。歴史を理解するには、何が核となる地下水脈かを把握するのが大事なわけです。
 現代において、超大国として地上世界の歴史を動かしてきたアメリカ、その意味でアメリカの建国は現代地球史において非常に大きな出来事です。そしてアメリカの成り立ちを見ていく上でどうしても外せない、いわば核の地下水脈が、テンプル騎士団であり、フリーメーソンです。
 端的には、フリーメーソンによって作りあげられた新国家、それがアメリカなのです。テンプル騎士団にフリーメーソンはそれ単独が巨大なテーマで、近現代編で詳細を見ていく余裕はないのですが、必要なので概略を追っていきます。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝16 ― 「聖杯」を所持する者

テンプル騎士団逮捕嫌疑の是非 ~善悪相対的二元論見地の危険


テンプル騎士団を処刑するフィリップ4世
Wikimedia Commons [Public Domain]

1307年10月13日金曜日、突如フランス全土で行われたテンプル騎士団の逮捕、命じた主体はフランス王フィリップ4世とされ、テンプル騎士団への嫌疑はキリスト教異端および悪魔崇拝でした。

現在において、このテンプル騎士団逮捕は、フランス王フィリップ4世によって被せられた一方的な「濡れ衣」だとの評価がほとんどの多数となっています。
莫大な財力と強大な権力を誇っていたテンプル騎士団から借金を背負っていたフィリップ4世が、“嫉妬”と“強欲”からテンプル騎士団の財力と権力を強奪するためにありもしない「濡れ衣」を被せ、拷問によって虚偽事実を「でっち上げた」との評価です。

この文脈ならば、「濡れ衣」を被せられた側のテンプル騎士団は、一方的に“善”で悲劇の存在、逆にフィリップ4世は一方的に“悪”ということになります。
しかし、実際には、テンプル騎士団の宗教はグノーシスであり、カバラなのであって、嫌疑の“異端”は当たっています。ただし“異端”が“悪”なのかと言えば全くそうではないでしょう。

カソリック教会の立場からすれば「異端=悪」ですが、そもそも実のところ、原初のイエス・キリストの教えからは、カソリック教会の教義の方が“異端”なのであって、テンプル騎士団の宗教の方がイエス・キリストの教えを引き継いだものなのです。

カソリック教会は、自分たちの絶対的権威と命脈を守るため、その脅威となる存在を「異端=悪」としていたのに過ぎないのです。普遍的な意味で「異端=悪」ではないのです。

問題は悪魔崇拝の方です。こちらの方は異端とは質が全く異なり、明らかな悪です。そしてテンプル騎士団員で明らかに悪魔崇拝であったであろうコロンブスを見れば分かるように、テンプル騎士団が相当程度、悪魔崇拝に染まっていたのも間違いない事実でしょう。

フリーメーソンの儀式でのバフォメット
Wikimedia Commons [Public Domain]

つまり、テンプル騎士団への嫌疑は「濡れ衣」でも何でもない事実なのであって、テンプル騎士団は一方的に“善”で、フィリップ4世が一方的に“悪”との文脈は事実と反しているのです。

それでは逆にフィリップ4世が“善”で“白”だったか?というと、これは全く別になります。事実検証なしでの判断はできないのです。

この世界は、片一方が悪ならばもう一方は善であるとの見方でほとんど事柄が判断されています。しかし、このような悪対善などの単純で相対的二元論では、この世界は成り立ってはいないのです。この世界に跋扈しています二元論的な見方は現実を見誤らせまるのです。

留意すべきは、事実と反するにも関わらず、テンプル騎士団が“善”且つ悲劇のヒーロー的物語の文脈で評価される点です。これは、テンプル騎士団の末裔たちが“神話”を創設して世界に広められる地位に現在まであり続けてきたことを意味するでしょう。支配される側ではこうはいきません。

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