
自分に酔っているわけではないので、決してナルシシズムでそんなことを言っているのではありません(笑)
私は私でよかったなと、心からそう思うのです。
もちろん、昔からそうだったわけではありません。
記憶にある限り、少なくとも小学校の低学年頃には、私は私のことが嫌いでした。
子供の頃の私は、楽しそうに遊び回る他の子供達の姿を沈んだ気分で見つめていました。
「どうして私は私なんだろう?」
「あの子たちは、なんであんなに楽しそうにしていられるんだろう?」
「私もあの子だったらよかったのに。」
私という身体の中から、世界を見つめている自分という意識。それを不可思議に感じると同時に、嫌で嫌で仕方ありませんでした。自分が自分ではないような、また常に自分ではない誰かになりたいと思っていました。
周りの人がどう感じているか、自分に対してどういう印象や感情を抱いているか、瞬間的に掴んでいましたし、それにより人知れず、傷ついてもいました。親や周りの人たちの態度や思いに、内心いつも翻弄されていました。
私のような人間は心理学において、近年、HSPというタイプに分類されるようです。
HSPの特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」
■ D:Depth of Processing/深く処理をする
■ O:Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい
■ S:Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する
HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあります。
HSPの人は全人口の15%〜20%と言われますが、日本人の民族性としてはもっと多いようにも感じます。
刺激に対する感受性には、人それぞればらつきがありますし、明らかな虐待やいじめを受けていなかったとしても、非常に多くの人が、大なり小なり、心に歪みや傷を抱えて大人になっています。
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