愛をこめた、市長への資料
『
将来の○○市は確実に人口が減り、高齢化社会を迎えます。それを支えるのは今の子ども達です。子ども達の育ちが○○市の将来を左右するといっても過言ではありません。
まさに子どもは○○の宝です。
でも、現実は宝と言いながら
経済成長を目指す大人中心の価値観の中で子どもの育つ環境が顧みられなくなってしまいました。
子育ての伝承が途絶え、少子化と同時に子育ての孤立無援化が進み、産後鬱や虐待件数が増え続けています。又、目に見える問題は起きていなくても
子育てに困難を感じている親が増え続けています。
子どもの姿も変わってきました。その
子ども達が問題を抱えたまま成長して、小中学校で深刻な問題となり、いじめや不登校も増え、特別支援学級も増加しています。体力も1985年をピークに落ち続けています。
おとなしくさせるためのメディア漬けが子どもの成長に深刻な影響を与えています。
もはや
子育て力の低下、子どもの成長に関する様々な問題は個人レベルでの努力ではどうにもできないところに来ています。
今こそ、
子どもの育つ環境を見直して社会全体で「親育ち、子育ち、関係育ち」を積極的に支援しなければいけない時代になってきました。
どんなに
時代が変わっても子どもの育つ過程は変わりません。乳幼児期に欠かせないのは親との基本的信頼関係と愛着形成です。そして
昔から子ども達は自然の中で群れて遊びながら成長してきました。四季折々の自然、葉っぱや水、動植物たちとの触れ合いが子どもの五感を育て、成長を後押ししてくれました。
デンマークのオーフス大学の研究で「子ども時代に緑の少ない場所で育った子どもは精神疾患のリスクが55%も高い」と報告されました。
今やどこを見回しても子どもの遊ぶ姿がありません。遊ぶ場所が団塊の世代時代の100分の1に激減して、代わりにゲームが与えられました。密室で子ども達がどんな遊びをしているのか気づいている大人も少ないです。(親のせいではありません)
これは危機的状況です。
私たち子育て支援者は
子どもの姿の異変を感じ、すぐに対策を取らないと間に合わないと思っています。
さて、○○市では何ができるのか?
国も同じ危機感を持ち、産前産後から18歳までの切れ目のない支援の必要性を感じて各市町村に子育て世代包括支援センターを設置することが義務づけられました。又、
同時に我が町の子育て広場の老朽化の問題も出てきました。
子育て広場の建物は50年以上たっていますが、そこには
安心して遊べる庭と四季折々の自然があり、子ども達がどんなに暑くても寒くても外に出たがり、しっかり遊んで帰ります。
全国的に子どもの外遊びが見直されてきていますが、
この貴重な外遊びができる広場が激減しています。全国からの視察も多く、みんなからうらやましがられています。もう
この環境はお金を出しても作れないからです。
〇〇市会議員も任期最後の一般質問で、庭のある子育て広場がいかに子育て中の親子に必要かを話されました。私たちもこの
包括支援センターを作る、子育て広場を移転するというタイミングで「子どもの育ち」に主眼を置き「どんな環境を作ってあげなければいけないか?」を提言したいと思います。そして、○○市の未来を担う
子ども達の健やかな成長のために役に立ちたいと思っています。
●どんなことができるのか夢を描いてみました。
想像してみてください。
○○公園の中に子育て世代包括支援センターと子育て広場があったら?
まず
妊娠したら母子手帳交付です。
センターに手帳を受け取りに行ったら自然の中でたくさんの親子連れが楽しそうに遊んでいます。その情景を見るだけで
将来の自分の姿を思い重ねて自然に子育ての概念が作られます。
そこの一室で
マタニティセミナーが開催されます。
子育て広場に遊びに来ている親子と交流することでお産の体験、産後の生活について生の声を聞けます。
実際に赤ちゃんを抱っこさせてもらえます。この記憶は鮮明に残ります。ここでも
子育ての概念が作られます。先輩ママにとっても自分のお産や子育てを振り返り、自分の子育てが認められたような気がします。
子育て座談会の「赤ちゃんサロン」も、妊婦さんとそこに遊びに来ている親子連れが
一緒に参加して子育てのあれこれを実際に聞くことができます。
孤立無援は産直後から始まるので
産前からの切れ目のない支援が必要です。
特に母乳は産後2週間の指導で決まると言われているほど大事な時期です。退院後すぐに
助産師による産前産後の訪問型母乳育児支援が始まり、全体的な産後ケアも同じ助産師が行います。
子育てに疲れていたらセンター内にデイケアもあり、ゆっくり休むことができます。その際、
必要であれば赤ちゃんの一時預かり、ファミリーサポートの預かり支援も同じ場所でできます。なじみの場所で
顔見知りの支援者がいるところなので親子ともに安心です。
特に第2子以降の出産は上の子の預かり支援が不可欠です。支援者もその状況がわかっていて説明しなくても信頼関係が築かれています。
また、
日常の広場ではたくさんの親子がいて仲間づくり、情報、学習の機会があり、子ども達も様々な人の中で育ち合いをします。
そこにいる
スタッフの質はとても重要です。
お母さんの関係をつなぎ、寄り添えるスタッフです。
継続的な人材育成も大切なことです。
又、
スタッフと信頼関係ができると親からの相談が増えます。
親子の様子を継続的に観察できます。関係機関との連携もあり、必要を感じたらつなぐこともできます。身近な
ストレスが解消されることで孤立化、産後鬱、虐待の予防になり、数値で表されませんが
その効果ははかり知れないものになります。
子どもは外遊びが大好きです。
エネルギーを持て余した子どもが外で遊び、自分の5感を育て、情緒も安定します。
メディア漬けで子どもの成長が阻害されることを防ぎます。赤ちゃんがいるお母さん方は
室内で赤ちゃんを預かってもらい、上の子を外で思いっきり遊ばせたいと思っています。そうすることで
家に帰ってもご機嫌で、よく食べ、ぐっすり寝て健全な成長につながります。
親子のストレスが激減します。
公園では幼稚園、小学校の放課後も日常的に自由に遊べる場も提供します。
そして
全員に親育ちセミナーを受ける機会が与えられて積極的な親育ち支援をします。その際セミナーを受講したり、子育て広場に遊びに
来たら特典がもらえる「子育てポイントカード」を作り、参加していない孤立した親子も把握できるようにします。家で子育てしているママのための子育て応援ポイントも付けます。
このように
産前産後の親育ち子育ち支援をワンストップで行えるようにします。そして
その支援をコーディネートする人がキーマンであり重要です。
諸外国では子育て支援をする人の質がとても重要だと言われています。
子どもの育ちを知り、現状を理解してどんな親でも受け入れられる人でなければいけません。そこに
どんな人がいてどんな見守りをしてどんな声掛けをするかが大きく影響するからです。
実際、
お母さんたちは何を具体的に相談していいのか?どこに行ったらいいのか?知りません。子育ては個人的な問題なので
自分がすべてをしなければならないと思わされています。
子育ては一人でできるものではありません。「そこに行けば何とかなる!」という場所があれば、経験はなくても子育てを乗り切ることができます。そして
一緒に学びあい育ちあう仲間ができます。又、
産後鬱、虐待、発達支援などの心配があればすぐに関係機関、産科医、小児科医と連携して支援します。
今や個別の機関がバラバラに支援していても追いつきません。実際、
支援センター、子育て広場が市内に4か所あるのですが、それを
利用している人は全体の3割くらいです。
必ず訪れるという人の流れを作るのは大切なことです。館だけ作っても
当事者に支援が届かなければ絵に描いた餅です。
基本理念は子どもの権利条約です。
子どもが主役。すべては子どもの幸せのために!子どものための
施策、施設を作るときは子どもの最善の利益を考えて作るという理念です。子どもは発言できないので
子どもの立場に立ったアドボガシーが必要です。
※今後、子育ての現状を理解して何を支援すべきか?何ができるか?を行政と子育て支援者、当事者が一緒に協議する体制を作る。すべては子どもの幸せのため。住んでいる人が幸せになる街になるように!』
という資料を事前に渡しました。他に
子育ての現状と課題は資料を添えて作り、発達支援に関しては
他市の先進的な取り組みも報告しました。
これを
読んだ市長は早速、副市長、担当部長、子育て支援課長、母子健康課長を引き連れて私たちの広場を見に来てくれました。
当日は60名の来場者があり、子ども達が楽しそうに遊んでいました。
庭や森も実際に見て回られました。
「気持ちが変わった」と告げて帰られました。
さて、
今回の子育て隊の話し合いにはママ達もたくさん参加しました。子どもがいるので無理をしなくていいよと言ったのですが「こんなに
たくさんの方が自分たちの子育てを本気で支援しようと頑張ってくださっている姿を見るだけで勇気が出ます。話の内容が深くてこの場にいるだけで学べます」と言ってくれました。
きっとこのママ達が次の世代の支援者になってくれるのでは?と思いました。
懇談会の当日、みんなが気持ちを一つにして話しました。市長からもいろいろ質問が出ました。「これからもこんな会を続けて一緒に考えていきましょう」ということで閉会になりました。
その後、どうなるのかわかりません。でも
当日参加したママから
「みんなと情報を共有しながら考える中で子育て環境は与えられるのではなく変えられるということを知りました。自分が子育てに専念している間もたくさんの方が支援してくださっている事がわかって感謝しかありません。ワンオペ育児中の私ですが手は足りなくても皆さんから知恵をいただき、心が安心感で満タンになり寂しい子育てにならずに済んでいます。この町に住むすべてのママが、子育てという長距離ドライブを安心してスタートでき、道に迷った時は道案内をしてもらったり一休みできたり、心の給油やメンテナンスができるような子育てのサービスエリアができたらいいなと思いました」
というメールをもらいました。
きっと
みんなで作り上げる過程そのものに意味があるのだと思いました。
Writer
かんなまま
男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。
趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら
ベネズエラから産出される石油は非常に粘りが強く、テキサス州にあるコーク兄弟の巨大石油精錬施設で加工されるようです。チャベス大統領は、“本当に頭の良い男で、コーク兄弟はその石油を必要としていることをよく知っていた。そして…若干の割増料金を課した”というのです。利潤が減ったコーク兄弟は腹を立て、カナダからエクソン・パイプラインを建設して粘度の強い石油を運んでくるか、ベネズエラの政権を自分たちの都合の良い政権に入れ替えるしかなかったということです。
カナダの方は、水源地帯への汚染の心配から住民が反対していることもあって、未だにパイプラインを完成させることができないとのことです。そうなると、ベネズエラのマドゥロ政権を転覆して傀儡政権にすげ替えるしかないわけです。
マスコミに載らない海外記事さんには、グレッグ・パラスト氏の記事が出ています。その記事には、極めて貴重な3枚の写真があります。1枚目は、フアン・グアイド氏と妻の写真です。日焼けはしていますが白人です。 2枚目は、グアイド氏を支持する議員たちの集合写真。全員が白人です。 3枚目はマドゥロ大統領を支持する議員たちの写真です。ほぼ全員の肌の色が黒いことがわかります。グアイド氏支持の議員は3分の1、マドゥロ大統領支持の議員は3分の2です。
要するに、アメリカが支持するグアイド氏側が選挙を行ったとしても、圧倒的多数(3分の2)はマドゥロ大統領支持であり、勝ち目がないのです。なので、大統領選に立候補したことすらないグアイド氏を、アメリカは一方的に大統領であると宣言するよりなかったのです。これがいかに違法であるかは、常識をわきまえた人なら明らかでしょう。
今回取り上げた一連のツイートは、ほんの一部だけです。引用元で全てのツイートをご覧になることを勧めます。ベネズエラの真実は、決して大手メディアでは報じられることがありません。