2017年10月13日 の記事

[創造デザイン学会]クレムリンが、シリアでの米のテロ支援に厳しい警告を突きつける 〜良識とはかけ離れている米軍良識派〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 先の記事は、この記事の前振りだと考えていただいて結構です。クレムリンが、ワシントンに公的警告を突きつけているという内容です。シリアにおけるアメリカの余りにもふざけた行為に対して、ロシアが警告を発しています。ロシア防衛省の公的な立場でコナシェンコフ報道官は、「シリアのロシア武装隊は…すべてのこのような“ランダムな出来事”を、完全に破壊する用意がある」と発言しました。
 記事では、米軍のテロリスト支援にトランプ大統領は関わっていないのではないかとしていますが、現在のトランプ政権は軍事政権で、こうした事柄はマティス米国防長官が支配していると思われます。
 クルド人を独立させて中東を再編する計画は、ずいぶん以前から考えられており、マティス長官はこの案の支持者ではないかと思います。
 トランプ政権の軍関係者は、人間的にも政治的にも非常に幼い連中だと私は見ています。フルフォード氏によると、軍の上層部で、ロシア、中国、アメリカは第三次大戦を起こさないことで合意しているとの事ですが、米軍がロシア・中国を敵国だと認識しており、アメリカの国益のためには現地住民を虐殺することなど平気であるのは、彼らの言動を見れば明らかです。
 このような連中が米軍の良識派と呼ばれているわけで、彼らの良識というのは、本来の意味での良識とは、かけ離れているのがわかります。しかし、ハザール・マフィアとの対峙という観点からは、評価すべき点があります。以前のオバマ政権よりも、現在のトランプ政権の方が随分とましだということは言えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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クレムリンが、シリアでの米のテロ支援に厳しい警告を突きつける
転載元)
(前略) 

Gilbert Doctorow
October 9, 2017, Information Clearing House


 
時々、クレムリンは、Dmitry Kiselyov の日曜夜 ウィークリー総括ニュース TV(国営 Rossiya-1)を利用して、ワシントンに対する、外交なしの、ズバリとした公的警告を突きつけることがある。

(中略)

最後の非難が、いま再び、キセリョフの昨日の番組に現れた。(中略)… アメリカは密かにテロリストを助けている:――武器を支給し、動きやすくしてやり、敵の攻撃を逃れさせ、空中偵察の情報を与え、シリア政府軍が活動している場所の地図、ロシア分遣隊の場所さえ教えている。
 
事態は、イスラム国の軍事能力でなく、シリアをテロリストから解放するのを妨害する、アメリカの援助の問題になってしまった。
 
これは彼自身の考えでなく、ロシア防衛省の公的な立場で、今週、Igor Konashenkov 報道官から伝えられた。
 
キセリョフは続けて言った:――
 
アメリカはすべてを否定している。しかしロシア連邦防衛省は、彼らの言葉を信ぜず、事実に依拠して行動する。先週も、パルミラとデルエゾルを結ぶ道路の一部が、狂信的軍団に占領された。
 
これは、デルエゾルから、シリアのテロ残党軍と戦うシリア軍を送るための、動脈だった。事実上これは背後攻撃だ。これはアメリカによって計画され、可能にされたものだ。
 
これと並行して、9月 28 日には、約 300 名のテロリストの大集団が、ヨルダンとの国境 Et Tanf の米軍基地領域から出動している。この領域には、何万という避難民がいるのだ。
 
キセリョフによれば、アメリカは、避難民キャンプを切り離し、国連や他の人道救援隊を入れず、彼らが支援しているイスラム国が、このキャンプを隠れ家、人間の盾として使えるようにしているのだ。
 
次にコナシェンコフ報道官からの、直接の警告が伝えられた:――もしアメリカ軍が、彼らの援助するテロリスト遊撃隊によるこうした攻撃を、“予期できないランダムな出来事”だと言うのなら、シリアのロシア武装隊は、シリア支配地域に向けられた、すべてのこのような“ランダムな出来事”を、完全に破壊する用意がある。
 
キセリョフは、どうしてこういうことが起こるのか、トランプがこれを決めたのだろうか、と問うた。
 
この質問は修辞疑問だ。トランプは関係ない。これは“驚くべき”ことかもしれないが、トランプはそこには加わっていないと思われる。それよりも、彼がずさんな管理と呼ぶものが原因で、軍隊が政治的コントロールから暴走し、シリアという領域で、“彼らは全く勝手にうろつき回り”、テロリスト集団と“いちゃついている”ということであろう。

(中略)

コナシェンコフは、シリアのヨルダン国境に近い米支配下領域を、長さ 100 キロの“ブラックホール”に例えた。このブラックホールから、嗅ぎタバコ入れから逃げ出す悪魔のように、テロリストたちが、シリア軍と平和な市民たちを攻撃しに現れてくる。

(中略)
 
モスクワ・エネルギー・フォーラムでの、質問に答えるプーチンの様子が、我々に見せつけられる。
 
プーチンはこう言っている:――
 
結局、我々すべて[おそらくアメリカも含めて]は、シリアとこの領域を、テロリストから確保することに共通の利害をもっていて、それが共同活動のために、我々を結合させるでしょう。
 
しかし一方において、我々は、過去一週間のロシア空軍の、シリアにおける活動の結果のビデオを見せてもらうことになる。
 
そこに含まれているのは、シリアを基地とするロシア機の 400 回以上の出撃と、SU134機 と 135機がロシア領から到着する様子であり、これらは、1 ダースかそれ以上のテロリストのリーダーをと、50 名の兵員を殺してから帰ったものだった。
 
ロシアの空爆は、テロリストの 1,000 トンにもなる武器の、地下の隠し場を破壊した。また、地中海の潜水艦から発射された Karibr 巡航ミサイルによる攻撃は、イスラム国の指令 施設や車両、また武器の貯えを破壊した。これによって、シリア軍が進軍して Meyadin の 町を解放することが可能になった。
 
点と点はまだ全部つながっていない。しかしロシアの脅威は明らかで、彼らは空軍力を用いて、ヨルダン国境付近の地上米軍を含む、彼らの完全勝利の邪魔をするすべての戦力を、殲滅しようとしている。
 
昨夜の同じニュース総括には、また、直接的ではないが、シリアでの来たるロシアの勝利に関係する、別の部分が含まれていた。これはサウジアラビア国王が、この週に、90年以上 のロシアとの外交関係で、国家として初めてのロシア訪問を行ったことである。これは単純な出来事ではない。
 
Salman bin Abdulaziz Al Saud には、ビジネス・リーダーや大臣や長老軍人を含めて、随行員が 1,000 人いた。彼らは、好みのカーペットや他の生活必需品を含めて、100トンのカバンを持参したと言われる。
 
この訪問のすべてのあり様は絶対必要な物だった――両国の産業計画への数十億ドルの合同投資のための、契約の署名や親書、ロシアの液化天然ガスのサウジによる買い付けの可能性、最新のロシアの S‐400 対空防衛システムを含む、数十億ドルの軍事装備の獲得、等々。
 
プーチンは、これも先週行われたモスクワ・エネルギー・フォーラムの司会者に、何も永遠なものはない、アメリカのサウジとの絆でさえそうだ、と言った。
 
キセリョフは、この訪問を、この地域全般におけるロシア外交のコンテクストの中に置いた。彼によれば、プーチンは、近東の平和的調和を求める政策を追求しており、これはこの地域のすべての国の利益のバランスを考えるもので、割に合う政策だと言った。
 
ロシアは現在、世界で唯一の、サウジ、イラン、イスラエル、トルコ、そしてもちろんシリアと、良好な関係をもつ国である。
 
放映のどちらの部分からも、アメリカの支配は崩壊しつつあるとわかるであろう。

エルドアン大統領の米国非難のメッセージ…「米国はライオンのようにトルコを取り囲み、おとなしくさせようとしている」

竹下雅敏氏からの情報です。
 トルコのエルドアン大統領は、昨年7月に起こったクーデター未遂事件の背後にアメリカが居る事を、確信しているようです。エルドアン大統領は、クーデター未遂事件の黒幕だとして、在米のイスラム指導者フェトゥラ・ギュレン師を引き渡すようにアメリカに要求しています。
 トルコ当局は、先週、ギュレン師と繋がりがあるとの疑いで、米総領事館の職員を拘束しました。このことで、在トルコ米大使館は、8日、トルコ内での難民関連を除く全てのビザの発給業務を停止したと発表しました。その後、トルコ側も同様に、米国でのトルコビザの発給業務を停止しました。
 こうした流れの中での、エルドアン大統領の米国非難のメッセージです。米国を名指しで、テロ支援国として非難しています。
 エルドアン大統領の苛立ちが、クルド民族を独立させて、クルド人国家「クルディスタン」を建国しようとしているアメリカ・イスラエルの動きにある事は、明らかだと思います。
 ますます多くの人が、アメリカがダーイッシュ(ISIS)を始めとする世界中のテロリストに武器を与え、訓練をし、アメリカの気に入らない政権をテロリストたちを使って転覆しようとして来た事実に気付くようになって来ており、今や、エルドアン大統領のように、これまでアメリカ側に付いていた人物からも、このような非難の声が上がるようになりました。
 こうなると、アメリカの中東での戦略は、頓挫せざるを得ません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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米国はライオンのようにトルコを取り囲み、おとなしくさせようとしている トルコ大統領
転載元)
トルコのエルドアン大統領は、首都アンカラで知事らを前に演説し「(米国は)爪を出したライオンのように輪になってトルコを全方向から取り囲み、おとなしくさせようとしている。米国は昔のトルコに慣れ、強いトルコを認めていない」と述べた。

スプートニク日本


エルドアン大統領は、トルコと米国のビザ問題を引き起こしたとして米国のジョン・バス駐トルコ大使を非難し、「危機(ビザ問題)をつくり出したのはここの(駐トルコ)米大使だ。米国がトルコのような米国にとって戦略的に重要な国に、自分に責任を負わない大使を任命することは容認できない」と述べた。

またエルドアン大統領は、クルディスタン労働党(トルコで活動が禁止されている)と関係するトルコがテロ組織と見なすシリアのクルド人自衛隊に武器を供給しているとして米国を非難した。

大統領は「我々が、あなた方(米国)から武器を購入することを望むとき、あなた方は議会の名を引き合いに出す。だが、あなた方はテロ組織には武器を無料で与える。シリア北部には武器を積んだトラック3500台が到着している。我々の南の国境全域のテロ回廊はテロ組織ダーイシュ(IS、イスラム国)と戦うためにつくられたと、誰が主張できるのか?目的は、トルコを取り囲むことだ。彼らは我々を目くらでつんぼだと考えている。だが、そのようなトルコはもはやない」と述べた。

トルコと米国の関係は、先週在イスタンブール米総領事館のメティン・トプズ職員が逮捕されたのを受け、悪化した。在トルコ米大使館は先に、在イスタンブール米総領事館の職員逮捕について米政府の深い懸念を表明し、同職員に対する告発は根拠がなく、トルコとの古くからのパートナー関係を損なうとの考えを表した。

トルコの裁判所は4日、トルコ当局が昨年7月に起こったクーデター未遂事件を企てたと考える「FETO(フェト)」と接触したとして、在イスタンブール米総領事館のメティン・トプズ職員を逮捕した。

米大使館は10月8日からトルコ国内での非移民ビザの発給業務を中断、これを受けトルコも米国人へのビザ発給を停止した。

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イスラム革命防衛隊副司令官、「アメリカは武器を投下してイラクやシリアのISISを支援した」
転載元)

エラーギー副司令官



イランイスラム革命防衛隊陸軍のエラーギー副司令官が、「アメリカ軍は、イラクとシリアのテロリストが降伏しようとしていたときに、武器や食料を投下することでテロ組織ISISを支援した」と語りました。

イルナー通信によりますと、エラーギー副司令官は、アメリカがシリアとイラクのISISに対して、空から物資を投下していることに触れ、「アメリカは、ISISと戦うと主張しながらイラクやシリアに入ったが、事実は、アメリカの主張とは異なっている」と述べました。

(中略) 

また、イランが関与しているあらゆる地域で、アメリカはイランと抵抗戦線の敵として、抵抗の道を妨害しようとしているとしました。

さらに、アメリカはISISを支援するためにできる限りのことを行っているが、それはISISの敵がイランと抵抗戦線だということを良く知っているからだとしました。

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シリア国防省、「シリアのテロリストが使用する兵器はアメリカ・イスラエル製」
転載元)
シリア国防省が、同国のテロ組織を支援し、彼らに兵器を供与しているとして、アメリカとシオニスト政権イスラエルを非難しました。

(IRIB通信によりますと、)シリア国防省は、声明を発表し、「シリア政府当局は、ISISなどのテロ組織の潜伏場所から、大量の西側製兵器を摘発した」と表明しています。

また、「テロ組織ISISとアルカイダは、イラクとシリアで掌握している地域の油田の石油を、西側諸国に売却し、その代わりにロケット弾やミサイル、そのほかの兵器や戦車を受領している」としました。

シリア国防省によりますと、西側製の兵器は、様々なルートを通じて、ドイツにあるアメリカ軍基地とつながりのある東ヨーロッパの企業から、シリアに到達しているということです。

シリア軍は最近、同国西部の地域のテロリスト掃討作戦において、テロリストの潜伏場所からイスラエル製の砲弾と、アメリカ製のミサイル数発を摘発しました。

[Sputnik]リスに興味津々なイルカたち

竹下雅敏氏からの情報です。
 これは面白い動画です。
 リスを珍しそうにイルカたちが見ている。その動画を人間が見るのですが、人間が動画を見ている様子を宇宙人が観察している。その観察している宇宙人たちを神々が見ている。
 リスが、はたと、自分が誰かに見られていることを直観する。
(竹下雅敏)
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リスに興味津々なイルカたち
転載元)
アメリカ・オルランド州の水族館、「シーワールド」の職員がリスを見たときのイルカのリアクションをビデオに撮った。


この動画、ほっこりした気分になりたい人にはうってつけ! 再生回数140万回を突破。

何度調べても安倍政権は退陣に追い込まれ小沢一郎政権が誕生へ

竹下雅敏氏からの情報です。
 報道や政治ウォッチャーのツイートなどの論調と私の見方があまりにも違うので、何度も調べ直すのですが、何度調べても、同じ結論になります。
 今回の選挙で、安倍政権は退陣に追い込まれ、小沢一郎政権が誕生するように見えます。これまでコメントしたように、小沢一郎氏の計画は、今のところ9割方、その通りに進んでいるようです。
 民進党の前原代表は、“今の政治を変えたい。このままでは、死んでも死にきれない”と訴え、元民進党議員は、“大きな野党のかたまりが不可欠だ”と強調したと書かれています。
 ツイートをご覧になると、内閣支持率が下落している中での自公の300議席という予測です。都議選でも、最後の1週間で状況は一変しました。なので、自公の圧勝という予測は、実際のところ、かなり怪しいものだと考えて良いでしょう。それ以降のツイートを見ても、野党の結集が不可欠だという認識が広がっていると思われます。
 “続きはこちらから”以降をご覧になると、小沢一郎氏は、共産党、連合、社民党を訪れ、結集が不可欠であることを確認しています。“安倍政権は何としても交代させなくてはいけない”と言い、野党を1つにしなければならないという思いで、今も活動している様子がわかります。
 板垣英憲氏の情報によれば、すでに野党側に十分なお金が渡っているようです。こうなると、何がこれから起きるのかは必然のように見えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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野党は「反安倍政権」鮮明に 各党主張の違いは?(17/10/13)
配信元)

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前原代表「死んでも死にきれない」分裂の責任痛感?


<アベ政治YES?NO? 激戦!!2017秋の陣>

 民進党の前原誠司代表は11日夕、千葉・JR柏駅前で、民進出身で希望の党から衆院選に立候補した女性候補の応援演説に駆け付けた。聴衆に「今の政治を変えたい。このままでは、死んでも死にきれない」と訴えた。当初予定していた希望の党への全員合流が果たせず、代表を務める民進党は事実上の解党。自身は無所属での出馬となるが「若者が未来に希望を持てないのは、安倍政権以外の選択肢を示せなかった自分たちの責任だ」と謝罪した。

 元民進議員は希望の党、立憲民主党、無所属に分かれて選挙を戦うが、「もう1度政治に緊張感を与えるには、大きな野党のかたまりが不可欠だ」と、強調した。

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配信元)





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[第31回] 地球の鼓動・野草便り
「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」を読んでーその(2)


「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」を読んでーその(2)

▶︎ 前回からの続きです。


私は自給自足を目指して、自然農法、炭素循環農法、自然栽培・・・いろいろ習うのですが、結局我流になってしまい、最近は果樹と野菜と草を一緒にして、あまり手をかけずにできたらいいなぁなどと考えていました。

すると・・・『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』の中で、インディオの農業についてのくだりがありました。


インディオの農地はいかにも手入れが行き届いていないように見える。マオニクの木の間に、パパイヤや白胡椒、サトウキビ、ヤムイモなどがてんでばらばら入り混じっている。(中略)
あまりにも生い茂った畑を見て、アンダーソンははじめ、放棄された畑だと思った。しかしよくよく調べてみて、この植え方はまさに農業の天才だと彼は悟ったのだった。

「アメリカやヨーロッパの言葉をあてはめれば、その畑は、菜園であり、果樹園であり、薬草園であり、ゴミ捨て場であり、堆肥の山であり、蜜蜂の楽園であった。畑は急峻な斜面の上にあったが、崩れる心配はない。土壌が文字通り全面的に覆われているから、どんな天候にも耐えそうに見えた。乾燥した季節でも湿度は保たれる。同じ種類の植物は離れ離れに植えられているので、害虫や病気が発生してもそう簡単に広がる心配もない。」(下巻97p)
<にゃんにゃん母さん注記> アンダーソン:植物学者のエドガー・アンダーソン


また、インディオが白人の畑を見て幼稚だと感じ、笑ってしまう場面があります。

「マニオクを見てみろ!あんなに間をあけちゃだめだ。おれたちの畑ではくっつけて植えてあるだろ。葉を重ね合わせて森の屋根みたいにするんだ。そうすれば直射日光や雨が地面にじかに当たらない。それにこいつらはひと種類しか植えてない。おれたちの畑には二十種類以上のマニオクを植えてある。種類を違えておくと、害虫が広がらないですむんだ」(下巻54p)
<にゃんにゃん母さん注記>
マニオクの別名:木芋、イモノキ、タピオカ、キャッサバ、カッサバ、マンジョカ・・・木にできる芋で有毒のものとそうでないものがあり、有毒のものはすりおろし水にさらして乾燥させてデンプンの粉にして、パンやビールに。
そういえば我が家にもいただいたタピオカ粉があり、片栗粉と同じように使っています。

また、雑草を綺麗に抜いてあるのを見て、雑草があれば雨季に土が流されないなど、雑草の必要性を指摘しています。


このインディオの畑の作り方を読んで、漠然と考えていたことがわかったような気がします。やってみなきゃわからないのですが、例えば・・・

  • 好きな果物の木を植えて、木の下にミョウガやミツバ、ハーブや薬草を生やす。
  • 日当たりには芋や豆や大根、人参やあれこれを少しずつ植える。
  • 出来るだけ野生種や生でいただけるものを植える。
  • 植えっぱなしで、必要分だけいただきながら、少しずつ手入れできるもの。果樹、ヤマブドウ、アオツヅラフジ、アケビ、マツグイビ、ニラ、ラッキョウ、ニンニク、ネギ、玉ねぎ、キクイモ、ジャガイモ、里芋、こんにゃく、ウコン、イチゴ類、ハーブ類、ミョウガ、ミツバ、薬草、他。
  • 自家採種または種が落ちて自然に生えてくるもの。 オオタカブナ、ニンジン、ダイコン、ゴボウ、トマト、キュウリ、カボチャ、トウガン、スイカ、ウリ類、ピーマン、ナス、トウガラシ、豆類、麦類、他。
  • もし湿地があれば、マコモ、セリ、ハス、クワイ、などを植える。



インディオの農法は自然の性質をありのままに受け入れて生かしているのでしょう。
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